ヘタレ勇者とヤンデレ僧侶の大冒険   作:シズりん

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そして伝説へ

「おお…アレフガルドに朝が再び来るとは。」

城内の王室から外に出たパパス王が10年ぶりに訪れた朝陽を眩しそうに眺める。少し遅れて出てきたサンチョも、前のパパス王に倣って額に手をかざし空を見上げると、名も知らぬ二羽の鳥が気持ち良さげに美しい調べを奏でながら飛んでいるのが見えた。お互い重なり合うように青空を舞っている鳥を見ると、平和の訪れを実感せずには居られなかった。サンチョもいつまでもその平和を感じていたいが、今はやるべきことがある。目の前で同じく空を眺めている王に、城門に待たせている人たちがいることをパパスに進言し、再び二人でそろって歩き出す。

 

ラダトームと城下町の間にある広大な敷地、そこには多くの人が集まっていた。料理を運ぶもの。ラッパ等の楽器を調律するもの。多くの人々が笑顔で賑わっている。

街の方は先の魔物との大戦により未だ瓦礫とかしている。ラダトームの国民を護り続けた物言わぬ城門は、今もその傷跡が鮮明に残っている。

 

広場に現れたパパス王が祭壇に上がると、国民達は一同に話を辞め、パパス王の方を向き彼の言葉を待つ。

「皆のもの、よくぞこの辛い戦いを耐え抜いてくれた。ワシは再びこうしてみんなで集まれたことが何よりも嬉しいし、生き抜いた諸君を誇りに思う。」

パパス王がアレフガルドの国民に労いの言葉をかけると、割れんばかりの大歓声が沸き起こる。その歓声を暫く満足気に見回すと、両手をあげ歓声を止める。

「この大戦で我々は多くの掛け替えの無い人々を亡くした。どれだけ多くのものを亡くしたかも解らないほど亡くした。その中にはあの女王陛下を始めとしたラダトームの勇者キリトや、キョウイチ、ロレンスのロイヤルガードの面々の悲報もふくむ。ラダトームでトップの成績を残したロザリーにピサロももういない。・・・じゃが、魔物ももういない!我々は勝ったのじゃ!!」

 

パパスが勝利を宣言すると、先程の歓声を更にこえた大歓声が響きわたる。

「ワシは此処にアレフガルド全国民に宣言する。ワシは王位を完全に退き、彼に正式に王位を継承すると!!」

パパスはそう言って前方を指差す。指された指先の方をアレフガルドの国民が振り向く。誰からともなく祭壇への道を観衆が開け、その一本道をパパスの方へ歩みを進めるのは、美しいブルーを基調とした鎧を纏い、腰に収められた剣で平和と朝陽を取り戻した勇者マコト。マコトはパパスの方へ一歩一歩歩み寄る。

 

「勇者マコトよ。よくぞ大魔王ゾーマを打ち倒し、この闇に包まれたアレフガルドに光りを取り戻してくれた。ソナタこそ勇者の中の勇者じゃ。ワシはマコト、お主にアレフガルドに伝わるロトの称号を与える。これからはワシに変わり勇者ではなく王としてラダトームを…いや、アレフガルドを導いてくれるな?」

 

国民の誰もが固唾を飲んで見守るなかマコトは答えた。

「いいえ。」

「ワハハハ。お主も人が悪いのう。さ、冗談はさておき、王としてアレフガルドを導いてくれるな?」

「いいえ。」

「そんな酷い。アレフガルドを導いてくれるな?」

「いいえ。」

「そんな酷い。アレフガルドを導いてくれるな?」

「いいえ。」

 

勇者と王のやり取りは小一時間ほど続いた。

「ハァハァ…。アレフガルドを導いてくれるな?」

「ハァハァ…いいえ。」

 

「ねぇツカサ。あれキリがないからあんたが王様になってあげたら?」

「え?俺が?サキさんいくらなんでもそれは…。」

 

2人のやり取りを聞き取ったパパス王は、目にも留まらぬ速度でツカサの前に立つと、ツカサの両手を掴む。

「おお!引き受けてくれるか!!ソナタが勇者ロトの称号を以って王位を継承するものとする!!」

「まぁ、彼等もラダトームを救った英雄だからな、この際問題なかろう。」

祭壇の大臣席に座っているサンチョはため息混じりにパパス王のツカサへの王位継承を認めた。

パパスはサンチョの承認を聞き取ると一度頷き、ツカサの右手を上げさせて声高々に国民に向かって宣言する。

 

「勇者ロトの…新しい伝説の始まりである。音楽隊ラッパを吹き新しい王を讃えよ。」

 

パパス王の宣言の直後指示を受けた音楽隊はラッパ等を用いて新しい王の誕生を祝う序曲を奏でた。

 

序曲を始まりの合図のようにラダトームの国民達は一同に祝いの宴を始める。

ある者はお酒を持ちグラスに注いでくれる。ある者は目を輝かせて冒険談を聞きにくる。

美味しい料理に美味しいお酒。全ての人が満面の笑顔を浮かべて平和を享受している。

 

その宴は深夜まで続いた。

 

勇者はアレフガルドに平和の象徴として役目を終えた王者の剣、光の鎧、まことくんの盾(勇者の盾)を寄贈した。

それらの神具は、ロトの剣、ロトの鎧、ロトの盾(まことくんの盾)と名称を改め、永きに渡り世界の平和を守る象徴となった。

 

余談ではあるが、折れた王者の剣は自己修復機能があり、再び刀身が輝いていた。光の鎧についても同様で、未来に渡って輝きつづけた。

 

しかし、創った創造神が去ったことや、勇者ロトとなったツカサはルビスによる選定された勇者では無かったことがなどが原因で、ギガデインを始めとしたディン系は失われ、全く使われていないでいた王者の剣も永い年月を経て劣化してしまい、数百年後には人間の造った剣にさえも劣る普通の剣となってしまう。

 

光の鎧もまた同様で、数百年後にはただ頑丈なだけの鎧となる。

まことくんの盾(勇者の盾)は、勇者マコトの恥ずかしいからという強い要望があり、二つの武具とは別に保管されたため、数100年後の龍王の厄災の際には人々の記憶から忘れ去られ使われなかったと言う。

 

 

 

 

 

深夜。

誰もが寝静まった夜中。勇者は1人起きる。隣には王様の冠を冠ったツカサが涎をたらして眠っている。その隣には王妃となったサキがどんな夢を見ているのか、妹は可愛いとか言いながらフヒヒと変わった笑いを浮かべていた。俺は寝ているサキの頭をそっと撫でながら、二人を起こさないようにそっと囁く。

 

 

「仲良く暮らせよ?二人ともありがとうな。」

 

 

暫く歩くと、マーサと書かれた肖像画を大切そうに抱えたアフロヘアーのパパス王と、ステテコパンツ一枚で寝ているサンチョ大臣がいた。

 

 

 

街の出口付近のテーブルでは、こんな夜更けだと言うのに料理を美味しそうに食べているルビス様とゾーマの姿があった。

 

「あら?勇者くん。もぐもぐ何処かいくの〜?」

マナーの悪い女神が料理を頬張ったままに話すと、ゾーマも口に料理を入れたまま睨みつける。

「もぐもぐ…勇者よ。もぐもぐするなら余をもぐもぐ。分かったか!!」

ゾーマは指差して胸を張る。が、何を言ってるかわからねーよ!

「もう…。アナタは本当にシズクに甘いんだから〜。だからあんなお転婆に育つのよ〜。」

あれで何言ったか分かった所はさすが夫婦。でもシズクは間違い無く貴女に似たんですとは言わないでおこう。

「勇者くん?もしね…もし君があの子を探しに旅行くのなら止めておいた方が君のためよ〜?あの子と勇者くんとでは違いすぎるわぁ〜。神と人の恋は悲しい結末になるだけよぉ?」

微笑んではいるが何処か憐れみの瞳で話すルビス様を右手で遮ってゾーマが一歩前に出ると、表情が真剣なものに変わる。

「勇者よ。汝がもしシズクを求めるなら勇者の祠を調べるが良い。」

「ちょっ、ちょっとアナタ?」

「まぁ良いではないか。彼は世界を解放したのだ。このぐらいの褒美はあっても良かろう?だがな勇者よ。汝が次元を超えられるかどうかは運次第だ。失敗し魂が霧散する可能性の方が遥かに高い。それでも行くのか?勇者マコトよ。」

勇者を見るルビスとゾーマの瞳は慈愛に満ちていた。やはりこのヒトも創造神なのだと思う。

「ありがとうございます。でも俺は行きます。シズクが待つ神の世界レンダーシアへ。」

 

勇者の硬い決意を聞いた二柱の神は満足そうに微笑むと、待っているわよ?と言う言葉を残し消えていった。

 

 

それぞれが自分達の幸せを探し始めた。

 

街の出口に着くと、1人の若い女性が声を掛けてくる。

「本当に何も言わないで行くのかい?」

「あぁ。ここからは俺個人の旅路だからな。お前まで付き合わせて悪いな。」

「構わないわよ。勇者を乗せて大空を飛ぶのはアタイ達ラーミア族の誉れだからな。」

「ありがとう…アイラ」

 

 

朝陽が昇るラダトームを背に大空に舞う勇者マコト

その後勇者の姿を見たものはいない。

 

 

 

 

 

 

 

そして伝説がはじまった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「お?アリアハンだ。」

大空を旋回するラーミアのアイラと俺は世界を見て回る。緑豊かなアリアハンは今日も平和な1日だろう。

 

 

オルテガ

勇者マコトの父親。アリアハンに戻ったオルテガは再びアリアハンの兵士長に就いた。

しかし魔王バラモス討伐の旅路での、次々と発覚する浮気と隠し子の存在に、ブチ切れた母さんにぶっ飛ばされる事になる。

 

アンルシア

母さんは父さんをぶっ飛ばす際に勇者の力に目覚めたのかギガデインを使っていたそうだ。

 

 

 

父、オルテガ(CV立木文○ウソ)

母、アンルシア(CV渡辺明○ウソ)

 

 

 

アリアハンの城下町を離れるとなじみの塔が見えてくる。

 

なじみの塔でツカサとサキとは出会った。最初敵として出会った二人が最後まで共にする仲間になるとは思わなかったな。特にサキとシズク妙に仲が良かったなぁ。何処か別の世界で違う会い方をしていたら二人はお互いを親友と呼び合う仲になっていたのかも知れないな。何故だか分からないが、2人のケンカの仲裁に入った俺が公園でシズクに蹴り飛ばされるシーンが頭をよぎり背筋が寒くなった。

 

 

ツカサ(CV神○明ウソ)

 

ツカサはその後ラダトームの王として反映をもたらす。彼はツカサ神拳なる一子相伝の拳法を編み出すが、後に誕生した子供が『ダサイから嫌。』の一言で継ぐものがいなく、たったの1代で途切れた。彼は武道家から王さまとなり末長くサキと幸せに暮らした。

 

サキ(CV竹達○奈ウソ)

 

ラダトームの王妃に就いたサキは、ロレンスから貰ってしまった借用書の束をなんとラダトームの借金とすることでちゃっかり返していった。

彼女は賢者の悟りの書を借金の肩代わりとして既に売ってしまっていため、彼女の後に賢者は排出されず最後の賢者としても後世に名を残す。

趣味はエロゲー

賢者になるほどの魔力を秘めていた理由、それは実はマコトの実の妹で、レーベのジジイは親父の親父、つまり俺の爺ちゃんだ。女好きなジジイは妹に老後の世話をさせるため、幼い頃ジジイの家に預けられたらしい。親父といい、ジジイといいろくなもんじゃない。

 

 

 

アリアハンの島をでて暫く飛ぶとロマリアが見えてきた。ロマリアの王様は確かギャンブルで王冠を取られちゃうような人だったよな。

ふと街並みを見ると崩れた家屋が見える。あれはシズクのバギで吹き飛ばした家屋だ。

家屋を吹き飛ばす竜巻が、バギクロスではなくてバギだったことには驚いたっけ。

そして忘れてはならないのが、ここで初めて出会ったロレンスだ。

 

最初会ったとき、シズクは最初ロレンスをキチガイさんとか呼んでいた。今にして思えば適当なロレンスへの嫌がらせだったのかもな。

 

ロレンス(CV福○潤ウソ)

 

ロレンスは元の世界に戻ると、俺たちとの冒険で火がついたのか、商人から旅の行商人になることを夢みているようだ。

しかし旅立つ資金は0

電撃を放つ特技を活かして現在は病院で主にAEDのアルバイトをするが、加減が下手な為時給は30円。

 

 

 

 

 

ロマリアを北に上がるとノアニールの村が見えた。村の全てが眠りについていたノアニールでピサロとロザリーさんに出会った。最初は村長と孫娘みたいにしていた二人。それでロザリーのお母さんであるエルフの女王ヒメアから隠れていたんだよな。眠りのルビーで結婚指輪を造ろうとして魔法がかかり眠りについた村、それがノアニール。

まさかあの時はピサロが進化の秘法で魔王とかした者で、その魔王を正気に戻したのがエルフの娘ロザリーさんだとは思わなかったな。二人は敵同士よアピールを頑張っていたけど誰もそうは見てなくて、シズクはよくロザリーさんから恋話を引き出していたな。

 

 

デスピサロ(CV逢坂良○ウソ)

 

別の世界ではデスピサロと恐れられる魔王。

ゾーマ戦後、何処かの世界の笹塚に辿り着く。そこで六畳一間のアパートをデスパレスとよび、ロザリーさんと共に暮らす。

 

 

エルフの娘 ロザリー(CV日笠陽○ウソ)

 

彼女はゾーマ戦後、エルフの里に行きピサロとの結婚の許可を母である女王ヒメアに求めるが渋る母親に怒り、再度ピサロと共に駆け落ちをする。その際エルフの里を腹癒せに半壊させたという。今はピサロと一緒に笹塚のアパートで仲良く暮らしている。

 

 

 

ノアニールを離れ南に下ると三角錐の建造物のあったイシスの城がある。ここのピラミッドでキョウイチと出会った。キョウイチは最初から魔物の姿だったのにも関わらず、何故かわりと早く打ち解けたよな。よくシズクにぶっ飛ばされていた姿が目に浮かぶよ。

 

 

 

バラモスブロスキョウイチ(CV間○淳司ウソ)

 

 

実は彼は魔族の将軍であり、創造神の娘の爺だった。彼はよく頭の上に彼女を乗せて散歩に出た。彼女もキョウイチの頭の上がお気に入りだったようだ。しかし彼女を怒らす度に毛をむしられた為、彼の本性である魔物の姿は頭にチョロっとしか毛がない。

その後彼はあっさり魔族の将軍の地位を捨て、趣味であるトレジャーハンティングの道を進む。なお探し求める宝は幼女だと周囲の者は語る。

特筆点はロリコン。

 

 

 

ここにはまだ何か黒歴史があった気がするが、スルーして北上するとそこにはかつて想像を絶する栄華を極めたジパングがあった場所だ。

大事なところなので繰り返す。ジパングがあった場所だ。

 

ここではピサロとロザリーに再会し、共に買い物したりとそれなりに思い出はあるが、何よりもキョウイチの女装がシズクの逆鱗に触れ、ギガデインでジパングの島ごと吹き飛ばされた地だ。

何もかもが元に戻る中、ジパングだけは今も跡形もない。

クワバラクワバラ。

 

 

 

南へ下るとランシールの街が見えてきた。ここではオーブを獲りに行ったっけ。魔法が使えないわ1人で挑戦しなきゃいけないわで、とにかく苦労した地だ。

まぁ、結局あいつはアッサリと獲ってきたけど…。今にして思えばシズクにとっては魔法が使えようが使えまいが関係なかったのかもしれない。僧侶なのに。

ランジールを出る時壁の巨人が、もうこないでねと泣いていた。

 

 

 

晴れ渡る青空をアイラに大きく旋回してもらい再び北上したそこにはダーマの神殿が見えてくる。

 

 

ここはサラリーマンとか言う最強の戦士の癒しどころだと言う。

ここはツカサとサキに再会した思い出の場所だ。ツカサが実は無職だったことには驚いたが、サキが賢者になったことはそれ以上に驚いた。

 

職業安定所(ダーマ)は、その後シツギョーホケンを目当てにした職につかない者が急増した為廃止となり、未来には職業という概念が無くなったらしい。

 

 

 

遥か西、海を越え山を越えると海辺に大きな街がある。

何もなかった村から発展した街だ。ロレンスがそのコネを使い、物の流通量を増やす事で進化を遂げた街。

 

ここにはエイトさんとゼシカさんがいる。娘のミーティアちゃんにポポタくん。

 

そうそう、ここでは裁判があった。ロレンスが村の発展を優先しすぎ労働者への配慮が足らずに労働基準法違反で訴えられたんだよな。

結局裁判長のシズクが何もかもぶち壊して終わったっけ。

なんか随分前の事のようだ。

 

 

 

さらに西へ向かうと険しい山岳地帯が見える。一見すると見落としそうな山あいに朽ち果てた廃墟が目に付いた。

「テドン…。」

思わず呟いてしまった。あの村で俺たちはギャンブルにハマりかけた。俺とツカサは懸命にスゴロクの景品を求め奮闘している最中、シズクとサキはアッサリと特等を当てたよな。今思えばあの時の景品で王者の剣はできたんだよな。

シズクはオリハルコンなんか庭に落ちてるとか言っていたけど、あいつの正体を知った今となっては本当の事だったのかもしれないな。

 

ここで忘れてはいけないのがシックスだ。

アイツとの熱い戦いは今でも胸を熱くする。結局のところシックスは何者だったのだろうか。

 

 

シックス(CV萩原聖○ウソ)

 

ざわざわの人。賭博場マボロシノダイチの人。

 

 

 

「ねぇマコト、最後になるからもう1度故郷を見に行ってもいいかしら?」

ラーミアのアイラは少しだけ寂しそうな顔で言った。

「もちろんだ。なんならご両親に会って行くか?」

「いや、2人はきっともう他の世界に行っちゃったから…。」

強がっているけど会いたくないわけがない。申し訳ない気持ちでいると白い大地が視界に飛び込んでくる。レイアムランドだ。

レイアムランドからネクロゴンドまでの一直線上の海が引き裂かれている。シズクの合成魔法で引き裂いた海は未だそのままになっており、今では観光スポットになっているそうだ。

 

 

ラーミア アイラ(CV花澤○菜ウソ)

 

 

ラーミア族の少女。趣味はインターネットサーフィン。親のカードを使いネットショピングでどうでも良いものを買っては怒られている。

父セブンと母マリベルを親にもつ。

彼女らラーミアの一族は不思議な石版とやらで異世界を移動できるらしく、彼女は後に神鳥レティスと呼ばれるようになる。

好物はオーブと鳥の唐揚げ。

 

 

 

そしてオレ達は魔王バラモスと戦ったんだ。バラモスはLv99を言うだけあって強大な魔力を振りかざしていた。しかしそんな魔王バラモスもシズクの計画を邪魔したせいで蹴り一つで倒された。

あの時シズクが打ち明けた「私のLvは53万です」は、今だに忘れられない。

 

 

魔王バラモス(CV中尾隆○ウソ)

 

 

笑い方はホッホッホ。シズクの蹴り一撃で敗れた彼は魔王を辞職した。彼いわく、大魔王から退職金は払われなかったそうだ。

 

 

 

そしてギアガの大穴を越えた先に広がるのは、聖地アレフガルド。

 

 

アレフガルドに入ると、すぐのところにアレフガルド唯一の王都、ラダトームが見える。先日宴を開いていたラダトームは、既に毎日の生活へと戻りつつあるようだ。ここでの思い出は短い間の滞在ではあったけど、かなり深い。何と言ってもシズクの女王即位だ。最初嫌がっていたわりには、案外ノリノリだったように思える。今でも「ジークシズク」は、ラダトームの挨拶となっている。

 

 

パパス王(CV近藤孝○ウソ)

 

 

王の地位を完全に退いたパパスは、生涯をアレフガルド再建に費やした。幼馴染みのサンチョと共にアレフガルド中の街と言う街を周り、その復興に尽力を尽くした。トレードマークであるアフロヘアーはアレフガルドで大流行することになる。なお彼は1人の女性マーサを生涯愛し続け、後にやっとの想いで結ばれる。

口癖はぬわーーっ!!

 

サンチョ(CV櫻○孝宏ウソ)

 

 

彼もまたパパスの退位ととも大臣を辞職する。

そして共にアレフガルド中を周り再建に尽力を尽くした。

色々思慮深い分析をするが、わりとよく間違える。

 

 

 

そしてビアンカさんと出会った場所でもある。彼女もゾーマ城で光になってしまったが、シズクの言葉を信じるなら、きっと彼女も元いた世界で幸せにしていることだろう。いつかまた逢えたなら、ありがとうと伝えたい女の子だ。

 

 

 

ビアンカ(CV能登麻美○ウソ)

 

 

異世界の神マスタードラゴンの娘。

彼女の幼い頃の愛読書の一つにタッ○があり、幼馴染みと言う多大な影響をうける。

彼女は自らの世界に帰ったあと、無事に紫のターバン(リュカ)と再会を果たし、幸せに暮らしたそうな。そんな彼女の悩みは父(マスタードラゴン)のトロッコ遊び。

 

 

 

西へ向かうと見えてくるのは、温泉で有名なマイラの村。

ここで忘れられない出来事、やはりそれはロレンスとの一騎討ちだろう。

それまでインチキ臭い商人だと思っていたロレンスの正体が電撃を纏う巨龍、キングヒドラだったのだ。お互い死力を尽くし戦った思い出は今も記憶に新しい。

 

そしてマイラの東にある強大なクレーター。それは狂った女神ルビス様のいた塔のあった場所だ。あのゾーマさえフルタイムメダパニ状態の女神と言っていた程に危険な女神だった。

 

 

 

ルビス(CV大原さや○ウソ)

 

 

女神はあの戦役の後、自らの世界レンダーシアへ還った。女神のその後など人間には分からないが、きっと…いや、彼女を語るのはやめておこう。

まさかのゾーマの妻であり、あのシズクの母親と言う、言われてみれば納得せざるを得ない最恐の女神。

好きなもの、お酒とメロドラマ

趣味、旦那イビリ

最近の悩み、旦那が妻である自分より娘にばかり夢中になっていること。

 

 

 

そして更に西へ向かうと大きな城壁を持ち、歴史的な建造物が建ち並ぶ古の都リムルダール。

ここはかつての師、キリトさんと戦った地だ。

俺が勇者の力の覚醒を果たし、あれ程の激しい闘いだったにも関わらず死者0、壊れた建造物0だった事を考えると、あの闘い自体が本当の出来事なのか分からなくなる。

彼の正体は創造神エスターク。大いなる厄災と呼ばれる戦神だけあり、その強さは計り知れなかった。

そして何一つ残さずに去ったその姿は正に創造神そのものにみえた。今にしてみれば彼は終始師を演じていたように見える。

1番驚いたのはキリトさんがシズクの婚約者だった事だ。俺がシズクを探し続ける以上、いつか本気で闘う時がくるのかもしれない。だけど今はまだ師匠と胸に留めておこう。

 

 

エスターク キリト(CV松○禎丞ウソ)

 

 

彼についてもルビス様同様にその後については語られていない。しかし分かっている事も幾つかあり、シズクのハイキックの餌食第1号と知られている。また永い悠久の時の中で彼女の攻撃を受け続けた結果、創造神をも超える体力(HP)と防御力を誇るらしい。

 

 

 

そしてゾーマ城。

 

 

ゾーマ(CV池田秀○ウソ)

 

 

神々の父たる創造神。しかし実態は娘に激甘な親バカ。弱点は妻のルビスと、娘のみとされる。しかし実際は気に入った者にはわりと甘い。

嫌いなもの、暴力。

苦手なもの、妻のDV

最近の悩み、娘の反抗期

 

 

 

ゾーマが去ったいま、城もそこには無くなった。まるで最初から何も無かったかのように。

パパスは平和の祈念としてこの場所に城を再建するらしいが、予算がなくて一階建てになるそうだ。平屋の城か…。

ここでアイツが・・・シズクが光りの粒子となって消えた地。

今もアイツの声も言葉も、瞳の輝きも何もかもが俺の胸の中にある。

確かに人は平和を手に入れた。だと言うのに、一緒に祝いたい人だけがいない。そんなのは絶対に嫌だ!

だから俺は次元を越えて、レンダーシアへ辿り着いてみせる。そして必ずシズクを探し出してみせる。

 

 

ラーミアは上空を3回ほど旋回すると、勇者の祠目掛けて一直線に急降下する。限りなく光の速さに近付きラーミアの虹色の軌跡を残す様子はアレフガルドの国民に幻想的な風景を魅せた。

 

 

 

 

. ◆

 

 

 

その頃ラダトーム最上階の王室の窓際でサキが、数枚の紙切れを手に空を眺めていた。

「マコトの奴どこ行っちまったんだ?」

「たぶんマコトはもう帰らないわ。」

そう言ってサキに手渡された手紙をツカサは読むと、ボロボロと涙が溢れ出した。

「これって!」

「うん。シズクちゃんがマコトに宛てた手紙ね。女王の執務室で封が切られた状態で見つけたの。おそらく読んだのはマコトね。」

「じゃあマコトは…。」

「たぶんシズクちゃんを追ったんだとおもう。バカだよアニキ…。」

ツカサが今にも泣き出しそうなサキの肩を抱き寄せると、ツカサの胸に顔を埋め声を殺して泣き出した。

 

「国王に王妃よ何かあったのか?」

そこへ前王のアフロとサンチョが王室に入ってきた。ツカサはサキを抱き締めたまま、シズクからの手紙を手渡すと、二人も手紙に目を通した。

 

 

 

ーーーー親愛なるマコトさんへーーーー

 

 

あなたがこれを読んでいる頃、きっと私はもうこの世界にはいないでしょう。

何から話したら良いんだろう。いつか来る別れの時、この日が必ずやってくる事が分かっていたのに、いざとなると言葉が出てきません。私はずっとマコトさんを騙し続けてきました。きっとマコトさんの事だからもう気付いているのでしょうが、私はゾーマとルビスの実の娘です。

 

 

「な、なんだと!?」

読んでいた手紙を落としそうになるサンチョをパパスは支え、黙って首をふる。

「ワシはそんな気がしていたよ。サンチョの見解とは少し違かったが、あれだけ瓜二つのルビス様と女王が他人な訳がない。ワシは何かしらの血縁を疑っておった。」

「パパス…。」

「さ、先を読もう。」

 

 

手紙には数々の思い出と、その度に襲い来る胸を締め付けるような後悔の念と、それ以上の愛情が一生懸命綴ってあった。

 

「マコトさん・・・。もう私の事で心を傷つけないで下さい。私はいつでも貴方を見守っています。心まで凍てつく闇の奥深くにいた私に、貴方が光を掲げてくれたんです。貴方と供に過ごした世界は、眩しくて暖かくて陽だまりのような、そんな安らぎに満ちた暖かい気持ちを私にくれました。マコトさんが私を光輝く世界に連れてきてくれたんです。私は永遠にこの安らぎを忘れないでしょう。ですからマコトさんもどうか生きて幸せを掴んで下さい。ありがとう、さようなら。シズク。」

 

サンチョは持っている手紙が湿っていくのに気付いてはいたが、止めどもなく溢れる涙を抑えられない。隣のパパスも同様だった。

「これは女王の偽りない気持ちなのだろう。彼女の愛してしまったが故の苦悩が詰まっている。何度も今のままでは勇者を傷付けてしまうから離れようと、でも自身の心がソレを拒否する。女王はそんな心の葛藤を背負っていたのだな。」

 

辺りをシンとした静寂が支配したその時、窓辺に立つサキが北の空を指差した。

「みて!虹色の軌跡を引いた鳥が旋回してるわ。」

「あれはラーミアの軌跡だな。マコト…行くんだな?」

「なる程、あの場所は北の祠、別名勇者の祠。あの祠からゾーマは現れたとされているからな。そこから異界へ渡るか勇者マコトよ。」

「まぁ、あの者ならきっと何とかするだろうて。それよりサンチョよ、まだ何か書いてあるみたいだぞ?」

 

パパスに言われて再び手紙を読みだすサンチョ

「「ん?本当だ。何々?尚、この手紙は読み終えたら…自動的に消滅しますぅ!?」」

 

 

ドガアアアアアアアン!!!

 

 

 

 

 

凄まじい轟音を上げてラダトームの王室は爆破した。

 

 

 

 

 

 

「何だ?あの爆発は。」

「さあ?気にするなアイラ。それより準備はいいか?」

「えぇ行くわよマコト!」

「ああ頼む!!」

 

速度を上げるための旋回を終えたラーミアは

勇者の祠へ向けて一直線に急降下していく。周りの景色も祠を中心に伸びる放物線のようになっていく。

そして二人は光の速さに近付いていく。

今行くからなシズク

勇者は心の中で1人決意する。

 

 

ピリリリリリ・・・

アイラの翼から乾いた電子音が聞こえてきた。

ピッ

「もしもしマリベル母さん?」

「あ、アイラ?あんた何処をほっつき歩いてるの?今日はあなたの好きな唐揚げよ?早く帰って来なさい。」

「ほんと!?直ぐに帰るよ!!」

 

 

キーーー!!!

とかいう擬音でも聞こえてきそうな急ブレーキをかけるラーミア。

 

そんな急に止まったその勢いに対応できるはずもない勇者は

「ちょっ!!マジかアイラァァ・・」

「あ、やばっ。」

 

 

遠ざかる叫び声を上げながら勇者の祠へと落ちていった。

 

 

 

その後勇者の姿を見たものはいない。

 

 

 

勇者 マコト(CV中村悠○ウソ)

 

シズク(CV○見沙織ウソ)

 

 

 

 

 

 

 

 

エンディングソング

melodys of life

白鳥恵美子(ウソ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

staff

 

 

 

イラスト提供(五十音順)

 

アルアルファ

ナーコ

ニック・シェーファ

kitiguyder

meg

 

 

メインイラストレーター

 

さかき☆よーま

 

 

 

ネタ提供者

 

アゼルバイジャン大佐

ニック・シェーファー

kitiguyder

ばいどるげん

hirahira

meg

 

 

 

出演者

 

アンルシア

ツカサ

サキ

シックス

エイト

ゼシカ

ミーティア

キョウイチ

パパス

サンチョ

ルビス

ゾーマ

ピサロ

ロザリー

ビアンカ

ヒメア

コハク

シドー

 

ロレンス

エスターク

シズク

マコト

 

 

 

シナリオ

 

 

堀井雄二(ウソ)

 

 

 

音楽

 

すぎやまこういち(ウソ)

 

戦闘曲

勇者の挑戦

 

挿入歌

memory heart message

 

 

 

 

presented by

 

スクエア・エニックス(ウソ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

thank you for all お気に入り登録者様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝焼けが雲を赤く染めている。

夜明けまであと少し。

髪を揺らす風は相変わらず寒いけど、冷たい風の中に柔らかな暖かさを感じた。春はすぐ側まで来ているのかもしれない。

 

ふと空を眺めると、名前も知らない小鳥が2羽、重なり合うように羽ばたいていた。

小鳥の小高い囀る声を目で追いかけたその先には丘が見える。

目の前に拡がる長い長い一本道はあの丘の向こうへと延びている。

 

この道はきっと未来へ繋がっている。あの丘のもう一つ向こう側では大好きな彼らが今も笑っていて、約束の場所に辿り着いた私にきっと手を差し伸べてくれる。

 

私は小鳥の調べと翼の軽やかな音を追いかけ未来へ向かって歩き出す。大好きな彼らの待つあの場所へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘタレ勇者とヤンデレ僧侶の大冒険

 

 

 

おしまい

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 




みなさま、最後までお付き合いくださってありがとうございました。

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