クロスオーバー! REBORN!×名探偵コナン 作:cibetkato
※“読心術”についての注意。
とってもハイパーな能力として進化しており、文字通り“心の中がまるっとわかってしまう”術として取り扱っております。
防御できるのは同じく“読心術”を使う者だけです。今後出てきますので、そのことを前提にお読みください。
プロローグ side 名探偵コナン
ここ一週間、立て続けに同じ特徴を持つ事件が起きていて、警察内はピリピリとしていた。
「・・・目暮警部・・・あの、少しはお休みになっては?」
「しかし・・・君たちが動いているのに、私だけ休むわけにはいかんよ」
高木の進言にも軽く笑って首を振る目暮だが、その顔には濃い疲労の色が見えた。
「・・・警部、少し、外回りに出ませんか?根を詰め過ぎると、逆に煮詰まってしまいます」
困り顔の高木の援護に入ったのは佐藤だった。
「むぅ・・・」
「・・・警部、部下に心配をかけるのはよくありませんよ」
唸る目暮の脇で、白鳥までもが口を出せば、目暮は、諦めたように溜息をついた。
「わかった・・・気分転換も必要だな」
ホッと周りの空気が緩んだのを見て、目暮は内心で苦笑した。
(随分と心配をかけてしまったようだ・・・)
そして、高木と佐藤、白鳥が同乗した車内から、目暮は見慣れた町を眺めていた。と、見慣れた姿を認め、車を止めるように指示する。
「やぁ、もう、学校は終わりかい?」
目暮を視界に入れた彼等は、弾けんばかりの笑みをうかべた。
「あ、警部さんだ!!」
「こんにちは!」
「ども!」
元気な3人組と・・・
「こんにちは、目暮警部」
「こんにちは」
小学生らしからぬ落ち着きを見せる2人組。
「こんにちは、皆、変わったことは無いかね?」
訊ねれば、是と返って来る。
事件は未だ、一般の人間の知る所ではなく。完全に秘せられたものだったからだ。
「そうか、それは何よりだ」
ニコニコと返せば、目暮の傍にやってきた高木や佐藤、白鳥が子ども達と戯れ始める。
その様子を見て、久々に穏やかな気持ちになれた目暮は、ほぅ、と溜息をついた。
「どうかしたの?目暮警部?」
やはり、というか、敏い子どもは、目暮の様子に首を傾げた。
「いやぁ・・・少し疲れているだけだよ、コナン君」
「じゃあ、疲れるような事件が起こってるってわけね」
クスッと笑い、そう呟いたのは、コナンと同じくらいか、それ以上に大人びている少女、哀だった。
思わずギョッとした目暮にコナンと哀は、互いに視線を合わせ、それから目暮を見つめた。
「大丈夫?目暮警部?・・・なんか、本当に疲れてるんじゃない?」
「ホント。こんな単純な引っかけに簡単にハマっちゃうなんて・・・」
子どもに心配されてしまった目暮は、確かにここ数日殆ど休みを取らずにいた自分の判断力の低下に、ガックリと肩を落とした。
「・・・情けないな・・・」
部下に心配をかけ、更には、子どもにまで心配されるとは。
そう落ち込んでいると、コナンが首を傾げたまま、訊ねてきた。
「小五郎のおじさんに相談とか、ダメなの?」
「う~ん・・・まだ、一般には伏せられているんだが・・・一応、相談してみるか・・・」
“眠りの小五郎”との名を馳せている元部下で、名探偵の毛利小五郎ならば、と目暮は、藁にもすがるような気持ちで、そう呟いたのだった。