クロスオーバー! REBORN!×名探偵コナン   作:cibetkato

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 あくまでもフィクションです。

 ツナ様なら、何でもアリの世界なのです。


駐日イタリア大使登場!

「・・・で、合同捜査なんて、俺らは良いですけど・・・警察の方は良いんですか?」

 

 気を取り直し、獄寺が至極真面目に問えば、ツナが頷いた。

 

「うん・・・えーと、女性の方が佐藤刑事、男性の方が高木刑事ね、こちらの2人が上司の方にも話してくれるって」

 

 ツナが振り返れば、警視庁の2人は苦笑しながらも頷く。

 

「・・・そうですか・・・まぁ、一応、対国家権力なんで、警視庁に来いと言われた時点で保険は呼んでおきましたけど」

 

「保険?」

 

 獄寺の言葉に首を傾げるツナだったが、次の瞬間、げんなりとした表情をうかべた。

 

「えぇ~・・・呼んじゃったの?」

 

「何をするにしても、アレは必要だろうと思いまして・・・」

 

 伊達に10年超、傍にいるわけではない。ツナのやりそうなことなど、なんとなくわかってしまう電波な獄寺だったりする。

 

 と、丁度その時、目の前に黒塗りの車が止まる。

 

「・・・げ」

 

 心底嫌そうに呻いたツナに首を傾げる一同だったが、次の瞬間、護衛を伴い車から降りて来た人物に仰天した。

 

 その人物は、ツナの姿を認めると一目散に駆け寄った。

 

「ツナヨシ様!!日本にいらっしゃると、どうして仰ってくださらなかったのですか!!大使館の者総出でお出迎え致しましたのに!!・・・たった今、警視庁にいらっしゃるとゴクデラ氏から連絡を受けて、このジュリオ、飛んで参りました!!」

 

「総出の出迎えとかいらないし・・・つか、飛んでないじゃん、車に乗って来てんじゃん・・・」

 

 すらりとした壮年の男性に、ぎゅうぎゅうと抱きしめられ、ツナはご機嫌ナナメな様子で呟く。

 

「な、ななな・・・ジュリオ・リィナ駐日大使!?」

 

 フリーズしていた高木が、目を丸くして叫ぶ。

 

 そう、目の前にいるのは間違えようも無く駐日イタリア大使だ。しかもイタリアンマフィアだと公言している相手を抱きしめ、そのうえ、様付けで呼んでいるとなれば、もう驚くしかない。

 

「ん?・・・君は・・・?」

 

「はっ!・・・高木渉巡査部長であります!!」

 

 ビシッと敬礼した高木を眺めまわし、リィナ大使は泰然たる態度で頷いた。

 

「そうか・・・まさかとは思うが・・・この方を捕まえるというのではないでしょうな?」

 

「いいえ、捜査協力をして頂くだけです」

 

 佐藤が答えれば、リィナ大使が視線で問う。

 

「・・・申し遅れました、佐藤美和子警部補です」

 

「・・・ふむ、ナルホド・・・では、私もこの方に付き添わせていただくが、よろしいか?」

 

「よろしくない」

 

 速攻でツナが返事をすれば、威厳を取り戻したはずのリィナ大使の表情がぐにゃっと崩れる。

 

「ツナヨシ様・・・そんな、冷たいことを・・・」

 

「あーもー、なんでイタリア大使館に連絡しちゃったのさぁ~隼人ぉ!」

 

「ですが、一応権力も必要かと」

 

「えー・・・」

 

 ふくれっ面のツナは、24歳には到底見えない。

 

 もちろんそんなこと口にした瞬間、ブリザードのごとき冷たい視線と灼熱地獄が待っている。いや、永久にコールドスリープという可能性も捨てきれない。

 

「ははは、ふくれっ面も愛らしいですよ、bella(美しい人)←注:女限定」

 

 リィナ大使がポロッと言ってしまったのは、ツナにとっての禁句。

 

 大使の護衛はギョッとして、獄寺と山本に助けて欲しいというような視線を向けるが、2人は沈痛な表情で首を振った。

 

(成仏しろよ、リィナ大使)

 

「ねぇ・・・ジュリオ・・・」

 

「はい、ツナ、ヨ・・・シ・・・様?」

 

 ツナの様子がおかしいことに気付いたリィナ大使は、自分の発言を振り返り、ハッとする。

 

「ふふ・・・何回言えばわかるのかなぁ・・・俺さぁ・・・男なんだよ・・・ねっ!!言うならbelloだろ、bello!!」

 

 ぎゅうぅうっ、とリィナ大使の鼻を摘まみ、ツナは笑顔で怒るという器用な真似をする。

 

「・・・ふみまへんっ(すみませんっ)!ふみまへんッ(すみませんッ)!!!」

 

 リィナ大使は、鼻を摘ままれたまま、謝り倒す。

 

 一応、TPOは弁えて、その程度で済ませているツナに、獄寺と山本、そして、リィナ大使の護衛はホッと息をついた。

 

 きっと、これが大使館の中だったりしたら・・・などとは、恐ろしくて、想像できない3人なのだった。

 

「・・・ツナお兄さん、すごーい・・・」

 

「大使の鼻を摘まんで怒るなんて・・・ただのマフィアじゃないってことでしょうか・・・?」

 

「っていうか、タイシって、なんだ?うまいのか?」

 

 それを呆然と見ていた大人達だったが、子ども達のそんな言葉に、ハッとする。

 

「さ、沢田さん!!」

 

 叫ぶように呼んだ高木に視線を移し、ツナが首を傾げる。

 

「はい?・・・ああ、すみません。いつものことなんで、気にしないでください」

 

(気にするなと言われても気になる。スゴイ気になる)

 

 そう思いつつも、高木は頷いた。

 

「わかりました・・・で、とりあえず、捜査本部に向かいませんか?ここにいても、何も始まりませんし・・・」

 

「あ、そうですね。・・・ジュリオ、大人しくしててよ?」

 

「・・・はい、ツナヨシ様」

 

 まだ、痛そうに鼻を押さえるリィナ大使。さすがにここで反論はマズイと思ったのだろう。素直に頷いた。

 

「・・・本当に、何者なのかしらね、彼・・・」

 

「・・・ますます、わかんねぇ・・・」

 

 哀とコナンは複雑そうな表情で、ツナを見つめる。と、その時、ツナの視線がこちらに向いた。離れているのに、その視線は自分達に向けられているとわかった。

 

 呼ばれた獄寺がツナの傍に寄る。何事かが告げられ、獄寺の視線もこちらに向いた。

 

「江戸川君・・・」

 

 哀が視線を向けてくる。

 

「・・・多分、情報源になると思われてるんだろ」

 

「協力するの?」

 

「・・・さぁな・・・あの人次第、ってとこか?」

 

 ツナを見ながら答えたコナンに、哀は頷いた。

 

「そうね・・・目には目を・・・彼等が力になってくれるなら、マフィアだろうがなんだろうが・・・私はすがるわよ」

 

「ああ・・・それに、マフィアなんて言ってても、そんなに悪い人じゃなさそうだしな」

 

 コソコソと話していれば、歩美や光彦、元太に見咎められる。

 

「あ~!また、2人してコソコソして!!」

 

「まさか、抜け駆けしようなんて、思ってないですよねぇ?」

 

「お前らばっか、ずるいぞ!」

 

「ばァろォ!・・・んなわけねぇだろ!」

 

「・・・そうよ、別に何でもないわよ」

 

 ワイワイと途端に賑やかになった子ども達に視線を向け、小五郎は溜息をついた。

 

「はぁ、お子様はお気楽でいいねェ」

 

「もう、お父さんっ、そんなこと言わないの!」

 

「それにしても、良い男ばっかり・・・」

 

 蘭が小五郎を怒る脇で、園子がうっとりと呟く。

 

「・・・園子には、京極さんがいるでしょ・・・?」

 

 親友の発言に、蘭は呆れる。

 

「え~、だって、なんか大人の色気が・・・蘭だって、カッコいいなって思わないの?」

 

「そ、そりゃ、ちょっとは思うけど・・・」

 

「あー、はいはい。蘭はダンナが一番だもんねェ」

 

「ちょ、ちょっと、園子!」

 

 真っ赤になる蘭に、園子はニヤニヤと笑う。と、その時、

 

「にょおんっ」

 

「「へ?」」

 

 その2人の足元に、1匹の猫がすり寄ってくる。

 

 視線を足元に落とした2人は、そのウルウルとした目に思わず顔の筋肉が緩むのを感じた。

 

「こら、瓜」

 

 そこに、獄寺が近付いて来て、ひょい、と猫を抱きあげた。

 

「・・・あ、これって・・・えーと・・・ご、獄・・・」

 

「・・・ああ、獄寺だ」

 

「す、すみません・・・その、獄寺さん、の猫なんですか?」

 

「ああ・・・滅多に他人に懐かないんだが・・・」

 

 蘭が問えば、獄寺が瓜を撫でながらそう答える。その時、獄寺の翡翠色の瞳が柔らかく細められて、蘭と園子はドキリとする。

 

「最初は獄寺も随分と噛みつかれたり、引っ掻かれたりしたもんな」

 

 その会話を聞いていた山本がくつくつと笑う。

 

「・・・ウルセェよ」

 

 山本を振り返りながらジロリと睨み、獄寺は口をへの字に曲げた。

 

「隼人、可哀想だけど、瓜はしまっておかないと、ね?」

 

 そこに、ツナが歩み寄り、獄寺に撫でられてうっとりとしている瓜の喉をくすぐりながら苦笑する。

 

「そうですね・・・」

 

 獄寺は頷いて、佐藤や高木に背を向けながらジャケットのボタンを外し、ベルト型のボンゴレギア(VG)を取り出す。そして、そのバックルの中に瓜は大人しく吸い込まれた。

 

 それを一部始終見ていた蘭と園子は目を丸くして、獄寺が持つ匣を見つめる。

 

「・・・どー・・・なってんの?」

 

「猫ちゃんが・・・」

 

「・・・まぁ・・・ちょっとした手品だ」

 

 答えた獄寺は意味ありげに微笑み、ツナに視線を向けた。

 

「・・・じゃあ、瓜も捕獲したことですし、捜査本部へ向かいましょうか」

 

 獄寺の視線を受けたツナはそう言って、佐藤と高木に笑みを向けたのだった。

 

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