クロスオーバー! REBORN!×名探偵コナン   作:cibetkato

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危険(笑)な師弟

「ところでリボーン、お前どうして基地の外にいるんだ?・・・大人しく留守番してろって言ったよな?良くも悪くも、お前は目立つんだから」

 

「非7³線が放出されてるわけでもあるまいし、1日中地下に潜ってたら気分が滅入る。・・・散歩ぐらいは良いだろうが」

 

 ツナに言われてバツの悪そうな表情をうかべたリボーンは、視線を逸らし、クイとボルサリーノのツバを引いた。

 

 じっとその仕草を見ていたツナは、フッと目元を和らげた。

 

「なんだ、母さんに会いに行ってたのか?」

 

「―――フン。とっとと基地に行くぞ、奴らが待ってる」

 

 クルリと背を向けたリボーンに、図星かと獄寺達は理解する。

 

「・・・素直じゃねェな、リボーンも」

 

 クツクツと笑う山本。

 

「山本、聞こえてるぞ・・・後で“ねっちょり”しごいてやるからな?ついでに獄寺もな」

 

 背を向けたままのリボーンの言葉に、山本と獄寺は口元を引き攣らせた。

 

「やべ、ねっちょりコースかよ・・・」

 

「・・・口は災いの元、だぜ?山本」

 

「はは・・・リボーンの場合、心の中で思っただけでもアウトだけどな」

 

「だから、俺も呼ばれたんだろが・・・」

 

 ガックリと肩を落とす獄寺の背をポンポンと叩き、ツナは苦笑した。

 

「頑張れ、隼人・・・山本もね」

 

「10代目・・・雲雀を医務室送りにするのは、俺らが復活してからにしてもらえませんか?守護者が3人も同時に使えなくなるなんて、マズイですし」

 

「ダメ。恭弥はああ見えて、行方くらますの得意だから。大丈夫だよ~俺もリボーンもちゃんと手加減はするって」

 

 ケタケタと笑うツナに、獄寺と山本と雲雀は、ガックリと肩を落とした。

 

(これは、逃げられそうにない)

 

 雲雀はそっと携帯を取り出し、耳に当てる。

 

「・・・ああ、哲?」

 

 相手は警視庁に残っていた草壁だった。

 

 結局、松本との手続きを経て遺体を引き取ることになったのだが、雲雀がそのまま行方をくらますと思っているらしいツナが雲雀を離さなかったので、草壁が警視庁に残り、遺体を引き取っていたのだ。

 

「悪いけど、遺体引き取ったら財団の方じゃなくてボンゴレの基地に運び込んでくれる?・・・僕はしばらく、ボンゴレの基地の医務室で世話になることになりそうだ・・・」

 

 草壁が了承の意を伝えると、雲雀は困ったような声で告げた。

 

「・・・あと、僕が動けなくなったら、財団の方がやってる調査を一時中断して。フォローに・・・あ」

 

「あ、もしもーし、草壁さん?・・・大丈夫ですよ~、恭弥の代わりに了平さん貸してあげますから~」

 

 途中で携帯をツナに奪われ、雲雀は何とも言えない表情をうかべた。

 

 いつもならここでトンファーを構えるところだが、今回に限ってはツナの逆鱗に触れたという自覚があるので、躊躇してしまう。

 

「雲雀さん・・・」

 

 イーピンがすまなそうな表情をうかべるので、雲雀は首を横に振る。自分を慕っている少女の所為にするほど、落ちぶれてはいない。

 

「じゃ、よろしくー」

 

 ツナはそう言って、携帯を閉じる。

 

「・・・あ」

 

 まだ話があったのだが、ツナは携帯を雲雀に返す様子も見せず、ニッコリと笑った。

 

「逃げられると困るし。さすがに草壁さんに泣いて懇願されたら俺も止めざるを得ないから」

 

(僕の謝罪はダメで、哲の懇願は良いわけ!?)

 

 と、喉まで来た文句を呑みこみ、雲雀は眉根を寄せた。

 

「イーピンに余計なことを吹き込んだ罰。観念してね♪」

 

 にこやかなツナが怖い。雲雀は思わずそう思い、遠い目をした。

 

「だんだんわかってきた・・・あの人、笑いながら怒ってますよ・・・」

 

 高木が若干、顔を引き攣らせながら言う。

 

「私もなんとなく、だけど・・・微妙に笑顔の違いがわかってきた気が」

 

 佐藤も頷く。

 

 2人の部下の話を聞きながら、目暮もツナがその優しげな風貌に似合わず、イイ性格をしているのだと気づく。

 

「でも、ツナお兄さんが強いなら、悪い人達に負けたりしないよね!」

 

「確かに、そうですね」

 

「ああ!ぜってー負けそうにないよな!」

 

 歩美が不意にそんなことを言い出し、光彦や元太もそれに同意する。

 

「歩美ちゃん!?光彦君に、元太君まで・・・」

 

 ギョッとする高木。これで、子ども達がマフィアごっこ~なんてやりだしたらどうしよう、と思う。

 

「確かに、彼なら返り討ちにしちゃいそうね」

 

「実際、どれくらい強いんだろ?」

 

 とうとう、哀やコナンまで興味津々とばかりにそんなことを話し出す。

 

「も、毛利さん・・・ど、どうしましょう・・・もしかして、子どもたちの情操教育に良くないんじゃあ・・・」

 

「・・・それ言ったら、捜査に協力させてる時点で、情操教育に良くねーぞ、高木・・・」

 

「そりゃ言えてるわ、ガキんちょ達に警察が捜査状況を漏らしちゃってるわけだし」

 

「ちょっと、園子・・・」

 

 歯に衣着せぬ親友のもの言いにハラハラする蘭だったが、小五郎や園子の言うことも尤もで、内心大きく頷く。

 

「いやぁ、そこを言われると・・・」

 

「ぐうの音も出ないわね・・・」

 

 高木と佐藤は苦笑いをうかべ、目暮も困ったような表情をうかべる。

 

 コナン達は実際よく事件に遭遇する。関わらせたくなくても自然と関わっているのだ。

 

「オイ・・・行くのか行かねぇのか、ハッキリしろ」

 

 イライラとリボーンが問うてきて、ハッとする。

 

 ツナを見れば、苦笑してこちらを見ていて、小さく首を傾げた。

 

「子ども達は、家に帰しますか?」

 

「ヤダ!」

 

「僕達だって、捜査に関わる権利がありますよ!!」

 

「そうだぜ!俺達がイタリアのマフィアだってつきとめたんだかんな!!」

 

「当然よね?」

 

「警部さん」

 

 子ども達の剣幕に目暮はしばし悩み、それから、諦めたように溜息をついた。

 

「わかった、彼らの基地までは一緒に行こう。・・・だが、我々警察が危険な状況と判断したら・・・家に帰す、いいね?」

 

「「「「「・・・はぁい・・・」」」」」

 

 まだ納得しきれていないのか、不満そうな様子を隠そうともせず、子ども達は頷く。

 

「と言うことなので、沢田さん」

 

「ええ、この子達の安全は確実に保証します」

 

 目暮の言いたいことはしっかり伝わっていたらしい。ツナはニッコリと笑って頷いた。

 

「・・・では、行きましょう」

 

 鉄側が言えば、ツナも頷く。

 

「ええ、こちらですよ」

 

 進むツナ達について行くと、段々と辺りがうっそうとしてくる。

 

「な、なんか・・・並盛にこんなところがあるなんて、知りませんでしたよ・・・」

 

「まぁ、そうですよね~、地元の人間だって滅多に近づきませんし」

 

 高木の呟きに律儀にツナは答える。

 

「・・・ここは、以前教えて頂いた“入り口”とは別の“入り口”なんですね?」

 

 不意に鉄側がそんなことを訊ね、それにピクリ、とリボーンが反応した。

 

「オメェは以前、どの“入り口”から入った?」

 

「ええと、並盛神社の方からだったかと・・・」

 

「あ、そっちは財団の“入り口”なんですよ。財団の方は俺は関与してないんでわかりませんけど、ボンゴレ側の“入り口”は全部で8つあります」

 

「8つ!?」

 

「ええ。そのどれもが掌紋認証システムによるロックをかけてあるので、たとえ外部の人間に知られてもなんら問題はありませんし、本気で隠す程追い詰められている状況でもないので」

 

 ツナが答えると、部下達も同意するかのように深く頷く。

 

 この状況は“白蘭のいた未来”などより、はるかにマシだ。だって、相手は“ただの”犯罪組織。

 

 匣やらリングやら特殊能力やら、そんなものを使いこなす相手との戦闘を経験してきたツナ達にとっては、それ程警戒する相手でもない。

 

「なんか、嫌な経験なんですけどね~結構な修羅場をくぐり抜けて来てるんで、この程度の相手ならプチっとヤれるんですけど、やっぱりここは日本ですし、警察も捜査してて面目潰しちゃうのもアレなんで」

 

 ツナはいたって平然と言うが、言ってる内容はかなり危険である。

 

(プチっとヤるって・・・表現は可愛いけど、意味を考えるのは怖い・・・!)

 

 大人達が思わず身を震わせた時、サクサクと草を踏みしめる音がして、皆が一斉にハッとしてそちらを向いた。

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