クロスオーバー! REBORN!×名探偵コナン 作:cibetkato
そんな彼等にたじたじになりながらも、目暮は目礼しつつ自己紹介する。
「警視庁捜査一課の目暮です」
「同じく、佐藤です」
「高木です」
警察の面々が自己紹介し、ボンゴレ側の視線が小五郎達に移る。
「あ、えーと、探偵の毛利小五郎です」
視線に促されるような形で自己紹介した小五郎に続き、蘭が口を開く。
「娘の蘭です」
「蘭の親友の鈴木園子で~す!」
「えっと、毛利探偵事務所でお世話になってる江戸川コナンです」
「はいっ!コナン君のクラスメイトで、一緒に少年探偵団をやっている吉田歩美ですっ!」
コナンに続くようにして、歩美が元気に自己紹介する。
「同じく、円谷光彦です!」
「俺は、小嶋元太ってんだ!よろしくなっ!」
「・・・灰原哀」
「あ、灰原さんも、少年探偵団のメンバーなんですよっ!」
一言で済ませようとした哀の隣に立ち、光彦が補足する。
「はひっ!カワイイ探偵さんです!」
「皆、小学生?・・・何年生なのかな?」
可愛い物好きのハルが笑顔になり、京子がしゃがみ込んで子ども達に訊ねる。
「「「1年生!」」」
「はひ~、ずいぶんしっかりしてる小学1年生です~」
「ふふっ、そうだね」
「ハルなんかより、よっぽどしっかりしてるぜ」
「あー!!獄寺さん!それ酷いです!!」
ついつい口に出してしまった獄寺に、ハルが叫ぶ。
「ウルセェ!アホ女!」
「ハルはアホじゃないです!」
「あー、うん。今のは隼人が悪い」
「――うっ」
ハルに同意してツナがうんうんと頷くと、獄寺はバツの悪そうな表情をうかべた。
「・・・ほんっとに、獄寺と三浦って仲良いのな~」
「良くないっ!」
「良くないです!!」
山本の感想に、獄寺とハルは声を合わせて反論する。
「・・・仲、良いよな?・・・な?ツナ」
「仲良いよ、ねぇ?」
山本とツナが顔を見合わせる。
「10代目っ違いますから!!」
「ツナさんっ、誤解ですっっ!!」
どうしても誤解を受けたくないツナに、必死になって2人は叫んだのだった。
***
しばらくして騒ぎが収まり、目暮達をソファーに座らせたツナは、京子とハルが淹れたくれたお茶を飲みながらリボーンに視線を向けた。
「そう言えば、ランボがいないね?」
「・・・アホ牛なら、ママンの所に置いてきた」
「ふーん・・・母さんの所・・・ナルホド、護衛ね」
リボーンの説明だけで理解したらしいツナは、そう呟く。
「・・ツナ兄、事後報告になっちゃったけど、武兄、了平兄と京子姉、それからハル姉の実家には晴部隊と嵐部隊を送っておいたからね」
「了解。アリガト、フゥ太」
「配置についてはリボーンや入江さんと相談したから、安心して」
ニコリと笑うフゥ太に、ツナは頷いてみせた。
「うん、それなら間違いないね・・・リボーン、正一君もありがとう」
「ああ」
「綱吉君がいない時は、僕ら司令部がしっかりしないといけないからね」
頷くリボーンと微笑む正一。
ボンゴレ10代目ファミリーの司令部は、リボーンと正一、それからXANXUSの3人をトップとし、ツナが不在の際に機能する。
全ての決定は3人に委ねられ、有事の際にはトップダウン方式で上層部の意思決定を末端まで知らせるのだ。
「そんな司令部が全員総本部を空けてるって、異常だよねぇ」
ツナが言えば、リボーンも正一も苦笑をうかべる。
「しょうがねぇだろ?俺はオメェの護衛を9代目と家光に頼まれて、正一は基地のシステムの最終チェックを技術部3人でやらなきゃならねぇし、XANXUSは別口の任務で借り出されてんだ」
「まぁ、総本部は9代目とその守護者、それからチェデフがガッチリ固めてるから大丈夫なんじゃないかな?」
「そうだねぇ。・・・どんな見返り要求されるかわかんないけど・・・しょうがないか」
と言いつつも、9代目や家光が要求してくる見返りなど安易に想像がつく。ツナを溺愛している2人だから、絶対に1日ツナと一緒にいるという無茶な願いを言ってくるに違いない。
「フン・・・そんなもん、踏み倒せばイイだろ」
鼻をならしてリボーンが言えば、ツナは肩を竦めた。
「できるならやってるよ」
「・・・9代目はともかく、家光は一度シメとくか?」
ぼそり、とリボーンが呟けば正一が慌てた。
「だ、ダメだよ、リボーンさん!」
「そうだよ、父さんが使えなくなったらチェデフの皆が大変だろ?」
「心配はソコ!?」
ツナまでそんなことを言い出し、正一がツッコミ役に回る。
ノリについて行けず目が点状態の目暮達警察と小五郎達に、山本が苦笑をうかべる。
「これで、ウチはうまく回ってんだぜ?」
「どんなピンチの時でもこの調子でバカ騒ぎしてっからな・・・」
それが10代目ファミリーの強みである。と獄寺が言えば雲雀が肩を竦める。
「大体、ボンゴレはお祭り好きが多すぎなんだよ・・・常に騒がしい」
「雲雀だって、そのボンゴレの一員だろうが」
「僕は群れるつもりはないと言っているだろう?」
武器でも取り出しそうな雰囲気に目暮達がハラハラしていると、ツナが背後から雲雀の腕にしがみついた。
「さて!じゃ、行こうか!・・・ね?恭弥っ」
に~っこりと笑うツナに、雲雀はウッと詰まるような呻き声をあげた。
「はは、頑張れ雲雀」
「ぶっ倒れんなよ?」
「何言ってんだ、オメェらも“ねっちょり”しごきだぞ」
他人事のように雲雀に声をかけていた獄寺と山本の肩を、リボーンがポン、と叩く。
「・・・逃がすと思ってんのか?」
ニヤリと笑ったリボーンに、獄寺と山本は絶望的な表情をうかべたのだった。
「と、いうわけなので、ジャンニーニと正一君とで警察の方と毛利さんにこちらが掴んでいる情報を教えてあげて。で、蘭さんと鈴木さんと子ども達は女性陣と了平さんとで相手をしてあげてね」
頷く面々に微笑みを見せて、ツナは目暮達の方を向いた。
「じゃ、スミマセンがしばらく失礼します」
「え、あ、ああ、はい」
頷くしかない目暮。
「ボンゴレ10代目、もちろん手加減は・・・しますよね?」
「しますとも~当然ですよぉ~あっはっは」
鉄側が訊けば、ツナはニコニコと返しながら雲雀を引っ張って行く。
「俺達も行くぞ、獄寺、山本」
「・・・おう」
「わかりましたリボーンさん・・・入江、後は頼んだ・・・」
「う、うん・・・頑張って、獄寺君、山本君」
重い足取りでリボーンの後を追う獄寺と山本を何とも言えない表情で見送り、正一は目暮達を振り返った。
「え~と、ここからはボンゴレの人間と必ず一緒に行動してください。この基地は複雑に作られているので、外部の人間は必ず迷ってしまうんです」
「・・・わ、わかりました」
そして、警察の4人と小五郎はそのままブリーフィングルームに残り、蘭と園子と子ども達は女性陣と了平にそこから連れ出されることとなった。