クロスオーバー! REBORN!×名探偵コナン   作:cibetkato

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断じて無実!

 その時部屋のドアが開き、ツナがリボーンを伴って入ってくる。

 

「・・・なんか、すっごい過大評価な気がするなァ」

 

「そこは喜んでおけ。せっかくのファミリーの気持ちだからな」

 

 どうやら話が聞こえていたらしい。

 

 部屋に入って来るなり言ったツナに、リボーンがニヤニヤと笑う。

 

「・・・喜んでるよ、もちろん」

 

 ニコリと笑って、ツナは自分のファミリーを見つめた。

 

「うん、やっぱり狸ジジィどもに囲まれるより、こっちの方が良いなァ・・・」

 

「狸ジジィ?」

 

「はひ、それってボンゴレの幹部の方々のことですか?」

 

「そー・・・もうさ~早く嫁もらえとか後継者作れとか、うるっさいのなんの・・・こないだなんかどこに連れてかれるかと思ったら、どこぞのファミリーのお嬢さん方が集まるお見合いというより、婚約者決めパーティーで誰かに決めろとか・・・あ」

 

「嫁・・・」

 

「婚約者・・・」

 

 ハルと京子の周りの空気が一気に冷たくなる。

 

 ツナが誰を選ぼうと自由、その意志は変わらない。が、どこかのファミリーの娘なんぞに脇から掻っ攫われるのは我慢ならなかった。

 

「ツナさん!!」

 

「はい!」

 

 ハルの勢いに、ツナは思わずピンと背筋を伸ばした。

 

「まさかとは思いますが・・・手ェ出しちゃったりしてないですよね!!?」

 

「ツッ君!?」

 

 ハルと京子の迫力に、ツナは苦笑した。

 

「やだな、俺、そんなにがっついてないよ・・・ハルや京子ちゃんの俺のイメージってそんななの?」

 

「だって、据え膳食わぬは男の恥とか言うじゃないですか!!」

 

「ハル!?そんな言葉女の子が使っちゃダメだって!」

 

「そんなこと言って、誤魔化されませんよ!!」

 

「そうだよね・・・ツッ君だって男の人だもんね・・・目の前に綺麗な女の子がいたら・・・」

 

「ちょ、京子ちゃんまで、なに言い出してんの!?」

 

 ハルと京子に詰め寄られて、ツナはたじたじになっていた。

 

「・・・ナルホド、アレが修羅場ってヤツですね」

 

 光彦が感心したように言えば、元太が首を傾げる。

 

「シュラバってなんだ?」

 

「あ、この間、お母さんが見てたドラマで修羅場だったわって言ってたよ!」

 

 歩美がそう言えば、蘭と園子が苦笑した。

 

「ドラマかぁ・・・」

 

「それってアレよね、昼ドラとか奥様ドラマとかいう・・・」

 

「ボス・・・困ってる・・・」

 

「助けないと・・・」

 

 クロームとイーピンの視線に、ビアンキが溜息をついた。

 

「ホラ、2人ともそこまでになさい・・・ツナがそんなことをする男じゃないって、あなた達が一番わかってるでしょう?」

 

「わかってるんですけど・・・」

 

「でも・・・」

 

「ホンットに手は出してないって!!確かに言い寄られはしたけど・・・」

 

「ほら!!ツナさんはモテるんです!!変な女性に引っかかりはしないかと、ハルは心配で心配で!!」

 

「ツッ君、カッコいいし・・・ボンゴレ10代目だし・・・言い寄る女の子はいっぱいいるよね」

 

「だから~!無実だ~!!」

 

「・・・うん、ボンゴレは無実」

 

 叫んだツナの背後から、無感動な声が聞こえた。

 

「「「「「へ?」」」」」

 

 思わず間抜けな声が出た面々の視界には、小さなロボットがちょこんと立っていた。

 

「ミニモスカ?」

 

 カクン、とツナが首を傾げる。

 

 それと合わせるようにミニモスカも首を傾げる。

 

「わぁ~!カワイイ!!」

 

 歩美が感動して目を輝かせ、子ども達も興味津々でミニモスカの傍に寄る。

 

「・・・スパナ、研究室に戻らなかったの?」

 

「戻ろうと思ったら、ボンゴレの叫び声が聞こえた」

 

 どうやら、気になってここに来たらしい。

 

「スパナさん!なんでツナさんが無実って断言できるんですか!?」

 

 怒り冷めやらぬハルがスパナに詰めよれば、スパナは当然のように告げた。

 

「ウチもその場にいた」

 

「あ、そっか。あんまりにも突然で守護者が皆出払っちゃってて、傍にいたのがスパナだけだったんだ」

 

「ボンゴレは、その会場に行って30分で帰った」

 

「そうなんですか?ツナさん」

 

「同盟ファミリーのお嬢さんが集まってるから一応は失礼の無いように挨拶して、その後は幹部達のプッシュしてるお嬢さん数人に会って、トイレ行くフリして帰ったんだよ」

 

「アレは・・・怖かった」

 

「・・・うん、怖かったねェ」

 

 スパナはその時の事を思い出したのか身震いして顔を青褪めさせる。それに同意するように頷き、ツナはハルと京子に向き直った。

 

「俺、嘘は言ってないよ?・・・信じてくれる?」

 

 眉をハの字にして俯き加減に上目遣い。これが無自覚の仕草なのだからタチが悪い。

 

「う~・・・わかりました!!わかりましたからっ、その仕草は止めてください!!」

 

 ハルがギブアップを告げると京子も苦笑して頷く。惚れた弱味なのか2人はツナのあの仕草に弱いのだ。

 

「・・・やるな、沢田」

 

「・・・感心するトコじゃねーぞ、了平・・・」

 

 しきりに頷く了平に、リボーンが肩を竦める。

 

「さて!ハルと京子ちゃんが納得してくれたところで・・・クローム、了平さん、少年探偵団に説明してくれた?」

 

「あ」

 

「・・・いや、説明しようとしたら、お前が大暴れしていたのでな・・・」

 

「・・・まぁ、見てたのは気付いてましたけど・・・じゃ、パパッとやっちゃってクローム」

 

 一瞬、呆れたような表情をうかべたツナだったが、気を取り直してクロームに視線を向けた。

 

「・・・ボス、イイの?・・・この人達一般人だけど・・・」

 

「一般人だから良いんだよ。だって警察にアレ、見せるわけにはいかないでしょ?さすがに」

 

 そう、鉄側にすら見せたことはない。

 

「警察に見せられないって・・・」

 

 蘭が困った様子を見せると、ツナは苦笑した。

 

「ああ、蘭さんが思ってるようなことじゃないですよ?ただ単に、ソレを警察のような捜査機関に見せてしまったら、今後その人達は自分の目と耳と勘、全てを信じられなくなってしまいますからね~」

 

 アレとかソレとか名称を口にしないツナに、蘭や園子、子ども達は一斉に首を傾げた。

 

 その時、部屋の空間が揺らいだ。

 

「・・・クフフ、もったいぶらないで話してさしあげたらどうです?沢田綱吉」

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