クロスオーバー! REBORN!×名探偵コナン   作:cibetkato

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7つの属性

「じゃあ、次。光彦君の質問の回答ね?」

 

 重くなった空気を変えるように、ツナは声色を明るくした。

 

「よく見ると、VGと同様にこの子たちもまとっている炎の色が違うのはわかるかな?」

 

 蘭達が頷き、哀がそれぞれを指さす。

 

「この子はオレンジ色、あっちのカンガルーは黄色、そしてあのフクロウは青?いえ、藍色かしら?・・・ツナさん達のリングに灯されている炎も同じよ」

 

 そう言われて初めてリングの炎の色の違いにまで気付く面々。炎といえばオレンジや赤という印象が強かったせいか、そう思い込んでいたのだ。

 

「フフ、哀ちゃん大正解。・・・炎の色はそれぞれ属性の色になる」

 

「だから、属性ってなんなんだよ?」

 

 元太が問う。

 

「ここに隼人がいれば全部の色を見せられたんだけどね~、とりあえずそれは後で見せてもらうとして・・・属性とそれに付属する炎の色は、全部で7種類ある。

 大空はオレンジ、嵐はレッド、雨はブルー、晴はイエロー、雷はグリーン、雲はバイオレット、霧はインディゴ」

 

 ツナのVGに灯されている炎が大きくなる。その色は透明度の高いオレンジ色。

 

「純度によってわずかに色は変わってくるけど・・・まぁ、こんなところかな」

 

「だから、ツナさんは大空でオレンジなんですね」

 

「それもあるんだけど、ボンゴレではその属性に役目があるんだ」

 

「クフフ・・・それは僕が説明しましょう」

 

 骸がそう言って、三叉槍で床を突く。

 

 そうすると、オレンジ色の炎が皆の前に灯る。

 

「お、さすが霧の術師。これなら炎の色もわかるな」

 

「クフ、幻術を使えばこんなものですよ。・・・では説明を始めます。まずは大空、この属性を持つ者は極めて少ない。まぁ、簡単に言えばボスのみに現れる属性と言っても過言ではないでしょう」

 

「んな極端な・・・まぁ・・・でも、そうか・・・」

 

 思わずツッコミを入れたツナだったが、思い当たる大空属性が全員ボスまたはそれに近い立場の人間であることを思い出し、納得する。

 

「大空は調和、全てに染まりその大きな包容力で全てを包み込む。クフフ、沢田綱吉らしいとは思いませんか?」

 

「いやいや、骸。この子達は俺と会ったばかりだから・・・っていうか、いい加減フルネーム呼びやめろって言ってるだろ?」

 

「じゃあ、ボンゴレで」

 

「・・・もういい。ほら、続きを話せよ」

 

 呆れた様子でツナが言えば、骸はクツクツと笑いながら三叉槍で床を突く。次に現れたのは赤い炎と青い炎。

 

「嵐は分解、常に攻撃の核となり休むことのない怒濤の嵐。雨は沈静、戦いを清算し流れた血を洗い流す鎮魂歌(レクイエム)の雨。

 嵐の守護者は獄寺隼人、雨の守護者は山本武です。守護者とは大空であるボスを彩る、直属の部下のことです・・・わかりますか?」

 

 知っている名前が出て来てホッとしたのか、骸の説明に目を回しかけていた面々はコクリと頷いた。

 

「次は晴と雷です」

 

 黄色い炎と緑の炎が現れると、コナンがあ、と呟く。

 

「なんです?」

 

 骸が促すと、コナンは口を開いた。

 

「・・・えっと、色だけじゃなくて炎の形状も違うんだなーって」

 

「よく気付きましたね。それも後で説明をするつもりでしたが・・・手間が省けました」

 

 骸は機嫌よく頷き、7つの炎を同時に見せた。

 

「これが7つの属性全ての炎です。・・・では、説明を続けましょう。晴は活性、ファミリーを襲う逆境を自らの肉体で砕き明るく照らす日輪。

 雷は硬化、雷電となるだけでなくファミリーへのダメージを一手に引き受け消し去る避雷針。晴の守護者は笹川了平、雷の守護者はここにはいませんが、ランボという子どもです」

 

「・・・そういや、骸とランボってあまり接点無かったな」

 

 ツナが呟けば、骸は目を細める。

 

「そもそも、あの子どもはボンゴレファミリーでもないでしょう?」

 

「まぁ、そうだけど。守護者であることには変わりないよ」

 

「同じファミリーじゃなくても守護者になれるんですか?」

 

 ツナと骸の会話を聞いて、光彦が首を傾げる。

 

「なれるよ。・・・初代ボンゴレ、俺の曾曾曾祖父の守護者はてんでバラバラの職業だったしね」

 

「Ⅰ世(プリーモ)ほどじゃありませんが、あなたも元は命を狙ってきた相手やまったく協調性の無い相手を守護者にして・・・どれだけ懐が深いんですかね」

 

「当人が言うなよ・・・というか、俺が決めたんじゃなくて父さんとリボーンが勝手に決めたんだろ?」

 

 肩を竦めたツナに、リボーンが呆れたような視線を向けた。

 

「あのな、俺は骸を信用するなと言ったぞ」

 

「でも、骸って動かしやすいんだもん。ちょー便利」

 

「ナルホドな、そういう理由なら納得だぞ。もっと使え」

 

「クフフ・・・当人前にしてよくもまあそんな話ができるものですね、この似た者師弟がッ」

 

 さすがにイラッとしたらしい。ジロリとツナとリボーンを睨みながら呻くように呟く。

 

「骸様・・・落ち着いて・・・」

 

 慌ててクロームが宥めると、骸は息をついた。

 

「まったく・・・残りを説明しますよ。まずは雲、雲は増殖、何ものにもとらわれることなく、独自の立場からファミリーを守護する孤高の浮雲。雲の守護者は雲雀恭弥です。

 そして、霧。霧は構築。無いものを在るものとし、在るものを無いものとすることで敵を惑わし、ファミリーの実態をつかませないまやかしの幻影。

 霧の守護者は僕、六道骸ですが・・・普段VGを所持しているのはこのクローム髑髏です」

 

 なぜ霧だけが2人いるのか訊ねようとしたコナンだったが、リボーンや了平と骸の間に微妙な緊張感があることに気付き、口を閉ざした。

 

「・・・私は、骸様の代わり。骸様が動けない時に私が霧の守護者として隊をまとめる」

 

 短く説明するクロームに、ツナが困ったように眉根を寄せた。

 

「クロームは骸の代わりなんかじゃないよ?ちゃんと俺の守護者として戦ってくれてるだろ?霧の守護者は2人だよ」

 

「ボス・・・うん、ありがとう」

 

 はにかむクロームに、ツナは笑みをうかべた。

 

「これくらい骸も素直だったら良いのになー」

 

「止めてください、想像しただけで気持ち悪いです」

 

 骸のツッコミに、リボーンや了平、あろうことかクロームまで確かにと頷いてしまったのだった。

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