クロスオーバー! REBORN!×名探偵コナン   作:cibetkato

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西の名探偵、登場!

 そして、リボーンとビアンキ、イーピンが部屋から出ていくのと同時に小五郎がジャンニーニに案内されて部屋にやって来る。

 

「蘭、コナン達も帰るぞ」

 

「え?」

 

「情報は貰ったからな。長居するのも良くないだろうが」

 

 コナンに言い聞かせるように小五郎が言い、ツナに視線を向ける。

 

「すいませんね、ご迷惑だったでしょう?」

 

 そうは言いながらもその視線は少し厳しい。先程の雲雀との戦いを見たせいか、小五郎はツナを危険と判断したらしい。

 

「いえいえ。楽しかったですよ」

 

 その視線を受けながらもニコニコと応じたツナは、コナン達の前にしゃがみこんだ。

 

「今日はありがとう。皆の意見も参考にするからね」

 

「え、あ・・・」

 

 困惑した様子の子ども達に、ツナはスーツのポケットをあさってキャンディーを取り出す。

 

「はい。ブドウ味・・・嫌いじゃないよね?」

 

 訊ねられ、少年探偵団の人数分渡されたコナンは頷く。

 

「帰りに“皆で”なめてね」

 

 “皆で”を強調するツナに、コナンは一瞬目を瞠り、それから頷いた。

 

「うん」

 

「フフ、イイ子だね。・・・じゃあ、またね?」

 

 立ち上がりヒラヒラと手を振るツナに、子ども達は名残惜しそうに手を振る。

 

「さようなら、ツナさん」

 

「バイバイ、ツナお兄さん・・・」

 

 光彦と歩美が聞き分けよく手を振る。

 

 コナンが頷いたことで何かがあると子どもなりに理解したらしい。

 

 元太だけはそんな仲間の様子に首を傾げていたが、哀にこっそり耳打ちをされて納得したような表情になりブンブンと手を振った。

 

「じゃあな~!」

 

「さよなら」

 

 蘭や園子はそんなツナと子ども達の様子に首を傾げていたが、小五郎が急かすままに流されて部屋の外に出る。

 

 そして入ってきた入り口までやって来ると、目暮達が揃っていた。

 

「おお、来たようだな」

 

 目暮が子ども達の様子を見て幾分かホッとしたような表情を見せる。さすがにマフィアのアジトまで連れてきてしまったことを後悔しているようだった。

 

「・・・アレだけの情報があれば捜査も楽になりますね」

 

 高木が硬い表情のまま言えば、佐藤が頷く。

 

「そうね。・・・目暮警部、私達は引き続き沢田さん達と行動を共にしたいと思います」

 

「ああ、頼むぞ。・・・何かわかれば報告を」

 

「「ハイ!」」

 

 返事をする部下から視線を外し、目暮はツナを見る。

 

 何を考えているかわからないが、この若きボスは信頼に足る人物だとは思う。だが、所詮はマフィア。大切な部下の命を預けても良いものか・・・。

 

 そんな葛藤をしている目暮に、ツナは苦笑をうかべた。

 

「・・・目暮警部が心配されるのもご尤もです。ですが、ボンゴレは絶対に一般の人間に向けてその力を使うことはしません」

 

「一般の人間に・・・ですか?」

 

 内心、心を読まれたのかと焦った目暮は鸚鵡返しに問う。

 

「我々から見たら警察も一般の人間です。・・・イタリアだろうが日本だろうが“マフィアとそれに類する組織”にしか手を出すつもりはありません」

 

 ハッキリと断言したツナは鉄側に視線を向けた。

 

「鉄側警視はその辺りをよくご存知のハズですね」

 

「・・・ああ。だから君は“あの時”私に助けを求めた」

 

「そうです。いくら腹立たしいまでに憎い犯罪者でも力は使えませんからね」

 

「“あの時”ってのは?」

 

「後で話す・・・ここでは少し、な」

 

 小五郎が首を傾げるが鉄側は言葉を濁す。

 

 そして佐藤と高木を残して、目暮達は帰って行った。

 

 

***

 

 

『はー。そら、けったいなマフィアやな』

 

 携帯から漏れる声に、コナンは思わず誰もいないか周りを確認した。

 

「もうちょっと静かに話せよ、服部!」

 

『大丈夫、なんぼでも誤魔化せるて』

 

「はぁ・・・ったく、オメェに話すんじゃなかったな」

 

 こめかみを押さえてコナンが呻くように言えば、平次はカラカラと笑った。

 

『そう言わんといて・・・で、そのメモっちゅうのにはなんて書いてあったんや?』

 

 平次の言うメモとは、ツナに渡されたキャンディーの包み紙にされていたものだ。

 

 いつそのキャンディーを用意したのか、小五郎が迎えに来るタイミングもわかっていたのか、色々と疑問に思うことはあるのだが、そんなことを聞いてもツナは何も答えないのだろうと諦めている。

 

「ああ。明日、土曜日の12時に始めに会った公園に集合って書いてあった。昼食も用意するからって」

 

『ほー・・・そらまた、親切やな』

 

「だろ?マフィアってのは嘘じゃないかって思ったんだが・・・でも、確かにあの人達はマフィアだった」

 

『・・・ちゅうと?』

 

 促す平次に、コナンは声のトーンを落とした。

 

「インターネットで調べた。・・・かなりデカイ、おそらくイタリアを牛耳っていると言っても過言じゃないくらいのマフィアだった。

 名前も顔写真も載ってたよ・・・しかも、イタリア国内ではかなり好意的にあの人達の存在は受け入れられている」

 

『インターネットに名前も顔写真も、か。よほど自信があんねんな』

 

「イタリア語のHPを簡単に翻訳しただけじゃ詳細はわからなかったが、彼が10代目に就任してから何度か大きな抗争があったらしい」

 

『でも、まったく問題なしっちゅうわけだ』

 

「そういうこと。あの人達の被害はゼロ・・・相手方は・・・壊滅、だそうだ」

 

 コナンの言葉に、平次はゴクリと喉を鳴らした。

 

『壊滅・・・容赦ないな』

 

「まあ、相手方は相当裏で汚いことをやっていたようだし、死人も少ない。・・・壊滅というより解体と言った方が良いかもな」

 

『なるほどな・・・黒の組織も今頃慌ててるんとちがうか?』

 

「ああ、そうだろうな」

 

 くつり、とコナンは笑う。

 

 しかし、これはコナンの勘だが、警察と共に黒の組織を追う以上ツナが組織を潰すことはないだろうと思っている。

 

 なぜなら“ボンゴレポリシー”“警察のような組織には幻術を使わない”などと口にしているように、彼等はきちんと自分達の立場をわきまえているからだ。

 

『おもろくなてきたな!俺もそっちに行ってもええか?』

 

「ダメって言っても来るんだろうが・・・」

 

『当然!ちょう待ってろよ!』

 

「あ、オイ!服部!!」

 

 ぶちっと切られた携帯を眺め、コナンは肩を落とした。

 

「はぁ・・・早まったか?俺」

 

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