クロスオーバー! REBORN!×名探偵コナン 作:cibetkato
一方、ツナ達と別れたコナン達はランボに護衛されて阿笠博士の家へと向かっていた。
「なんや変な人達やったけど・・・おもろかったな」
ポツリと平次が呟けば、蘭と園子が苦笑した。
「たしかに変な人達だったわよね」
「ホント、全然マフィアっぽくなかったり。でも、時々マフィアなんだって思わせるようなことを言ったり・・・」
「でもね、ツナお兄さんは優しかったよ!」
「ええ、歩美ちゃんの言う通りです。確かにマフィアっていうのは犯罪者なんでしょうけど・・・良い犯罪者っていうか・・・必要悪?っていうんでしょうか?・・・そんな感じがしました」
「他の兄ちゃん達も面白かったぜ!あのパイナップル頭の兄ちゃんとか、クフフとか笑っててさ」
「確かに、彼・・・ちょっと妙な笑い方だったわね」
歩美に光彦に元太、そして哀がそれぞれに感想を漏らす中、完全に空気と化していたランボは背中にダラダラと汗をかいていた。
(どうしよう、コイツ等・・・俺がいることまるっきり無視してる!?)
「ねぇ、ランボさん」
「へ!?・・・あ、ああ・・・ナニ?」
コナンに話しかけられ自分の存在が認識されていたことに安堵しつつ、ランボは首を傾げる。
「ツナさんって、この事件が終わったらイタリアに帰るんだよね?」
「ああ、もう日本にいても意味が無いし・・・長らくイタリアを空けておくと調子に乗る連中がいなく・・・もない」
「・・・そう、だよね」
ほんの少し寂しそうに表情を曇らせたコナンに、ランボは頬を緩める。
たまに虐められるが、大好きな兄のような存在であるツナに懐いてくれるのは嬉しいことだ。
「いつか、イタリアに来ると良い。・・・もしかしたら、すれ違うこともあるかもしれない。ボンゴレは1度会った人間を忘れないから、忙しくなければ話くらいは付き合ってくれるはずだ」
ポン、とコナンの頭に手を乗せてランボは口元に笑みをうかべた。
例え中身が自分よりも年上でも、今は外見を優先したのだ。
「・・・うん!絶対に行くよ!」
コナンもそれがわかっているのか、子どもらしくニコリと笑ってそう告げた。
「・・・おーい、皆~」
その時、道の向こうで阿笠博士が手を振っているのが見えた。
「あ、博士~!」
歩美達が駆けて行くと、蘭達もそれを追うように阿笠博士に駆け寄って行く。
「・・・ツナさんにありがとうと伝えてください」
その場に残っていた3人のうち、コナンがそう告げるとランボは困ったように眉根を寄せた。
「・・・ボンゴレは気に食わない相手に制裁を加えただけだ。たぶん礼は受け取らないだろうが伝えておく。それと、例の毒薬の件については調べがついたら阿笠博士の家に送るようにする」
「・・・ありがとう。入江っていう技術者の彼にもお礼を言ってくれる?」
「ああ、わかった」
頷くランボに、哀が表情を緩める。
「・・・もし、大阪に来ることがあったら、おススメのお好み焼屋に連れたったるて伝えてや」
平次にはコクリと頷いて見せ、ランボはチラリと阿笠博士たちの方へ視線を向けた。
「どうやらお前達を待っているようだ。・・・俺はこれで失礼する。元気でな」
「うん」
「ああ、お互いにな!」
「さよなら」
身体の年齢はともかくとして自分と歳の近い3人に見送られ、ランボはその場を後にする。
「・・・やれやれ・・・やっと一番年下に戻れたんだもんね・・・」
おチビ達を可愛がるツナの図は、けっこうランボには堪えていた。なにせほんの少し前まではあの位置に己がいたのだから。
嫉妬まではいかないが羨ましいとは思った。
最年少というのはランボが他の守護者に優る唯一のものなのだ。もちろんツナはそれ以上にランボの実力を認めてくれてはいるのだが。
ともかくも、自分よりも幼い子ども達という脅威が目の前から去ったという事実は、酷くランボを安堵させていたのだった。
が、そんなランボがもう一度コナン達とまみえることになるのはまた別の話・・・。