クロスオーバー! REBORN!×名探偵コナン   作:cibetkato

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旅は道連れ?世間は狭い! 8

「さてと、イベントもコレじゃお開きかな?」

 

「だろうなー」

 

「俺、社長に挨拶してくるね、迷惑かけちゃったし。・・・工藤君達を借りるってコトも言っておかないと」

 

 ツナの言葉に、新一達はハッとした。

 

「ツナさん」

 

「まぁ、マフィア関係の場所には連れていかないけど・・・ちょっと話をするくらいなら、ね?」

 

 ニッコリと笑うツナに、新一の表情がパァっと輝く。

 

 そんなやり取りをしていると、社長がツナに駆け寄って来た。

 

「沢田さん!!申し訳ございません!」

 

「何言ってるんですか、俺の方こそ申し訳ない・・・妙な連中がこの辺りを嗅ぎ回っていることはわかっていたんです。まさか、ボンゴレのシマであるココで騒ぎを起こすとは思わなかったので、殆ど対策も練っていませんでしたから」

 

「いえ、情報の漏えいがこちら側にあったようです・・・沢田さんが出資されるというのは当日までトップシークレットだったはずなのですが・・・」

 

「本当に、気にしないでください。・・・それより、奥さんは大丈夫ですか?」

 

「ええ、大丈夫です。・・・ああ見えてもマフィアの令嬢でしたからね、肝は座ってます。多少の幻覚汚染はあったようですが、耐性もあるのでじきに治まるでしょう」

 

 さらり、と重要なことを口にした社長である。

 

「・・・え、社長の奥さんって、マフィアの・・・?」

 

 園子が思わず呟く。

 

「あ、ああ・・・皆さんには言っていませんでしたね。私と妻の出逢いのきっかけはボンゴレ関係なんですよ。それに、スィニョール・キャバッローネと学友と言っていたでしょう?その学校はマフィアの子弟が大半を占める所なんですよ」

 

「「「!?」」」

 

「そうそう。ディーノさんの学友って言ったら、スクアーロもそうだよね。もう、帰っちゃったけど」

 

「ハハッ、パオラの初恋の人ってヤツらしーぜ?」

 

 仰天する新一達の傍に、社長夫人を抱えたディーノがやって来る。

 

「初恋?」

 

「ええ・・・スクアーロ君は、私の初恋の人なんですよ?」

 

 クス、と笑う社長夫人は、久々に会えた初恋の人(スクアーロ)にご満悦のようだった。

 

「そうでしたか、じゃあ、後でスクアーロにお見舞いにでも行かせようかな」

 

「うふふ、それは可哀想だわ・・・当時私に付きまとわれて、散々な思いをしてるんですから」

 

「ナルホド、それで急いで帰っちゃったのか~」

 

 今でも苦手意識があるのだろうか。そんなコトを考えながらツナは思い出したように告げた。

 

「あ、そうだ・・・伊刈社長、工藤君達をちょっと借りますね?きちんと責任を持って日本まで送り返しますので」

 

「ええ、服部君達が構わないのであれば・・・よろしくお願い致します」

 

 深々と頭を下げる社長に、ツナは笑みをうかべて頷いた。

 

「もちろんですよ」

 

 

***

 

 

 会場を後にしたツナと新一達は、カターニアの中心街に来ていた。

 

「観光なんてほとんどしてないんでしょ?シチリアはどこもかしこも日本人にとっては観光地みたいなものだから、楽しんでほしいな」

 

 ツナは街を案内しながらそう告げる。

 

 確かに歴史的な建物やヨーロッパらしい建物は全てもの珍しくて、見るだけでも楽しい。

 

「あ、ココだよココ・・・チャーオ!!」

 

 ツナは公園の中に止まっているジェラートの移動販売車に駆け寄る。

 

 慌てて新一達がついて行くと、ツナが何やら楽しげに販売員と話していた。

 

「・・・ココは、ツナのサボリコースなのな~」

 

 やたらと親密そうな2人を見やりながら、山本がぼやく。

 

「さ、サボリ!?」

 

 蘭が素っ頓狂な声をあげる。

 

「そ、あの兄ちゃんと仲良くてさー、変装用の着替えまで預けてるんだぜ」

 

「・・・マジでか」

 

 平次が呻く。

 

「マジもマジ・・・他にもいろんなトコに味方増やしては変装用の着替えやら何やらを預けてるらしくて・・・探すこっちの身にもなって欲しいのな~」

 

 ガックリと肩を落とす山本。

 

 ボンゴレ本部内に残って他の部下を指揮する立場の獄寺に変わり、外でのまとめ役は必然と山本に割り振られる。

 

 なぜなら、霧の守護者は確実にボスの味方であるためクロームや骸を頼りには出来ず、ランボはツナ大好き人間なため、言い含められてしまえば絶対に居場所を言わない。他の2人はいわずもがな、だ。

 

 持ち前の野生の勘で大体の居場所を把握するコトは可能だが、それはもちろんボンゴレボス特有の超直感とは違うため正確ではない。ツナに追っていることが気付かれるとあっと言う間に撒かれて見失ってしまうのだ。

 

「・・・く、苦労してるんですね」

 

 思わず同情してしまった新一である。

 

「それもこれも、全部9代目が・・・」

 

 引き継ぎなんぞと称してあらゆる脱走法をツナに叩き込んだ9代目が恨めしい。

 

「・・・おや?山本君じゃないか」

 

「・・・きゅっ・・・」

 

「あれ!?じい様?」

 

 山本が驚きのあまりパクパクと口を動かすその脇で、ツナが目をぱちくりとさせた。

 

「おぉ、ツッ君。奇遇だねェ」

 

「きゅ、9代目!?数日前にチェデフから捜索依頼来てたぜ!?」

 

 ニコニコと笑う9代目に、山本が叫ぶ。

 

「むむ・・・家光の奴、チクリおったな」

 

 好々爺然としたその風貌でそんなコトを言う9代目に、新一達は目を点にした。

 

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