「着陸開始。」
「アイマム。
アプローチスタート。」
シャトルは、ゆっくりとナメック星へと着陸する。
眼科に広がる地表は、刻刻と目いっぱい広がっていく。
「…よし、着いたわよ。
とにかく大気の成分を調べるからもう少し待って?」
原作では、クリリンや悟飯がいきなり飛び出しても問題なかった。
大気の成分は問題無しと思えるが、その通りだった。
「凄いわね、これなら普通に降りても問題ないわ!」
成分が同じという訳では無いが、人間が普通に呼吸するのに差し支え無い環境だった
目に見える違いは、大気が緑黄色なだけだ。
大気は濃くなれば濃くなるほど、光は弱くなるほど赤くなっていく。
地球では青色が大気を覆うが、成分の違いと大気濃度がナメック星の方が濃いため緑色に見える。
「んじゃ、降りていいんだな?」
「いいわよ、地球と同じように呼吸出来るはずだから問題無いわ。
重力も地球と同じ。」
シャトルの扉が開く。
もちろん、皆酸素不足で動かなくなることは無かった。
むしろ、自然豊かな為に空気がキレイな印象を受ける。
「久しぶりの外ね、寝てたらあっという間に着いちゃったわ〜!」
「ブルマさん…ホントに1度も起きてないんだからな。」
旅行気分の3人はともかく、ラディッツは気を探る。
とびきりデカイ気を中心に、大小様々な気を感じ取った。
その直後だった。
「…?」
「…あれ?」
「気づいたか?」
「まぁな。
だけど何でこんなに悪い気が…?」
「気?
あぁ、あんた達がいつも言ってる不思議な力ね。
ナメック星人じゃないの?
ほら、ドラゴンレーダーだって反応してるわよ!」
ドラゴンレーダーには、もちろん7つのドラゴンボールの反応がある。
ただし全てバラバラではなく、2つがまとまっており、残りはバラバラに点在していた。
(フリーザはまだ2個か…)
「ほらココ!
もう2つも同じ所にあるんだから「ゴオォー!」楽勝…。」
4人の頭上を、一つの飛来物が飛んでいく。
あれを見たことないとは言えない。
ベジータが乗っていた型と同じ、丸型の宇宙ポッドだ。
「!?
な…なんてこった!
ラディッツの未来予知が本当に...」
「なんでよ!
サイヤ人はやっつけたんじゃないの!?」
「ラディッツさん、クリリンさん!
あそこ!」
再び頭上を見上げると、また一つ同じ宇宙ポッドが上空を通過していく。
ブルマは言葉が出ずに、口をパクパクさせている。
「どうなってんだ!?
サイヤ人がまだいたのか!?」
「いや、確かに片方はベジータだ。
恐らく、本拠地の星で治療してここまで来たんだ。
もう一方は…サイヤ人ではないけど、俺達の敵でもある。
とにかく気を消すんだ。」
ブルマは無理だが、3人は気を消す。
スカウターによる位置の特定を妨げる目的だ。
「なんだ、お前ら?」
「見たところ…
ベジータ達に見つかる前に、別の者達に見つかってしまったようだ。
サイヤ人が来ていた戦闘ジャケットと、スカウターを装着した宇宙人が2人現れた。
ラディッツはすぐに気づく、この2人はフリーザ軍兵士という事に。
「…悟飯、気を抑えながら貯めておくんだ。」
「…はい。」
すぐにクリリンは状況を判断して、悟飯に戦闘準備をさせておく。
見たところ大した強さではなさそうだが、所持している
「すみません、艦が故障してしまって…
怪しい者ではないんです。」
「そうか、そいつは運が悪かったな。」
兵士がもう1人の仲間に目配せすると、エネルギーガンでシャトルに大穴を開ける。
「「「!?」」」
「ハッハッハ、本当に運が悪いな。
さてと、どう遊んでやろうか…?」
兵士達は薄ら笑いを浮かべながらジワジワと近づいてくる。
ブルマは腰が抜けて、泣きながらへたりこんでいるが、3人は違った。
「クリリン、悟飯。
お仕置きしてやろうぜ。」
「そうだな、てんで大したことなさそうだし。
悟飯、気を開放しろ!」
「はい!」
ラディッツの背後から飛び出す2人。
兵士は驚いている間に意識がなくなった。
それぞれ鳩尾に、1発拳を入れただけなのに。
「本当に大したことありませんでしたね。」
「…そうだな、もうちょっと手応えあるかと思ったらこれだぜ?」
「それだけみんな、強くなったってことさ。
さてとっと。」
ラディッツは2人のスカウターと、エネルギーガンを剥ぎ取る。
船から適当に養生テープを持って来て、手足をグルグル巻にする。
その作業が終わりそうな時に、スカウターからなにか音声が聞こえた。
『おい…おい、どうした?
応答しろ。』
「ラディッツさん、無線が!」
「え!?
...ちょっと貸してくれ。」
悟飯からスカウターを受け取り、顔面に装着する。
『おいどうした!?
応答しろ!!』
「え…あー、あー。
旅行者は始末した、送れ。」
『?
なんだよ、いるならすぐに応答しろ!
とにかく戻ってこい、ザーボン様には俺から報告しておく。
以上。』
適当にそれらしい事を言って事なきを得た。
だが、いよいよ新しい存在が露になってきた。
(さっきの宇宙ポッドにこの兵士達…ザーボン…もう間違いない。
あの宇宙最強と言われていた、帝王のお膝元に来ちまった。)
遥か遠くにある複数の気。
際立って高いのは、間違いなくフリーザだろう。
---ナメック星 別地点---
「…そうか、分かった。
フリーザ様、先程偵察に出した兵から連絡がありました。
始末したようです。
それと謀反のベジータですが、先程このナメック星に到着。
それを追って、キュイもこの星へと到着しました。
このままキュイに任せても宜しいですか?」
「そうですか。
兵士達にはご苦労様でしたと伝えておいてください。
ベジータの件は、やはりキュイさんにまかせた方が良いでしょう。
あの2人はとても仲がいいですからねぇ...。
さてと、この村長さんだった人が言ってた通り、他の村にもドラゴンボールがあるはず。
準備が整い次第、次の村へ行きますよ!」
数々のナメック星人の死体を、ゴミのように扱うフリーザ軍。
その頂点に立つフリーザ。
2つのドラゴンボールを携えるフリーザ軍は、別の地点へと躍進しようとしていた。
---ナメック星 別地点---
「ちっ、またスカウターの世話になるとはな。」
1度手放したはずのスカウターを、もう一度つけ直す。
悟空との戦闘により、戦闘力の操作と相手の戦闘力を感じ取る能力を自らも真似て取得した。
それだけならスカウターは必要無いのだが、フリーザ軍の動きを知らなければならない為に頼らざるを得なかった。
『ベジータの件は、やはりキュイさんにまかせた方が良いでしょう。』
「ちっ、やはりバレていたか。
まぁいい、上手く単独になったところを1人ずつ消してやる。」
一応スカウターをフリーザにセットする。
その瞬間、別地点の無線に通信が入る。
---ナメック星 別地点---
『ベジータの件は、やはりキュイさんにまかせた方が良いでしょう。』
「へっへっへ。
これでベジータの野郎を堂々とぶち殺せるぜ。」
ナメック星に降り立ったキュイはスカウターを操作する。
同時にベジータの位置を特定しにかかる。
「もうライバルなんて言わせねぇ。
今日というこの日が、あの野蛮な猿野郎の最後だ!」
特定し終えた。
更にスカウターをいじり、通信を始める。
「ようベジータ、久しぶりだな。」
『この汚ぇ声はキュイか。
貴様が何の用だ?』
相変わらず癪に障る態度。
だが、このイライラもすぐに収まるだろう。
「フリーザ様の無線を聞いただろ?
今日はてめぇの命日だ。
今から行くが、逃げてもいいぜ?」
『上等だ、俺もてめぇの事が大嫌いだったからな。
ここで待ってやるからさっさと来やがれ。』
ここで無線は切られた。
キュイのこめかみには血管が浮き出る。
怒りもそうだが、ベジータを殺せると思えば気分も悪くない。
(クソザルめ、今すぐぶち殺してやるぜ!)
キュイ、動く。
---ナメック星 ラディッツ達---
「ちょっと!
どうすんのよ、シャトルが壊れちゃったじゃない!」
「重量トレーニング室は!?」
「そっちは問題ないけど。」
「なら良かっ「良いわけ無いでしょ!
こんなの簡単に治せるわけないでしょ!
...と言うか、壊れたところは...予備の整備道具じゃ厳しそうね。
材料もないし...
とにかく、父さんに言って何とかしてもらわなきゃ!」
ブルマは大慌てでマイクロウェーブ無線で地球と連絡を取り始める。
その肝心のブリーフ博士は、娘の危機を全く感じてはいないようでして…
「今悟空君の艦を作っているからな。
まぁ無事についたのなら、しばらくナメック星を楽しんでおいで。」
「そんな呑気なこと言ってられないのよ!
ちょっと…父さん!?
父さん!?」
悟空がいつくるかも分からずに無線を切られた。
もう怒るどころか、不安に怯えていたのが馬鹿馬鹿しく思えてきた。
「はぁ...もういいわ。
とにかく、隠れる場所を見つけなさいよ!」
「イエス、マム。」
シャトルをホイポイカプセルに収めると、隠れる場所を探して移動する。
ラディッツが先導し、クリリンの背中にブルマが腰掛ける。
もちろん、相手はスカウターを持っている為に気を押さえ込んだままの為、そう速くは飛べない。
それでも岩山と言うのは案外そこらじゅうに存在するので、隠れ家は簡単に見つかった。
…と言うか作った。
「…これくらいか?」
「やっぱりあんたら化け物だわ。」
シャトルを出したかったので、ちょっとした洞窟をスコップと素手で破壊し、ドーム状に作り替えてしまった3人。
ホイポイカプセルからシャトルを取り出しても問題ない大きさなので、不便ということはなかった。
「とりあえずブルマ、これ持っといてよ。
護身用サイコガン。」
エネルギーガンをブルマに差し出す。
無論、フリーザ軍の下級レベルの兵士しか倒せないが、丸腰よりマシだろう。
「こんなんじゃ頼りにならないわよ!
あんた達が守りなさいよ。」
「万が一の護身用だって。
心配なら改造しちまえばいいのさ。
あ、それとスカウターにGPSでも入ってたら取って欲しい。
これなら連絡も取れるし、誰か来たらすぐに分かるだろう。」
GPSがまず入っているか不明だが、位置が特定されてしまうのはいただけない。
せっかく気を消して隠密行動しているのに、意味が無くなってしまうからだ。
ブルマはラディッツの持っていたスカウターを改造した経験から、弄るのは問題ない。
エネルギーガンの件については、ラディッツは知らないが、5歳の頃に光線銃を極悪カスタムしてとんでもない威力に仕上げた経歴を持つ。
「れ、連絡用なら仕方ないわね。
急いで見てあげるわよ。
エネルギーガンの改造なんて、言われなくてもやるわよ!」
すぐさまブルマはシャトルの中で作業を始める。
ラディッツはその間に全員に説明をしなければならなかった。
「さて、さっきの兵士達と宇宙ポッドについてだ。
宇宙ポッドの方は間違いなく、片方はベジータだ。
もう一方の方は...名前を忘れたんだが、紫色のブサイクな奴でベジータを殺す為にここに来た。」
「やっぱりベジータだったのか。
その紫色の奴はベジータより強いのか?
俺達の敵か?」
「残念だが、ベジータは俺達との戦いで気の扱い方を覚えるはずだ。
さっきの気は全く大きくなかったが、気を開放すればあっさり返り討ちにするだろうよ。」
「あ、ラディッツさんの未来予知ですね?」
「ん〜、まぁそんな所だよ。」
ラディッツ的にも、もうこれは未来予知って形で済ませるようにしていた。
その方が言いやすいし誤魔化しやすいからだ。
「それともう一つ、さっきの兵士達の話。
あいつらがいつか話してた、フリーザ軍だ。」
「あれがフリーザ軍?
何よそれ、そんなのがナメック星にいるわけ?」
何も知らないブルマは、はんだごてでGPS回路を外していく。
「フリーザ軍ってのは、簡単に言えばベジータのいる会社だ。
フリーザ軍は宇宙にある星の極悪地上げ屋をやっていて、俺もそこにいた。
そんでもって、フリーザってのが極悪社長だ。」
「極悪社長?
ならあんた達でやっつけなさいよ。」
「フリーザには勝てない。
ちなみに戦闘力で言えば、フリーザが確か1億以上。
俺と悟空とベジータとクリリンと悟飯の総出で戦っても勝てない。」
これはブルマでもわからないはずが無い。
内情を知っているラディッツが、敗北宣言をしている。
思わずはんだごてを落としてしまった。
「冗談よね!
いくらなんで「ちなみにフリーザは、今ナメック星のドラゴンボールを2個集め終えている。
お願いごとは、[不老不死]だ。
フリーザ軍は悟空レベルの部下を少なくとも五人以上携えている。
さて、どうしましょう。」
「...マジ?」
「マジ。」
数秒後、フリーズしていたブルマが泣きわめき出すが、やかましくて長い為割愛。
クリリンや悟飯も、厳しい顔つきだ。
悟空や、ラディッツなら何とかしてくれると思っていた節もあったが、自分達も戦っても勝てないときた。
「本当に...どうしようもないのか?
だとしたら、修行の意味が無いじゃないか。」
「戦力を削るなら俺だって出来る。
修行は無駄じゃない。
この星で、スカウター無しで相手の位置を探れるのは俺達とベジータくらいだ。
そのベジータも、フリーザのドラゴンボール回収を阻止しようとしている。
あいつは撹乱してドラゴンボールをかっさらうつもりだと思うからな。
撹乱してる中を上手く立ち回って、ベジータも利用すれば良いのさ。」
ラディッツ自身、フリーザ編が一番印象に残っている為に自信があった。
不確定要素があったとしても、充分に対処する強さはある。
超サイヤ人は諦めるつもりだ。
ピッコロを生き返らせて地球に帰り、フリーザ軍がナメック星から立ち去った後に、犠牲者を生き返らせるつもりだった。
例え悟空が超サイヤ人になれなかったとしても、ドラゴンボールできっかけ程度なら作れるだろうと言う考えだった。
そのドラゴンボール集めの間に、万が一敵に見つかっても生き残れるように修行をして来たと言っても過言ではない。
...まぁ、ラディッツが本気を出せば第一、第二形態までの戦闘力ならなんとかなるかもしれないが、この仲間達を守りながら戦うなら余裕はない。
「クリリン、悟飯。
俺達は戦争に巻き込まれるが、情報と立ち回り次第で出し抜けない訳じゃない。
むしろ、ベジータが盛大に目立ってくれれば戦力で劣っても、勝利を手に出来る。」
黙って見ていれば、自分達は助かるだろう。
だがフリーザやベジータが永遠の命を手に入れるくらいならと思えば、話は別だ。
途方もない作戦だが、宇宙船が壊された以上やるしかない。
「わかった。
こうなったらラディッツ、お前の未来予知と情報が頼りだ。
頼むぞ!」
「ラディッツさん、お願いします!」
「なんだかよくわかんないけど、絶対私を生きて返しなさいよ!」
「おう、まかされよ!(色々背負い込んじまったな、早く悟空来てくれ...。)」
散々鼓舞して自信もあるくせに、プレッシャーに押され気味のラディッツだった。
「とりあえず、1個ずつドラゴンボールをかっさらってやろう。
ブルマ、スカウターは治った?」
「ちょうど出来たわよ。
はいこれ。
GPSは外して、通信機能と戦闘力計測機能は生かしといたわよ。
それと、表示も読めるようにしといたわ。」
「ありがとう!」
ブルマからスカウターを1つ受け取り、耳に掛ける。
何故かスカウターをつけても違和感が無い。
むしろ心地よいくらいだ。
「それと、ドラゴンレーダーもくれ。
今から1つ手に入れる。」
「ちょっと待って!
レディをこんな所に1人置いていく気!?
誰か私を守りなさいよ!」
ブルマが駄々をこね始めるが、「もしかしたらフリーザと戦って死ぬかもしれないけど?」と言ったら大人しくなった。
正確に言えば、文句をブツブツ言いながらドラゴンレーダーを渡し、エネルギーガンの改造を急ぎ始めた。
「2人とも、絶対に気を漏らすなよ?
それと悟飯、限界まで気を探りながら向かってみ?
もちろん気を消しながらだ、出来るな?」
「はい!」
「よし、状況開始。」
ラディッツ達は気を消しながら、一番近いドラゴンボールの元へ走り出す。
気を使わない状態とはいえ、そのスピードは修行前とは比べ物にならない。
ドラゴンレーダーを確認すると、もうすぐの所だった。
「(まだフリーザ達は移動していないようだな...)悟飯、この辺りに悪い気を感じるか?」
「大丈夫だと思います!」
「ラディッツ、あれだ!」
クリリンが指差す。
その方向には、ナメック星人の集落らしきものが見えてきた。
それと同時に、複数の気も感じる。
悪い気では無い。
集落の上空で止まり、その中心部へ着地する。
農作業や植林活動をしていたナメック星人が、全てこちらに目を向ける。
この集落に、宇宙人が来たのだから注目するなと言うのが無理だろう。
「あ、あの、こんにちは。」
「は、初めまして。」
「俺達、地球って星から来た者ですけど...」
何故かナメック星人の目は、怪しい者を見る目に変わる。
更には臨戦態勢をとる者も。
「皆落ち着け。
機械こそは似たものを付けているが、彼らは悪しき者達ではない。」
「ムーリ長老!」
(このナメック星人が、あのムーリって人か。)
ムーリ長老と呼ばれるこのナメック星人。
この集落を治める長である。
その長が、悪しき者達ではないと言った時、周囲の視線が全く柔らかいものになった。
「あ、ありがとうございました。」
「いやいや、こちらの非礼を詫びよう。
ところで、この村に何用で来られたんじゃ?」
「お 俺達、死んだ仲間達を蘇らせに来たんです。
それで、ドラゴンボールがどうしても必要なんです。」
ドラゴンボール...ムーリ長老の眉が微かに反応する。
ナメック星人以外で、ドラゴンボールの存在を知る者がいるとは思わなかったからだ。
ドラゴンボールを知っているならば、当然その性質も知りえていることになる。
「...もしそれを断るとしたら?」
「待ちます。
分かって頂くまで説得します!
...と言いたいとこなんですが、長老さんはフリーザと言う奴を知っていますか?」
「フリーザ?
...知らぬな。」
「フリーザが今ドラゴンボールを狙って、この星でナメック星人を片っ端から殺し始めているんです。
俺達は、もし願いが叶わないのなら一つだけ隠し持って奴らの願いを阻止しようかと思います。」
その時、悟飯が叫んだ。
「ラ ラディッツさん!
あっちから、もの凄い気が近づいてきます!!」
「え!?」
ラディッツもすぐに気を探る。
...いた、この惑星一番の気で悪の気が近づいてくる。
ラディッツが察知して数秒後にスカウターも警告音がなる。
「急いでここを離れよう!」
「ダメだ、気を消しながら逃げても遠くまで行けない!
...そこの段差に隠れろ!」
3人はお急ぎで小さな段差に身を隠す。
長老はそれを見届けると、空を見上げる。
その視線の先には、数十人の客人を見据えていた。
---ナメック星 上空---
ナメック星の上空に、ある艦が到着する。
地表に着陸しないところを見ると、あまり悟られたくないような印象を受ける。
「到着致しました。
我々は早速向かいます!」
「そうだな。
あいつがここに来て、俺達もすぐに追いついた。
こんな短時間で全て集め終えている訳では無いだろう。
あいつらの手下は、お前達より格下のはずだ。
かと言って、油断するな。」
「「「はっ、わかりました!」」」
その艦の乗員は、分散して降りていく。
命令を出した謎の者は、しばらく高みの見物を決め込むようだ。
こんな少人数でナメック星に来て、一体何をするつもりか?
またしても、不確定要素が混沌とし始めたナメック星に乱入しようとする...。