弱虫兄貴のリスタート   作:バタピー

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誤字脱字 修正済み R2 1/8


-サイヤ人襲来編!-
悪夢! 蘇る兄貴


「一年…貴様らせいぜい楽しんでおくん…だな…」

 

「…」

 

 

魔貫光殺砲を受けたラディッツは、ゆっくりと死に向かっていた。

戦闘力400そこらの雑魚にやられるのは心底気に食わなかったが…仲間のサイヤ人達が駆けつけドラゴンボールで蘇らせてくれるはずと期待していた。

にやつく敵を見下すピッコロ。

そしてそれを見守る半透明の河野…。

 

 

(うわぁ…本当にドラゴンボールの世界かよ…

出来れば嘘が良かったな。)

 

 

目の前の光景から、すぐに全てを察する。

そういえば、肝心のどうやって憑依するのかを聞いていなかったことに気づく。

 

 

「は…はは…

せいぜい…余生を…楽しん「ずあっ!」

 

 

ラディッツは、最後まで台詞を言う前に絶命した。

最後の衝撃波で地面にヒビが入っている。

 

 

「ちっ…ふざけた事を抜かしやがって。」

 

 

ピッコロはラディッツに背を向け悟空の元へと歩き出す。

 

 

(おい神様…どうやってラディッツになるんです?)

 

「体に触れるだけでいいんじゃぞ。」

 

 

後ろを向けば神。

 

 

「うわっ 一緒にいるなら言ってくださいよ!」

 

「いいから、ほれ!」

 

 

河野を押して、無理やりラディッツに触れさす。

その瞬間、河野はラディッツに吸い込まれるように入っていった。

 

 

「よし、ほれ!」

 

 

次に神は半透明の状態から実体化していく。

その異変にピッコロもすぐに気がついた。

 

 

「なっ!

何者だ!?」

 

「ほっほっほ、まだ知らんで良い。

さてと、この死者の体はどうするかはワシの勝手…生かすも殺すもワシ次第…」

 

 

掌を風穴へかざす。

穴が…傷が全て治癒していくではないか。

ピッコロは確信する。

こいつはサイヤ人を復活させるつもりなのだと。

 

 

「貴様!」

 

 

咄嗟に爆裂魔光砲を放つ。

ラディッツと謎の老人を中心に爆発を起こす。

土煙が晴れる。

そこには本当に無傷の2人がいた。

 

 

「な…なんだと!?」

 

「まぁまぁそう怒りなさんな。

ワシは敵ではない。

そして、こやつも今この瞬間、敵ではなくなった。」

 

 

地面に突っ伏していたラディッツが、ゆっくりと立ち上がる。

ピッコロは更に警戒を強める。

 

 

(なんてこった!

孫悟空と協力してやっと倒したってのに…フルパワーで復活しやがって!)

 

 

ラディッツは体を見回し視線を前へ向ける…そして言葉を放つ。

 

 

「本当にラディッツになっちまった!

うおっ、ピッコロだ!

すげぇぞ神様!」

 

「…」

 

 

先程までの邪悪さがまるで無くなった。

目つきは相変わらずだが…仕草が…気の種類も…容姿以外全て温厚な印象を受ける。

 

 

「クソジジイ!

こいつに何をした!?」

 

「どいつもこいつもクソジジイと言いやがって…

オホン、今を持ってこのラディッツの魂を浄化した。

これから先こやつは君達の仲間だ!

なぁラディッツ?」

 

「は はい。

えー河野と痛っ…ラディッツと申します。

以後、よろしくお願いいたします!」

 

 

河野の苗字はここでは捨てろ、と言わんばかりに杖で殴る神様。

だがこんな事でピッコロの警戒心は解けない。

 

 

「信用出来んな。」

 

「今は信用しなくていい。

一年後に信用しなさい。

では!」

 

 

突如として老人とラディッツは消えた。

ピッコロは大きく舌打ちをして再び悟空の元へと歩き出す。

 

 

---最初の白い空間(神室)---

 

 

「あれ?

帰ってきた。」

 

「言うのを忘れておったな

ここは神室…神の居場所じゃ。」

 

 

最初の白い空間へと戻る2人。

最初と違うのは、河野がラディッツに変わったということだけだ。

 

「これでおヌシは、ラディッツとして生きていく訳じゃ。

じゃが1人だけでは寂しかろう…

本来神の声は聞こえないんじゃが特別に呼ばれた時は交信してしんぜよう。」

 

「あのあれですか?

よく洗脳とかに使う「神の声が聞こえる!」ってやつですか?」

 

「本当に聞こえる奴は他人にゃ喋らんじゃろ?

少しだけ罪滅ぼしと思ってくれ。

全ての事は、閻魔大王や界王にも話してあるから大丈夫じゃ。」

 

「ってことは…もうすでに一回死んでるってことですか?」

 

 

ここで死んでたらもう死ぬことは許されない。

ナメック星のドラゴンボールならともかく、地球のドラゴンボールは1度死んだ者は蘇らせれないからだ。

 

 

「そこは大丈夫じゃ。

魂の入れ替えじゃからな。

カウントには入っとらんよ。

それでは、これで本当に、ドラゴンボールの世界へ行ってもらうぞ?」

 

 

神の右手に再び電流が流れる。

生き返る為にこの世界に入らなければならないなら…やるしかない。

 

 

「わかりました…帰ってきたら、必ず生き返らせて下さいよ!」

 

「うむ、神に誓おう。」

 

「あなたが神じゃな「それでは逝ってらっしゃい」また漢」

 

 

再び、河野ことラディッツはドラゴンボールの世界へ飛ばされる…

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