弱虫兄貴のリスタート   作:バタピー

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サバイバル生活 6ヶ月目

-次のお話の前に簡単に説明しよう-

 

原作通りにピッコロは悟飯を拉致し、根性を叩き直す為平原に放置プレイ。

それを知った母親のチチは、仰天して気絶し御爺の牛魔王も不安を隠せなかった。

一方クリリン達はヤジロベーより「地球の神様(ワシ)の元で修行しないか?」と伝言を受け快く承諾し現在修行中である。

 

-以上、作者による簡単な説明でした-

 

 

とある平原を走る影。

一つは追いかけ一つは逃げ…

この光景は、もう何度見たことだろうか…?

 

 

「グオオオォォォォ!」

 

「こっちだよー」

 

 

恐竜に追いかけられる悟飯。

以前とは別人となった…いや、別人と見間違う程にタフになっていた。

ピッコロの狙い通りだ。

 

 

「ほっ!」

 

 

悟飯が大きく跳ねる。

恐竜の目の前に岩山が飛び込んでくるも急に止まれない。

 

 

「いっただっきまーす」

 

 

 

剣で残り短い尻尾をまた1切れサクッと切り取る。

近くにある木の枝にエネルギー波で火を起こす。

 

 

「ホントに懲りないね君、尻尾無くなっちゃうよ?」

 

「…グルル(…ぐぬぬ)」

 

 

そんな恐竜をよそに、肉を焼き始める悟飯。

その光景を、満足気に見下ろすピッコロ。

 

 

「少しはマシになったか。

ここから地獄へ落としてやるか…」

 

 

肉を食べ始めた悟飯の目の前に降り立つ。

 

 

「ふぁっ!?

ふぁふぉぼふひぃほっ!(あっ!? あの時の!)」

 

「よく生き延びたな。

そいつを食い終わったらすぐに修行を始めるぞ!」

 

 

大きな肉の塊を一口で飲み込む。

やはり、半年前よりとてもたくましくなっている。

 

 

「修行って何をするの?」

 

「貴様には圧倒的に時間が足りない。

残りの半年は全て実戦だ。

戦いの中で能力を引き出すのだ。

特に目で相手を追うのではなく、気を読み取る事だ。

早速やるぞ!」

 

 

いきなりピッコロが悟飯へと殴りかかる。

もちろん本気でないため、悟飯はギリギリで避ける。

 

 

「目で追うな!

感じるんだ!」

 

「やぁー!」

 

 

ここからは全て戦闘形式の実戦修行だった。

ピッコロのレベルは高く、悟飯はどんどん吸収していく…

だがやはり速さも力もまだまだ劣る。

 

 

「はっ!

あれ?」

 

「後ろだ。」

 

 

背中を蹴たぐられる。

前方へつんのめりながら倒れ込む。

 

 

「そんなの速すぎるよ!

感じろって言うけど難しいよ」

 

 

そんな悟飯に、愛の鉄拳ならぬ愛の光線眼。

全身に電撃が走り少し黒煙が上がる。

 

 

「ブツブツ言う暇があるなら自分で考えろ!

忘れたか、あと6ヶ月しか(・・)ないんだ。

食事と睡眠以外は俺との戦いだからな、覚悟しろ!」

 

「そんな…死んじゃうよ…」

 

「だったら強くなれ。

この俺よりも…サイヤ人よりもな。

さぁ、さっさと始めるぞ!

どうした、そんなものが防御か?

オレは貴様を殺したくてウズウズしているぞ!」

 

 

ピッコロのしごきは、夜遅くまで続く。

 

 

………

 

 

「痛ちち…」

 

「ふん、この半年で泣き虫だけは治ったな。」

 

「へへへ…」

 

 

適度な石柱の上で食事と休憩をとる。

前までは、高いところから降りられないと泣き喚いていた悟飯は、ボコボコになっても笑顔を見せるほどになっていた。

 

 

「ねぇ、ピッコロさんは昔お父さんと戦ったんでしょ?」

 

「まだ戦いは終わっていない。

サイヤ人の次は、貴様の父の番だ。」

 

「でもお父さん言ってたよ?

生まれ変わったピッコロさんは、前みたいに悪い人じゃないみたいだって。」

 

「ちっ…」

 

「僕もそう思うよ、お母さんやおじいちゃんは怖がって「くだらんことを言ってないでさっさと寝ろ!

明日はこんな優しいしごきではないぞ!」

 

「は はい!」

 

 

しばらくすると悟飯は眠ってしまった。

この少年は…ピッコロに対して心を開いているのか?

…これまでは、敵意か悪意を持って対峙した人間を何人も見てきた。

こんな感情は彼にとって初めてだ。

こういう人間がいるなら…

ほんの少し、世界征服の信念が揺らぐ。

 

 

「……クソッタレが…!」

 

 

様々な葛藤があるが、明日の修行の為浅い眠りにつく。

 

 

---あの世 蛇の道---

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

「はぁ…ひぃ…全くどこまで道続いてんねん……」

 

 

この兄弟も、半年ぶっ続けで走っていた。

ただし話のネタには困らなかった。

孫悟空と言う人間を知っているラディッツ。

過去の話から自分の話まで…敵同士だったが、今では極々普通に話す仲までなってしまった。

 

 

「あ…?

あーっ!」

 

 

悟空がダッシュする。

遂に…遂に蛇の道の終点に着いたのだ!

 

 

「やった!

やっとついた!」

 

「…けどよ、どこに界王様がいるんだ?」

 

「上、上。」

 

 

ラディッツがニヤケながら上を指指す。

半年間この為に…上空の界王星を見上げる。

 

 

「よっしゃー!」

 

 

悟空が思い切り飛び上がり界王星へと向かう。

ラディッツも続く。

異変は瞬間的に訪れる。

 

 

「「ん?

わわわぁー!」」

 

 

二人共界王星へ吸い込まれる。

ここは経験の差が出たか…悟空はなんとか体勢を立て直しかけて、仰向け大の字で落ちる。

ラディッツは…体勢など何も取れず、ジタバタしただけで頭から地面へ突き刺さった。

 

 

「痛ってー!

おいラディッツ、なんでお前ぇ刺さってんだよ?

!?

す すげぇ…体が鉛みてぇに重い…!」

 

「…」

 

 

 

直立不動のまま刺さるラディッツは最早芸術か?

ラディッツを引き抜こうと、ドスリドスリと足を動かす悟空。

その後ろから、誰かが現れた。

 

 

「ウホッ?」

 

「え、ゴリラ?

(いや、まて…ああ見えても界王様か?

きっとすげぇヤツだ)

オッス、オラ悟空!

界王様に修行よろしくお願いします!」

 

 

界王様(ゴリラ)は両手を上げる。

 

 

「ウホホホホ♪

ウホホホホ♪」

 

 

リズミカルに、陽気に歩き出す界王様(ゴリラ)

もしや…

 

 

「…まさか、それを真似するのが修行だってのか?

よ、よし…ウ ホホホホ…ウホホホホ!

これキツイなぁー界王様!

ここの地面どーなってんだ?」

 

 

直立不動だったラディッツが、ようやく地面から頭を抜いた。

 

 

「ぶぁーっ!

受身とか取れるか!

なぉ悟……ぇ……」

 

 

悟空がゴリラの真似をして歩き回る。

(何やってんだ…?)と思ったが、シュールで面白いのでしばらく泳がせておくことにした。

 

 

「ウホホホホ♪

ウホホホホ♪」

 

「ウホホホホ!

ウホホホホ!

お、ラディッツ生きてたか!

これ凄ぇキツイぞ!」

 

「ご 悟空さん?

それ…「お前…バブルス君について何しておる?」

 

 

青色のナマズのような方…間違いない。

 

 

「い いや、バブルス君を界王様と間違えたみたいで…ハハハ」

 

「ぇ、こっちが界王様か!?」

 

「そうじゃ、わしがな?

うーん痒いよう…かいいよお…かいおう…界王じゃ!」

 

 

界王星に冷気が発生した…気がする。

反応に困る。

 

 

「なんじゃ、緊張して笑えなかったかーもう一個サービスじゃ

もしもーし…あれ、電話に誰もでんわ(・・・)

 

「(ここは…営業として笑わなければ)わ ワーッハッハッハ!

界王様面白い面白い!」

 

「え…なに?」

 

 

界王様の表情が変わる。

 

 

「貴様、修行がどうたら言っておったな…」

 

「あ、そうなんだ!

オラ界王「帰れ!

あんなに面白いシャレを聞いて笑えん奴は、性格が悪い!

そんな奴に修行はつけーん!」

 

 

咄嗟にラディッツは悟空の肩に腕をかける。

 

 

「すいません界王様、コイツ鈍感でして!

電話に誰もでんわ(・・・)!

電話とでんわ(・・・)が掛かってるんだよ!

面白いだろ!?

笑っていいんだぞ!」

 

 

説明しながら見えないところで背中をつねる。

悟空もようやく、何をしなければいけないのかがわかった。

 

 

「痛!

は はーっはっはっは!

面白ぇやさっすが界王様だ!

オラ、こんなにオカシイの初めてだ!」

 

「…ふふ、だろ?

気づくの遅いんだからー。

修行か…してやってもいいじゃろう

ただしテストがある…」

 

「このギャグの天才である界王をダジャレで笑わせたらばだ!」

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