-次のお話の前に簡単に説明しよう-
原作通りにピッコロは悟飯を拉致し、根性を叩き直す為平原に放置プレイ。
それを知った母親のチチは、仰天して気絶し御爺の牛魔王も不安を隠せなかった。
一方クリリン達はヤジロベーより「
-以上、作者による簡単な説明でした-
とある平原を走る影。
一つは追いかけ一つは逃げ…
この光景は、もう何度見たことだろうか…?
「グオオオォォォォ!」
「こっちだよー」
恐竜に追いかけられる悟飯。
以前とは別人となった…いや、別人と見間違う程にタフになっていた。
ピッコロの狙い通りだ。
「ほっ!」
悟飯が大きく跳ねる。
恐竜の目の前に岩山が飛び込んでくるも急に止まれない。
「いっただっきまーす」
剣で残り短い尻尾をまた1切れサクッと切り取る。
近くにある木の枝にエネルギー波で火を起こす。
「ホントに懲りないね君、尻尾無くなっちゃうよ?」
「…グルル(…ぐぬぬ)」
そんな恐竜をよそに、肉を焼き始める悟飯。
その光景を、満足気に見下ろすピッコロ。
「少しはマシになったか。
ここから地獄へ落としてやるか…」
肉を食べ始めた悟飯の目の前に降り立つ。
「ふぁっ!?
ふぁふぉぼふひぃほっ!(あっ!? あの時の!)」
「よく生き延びたな。
そいつを食い終わったらすぐに修行を始めるぞ!」
大きな肉の塊を一口で飲み込む。
やはり、半年前よりとてもたくましくなっている。
「修行って何をするの?」
「貴様には圧倒的に時間が足りない。
残りの半年は全て実戦だ。
戦いの中で能力を引き出すのだ。
特に目で相手を追うのではなく、気を読み取る事だ。
早速やるぞ!」
いきなりピッコロが悟飯へと殴りかかる。
もちろん本気でないため、悟飯はギリギリで避ける。
「目で追うな!
感じるんだ!」
「やぁー!」
ここからは全て戦闘形式の実戦修行だった。
ピッコロのレベルは高く、悟飯はどんどん吸収していく…
だがやはり速さも力もまだまだ劣る。
「はっ!
あれ?」
「後ろだ。」
背中を蹴たぐられる。
前方へつんのめりながら倒れ込む。
「そんなの速すぎるよ!
感じろって言うけど難しいよ」
そんな悟飯に、愛の鉄拳ならぬ愛の光線眼。
全身に電撃が走り少し黒煙が上がる。
「ブツブツ言う暇があるなら自分で考えろ!
忘れたか、あと6ヶ月
食事と睡眠以外は俺との戦いだからな、覚悟しろ!」
「そんな…死んじゃうよ…」
「だったら強くなれ。
この俺よりも…サイヤ人よりもな。
さぁ、さっさと始めるぞ!
どうした、そんなものが防御か?
オレは貴様を殺したくてウズウズしているぞ!」
ピッコロのしごきは、夜遅くまで続く。
………
「痛ちち…」
「ふん、この半年で泣き虫だけは治ったな。」
「へへへ…」
適度な石柱の上で食事と休憩をとる。
前までは、高いところから降りられないと泣き喚いていた悟飯は、ボコボコになっても笑顔を見せるほどになっていた。
「ねぇ、ピッコロさんは昔お父さんと戦ったんでしょ?」
「まだ戦いは終わっていない。
サイヤ人の次は、貴様の父の番だ。」
「でもお父さん言ってたよ?
生まれ変わったピッコロさんは、前みたいに悪い人じゃないみたいだって。」
「ちっ…」
「僕もそう思うよ、お母さんやおじいちゃんは怖がって「くだらんことを言ってないでさっさと寝ろ!
明日はこんな優しいしごきではないぞ!」
「は はい!」
しばらくすると悟飯は眠ってしまった。
この少年は…ピッコロに対して心を開いているのか?
…これまでは、敵意か悪意を持って対峙した人間を何人も見てきた。
こんな感情は彼にとって初めてだ。
こういう人間がいるなら…
ほんの少し、世界征服の信念が揺らぐ。
「……クソッタレが…!」
様々な葛藤があるが、明日の修行の為浅い眠りにつく。
---あの世 蛇の道---
「はぁ…はぁ…」
「はぁ…ひぃ…全くどこまで道続いてんねん……」
この兄弟も、半年ぶっ続けで走っていた。
ただし話のネタには困らなかった。
孫悟空と言う人間を知っているラディッツ。
過去の話から自分の話まで…敵同士だったが、今では極々普通に話す仲までなってしまった。
「あ…?
あーっ!」
悟空がダッシュする。
遂に…遂に蛇の道の終点に着いたのだ!
「やった!
やっとついた!」
「…けどよ、どこに界王様がいるんだ?」
「上、上。」
ラディッツがニヤケながら上を指指す。
半年間この為に…上空の界王星を見上げる。
「よっしゃー!」
悟空が思い切り飛び上がり界王星へと向かう。
ラディッツも続く。
異変は瞬間的に訪れる。
「「ん?
わわわぁー!」」
二人共界王星へ吸い込まれる。
ここは経験の差が出たか…悟空はなんとか体勢を立て直しかけて、仰向け大の字で落ちる。
ラディッツは…体勢など何も取れず、ジタバタしただけで頭から地面へ突き刺さった。
「痛ってー!
おいラディッツ、なんでお前ぇ刺さってんだよ?
!?
す すげぇ…体が鉛みてぇに重い…!」
「…」
直立不動のまま刺さるラディッツは最早芸術か?
ラディッツを引き抜こうと、ドスリドスリと足を動かす悟空。
その後ろから、誰かが現れた。
「ウホッ?」
「え、ゴリラ?
(いや、まて…ああ見えても界王様か?
きっとすげぇヤツだ)
オッス、オラ悟空!
界王様に修行よろしくお願いします!」
「ウホホホホ♪
ウホホホホ♪」
リズミカルに、陽気に歩き出す
もしや…
「…まさか、それを真似するのが修行だってのか?
よ、よし…ウ ホホホホ…ウホホホホ!
これキツイなぁー界王様!
ここの地面どーなってんだ?」
直立不動だったラディッツが、ようやく地面から頭を抜いた。
「ぶぁーっ!
受身とか取れるか!
なぉ悟……ぇ……」
悟空がゴリラの真似をして歩き回る。
(何やってんだ…?)と思ったが、シュールで面白いのでしばらく泳がせておくことにした。
「ウホホホホ♪
ウホホホホ♪」
「ウホホホホ!
ウホホホホ!
お、ラディッツ生きてたか!
これ凄ぇキツイぞ!」
「ご 悟空さん?
それ…「お前…バブルス君について何しておる?」
青色のナマズのような方…間違いない。
「い いや、バブルス君を界王様と間違えたみたいで…ハハハ」
「ぇ、こっちが界王様か!?」
「そうじゃ、わしがな?
うーん痒いよう…かいいよお…かいおう…界王じゃ!」
界王星に冷気が発生した…気がする。
反応に困る。
「なんじゃ、緊張して笑えなかったかーもう一個サービスじゃ
もしもーし…あれ、電話に誰も
「(ここは…営業として笑わなければ)わ ワーッハッハッハ!
界王様面白い面白い!」
「え…なに?」
界王様の表情が変わる。
「貴様、修行がどうたら言っておったな…」
「あ、そうなんだ!
オラ界王「帰れ!
あんなに面白いシャレを聞いて笑えん奴は、性格が悪い!
そんな奴に修行はつけーん!」
咄嗟にラディッツは悟空の肩に腕をかける。
「すいません界王様、コイツ鈍感でして!
電話に誰も
電話と
面白いだろ!?
笑っていいんだぞ!」
説明しながら見えないところで背中をつねる。
悟空もようやく、何をしなければいけないのかがわかった。
「痛!
は はーっはっはっは!
面白ぇやさっすが界王様だ!
オラ、こんなにオカシイの初めてだ!」
「…ふふ、だろ?
気づくの遅いんだからー。
修行か…してやってもいいじゃろう
ただしテストがある…」
「このギャグの天才である界王をダジャレで笑わせたらばだ!」