弱虫兄貴のリスタート   作:バタピー

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誤字脱字 修正済み R2 1/8


猿は人間に勝ると思っていた

「「えぇっ!?」」

 

 

ダジャレで界王様を笑わす…ラディッツは記憶を辿った。

戦いとかならつい最近までゲームなどであったからまだいいが、原作知識だと10年前くらいまで遡らなければいけないからだ。

 

 

「ワシはありがちなシャレでは笑わんからな?

難しいか?

無理なら、さぁ帰れ」

 

「ちょっとタイムお願いします。

おい、耳かせ

あのな、…………」

 

 

どうやら思い出したようだ。

耳打ちが終わると二人共覚悟を決める。

 

 

「い 行くぞ!

布団が()飛ん(・・)だーっ!」

 

「そんなバナナ(・・・)ーっ!」

 

 

こんなネタを、忘年会やら飲み会やらでぶっ込んだらブーイングの嵐か失笑のブリザードだろう…

現実世界でやってはならんヤツだ。

 

 

「…布団が()飛ん(・・)だ…

そんなバナナ(・・・)

…ぶふぅーっ!」

 

 

こちらの世界の、この星だけは例外のようだ。

界王様が顔真っ赤になって吹き出した。

 

 

「うしっ」

 

「笑ったぞ!」

 

「くそ~お主らただ者では無いな、芸人か?

じゃがまぁ約束じゃからな、修行をつけてやろう。

…にしてもお主ら体が重そうだな。

どこから来たんじゃ?」

 

 

サングラスの奥の目は捉えていた。

…と言っても冒頭で体が鉛のようにと言ってたから当然か。

 

 

「地球から来ました。」

 

「なら重いじゃろうな。

この星は小さいが地球よりかは10倍の重力がある。

ちょっと思いっきりジャンプしてみろ。」

 

「あ あぁ」

 

 

2人は思いっきりジャンプしてみる。

悟空は5,6m ラディッツは7,8mと言ったところか?

 

 

「うほぁ、こんなに飛べるのか!?」

 

「くっそーラディッツに負けた!」

 

(ほほぅ10倍の重力であそこまで飛ぶか…

こいつは楽しみな奴らが来たもんだ。)

 

 

俺の方が飛べるもんね! とかすぐに抜かしちゃうもんね! とか醜い争いをする兄弟を眺め、界王様はニヤつく。

コイツらはもしかしたらそこそこ腕を上げるのではないか、と…

 

 

「んでは、早速修行をつけてやろう。

あ そうだ、どれぐらいの予定でするつもりだ?」

 

「オラ達、蛇の道を何日ぐらいか走って来たけどなー…」

 

「とりあえず、今地球を狙ってサイヤ人が二人向かってるんです。

そいつらが来る前に強くなって戻りたいんです。」

 

「ほぅ~…そりゃまた厄介な連中に目をつけられたもんじゃ。

どれ、サイヤ人達がどれくらいで着くのか見てやろう。」

 

 

界王様のおでこの触覚がダウジングのように動く。

不思議な力だが、それは確実にサイヤ人を捉えた。

 

 

「アーリア星か…ここから地球に向かうな180日前後じゃろう。」

 

「ひゃー、界王様そんなことまでわかるんか!?」

 

(アーリア星…?

んなもんあったっけ…まぁいっか。

最後にドラゴンボール読んだの10年前だし、色々忘れてるんだろ。)

 

 

ほんの少しあれ?と思ったラディッツもやはり記憶がやや曖昧である。

よほどのマニアとかオタクでも無かった彼だ、そりゃそこまでわかるはずがない。

よく歴史改変小説だったら歴史オタクが、アニメ改変小説だったらそのアニメオタクが、世界大戦とな戦争改変小説なら武器オタクだったり歴史オタク(2回目)が絡んでくるのだが…そうそう都合よくいかないようだ。

 

 

「じゃが180日もあればなんとかなる。

まずはこの修行からだ!

おーいバブルス君。」

 

「ウホホホホ♪

ウホホホホ?」

 

 

先程のゴリラ(バブルス君)が歩いてくる。

ちなみに界王様のペットであり、名前の由来はマイケルジャクソンのペットのチンパンジーからである。

※Wikiより参考

 

 

「まずはここの重力に慣れることからじゃ。

バブルス君を捕まえてみぃ?」

 

「ウホホホホ。」

 

「「わかった(わかりました)!」」

 

 

軽やかにバブルス君は歩き出す。

その後を足を引きずるように追う人間共。

 

 

「重ー過ぎるー…」

 

「ちきしょう!

よ よーし…」

 

 

悟空は足を止め突如服を脱ぎ始める。

その服も10倍の重力が掛かる為、すべての動作に負荷がかかる。

 

 

「へぇ…へぇ…これで、マシになったぞー」

 

「ほぅ 既に身体中に重りをつけておったか。」

 

 

先程より速く駆ける悟空。

あっという間にラディッツに抜いてバブルス君の背後へ。

 

 

「頂きぃー「ウホッ」ぃい!?」

 

 

軽やかなステップからとんでもない速さで離れるバブルス君。

見た目以上のすばしっこさだ。

 

 

「マジかよ…」

 

「嘘だろ…

あんなのオラ達に捕まえられっかなー?」

 

「出来なければとっとと帰れ。」

 

 

スパッと切り捨てようとする界王様に食ってかかる悟空。

いや…

 

 

「悪ぃけど…飯食わせてもらっていいかな?

オラ半年間何も食ってねぇから腹減って腹減って…」

 

 

食いてぇと抜かす悟空。

こんなにハングリーな死人も珍しいもんだ。

 

 

「まぁ…よかろう

ランチタイムじゃ」

 

 

………

 

 

「|んふぇーふぇほぉふぃふぃふぉんふぃほほーふぁんふぇぇふぁー!《ウメェーけどチチの飯の方が美味ぇなぁ!》」

 

「何言ってるかわからん!」

 

「お前達ちったァ遠慮せんかい!」

 

 

次々と料理を運ぶ界王様も流石に物申す。

だって悟空さん食うだけですもの…

ラディッツはお代わり自分でやるけど悟空さん食うだけですもの…

 

 

「ふぃー…味はともかく、腹は一杯ぇだ!」

 

「お前…箸とか茶碗とか重くなかったのかよ…?」

 

 

この星は日常生活もままならない。

HUNTER〇HUNTERのゾルディック家使用人の部屋並の生活用品の重さ。

動くのも動かなくとも10倍の重力。

絶え間なく…平等に掛かる万有の力。

 

 

「飯は飯だ!」

 

「訳分からん!」

 

「お前達、ワシを尊敬しとらんじゃろ!」

 

 

そんなシリアスに方に持ってこうとしても動じない三人。

飯も終わったので再びストレッチを始める2人。

界王様も2人を急かす。

 

 

「さぁ、早く捕まえないと武術は教えてやらんぞ?

そうじゃ、さっきつけてた重い服は着て走れ。」

 

「え!?

あれつけてっと走るのキツイんだよ。」

 

「いい事教えてやる。

サイヤ人の故郷はここと同じ重力じゃ。

ここの重力に慣れてやっとスタート地点に立つことが出来る。」

 

「それだけではないぞ?

サイヤ人は生まれ持って闘いのセンスを持って「大丈夫、オラもサイヤ人だからよ」「ちなみに僕もです」…何!?」

 

 

界王様もこれには少し驚いた。

それからというものの毎日猿を人間が追いかけるという1年に1度ニュースで見る光景を見る事となる。

 

 

30日後には「捕まえたーっ!」とラディッツがヘッドスライディングしながら。

35日後には「とうとうやったー!」と悟空も捕獲する。

バブルス君、攻略!

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