「「えぇっ!?」」
ダジャレで界王様を笑わす…ラディッツは記憶を辿った。
戦いとかならつい最近までゲームなどであったからまだいいが、原作知識だと10年前くらいまで遡らなければいけないからだ。
「ワシはありがちなシャレでは笑わんからな?
難しいか?
無理なら、さぁ帰れ」
「ちょっとタイムお願いします。
おい、耳かせ
あのな、…………」
どうやら思い出したようだ。
耳打ちが終わると二人共覚悟を決める。
「い 行くぞ!
布団が
「そんな
こんなネタを、忘年会やら飲み会やらでぶっ込んだらブーイングの嵐か失笑のブリザードだろう…
現実世界でやってはならんヤツだ。
「…布団が
そんな
…ぶふぅーっ!」
こちらの世界の、この星だけは例外のようだ。
界王様が顔真っ赤になって吹き出した。
「うしっ」
「笑ったぞ!」
「くそ~お主らただ者では無いな、芸人か?
じゃがまぁ約束じゃからな、修行をつけてやろう。
…にしてもお主ら体が重そうだな。
どこから来たんじゃ?」
サングラスの奥の目は捉えていた。
…と言っても冒頭で体が鉛のようにと言ってたから当然か。
「地球から来ました。」
「なら重いじゃろうな。
この星は小さいが地球よりかは10倍の重力がある。
ちょっと思いっきりジャンプしてみろ。」
「あ あぁ」
2人は思いっきりジャンプしてみる。
悟空は5,6m ラディッツは7,8mと言ったところか?
「うほぁ、こんなに飛べるのか!?」
「くっそーラディッツに負けた!」
(ほほぅ10倍の重力であそこまで飛ぶか…
こいつは楽しみな奴らが来たもんだ。)
俺の方が飛べるもんね! とかすぐに抜かしちゃうもんね! とか醜い争いをする兄弟を眺め、界王様はニヤつく。
コイツらはもしかしたらそこそこ腕を上げるのではないか、と…
「んでは、早速修行をつけてやろう。
あ そうだ、どれぐらいの予定でするつもりだ?」
「オラ達、蛇の道を何日ぐらいか走って来たけどなー…」
「とりあえず、今地球を狙ってサイヤ人が二人向かってるんです。
そいつらが来る前に強くなって戻りたいんです。」
「ほぅ~…そりゃまた厄介な連中に目をつけられたもんじゃ。
どれ、サイヤ人達がどれくらいで着くのか見てやろう。」
界王様のおでこの触覚がダウジングのように動く。
不思議な力だが、それは確実にサイヤ人を捉えた。
「アーリア星か…ここから地球に向かうな180日前後じゃろう。」
「ひゃー、界王様そんなことまでわかるんか!?」
(アーリア星…?
んなもんあったっけ…まぁいっか。
最後にドラゴンボール読んだの10年前だし、色々忘れてるんだろ。)
ほんの少しあれ?と思ったラディッツもやはり記憶がやや曖昧である。
よほどのマニアとかオタクでも無かった彼だ、そりゃそこまでわかるはずがない。
よく歴史改変小説だったら歴史オタクが、アニメ改変小説だったらそのアニメオタクが、世界大戦とな戦争改変小説なら武器オタクだったり歴史オタク(2回目)が絡んでくるのだが…そうそう都合よくいかないようだ。
「じゃが180日もあればなんとかなる。
まずはこの修行からだ!
おーいバブルス君。」
「ウホホホホ♪
ウホホホホ?」
先程の
ちなみに界王様のペットであり、名前の由来はマイケルジャクソンのペットのチンパンジーからである。
※Wikiより参考
「まずはここの重力に慣れることからじゃ。
バブルス君を捕まえてみぃ?」
「ウホホホホ。」
「「わかった(わかりました)!」」
軽やかにバブルス君は歩き出す。
その後を足を引きずるように追う人間共。
「重ー過ぎるー…」
「ちきしょう!
よ よーし…」
悟空は足を止め突如服を脱ぎ始める。
その服も10倍の重力が掛かる為、すべての動作に負荷がかかる。
「へぇ…へぇ…これで、マシになったぞー」
「ほぅ 既に身体中に重りをつけておったか。」
先程より速く駆ける悟空。
あっという間にラディッツに抜いてバブルス君の背後へ。
「頂きぃー「ウホッ」ぃい!?」
軽やかなステップからとんでもない速さで離れるバブルス君。
見た目以上のすばしっこさだ。
「マジかよ…」
「嘘だろ…
あんなのオラ達に捕まえられっかなー?」
「出来なければとっとと帰れ。」
スパッと切り捨てようとする界王様に食ってかかる悟空。
いや…
「悪ぃけど…飯食わせてもらっていいかな?
オラ半年間何も食ってねぇから腹減って腹減って…」
食いてぇと抜かす悟空。
こんなにハングリーな死人も珍しいもんだ。
「まぁ…よかろう
ランチタイムじゃ」
………
「|んふぇーふぇほぉふぃふぃふぉんふぃほほーふぁんふぇぇふぁー!《ウメェーけどチチの飯の方が美味ぇなぁ!》」
「何言ってるかわからん!」
「お前達ちったァ遠慮せんかい!」
次々と料理を運ぶ界王様も流石に物申す。
だって悟空さん食うだけですもの…
ラディッツはお代わり自分でやるけど悟空さん食うだけですもの…
「ふぃー…味はともかく、腹は一杯ぇだ!」
「お前…箸とか茶碗とか重くなかったのかよ…?」
この星は日常生活もままならない。
HUNTER〇HUNTERのゾルディック家使用人の部屋並の生活用品の重さ。
動くのも動かなくとも10倍の重力。
絶え間なく…平等に掛かる万有の力。
「飯は飯だ!」
「訳分からん!」
「お前達、ワシを尊敬しとらんじゃろ!」
そんなシリアスに方に持ってこうとしても動じない三人。
飯も終わったので再びストレッチを始める2人。
界王様も2人を急かす。
「さぁ、早く捕まえないと武術は教えてやらんぞ?
そうじゃ、さっきつけてた重い服は着て走れ。」
「え!?
あれつけてっと走るのキツイんだよ。」
「いい事教えてやる。
サイヤ人の故郷はここと同じ重力じゃ。
ここの重力に慣れてやっとスタート地点に立つことが出来る。」
「それだけではないぞ?
サイヤ人は生まれ持って闘いのセンスを持って「大丈夫、オラもサイヤ人だからよ」「ちなみに僕もです」…何!?」
界王様もこれには少し驚いた。
それからというものの毎日猿を人間が追いかけるという1年に1度ニュースで見る光景を見る事となる。
30日後には「捕まえたーっ!」とラディッツがヘッドスライディングしながら。
35日後には「とうとうやったー!」と悟空も捕獲する。
バブルス君、攻略!