いよいよ改悪の道へと進みます
誤字脱字 修正済み R2 1/8
……カチッ『あーたーらしーいあーさが来たっ、きーぼーぉのーあー』
起床時刻を知らせるアラームを止めるベジータ。
僅かに灯るボタンを押し、室内灯をつける。
『…ナッパ…起きろナッパ。』
『…ふぁ…どうしたんですかい?
まだ…地球まで遠いですぜ?』
ナッパの言う通り、まだ太陽系も見えていない状況で何故起こすのか?
「覚えているか? 惑星アーリア。」
「アーリア…あぁ、あの星か!
…なるほど、あの高額星をついでにかっさらっていく訳か。」
「その通り、準備しておけよ?」
2つの宇宙ポッドは途中の星へ着陸する。
………
「な なんだこれは?」
ポッドから降りた2人は唖然とした。
美しく豊かな星は今や影も無い。
乾燥と痩せこけた地面…彼方に1本巨木が居座るだけだ。
前に来た時には無かった大木が。
「ちっ、土に栄養分がまるでない
水分がなくなって土が乾燥してやがる」
ナッパが地面を少し掘り、土の感触を確かめる。
ベジータもナッパの土いじりの感想に苦い顔をする。
とにかくスカウターをいじる。
距離6000mの所に複数の小さなエネルギー反応と少数のエネルギー反応と2つ程ましなエネルギー反応があった。
「とにかくだ。
エネルギー反応のある所へ言ってみようじゃないか?」
「そうだな。
楽しめるといいがな。」
………
「イエディ…イエディを出せ!」
この星の王、モアイは酷く狼狽えていた。
妻のレムリアの目の前でだ。
影で悪性王と呼ばれる彼の顔はハエのような宇宙人である。
大して女性であるレムリアは蝶のような出で立ちだ。
闘技場の中心にいる醜い生贄は想像を超えた力を持っていた。
我が国最強であった剣闘士を一瞬で蒸発させたのだから…
せり上がる地面。
出てきたのは生贄の20倍はある怪物。
そんな怪物を前にしてもニヤニヤする生贄。
「な なんだあの人は…?
なんでもいい…助けてくれ!」
先程まで牢獄に一緒にいた男。
彼をアトラと言う。
『我妻レムリアが…モアイ王にさらわれた…助けだせればいいのに…』と目の前の生贄となる宇宙人にポツリと呟くと牢獄を壊して地上へとたどり着いた。
彼からしてみれば生贄ではない、この腐れきった星を蘇らす
「やれイエディ!
あの宇宙人をくらい尽くせ!」
「グォォオオ…!」
「デカブツめ。」
自らに向かってくる右手の人差し指指を掴む。
勢いも使って背後へ投げる。
イエディは受身も取れずに背面を打ちつけた。
「もう終わりか?」
「グォっ!」
挑発と同時に人差し指をちぎる。
体の割に簡単にもげてしまう。
あまりにもこの男の方がパワーがありあまるからだ。
「なんだ…ウドの大木か?」
「や やれイエディ!」
「ォォオオン!」
半狂乱のモアイ王。
イエディも予想以上のパワーにやや慌てていた。
「おせぇよ。」
顔面を蹴り飛ばされる巨体イエディ。
闘技場を破壊しながら倒れ込む。
「あばよデカブツ。」
額に手を当て気功弾が炸裂する。
煙が晴れると、イエディの首から上が無くなっていた。
「イ…イエディが…」
モアイ王は声がかすれていく。
そんな彼に近づく生贄の男。
モアイ王が強奪したレムリアも遥か遠くへ逃げてしまった。
もう刃向かえる者はいない。
「ひ…ひぃ!」
「あんたがこの星の王様かい?
どれだけ強いのかねぇ?」
モアイ王の首を掴みあげる。
痛みと苦しみにもがくモアイ。
だが何をしてもどうしても解けない力…
首はどんどん締まる。
「案外ひ弱なんだねぇ?
…死ね。」
「」
一瞬で首が握り潰された。
首が地面を1度跳ねるが、2度と動く事は無かった。
「よう、そこで何してやがる?」
「?」
上空を見ると、2人の同じ種族がいた。
どちらも顔がわかる。
「王子様と執事がなんのようだい?」
「てめぇ…このナッパ様に対していい度胸だな。」
「やめろナッパ。
…ずいぶんと挨拶じゃないか。」
スカウターの情報は間違ってなかった。
戦闘力は自分質を除いてこの星一番である。
「まぁそう言うなよ、少ない仲間だ。
良かったら俺も仲間に入れてくれねぇか?」
「てめぇ、ベジータになんて口聞「構わん、これから地球に攻めいるんだが…どうだ?
仕事にはならんが殺戮が楽しめるぞ?」
「そいつはいいや。
ありがたく行かせてもらうぜ?」
男とベジータが握手を交わす。
その時だ。
「あぁ、ありがとうございます!
あなた達のおかげで、あのモアイ王を倒すことが出来ました!
これでこの星もまたなんとかなります。」
レムリアはアトラの元に駆け寄る。
3人の勇敢な戦士は何も言わずに去っていった。
2人はこの星の復興を固く誓う。
ベジータはそんな星に一つの光の玉を残していった。
宇宙ポッドが3つ飛び出していく。
ベジータが力を入れると、その星は大爆発を起こし塵となってしまった。
「はっはっは!
綺麗な花火じゃねぇか。
次は地球の番だ、待ってろよ!」
星の最後をディスプレイで見届けたサイヤ人は再び地球を目指して宇宙を進む。
新たなる仲間を連れて…