「よく来たな勇者!ワシはガレット獅子団領が領主!レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ!閣下と呼ぶがいい!そしてチェイニー、大儀であった!!」
「にゃ~ん」
「さて、お主はスバル・アオイでいいな?」
目の前の猫耳尻尾の凛々しい女の子がなんか言ってるけど全く頭が追いつかない。何?俺が勇者?そんなご冗談を、俺自分で言うのもあれだけど勇者ってガラじゃないよ?ファンタジーじゃあるまいし、いやなんか後ろに某ファンタジーゲームのチョコボみたいなのがいるけどさ。そもそもなんで俺の名前知ってんの?俺まだ読者にすら名前名乗ってないよ?あ、俺の名前は今彼女が言った通りスバル・アオイ(葵 昴)です。漢字にすると二文字です、寂しいね。てか今この猫のことチェイニーって言ったよな、てことはこの人が飼い主?となるとつまり・・・・・
「俺の半年間って・・・・・・・・・・・」
まるっきり無駄でしたね、多分あの後もう星は大☆爆☆発起こしてると思うし。
「はぁ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ワシを無視するとはいい度胸だな、ワシはお主がスバル・アオイかと聞いている!さっさと答えろ!!」
「っ!ハイ!私はアースランド防衛軍第一部隊隊長スバル・アオイ少尉であります!!」
やっちまった、職業病ってすごいね、落ち込んでいたのに怒鳴られたからつい反射で答えちゃったよ。まあクヨクヨしてても仕方ないしいいか。因みにアースランドってのは俺の故郷であるさっきまで居た星ね、多分もう無いけど。
「よし。では勇者よ、これからお主には我が国、ガレット獅子団領国の勇者として戦ってもらう」
「えっと、お言葉ですがレオンミシェリひm「閣下と呼べ」・・・閣下、戦えということは魔物、もしくは魔王と言ったものと戦えということでありますか?」
「いや、戦う相手は魔王ではなく隣国ビスコッティ共和国だ。それと普通に喋ってもらって構わない」
「・・・・・・・隣国ですか」
なんかファンタジーっぽい世界だし勇者とか言うから魔王が敵かと思ったけど相手は隣国かぁ。どこの世界に行っても人同士の争いは消えないんだね。やだなぁ、でも一応この人あの絶望の世界から助けてもらった様なもんだしなぁ。うーん、よし!ここはいっちょ一肌脱ぎますか!勇者スバル、やぁぁぁぁぁぁってやるぜっ!
「と、言うわけで勇者スバル!ガレット獅子団領国の勇者として精一杯頑張らせてもらいます!」
「うむ、何が〈と、言うわけ〉なのか知らんが感謝する。それでは今から一緒に愛騎ドーマの乗って我が軍の駐屯地に向かってもらう」
「クエェェェェェ!!」
あ、そのチョコボ、ドーマって名前なのね
`・ω・)ドーマ<移動なう
で、目的地に着いたわけなんだが。
ドン!ドン!パン!パン!
『さあ!本日も絶好調で熱い戦が進行しております!実況はガレット獅子団領国より私、フランボワーズ・シャルレ―が、解説にはバナード将軍と』
『どうも』
『レオンミシェリ姫のお側役、ビオレさんに来ていただいています!』
『こんにちは』
いや、まてなんだこの軽いノリは、何なのこれ?
「あの、閣下?今から戦を行うんですよね?」
「そうじゃが?」
「今から戦争するんですよね?人がいっぱい死ぬであろうに、なんでこんな祭りみたいなノリなんですか?」
「祭りみたいもの何もこれは祭りじゃ。人が死ぬわけなかろう」
「・・・・・・・・・・・・・・・え?」
「ああ、そういえばまだ説明していなかったな。フロニャルドの戦とは・・・・・・・」
説明によるとフロニャルドの戦は生死を賭けた戦いではなく、スポーツ精神に則ったアスレチック競技により勝敗を決するとかなんとか。それとこの世界にはフロニャ力と言う物があってフロニャルド出身の人間に死傷者は出ないとか、外界の人間もある程度大丈夫とか、フロニャ力を源にした輝力を変換することで紋章術と言う物が使えたりとか。とりあえず何て言うかフロニャ力すげー、なんでも出来んじゃん。後は・・・・・・
「俺の一世一代の決意とは何だったのか・・・・・・・・・・・」
え?そこまで決意固めていたように見えなかったって?うるせーよちくせう。
「どうした勇者よ?何か不満でもあったのか?」
「いえ、不満なんてもう、全くないデスヨ、ハイ・・・・・・」
うん、不満なんて全くないよ、むしろいいじゃない、人が死なないって、ステキやん。此処に来てから驚かされっぱなしだな俺。よし、割り切ろう、でないと俺がもたない。そうと決まればさっそく出陣しようじゃないか!
「っと思ったんだけど、閣下?良ければ武器か何かを貸していただけませんか?」
只今太陽石ことエクシアさんが反抗期だからね。
「元々そのつもりだ。ほれ、受け取るがいい。我が国が誇る神剣エクスマキナだ」
「はぁ・・・・、えっと、指輪?」
「そうだ。指輪の形をしているがお主が望めばどんな形にでも姿を変える。試しに今やってみるといい」
「なるほど・・・・」
どんな姿にも形を変えるねぇ、なら試しにいつものアレを想像してみますか。
「・・・・・・・・・・お?」
「む!・・・・・・・ふむ、これは中々・・・・」
そこに具現したのはいつもの俺の姿、エクシアの武装を装備した俺だった。ただいつもと違うところがあって幾つかあるな。まず両手首のGNバルカンとGNソードに内蔵されているビームライフルと一番の強みであるGNドライブが無い。ドライブが無いから胴の部分の軽鎧も無い。その為に試しに抜刀したGNビームサーベルもビームダガーも抜いた瞬間実体剣になった。まあセブンソードがあるだけましか。差し詰めエクシア・ヴァージョン・エクスマキナと言ったところか。
「中々勇ましい姿になったではないか勇者よ。ではそろそ『今大変なニュースが入りました!』む?」
『ミルフィオーレ姫がこの決戦に勇者召喚を使用しました!これはすごい!戦場に勇者が現れるのを見るのは私も初めてです!さぁ、ビスコッティの勇者はどんな勇者だぁ!?』
「ほぉ・・・・・・・・・・・」
「あの、閣下、これはどーゆー・・・・?」
「まあ見ておれ」
『近頃敗戦続きな我らがビスコッティですが、そんな残念展開は今日を限りでお終いです!ビスコッティに希望と勝利をもたらしてくれる素敵な勇者様が来てくださいましたから!華麗に鮮烈に戦場にご登場いただきましょう!』
ヒュ~、パン!パン!
『姫様のお呼びにあずかり、勇者シンク!只今見参!!』
ウオワァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!
『ゆ、ゆ!勇者こうりぃ~~ん!!ここフロニャルドで国を治める王や領主にのみ許された勇者召喚!!』
『私も見るのは初めてです』
『そお!!そんな希少な勇者が今!我々の目の前に現れましたぁ!!!!』
「と、言うわけじゃ」
何が〈と言うわけ〉なんですか。勇者ってそんなボンボン呼べるものなの?いや、今実況と解説の人が珍しいみたいなこと言ってたけどさ、ここにも一応居るよ?勇者。てかあの勇者身のこなしすごいな。あの歳であの身のこなしは目を見張るものがあるね。
「なんか凄いですね、あちらさんの勇者」
「うむ、そうじゃな。これはこちらも負けておられんな!」
「あれ、なんで閣下そんな目がイキイキしてんの?なんで俺の手を握んの?」
「勇者よ!いや、スバルよ!ついて来い!」
そう言って何処から持ってきたのかマイクを出して俺を引っ張り高台へ向かう閣下殿。これは俺もやらされるんだろうね。
『ガレット、ビスコッティの戦士よ、聞くがいい!!ビスコッティの姫が勇者召喚を行い今回の戦に勝と言ったが甘い!ワシ、レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワも揺るぎない勝利のために勇者召喚を行った!刮目せよ、我らが勇者を!!!!』
「はぁ、まあやってみますかね」
そう言いながら俺は高台から跳躍し空中で回転しながらGNソードを展開。そのままGNソードを地面に叩きつけ土煙を起こし着地。そして土煙を横薙ぎにした。
「我が名は勇者スバル!レオンミシェリ閣下の命の下、ここに参上!!」
シーン・・・・・・・
あれ?滑った?俺なりに頑張ってみたんだけどダメだった?やべ、恥ずかしくn『ウオワァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!』うふぇい!?
『な、なな、なんと!!二人目の勇者だぁぁぁぁぁ!!!!レオンミシェリ姫も勇者召喚を行っていたぁぁぁぁぁ!!』
『これは私たちも知らされていません!』
案外うけた?なんか心なしかさっきより歓声が大きい気がするけど。
「中々良かったではないかスバル!よし、このまま戦場に行ってくるがいい!!」
なんか閣下がもの凄く上機嫌だしよかったのかな?そんじゃま、行けと言われたしいつものアレ言って出撃しますかね。
「スバル・アオイ、エクシア・ヴァージョン・エクスマキナ!出撃する!」
そう言って俺は戦場に向かった。
はい、てなわけでスバル君が出撃しました。
心なしかシンク君より目立った気がしますけど、気にしない。一応スバルがこの作品の主人公ですからね。でもシンク君にも出番はあります。原作主人公ですもん。あ、ビスコッティ勢にもありますよ!多分。
次回はスバルが頑張ります。
追記
こちらの方も内容を変更しました。
エクシア・ヴァージョン・エクスマキナの展開時の描写でGNドライブが無いから胴の部分の軽鎧も無しにと言う描写になりました。元々その辺は描写していなかったんですけどね。
以後気を付けます。