「「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!」」
ドゴォォォォォォォォォォォ
二人の予想以上の紋章砲が地面を抉る音を出しながら俺に迫ってくる。何だろう、この開幕からクライマックスな感じ、前にもあったような気がする。
「防ぐ自信も無ければ避けることも無理そう・・・・・・・なら両断するのみ!!」
そう言って俺は右腕を上に挙げGNソードを展開、固定。そして見よう見真似で紋章を発動。そのままレベル2、レベル3まで一気に展開、そしてGNソードに輝力を集中。後は刃のような紋章砲をイメージし全力で己が武器を振り下ろす。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!」
俺の放った紋章砲は目の前まで迫ってきていた二人の紋章砲を両断しながら進み、シンク君とエクレちゃんの間を綺麗に通り過ぎ消えていった。
「は?」
「え?」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!何と言うことでしょう!?勇者スバル!勇者シンクと騎士エクレールの渾身の紋章砲をりょ、りょ、・・・両断したぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
おい実況、お前何処から湧いてきた。いきなりマイク越しから大声出すからビックリしたじゃないか。
「お、お前!輝力も紋章砲も扱い方を知らなかったんじゃないのか!?」
「そうだよ!しかもスバルがやったのさっきエクレがやった斬撃飛ばすやつだったよ!?」
「ん?ああ、まあ咄嗟にやってみたら出来たみたいな?人間何でも試しにやってみるもんだね。にしてもこれ結構疲れるなぁ、あんま連発は出来ないかな?」
中々の疲労感が全身を駆け巡る。さすが必殺技の様な物のだけのことはあるね。因みに俺の紋章はソレスタルビーイングのマークの文字を消して、七本の剣の装飾の入った物でした。俺も大概だね。
「さて、輝力も紋章も扱い方は大体わかったし、俺はこれで・・・・・」
「「待った!」」
俺がきびすを返し立ち去ろうとすると、二人から待ったが入った。ナンデダロウナー。
「「この際だから僕(私)と勝負だ!・・・・・って!?」」
「私が先に言ったんだ!私がアイツと勝負する!!」
「ほぼ同時だったじゃないか!初めてだったとはいえ、あんな両断なんてされたら悔しいよ!僕が勝負する!!」
「「ぐぬぬぬぬ・・・・・・・」」
なんか二人で喧嘩始めたし今のうちに退散すr『あぁぁぁっと!』・・・・・・・実況さん、貴方ホント空気読みますね・・・・・・。
『勇者シンクと騎士エクレール仲間割れかぁ!?そして二人の申し出に勇者スバルの返答は!?』
「そうだ!お前がどちらと勝負するか決めろ!」
「スバル!僕と勝負だ!」
完全に退路を断たれた・・・・・。あの実況め、覚えていろ。それにしても勝負ねぇ。どっちか選んでも後々めんどくさそうだなー・・・・・・、よし。
「仕方ない、二人同時にかかって来なさい!!」
『ななな、なんと―――!?勇者スバル、二人同時に相手すると言い出したぁー!!正気なのかぁ!?』
「・・・・・・・・・・・おいシンク、やるぞ。ここまでコケにされて騎士として黙ってられん」
「こんなのさっきもあった気がするけど、さすがにこれは僕も我慢ならないよ」
「御託はいいからさっさと来なよー。それともさっきの紋章砲で自信無くした(笑)?」
「「っ!!」」
俺の言葉を皮切りに二人が武器を構えて突っ込んで来る。作戦成功、名付けて【イライラさせて連携崩そう作戦】である。一対多の時はまず相手の和を乱すのって大切だよね。そうすれば連携もクソも無いからね。戦いの中では平常心を保つこと、これ戦での鉄則。その点これ位のことで心を乱されるようじゃ二人もまだまだ未熟だね。
「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」
「甘い」
二人が考えなしに突っ込んで来るから攻撃を防ぐフリをして直前でかわす。するとものの見事にぶつかる二人。あの体勢だとエクレちゃんがシンク君を襲ってるみたいだね。
「シンク!どけ!身動きがとれん!!」
「いや、そっちこそ!」
ムニュン
おや(笑)?
「・・・・・・女の子?」
「~!!!このアホ勇者がぁ!!」
そう言いながら喧嘩し始める二人。なんか俺のこと忘れてない?
「だいたいお前は私の邪魔ばかりして!やる気があるのか!?」
「そっちこそ!僕が戦うはずだったのに・・・・・」
「二人とも、そんな痴話げんかしてる暇があるのかい?」
「「!!」」
そう言いながら俺はエクレちゃんにGNソードを振りかぶる。
ガキィン
流石エクレちゃん、直前で短剣二本でガードしたことにより金属同士がぶつかり合う音が響く。そんな状態を見ていたシンク君がすかさず棒を俺に振り下ろすが、GNサーベルを抜刀し切り払う。そうしているうちにエクレちゃんがGNソードを払いのけ距離を取るしかしそこへ俺はシンク君を蹴り、上手く引掛け一回転しながらエクレちゃんの方へ蹴り投げる。
『あ、圧倒的だぁ!!勇者スバル!二人相手に引け劣るどころか圧倒している!!このまま勇者シンクと騎士エクレールは負けてしまうのかぁ!?』
さて、ここから二人がどう来るか。
「シンク・・・・・、貴様と手柄を分けたくないが、二人で掛からねばどうにもならん。今は頭を冷やして協力するぞ!!」
「っ!・・・・オーライ!次で決めるよ!!」
なるほどなるほど、そうきたか。このまま仲間割れしたままならどうしたものかと思ったけど、なんとか持ち直してくれたね。そう仕向けたの俺だけどさ。
「仲直りも済んだところで、そろそろ俺も本気で行くよ!」
「「上等!!」」
二人は俺を挟み込む様に走り出す。それに対し俺はサーベルを納刀し、二本のGNブレイドに手をかける。勝負は一瞬。全神経を集中させる。
ガキィィン
二人が俺と交差した後先ほどよりも大きな金属音が響き渡る。
バキンッ、パリンッ、ザクッ
シンク君の棒は真っ二つになりエクレちゃんの短剣の一本は砕けもう一本が地面に突き刺さる。そして・・・・・
バタッ・・・・・・・
二人は倒れた。
『き、決まったー!!!!勇者シンク、騎士エクレール、ノックアウトォォォッ!!!』
ふぅ、危なかったー。あっさりと終ったけど実際結構やばかったよ。これは最初から二人で協力してきてたら負けてたかもね。まあとにかく俺の勝t「ちょっと待ったぁ!!」へ・・・・?
『こ、この声はまさか・・・・・!?』
「この勝負引き分けとする!!」
『レオンミシェリ閣下だー!!しかし引き分けとはどう言うことなのでしょう??』
「そ、そうですよ姫様!これって俺の勝ちじゃないの!?」
「・・・・・・カメラ班、さっきのシーンをスロウで再生してみろ」
姫様がそう言うとモニターに先ほどのシーンが再生される。そうそう、二人が分かれて走って俺を挟み込む様にしてきて、そして・・・・・・
「あ・・・・・・・・・・」
『あ、あ、ああぁぁぁぁぁぁ!!!!な、なんと!勇者シンクと騎士エクレール、すれ違いざまに勇者スバルの背中と頭にタッチしていたぁ!!!!!!!』
バキャーン
実況が言うと同時に俺の武装が粉々に崩れ落ちる。あちゃー、こりゃ一本取られたよ。全然気が付かなかった。だからエクレちゃんの短剣一本落ちてるわけね。
『これにより勇者スバルに二人の撃破ポイントが入りますが、ビスコッティの二人にはタッチボーナスが大量に入ります!!よってまさかのビスコッティ側が逆転!このまま逃げ切りなるか!?』
「すみませんでした姫様、俺のせいで逆転されて」
「構わん、戦はまだ終わっておらんからどうにでもなる。それよりスバル、ワシは最初に閣下と呼べと言ったであろう?」
あ、地雷踏んだ。
「閣下と呼ばんかぁ!!!!」
「ごっふぁ!?」
『レオ閣下のボディブローが勇者スバルに入ったぁー!これはたまらずダウン!!』
「実況、おぼ・・・・・え・・・・・・・ガクッ」
実況がいらん所まで実況しているのを聞きながら俺の意識はブラックアウトした。
そのまま俺が気を失っている間に戦はドンドン進み、結果ビスコッティ側の勝利に終わった。なんでもあの後目覚めたシンク君とエクレちゃんがレオ閣下に挑み勝ったとか。その際にレオ閣下の服がはだけて両国のサービスになったり、エクレちゃんの服がはじけ飛びカメラに美味しい映像を提供したのはまた別の話。
割とあっさりと終らしました。だって戦闘シーンにがt・・・・・う、ううん、それは冗談として。まあ実際シンクとエクレの連携が出来てない状態ならスバルからすれば余裕と言うことを表現したいってのがありましてこんな感じになりました。
次回はもうちょっと戦闘シーン頑張ります。
後、何気にお気に入りしてくれる人が増えてきてて毎回ニヤニヤしてます。
お気に入りしてくれている方は勿論、読んでくれている方のためにこれからも頑張ります!!