『・・・・・マ・・・・・・・ター・・・・・・・・』
――――君は誰だ?―――――――――――――――
『・・・・・・マス・・・・・・・・・・・ター・・・・・・・』
―――何を言っているんだ?―――――――――――――
『・・・・・マスター・・・・・・・・・』
―――――マスター?君はいったい?――――――――――
「ん・・・・・・ここは・・・・?」
ああ、そうか。ダルキアン卿と戦って輝力使いすぎてぶっ倒れたんだっけ?その後この部屋に運ばれたのかな。そんでこの世界に来て二度目の目覚めも見知らぬ風景な訳だが、一度目とは違い今度は高そうな屋根?が広がる。それにしては低くないか?とりあえず体を起こそう。そんで周りを見渡せば―――
「ちょ、・・・・・・な、なんでレオ様が!?って、あだっ!??」
イテテテ、あまりの展開にビックリして何かから落ちた。・・・・・あ、屋根付きベッドだったのね。てか眩しいな、もう朝なのか?日が窓から入ってきてて鳥の鳴き声が聞こえてくる。
「ん~、朝から騒々しいのう・・・・・」
「おはようございます、レオ様。で、色々聞きたいことがあるんですがまず一つ、何故レオ様がここで寝ているんですか?」
「何故も何もここはワシの部屋じゃ」
なるほどそれならそうだね。そりゃあレオ様の部屋なんだからレオ様が居るわな。・・・・・いや待たんかい。
「なら何故俺が此処に?」
「ワシがそうするように命じた。心配するな、風呂には入れてある」
おかしい、何がおかしいって心配する所がおかしい。いや、風呂に入れてもらえたのはありがたいけど、問題そこじゃない。若い女性と若い男性が一つ屋根の下布団の中もとい、ベッドの中で一夜を空けるって。不健全だよ!まったくこれだから近頃の若者はだとか言われてだな・・・・・・・。
「なんじゃ、もしや人のこと平気でかわいいとか言うくせに動揺してるのか?」
「なっ!?」
「照れるな、照れるな。まあとりあえずここに座れ」
そう言いながら座っているベッドの横をトントンと叩きながらそこに来るようにレオ様が催す。なんだか納得いかないけど行きましょ。
「んで、なんでs「そりゃっ」ちょ!?」
なんか強制膝枕みたいにされた!?
「おー、やはりモフモフじゃの~、スバルの髪は」
いや、そうだけどさ!ユルフワパーマのモッフモフだけどさ!ちょっとこの体制はどうなのよ!?これだから最近の(ry
「って、いつまでモㇷってんですか?!」
「む~、仕方がないのう。まあよい、昨日寝る前に散々モㇷったしな」
昨日もかよ。もう溜息しか出てこないよ。寝る前にもモㇷってたってどれだけ気に入ってんですか俺の髪。
「それにしてもヌシの髪、ちと長すぎんか?」
「あぁ、そういえば最近切ってませんでしたね」
半年位以上切ってないんじゃないか?気が付けば背中位まで伸びてるな。前髪とかは自分で手入れしてたけどこのユルフワの所為で全体は無理だったしなぁ、美容院とかも無かったし。
「ふむ、なら後でメイドたちにやらせよう」
「ありがとうございます」
「気にするな。それとゴタゴタしておって言えんかったんじゃが」
「はい?」
はて、なんだろね急にキリッとしだしたけど。
「スバル・アオイよ、ガレット獅子団領領主であるワシの勇者召喚に応じてもらい感謝する。前の戦ではよい働きをしてくれた。ワシ自ら礼を言う、ありがとう」
「・・・・・それって今言うもんなんですかね?」
「戦には負けたんじゃ、構わんだろう」
うう、返す言葉もない。元々有利だったガレットが勇者召喚も行ったのに二連敗、なんか勇者として申し訳ない。・・・・でも俺はきっと悪くねぇ、拠点防衛戦の時はまだ時間があったのにレオ様に気絶させられたし、奪還戦の時はチート卿が居たし俺達はガウ様を止める為に行った訳だし。うん俺は悪くねぇ。
「それよりスバル、本当にこちらに来てよかったのか?一度こちらに来れば元の世界には戻れんし、一応召喚の際の魔方陣で通告はしたが」
「そうなんですか、気づきませんでした。でもまあ問題ないですよ」
帰るって言っても帰る場所無いしね。てか魔方陣で通告ってあのよく分からない古代文字みたいな奴でか?読めねぇよ。まあ気にせず気楽にこの世界で生きていこう。
「・・・・・やはりお前が歩いた荒野に何か関係があるのか?」
「・・・・・・・なんで知ってるんです?」
「フロニャルドには星詠みと言う物があってな。未来の事や違う世界の事を見ることが出来るんじゃが、その星詠みを偶々行った時にな・・・・・・」
そう言って暗い顔をするレオ様。
「そんな顔しないで下さいよ、気にしてませんし。それに俺としてはこちらの世界に呼んでもらって感謝してますし」
「それならよいのじゃが。・・・・・ヌシがよければ話してもらっても構わんか?」
やっぱり気になるか。まあ話しても減るもん無いし話しますか。
・ω・)スバル<説明なう
「・・・っとまあ、こんな感じです」
とりあえず大まかに説明した。俺の生い立ち、故郷で起こったこと、身の回りで起こったこと、大切な人たちが消えていったこと、一人になったこと、世界が滅んだこと。
「・・・・・自ら聞いておいてなんじゃが、すまなかった。辛い過去を思い出させて」
「いえいえ、気にしないでください。それにさっきも言ったでしょう?世界が滅ぶ寸前で召喚されたので俺はまだ生きているんです。言うなればレオ様は命の恩人です」
「じゃが、死を覚悟していたのであろう?疲れていたのであろう?そこでワシは勇者召喚を行いヌシを戦わせた。スバルは苦ではなかったのか?」
悲しそうな顔をするレオ様。他人の不幸を聞いてここまで悲しそうな表情をするレオ様はきっと根は優しい人なんだろうな。いつも凛々しく気高くいるけど何処か脆い所がある。一つの発見だね。
「あの時はそうでしたけど、今は死ぬ気なんて毛頭もありません。人は生きることに意味があると俺は思うんです。レオ様は俺を絶望から救ってくれたんです」
「スバル・・・・・・」
そう言うレオ様の表情はホッとしたのか少し笑顔だ。うん、やっぱりレオ様には笑っていてもらいたいな、仕える身として。
「・・・・・・そうなると、あのビスコッティの勇者も帰る場所が無いのでは?」
「ああ、それはきっと大丈夫ですよ」
何故?といった表情をされたが、恐らく別の世界の人間であることを伝えたらなるほどと返された。まあ一応世界を探し回ったしね。
「それともう一つ気になったんじゃが、そのスバルの右腕に付けている、太陽石じゃったか?ヌシの目と同じで綺麗な緑色をしておるが、少しくすんでおるな」
ホントだ、気付かなかった。たしか前までは波打つように光を帯びていたんだけどな。あれか、こっちの世界に呼ばれた時に何かあったか、太陽石自体がこの世界で扱えないからか?などと考えていたらそろそろ時間だと言うことでビオレさんがやって来てこの話はまた今度と言うことになった。その際レオ様に何かしたかと笑顔でレオ様に聞かれたのはまた別の話。
あの後朝食を取り、メイドさん達に髪を肩に掛かるか掛からない辺りまで切ってもらいました。それでもレオ様に長いと言われたがこれ位がちょうどいい。んで、ここヴァンネット城を見て回っていたんだけど。
「おお!勇者じゃねーか!たしかスバルだっけか?」
ガウ様にエンカウントしました、戦闘の予感。あれだよな、たしかミルヒ姫様を誘拐した理由ってシンク君と戦いたかったからだよな。てことは多分同じ勇者として俺も挑まれるんじゃないか?どんだけバトルジャンキーなのさ。とりあえず今は体がダルイので逃げようか。
「そうです、貴方様はガウ様でしたよね?それでは自分は用事を思い出したのでこれでッ」
「あ!ちょ、待てよ~!!」
ハッハッハッ!待てと言われて待つなら警察は要らんのだよ。
「すいませ~ん、ホント急いでるんd「えいっ」ドゥッヘ~イ!??」
何者かに足を引掛けられた?!いかん!このままでは床とキスしてしまうことになる!?
「何のこれしきッ!!・・・・・ハイッ!」
「「「おぉ~!!」」」
衝突寸前に両手で地面を弾きそのままジャンプ、空中できりもみ回転し、着地したことにより拍手と歓声が起こる。だがしかしそんなことはいい。
「誰だぁー?この僕に足を引掛けたやつはぁー?ゆるざんッ!!」
ガシッ、ガシッ、ガシッ
「へ?」
「ガウ様~!勇者様捕獲完了しました~!!」
「でかしたジェノワーズ!そのまま中庭に連行だ!!」
「いや、ちょ、え?いや、まっ、あぁぁぁぁれぇぇぇぇ・・・・・・」
そうして俺はガウ様率いる、猫娘、ウサギ娘、虎娘の三人に連行されました。
さり気無くスバルの容姿紹介的な描写してみました。スバルの見た目は肌の色をシンク君位にして背を伸ばして目が緑色で髪がちょっと長い刹那・〇・セイエイさんです。服装はCBの制服とガウの服装を足して二で割ったような・・・・、すみません上手く説明出来ません。
とまあそんなこんなでスバルのフロニャルドライフが始まります。