考えてみればライディングの時でもフィールド魔法可能に調節したんだから大丈夫だよね?ってことです。
ライディングの一対一ではこんな表記予定。
テスト:LP4000
手札:5枚
モンスター:無し
魔法・罠:無し
Pスケール
赤::
青::
フィールド:
SC:
フィールド:《アクセル・ワールド》
テスト:LP4000
手札:5枚
モンスター:無し
魔法・罠:無し
Pスケール
赤::
青::
フィールド:
SC:
SCの部分とスケールの間にフィールド魔法の項目を増設しました。
ファーストデュエルの時点で修正しなければいけないはずなのに……申し訳ありません。
一応、間に《アクセル・ワールド》があるのは仕様だったりします。スタンティングではこんな感じになります。
テスト:LP4000
手札:5枚
モンスター:無し
魔法・罠:無し
Pスケール
赤::
青::
フィールド:
テスト:LP4000
手札:5枚
モンスター:無し
魔法・罠:無し
Pスケール
赤::
青::
フィールド:
今回のバトルロイヤルルールは遊矢VSオベリスクフォース戦を調整したルールになっております。
――ジリリリリ!!
「――ん、んん~……」
『うみゅ~……あさ~……?』
オシリスレッド寮の寮室。室内に設置された目覚まし時計特有のアナログな甲高い音に遊理と美花は目覚める。そのまま早急に目覚ましを
――コンコンッ
「……あぁ」
もちろん、バスルームと隣接しているので入る前にノックをして、そしてノックをしてから気が付き、洗面所へと入っていく。
もちろん、誰もいないのでそのまま顔を洗い始める。
『そういえば……花恋ちゃん、いないんだっけ?』
「……はぁ」
あの波乱の一日――入学式から一週間が過ぎた。
ルームメイトの天草さんは数日前からアイドルとしての仕事?で寮を離れており、今のこの部屋には僕と美花だけ。今日も戻ってきていない。
ノックをして入るのは散々学んだからだ。相手の存在を確認せずに入ってもしも相手が着替え中だの……まぁ想像にお任せするが現役アイドルを相手に俗にいうラッキースケベという奴を引き起こしてしまえば最悪、この学園から追放されかねない。
というか、前にやった。唯香が来てるなんて知らないでトイレに行って……思い出すのはやめよう。幸い、唯香の気が済むまでショッピングモールに付き合わされただけで済んだんだ……あれは不幸な事故だったんだ……
『いい加減元気出しなよ……確かにデッキのメインカードが両方とも禁止になったとか、軽い悪夢じゃないかって思うけどさ』
「……うん……分かった」
『……だめだ、こりゃ』
とまぁ、朝っぱらから昔の失態を思い出したり、先日発表されたばかりの来月から施行される禁止・制限に若干……かなりナイーヴになっていながらもその原因について心当たりがあるため、何とも言えない。
――そもそも遊理が使う【
もう一つの中核をなすカテゴリは美花に譲られ、譲られた自分たちはそれぞれ、独自にデッキの改造を行って今のデッキまで漕ぎつけたのだ。
それぞれの特色を生かしたデッキだが今回の禁止制限は僕ばかりが被害を受ける結果になって大幅なデッキ改良が余儀なくされてしまっているのだ。その事実を重く受け止めながらどうにか持ち直すと制服へと着替える。
そしてデッキケースにスタンティングデッキとデッキ改造がすぐにできる程度のカード十数枚をもって学食へと向かった。
*
「(やっぱり来月でジャグラーとヒグルミが禁止になるのは痛い……【竜剣士】と組み合わせて【
今は構築的に
「あっ! 遊理君、おはよう!」
「あら? おはよう、遊理ちゃん?」
「っ……おはよう、命、真理也」
『おっ、お二人さんだ』
このアカデミアに存在する月一試験。
その名の通りに行われる試験を相手に主要パーツが規制された今のデッキでは心もとなかった。新たなデッキ改良を考えながら遊理が寮の食堂へ入るとちょうど近くにいた命と真理也が挨拶をしてくる。
寮の共同食堂は百種類以上も存在する定食メニューから選んで学食を取る仕様となっているがもちろん、購買で安く売られる食材を買い込み、寮室に備え付けられているキッチンと調理用具を使って料理することもできる。
僕も晩御飯はもっぱらそうしているが朝は食堂の料理を楽しむために食堂で朝食をとっているのだ。
「あなたは何にするのかしら?」
「TKG定食」
「てぃーけーじー? ……あ、卵かけごはん定食か! 僕もそれにするよ!」
「ん~、アタシもそれにしようかしら」
真理也に今日の朝食予定を尋ねられ、とりあえずの予定を答えると命が数瞬悩んだのち、理解する。
この
人の並ぶ券売機で少し並んで食券を買うと食堂の栄養管理士に引き換えてもらい、見事な
「そういえば、遊理君。この前、来月から施行される新しい禁止・制限見た?」
「あぁ……ジャグラーとヒグルミが使えなくなるから今、大規模改造中」
「確かに、あの二枚からくる回転力は異常なほど高かったし、案外これで良かったんじゃない?」
「いいわけあるか。制限だったらまだしも禁止だぞ、一発禁止。デッキ構築を一から見直す羽目になった……|《父さんの奴、海外でどれだけ張り切ったんだよ》」
食事中、遊理は命に新しい禁止・制限のことを聞かれて淡々とそう答えると真理也が新しい禁止カードの遊理がメインで使っていた二枚が入っている理由に納得する。
思わず、反論しながらも海外でその原因となった人物にぼそりと文句を言うのは仕方がないだろう。
「ア、アハハ……ま、まぁデッキのメインカードが一気に規制されたせいでプロリーグから消えたデッキもあるくらいだからね」
「最近は大半がエラッタされて戻ってきてるんだし。いつかエラッタされて戻ってきてくれるわよ? ねぇ?」
「……期待だけしておくよ」
「「……」」
元気づけようにも若干死んだ目で返答する遊理に二人は思わず黙るしかなかった。
*
「はろはろ~♪ 今日はみんなも知ってると思うけど改めて
Zクラス。
この名前の由来は海馬 瀬戸が神のカードを扱うために使った【XYZ】の派生進化形であり、名高きプロデュエリスト 万丈目 準が使った【VWXYZ】から取られている。
それぞれ学年ごとにV、W、X、Y、Zの五つのクラスに別れているのだ。
その中でも五番目 Zクラスでは担任である瑞葉が授業を行っていた。
今日のコスプレは胸元の大きく開いた二つ縛りのゴシックロリータ風の衣装である。
「じゃあまずはペンデュラム召喚に必要なものから説明してもらおうかっ♪ う~んと最初は~……ミコっちゃん! 君に決めたっ♪」
「は、はい!」
この一週間で彼女のハイテンションになれたのか、顔を顰めるものは当初から彼女を受け入れられない一部の派閥以外は瑞葉を受け入れている。
それは先日、外見的に年が近いことを指摘されると思いもよらない答えが返ってきたことが理由だろう。
「――そりゃ当然だよ! 瑞葉は一昨年、ここを卒業したばっかりなんだから♡」
彼女はこのアイランド・デュエル・アカデミアの卒業生だったのだ。
その事実の多くの生徒たちは驚きながらも意外と年が近いことややたら明るいキャラからか、生徒たちも色物というより、同年代の教師という感覚なのだろう。
「ぺ、ペンデュラム召喚は二枚の
「せいか~い! 後でぎゅ~ってしてあげる♡」
「い、いえ結構です!」
命のたどたどしくも大きな声での答えに瑞葉は嬉しそうに大きく腕を広げた。
もちろん、その行動で瑞葉の大きな胸が揺れて男子たちの視線が釘付けになる。むろん、女子がそれに軽蔑の視線を送るのはお約束として。
例外なのは顔を真っ赤にして否定した命、にやにやと命の反応を見つめる真理也、どうでもよさげに窓から空を眺めながら脳内でデッキ構築している遊理といった一部の生徒くらいだ。
「んじゃ、
「はぁい♡ 任されたわぁ。
その発動は魔法カード発動扱いであることから《マジック・ジャマー》はもちろん、《封魔の呪印》といった魔法メタのカードで無効にされちゃうわよ?
他にも発動後は永続魔法扱いとしてフィールドに残るから《サイクロン》や《ハーピィの羽箒》といったカードで破壊できちゃうの♡」
「おぉ! さっすがマリリン♪」
特に瑞葉と仲のいいのは真理也だろう。
互いにあだ名をつけて呼び合う姿は仲のいい同性の友人同士にしか……真理也は男だけど。それに教師と生徒同士があだ名をつけて呼び合うってどうなんだろうか?
いろいろと問題だらけだと思うがなぜだかこれがこのクラスにあっている気がした。
「止め言っちゃおうかぁ♡ 遊理ちゃ~ん! お ね が い ?」
「ちゃん付けするなし。まったく……
そして
ただし、エクシーズの素材にした場合は
「おぉう……さっすが
「ぐはっ……」
『ゆ、遊理が死んだっ!? この人でなし!?』
最後を任されたのは遊理だった。
ツッコミを入れながらも冷静に
半場予想はしていたがやはり威力が高すぎる反撃に遊理は崩れ落ち、美花が世迷言を叫ぶ。
「このペンデュラム召喚はあの不動 遊星博士が「絆を導く」と称していることからいろんな可能性に満ちている召喚法。
ほとんどの融合、シンクロ、エクシーズとも相性がいいからデッキによっては投入してもいいと思うぞ♡」
最後の最後にそう告げる瑞葉にオチを持っていかれながらも午前の授業は終わりを告げるのだった。
*
「――デュエル?」
「うん」
午後のデュエル体育の授業も終わり、放課後。
荷物をまとめてさっさと寮に帰ろうとしていた遊理に真理也と共にいた命がデュエルに誘ってきたのだ。
「朝からデッキ構築で悩んでるみたいだし……ぼ、僕で良かったらテストプレイくらいには付き合うよ?」
「暇だし、アタシも付き合うわよ?」
「……そう、だな……」
確かに入ってまだ二人とデュエルはしていない。
同室となった花恋さんへの対応や初日から出た宿題、来月の禁止・制限へのデッキ改造で色々忙しくデュエルできていなかったからな。
長考の後、遊理は返答する。
「……お願いするよ。今の時点のデッキの回転力を確かめておきたい」
「じゃあ今日はデュエル場に行きましょう? さっき確認してみたら空いているみたいだったわよ?」
「うん! 分かったよ、真理也!」
現状のデッキでも二人にどれだけ通じるのか、多少試してみても問題はない。遊理は命たちの誘いを了承してデュエル場へと向かう。
そしてたどり着いたデュエル場のいくつかのデュエルスペースではデュエルが繰り広げられていた。
「ドラゴンだろっ!? なぁ! ドラゴンだろっ!? ドラゴンだろう!!? なぁドラゴンだよなおまえぇっ!!!」
「……どういう……ことだ……!?」
「ヒャッハー!! 大 満 足 だ ぁぁぁぁぁ!!!」
「ちょっ、何このだ~いか~いて~ぎゃあああぁぁぁぁ!!!?」
あっちこっちで広がる惨劇を全力で視界から見逃してとりあえず、デュエルスペースの一つを無人受付でレンタルする。
これからやるデュエルのために少し広めのデュエル場を選択し、三人で向かう。
「ルールはバトルロイヤルルール。一番最初のプレイヤーはドローできず、最後のプレイヤーのみ攻撃できる……それでいいわよね?」
「うん、それで構わないよ?」
「問題ないね」
定位置に着いた真理也が同じく位置に着いた命、遊理に対してそう尋ねると二人ともそろって了承する。
命と真理也は左腕を高くかかげながらデュエルディスクを展開し、自分の前で弧を描くようにしてデュエルディスクを構える。
遊理は左腕を自分の右肩までもっていくと右手で左胸のポケットに入れてあったDパッドを取り出し、左腕に装着。そして左腕で自分の目の前の何か振り払うような動作をして勢いよく左腕を胸の前に構えて、デュエルディスクを展開する。
「あれっ? 遊理君のデュエルディスクを構えるときの動き……どこかで……?」
「さぁ! 行くわよ!!」
「あっ、うん!!」
そんな遊理の動作に何処かで見たような既視感を命は覚えた。
確か……そんな風に思い出そうとするとそのタイミングで真理也からの声が掛かり、命はこれから始まるデュエルに意識を向けた。
「「「デュエル!!!」
遊理:LP4000
命:LP4000
真理也:LP4000
「最初は僕か……(早速来たか。この手札だと……まずは防御でも固めてみよう)
僕はスケール7の《
「新しい
遊理のフィールドの両端に青い光の柱が立ち上る右の柱の中には7の数字が、左の柱の中には2の数字がそれぞれモンスターと共に存在していた。
右の柱には黒い竜を思わせる鎧に身を包む夜の名を持つ
左の柱には白い竜を思わせる鎧に身を包む昼の名を持つ
「これでレベル3から6のモンスターが同時に召喚可能! 揺れろ! 雄々しく揺れろ!! 我が魂に輝きし振り子!! その輝きに魅せられ、我が元へと来たれ!! ペンデュラム召喚!! 現れろ!
不滅の道化師! 《
光の中で振り子が揺れ、遊理のフィールドに二つの光が飛び出して着弾する。
まず現れたのは?の形をした杖を右手に、左手で小さなボールの上で逆立ちをして器用にバランスを保っている
そして続いて現れるのはデフォルメされた宇宙飛行士のようなモンスターだ。
守1200
守1000
「僕はレベル4のトリック・クラウンと《アステル・ドローン》でオーバーレイ!! 二体の魔法使い族モンスターでオーバーレイネットワークを構築!!」
遊理はトリック・クラウンと《アステル・ドローン》を光へと変える。
光になった二体のモンスターはそのまま空に現れた銀河の渦へと飛び込んだ。
「天空を駆ける鮮やかな奇術師よ! この舞台を華やかに駆け抜けろ!! エクシーズ召喚! お楽しみは、これからだ! ランク4 《
光の渦から現れたのは装飾が成された一本の長い棒。
空中で制止するそれは本の光の糸を両端に付けて空中ブランコのようなものへと変わり、紫の輪郭を持つ白い日人影がそれを掴むと白を基調とした道化の奇術師が舞い降りた。
攻2500
「《アステル・ドローン》の効果! このカードがエクシーズ召喚のための素材となったとき、カードを一枚ドローする!
僕はカードを一枚セットしてターンを終了する」
遊理:LP4000
手札:1枚
モンスター:
・《
魔法・罠:
・セット
Pスケール
赤:《
青:《
命:LP4000
手札:5枚
モンスター:無し
魔法・罠:無し
Pスケール
赤::
青::
フィールド:《チキンレース》
真理也:LP4000
手札:5枚
モンスター:無し
魔法・罠:無し
Pスケール
赤::
青::
「(やっぱり安定しないなぁ)」
『ヒグルミっているだけで優秀だったんだね』
ヒグルミがいたころならばまだリカバリーが利いたんだがだいぶ安定していない。
今は【竜剣士】の代わりに【
そう言えば今度【融合】関係のカテゴリが出るって聞いたな。ヒグルミみたいに破壊されることで効果を発揮するスケール5の
レベル4もそれなりにいるらしいのでいっそのことそれらを掛け合わせて安定性のある悪魔合体にでも挑んでみようかな?
……とまぁ、今はデュエル中だし集中集中と。
「ぼ、僕のターン! ドロー!! 僕はフィールド魔法《チキンレース》を発動!」
命が発動したフィールド魔法によって周囲の空間が置き換わる。
自分たちは三角形に切り立った崖の上に立っており、背後は断崖絶壁。これが現実で足を滑らせてしまえば重傷は免れない。
……ただしこれはソリッドビジョンである。
「ひぃ……ち、《チキン・レース》の効果……全てのプレイヤーは自分のメインフェイズにLPを1000ポイント払ってい、以下の効果を発動できるよ」
「ミコっちゃん! 頑張って!!」
「一つはカードを一枚ドローする効果……二つ目はこのカードを破壊する効果……そして三つめは相手LPを1000ポイント回復する効果だよ。
それに……このカードには相手よりLPが少ないプレイヤーが受ける全てのダメージは0にする効果もあるんだ」
自分で発動したフィールド魔法に怯えながらも真理也の声援でその効果を説明する。
つまり極端に言えば相手よりLPを下回っていればあらゆるダメージから守られるというカードだ。
「LPを払って……一枚ドロー! やった! 僕は《サイバー・ドラゴン・コア》を通常召喚!」
命:LP4000→3000
命のLPが削られると彼の場にいくつかの球体が数珠の様に繋がれた体を持つ灰色の機械蛇が現れた。
赤く輝く動力らしき部分にケーブルが繋がっているがコアという名は恐らくこのモンスターに外装を付けることで《サイバー・ドラゴン》というシリーズになるという事だろう。
攻400
「このモンスターはフィールドと墓地では《サイバー・ドラゴン》として扱われ、さらに通常召喚に成功した時、デッキから【サイバー】又は【サイバネティック】と名のつく魔法・罠カードを手札に加えるよ。
僕は《サイバー・ネットワーク》を手札に加え……か、カードを二枚伏せてターンエンド!!」
遊理:LP4000
手札:1枚
モンスター:
・《
魔法・罠:
・セット
Pスケール
赤:《
青:《
命:LP3000
手札:4枚
モンスター:
・《サイバー・ドラゴン・コア》攻400
魔法・罠:
・セット
・セット
Pスケール
赤::
青::
フィールド:《チキンレース》
真理也:LP4000
手札:5枚
モンスター:無し
魔法・罠:無し
Pスケール
赤::
青::
「(攻撃力400を棒立ち……?)」
伏せカードによるトリックプレイでも狙っているのだろうか?
真っ先に破壊を狙われやすい《チキンレース》を立てて攻撃力400の《サイバー・ドラゴン・コア》を守っているつもりなのだろうか?
……いや、何か狙っているな。
「それじゃ、アタシのターン♡ 乙女のドロー……見せてあげるわ。すぅぅ……ドロォォォォォ――!!!」
「うみゃ!!?」
「なあっ!!?」
次のターン、真理也がにこやかにカードに手を掛ける。
そして溜めの後に勢いよくカードがデッキから引き抜かれ、その勢いがこちらを吹き飛ばす風圧となって襲い掛かってくるではないか。
これでは乙女ではなく漢女ではないのか……?
「いいカードを引けたわね。でも追加ドローさせてもらうわよ。アタシはミコっちゃんの《チキンレース》の効果を使い、LPを1000ポイント支払ってカードを一枚ドローするわ!」
命のカードを利用して再びドローする真理也。
これで真理也の手札は七枚。いったいどんな動きをするのか……
「手札の《星見獣ガリス》の効果発動! デッキトップを墓地に送り、それがモンスターならばそのレベル×200ポイントのダメージを相手に与えて自身を特殊召喚するわ。
この場合、バトルロイヤルルールによってダメージを与える相手プレイヤーを指定させてもらうわ! ダメージを与えるプレイヤーは最もLPの高い遊理ちゃんよ!」
「あっ、トラピーズ・マジシャンの効果でダメージ2500以下の効果ダメージは無効だよ?」
「……デッキトップは、レベル10の《超重武者ヌス-10》……与えるダメージは2000だからダメージは無効ね。でもこのカードを特殊召喚させてもらうわよ」
手札から発動されたモンスター効果でバーンダメージを狙ってきた真理也。
デッキトップがモンスターであったため、現れた禍々しい星見獣が攻撃を放つがトラピーズ・マジシャンが光のカーテンで華麗に防いで見せる。
少なくとも遊理にダメージを与えるのだったらレベル13以上でなければいけないがそんなレベルのモンスターはメインデッキにもエクストラデッキにも存在するはずもない。
守800
「(別にこのままあの子を出してもいいけどもう少し様子見をしてからにしましょ)アタシは《超重武者ワカ-O2》を通常召喚!
この子は召喚・特殊召喚された時、守備表示になるわ」
続いて現れたのは青い機械仕掛けの鎧武者。頭には髷に似た頭の黒い装飾、両腕には巨大な装甲版、腰に白い帯のような装飾に下駄のような足など力士のようなその姿には力強い印象を与え、出てきてすぐさま鉄壁のごとき守備の体制をとる。
守2000
「アタシはこれでターンエンドよ」
遊理:LP4000
手札:1枚
モンスター:
・《
魔法・罠:
・セット
Pスケール
赤:《
青:《
命:LP3000
手札:4枚
モンスター:
・《サイバー・ドラゴン・コア》攻400
魔法・罠:
・セット
・セット
Pスケール
赤::
青::
フィールド:《チキンレース》
真理也:LP3000
手札:5枚
モンスター:
・《星見獣ガリス》守800
・《超重武者ワカ-O2》守2000
魔法・罠:無し
Pスケール
赤::
青::
『【サイバー】に【超重武者】……なんかあんまり聞きなれないカテゴリだね』
「【サイバー】は聞いたことがあるけど……まぁ、いいか。ドロー! 僕も《チキンレース》の効果でLPを払ってさらにドロー!!」
遊理:LP4000→3000
二人とも攻めてくるかなと思って効果ダメージ対策とリクルート効果を持つトラピーズ・マジシャンに蘇生効果持ちのトリック・クラウン、バトルフェイズを強制終了できるドラゴノックスを配置したのだが消極的な初手だった。
仕方がないがこちらはこちらなりに動いてみるとするか。
「……頼むぞ、美花」
『おぉう! 久しぶりの出番なんだね! こりゃ頑張っちゃうぞ~!!』
「再び雄々しく揺れろ! 我が魂に輝く振り子!! 我が僕のモンスター達を導け!!」
再び光の
「機械仕掛けの調律者! チューナーモンスター《ジャンク・チェンジャー》! 千の刃を持つ挑戦士! 《
まず現れたのは水色の身体を持つ不格好な機械調律者。続いて現れるのは千の剣を背負う薙刀を持った不屈の戦士だ。
この二体には一見、遊理のデッキに似合わないようにも見えるが今回では重要なカードとなる。
守900
攻1300
「チューナーモンスター……まさか!?」
「《ジャンク・チェンジャー》の効果! このカードの召喚・特殊召喚に成功したとき、【ジャンク】カテゴリのモンスター一体を選択してレベルを一つ変動させる!
僕は《ジャンク・チェンジャー》自身のレベルを一つ上げる!!」
《ジャンク・チェンジャー》が自身から機械音を鳴らしてそのままレベルを一つ上げる。
これによってそのレベルは3から4となり、エクシーズにもシンクロにも使えるようになった。
星3→4
「僕はレベル4の《
《ジャンク・チェンジャー》が大きく機械音を鳴らしてその身を光り輝く緑色の
するとサウザンド・ブレードは薙刀を振り回し、勢いよく
「集いし聖雨が、今魂を乗せた光となりて世界を巡る!」
『さぁ!! 行くよぉ!!!』
すると美花も
それは今から呼び出すモンスターが美花をつなぎとめている憑代のモンスターだから。
「光指す道となれ!」
そしてサウザンド・ブレードがその身を変えた四つの星と美花、
あまりにも巨大な光に誰もが目を奪われた。
「シンクロ召喚! 頼む、美花!! 《閃珖竜スターダスト》ぉ!!」
『しゃんなろ~!!!』
何処か気の抜けそうな彼女の叫びとは裏腹に力強く響く咆哮と共に光の柱よりも輝いてかき消して現れるのは白銀。
星の色のような体色を持つシャープなドラゴン。大きな翼を煌めかせ、星屑を散らすその姿は雄々しく、何よりも美しい。
そんな竜の身体には文様のようなラインが走っており、その美しさも相まって神秘的な雰囲気を醸し出していた。
その竜の姿は――
「す、す、《スターダスト・ドラゴン》っ!!!? どどどど、どういうことっ!!? ま、真理也ぁ!!?」
「……いえ、よく見るとこのドラゴンはあの《スターダスト・ドラゴン》じゃないわ。でも、綺麗……」
《スターダスト・ドラゴン》。
あの伝説の英雄 不動 遊星のエースモンスターにして多くの戦いを支えてきた相棒たるモンスターだ。
その知名度は少なくとも不動 遊星のことを知っていれば必ず知っていると言っても過言ではないだろう。少なくともこの学園の生徒ならば確実に知っていてもおかしくはない。
だがこの《閃珖竜スターダスト》はあまりにもその《スターダスト・ドラゴン》に酷似している。
「トラピーズ・マジシャンの効果発動!
僕は《閃珖竜スターダスト》を選択!」
『あい! 任された!!』
だが遊理はそんなことなど一切気にすることなく進めていく。
トラピーズ・マジシャンの周りを回る二つの光球のうち一つがトラピーズ・マジシャンの笑い声と共にその手に持つ棒に吸収されると放たれた光の粉が《閃珖竜スターダスト》を包み込む。
その姿はまるで星の光を纏っているかのように幻想的だった。
「さらに墓地に送られたトリック・クラウンの効果発動! このモンスターが墓地に送られた時、墓地の【
現れたのは?の形をした杖を右手に、左手で小さなボールの上で逆立ちをして器用にバランスを保っている
強力な蘇生効果だが……
守0
「そして1000ポイントのダメージを受けるけどトラピーズ・マジシャンの効果でトラピーズ・マジシャンの攻撃力以下の効果ダメージは受けない!」
トリック・クラウンの蘇生によってダメージが発生するがそれを華麗にトラピーズ・マジシャンが遊理を守る。
これで舞台は整った!
「まずは……《閃珖竜スターダスト》で《サイバー・ドラゴン・コア》を攻撃!!
『いっくよぉ!!』
「ト、トラップ発動! 《サイバー・ネットワーク》!! 《サイバー・ドラゴン》がいるとき、デッキから光属性・機械族モンスターを一体除外できる!
僕は《サイバー・ドラゴン・ドライ》を除外して効果発動! 場の【サイバー・ドラゴン】一体を選択! 選択されたモンスターはこのターン、破壊されない!! 僕は《サイバー・ドラゴン・コア》を守る!!」
「だがダメージは受けてもらう!」
遊理の指示を聞いて美花は――《閃珖竜スターダスト》はその口に大きく空気を吸い込み、光に変換。作り出した光を圧縮して《サイバー・ドラゴン・コア》目がけて放出する。
すぐさま発動された罠によって次元へと消えた三番目の後継の名を持つ《サイバー・ドラゴン》が障壁を貼って消えるがそれはあくまで《サイバー・ドラゴン・コア》だけしか守らず、その衝撃は命に襲い掛かった。
「う、うわぁぁぁぁ――!!」
その勢いに大きく悲鳴を上げて吹き飛ばされる命。
……散々描写しなかったが一々女の子っぽい動作で何というか本当に男かと疑いたくなる。だが男だ。
命:LP3000→1300
「《サイバー・ドラゴン・コア》は破壊できないしダメージも与えられない。なら次は真理也だ!! スターダストで《超重武者ワカ-O2》を攻撃!!
『貫く!!』
《閃珖竜スターダスト》は空中へ飛び上がると回転して星の光をその身にまとう。そして翼を大きく羽ばたかせて星屑をまき散らしながら勢いよく《超重武者ワカ-O2》へ突撃。
その破壊力はワカ-O2の胴から上を丸々抉り取り、そのまま崩れ落ちたワカ-O2は火花を散らして爆発する。
「くっ!」
「まだまだぁ!! トラピーズ・マジシャンでガリスを攻撃ぃ!!」
トラピーズ・マジシャンがその手に持つ棒で光の糸を作り出し、空中ブランコのようなものを形成する。
そしてそのまま空高くから勢いをつけて飛び蹴りを放ち、ガリスを粉砕する。
「バトルフェイズ終了! このとき、トラピーズ・マジシャンの効果の対象になったモンスターは破壊されるけど……《閃珖竜スターダスト》の効果発動!
1ターンに1度! 自分フィールドのカードを一枚選択して一度だけ戦闘・効果の破壊から身を守る! 僕はスターダスト自身を選択!!
「な、なんですって!!?」
『ソニックバリアァァァァ!!』
スターダストが翼を折り曲げて自身を覆う。
すると発生した障壁がトラピーズ・マジシャンの効果によって生み出された光をはじき、消失した。二回攻撃をしながら自身を守るトラピーズとスターダストとのコンボである。
「僕は手札から装備魔法《ワンダー・ワンド》を《
《ワンダー・ワンド》の効果発動!! 装備モンスターとこのカードを墓地に送って二枚ドロー!」
トリック・クラウンが右手に持った?マークの杖を緑の結晶を持つ錫杖に変えた時、錫杖の恩恵によって遊理が二枚カードをドローしたのち、トリック・クラウンが驚きの表情と共に再び爆散する。
普段ならトリック・クラウンの蘇生効果に合わせて使うのだが今回は早急に手札交換をしたかったというのもあって1ターンに1度の蘇生しかできないトリック・クラウンを使ったのだ。
「よしっ! 僕はカードを一枚伏せてターンを終了する! 『さぁ、命のターンだよ!』」
そしてカードを一枚伏せてターンを終了する遊理。
その顔には少女と同じ、楽しそうな笑みを浮かべていた。
遊理:LP3000
手札:1枚
モンスター:
・《
・《閃珖竜スターダスト》攻2500
魔法・罠:
・セット
・セット
Pスケール
赤:《
青:《
命:LP1300
手札:4枚
モンスター:
・《サイバー・ドラゴン・コア》攻400
魔法・罠:
・《サイバー・ネットワーク》
・セット
Pスケール
赤::
青::
フィールド:《チキンレース》
真理也:LP3000
手札:5枚
モンスター:無し
魔法・罠:無し
Pスケール
赤::
青::
どうも、アポリアです。今回から基本、前書きを無しにします。
この話で遊理の父親が使うデッキが分かったと思いますがあえて答えにはしません。1月から決まった禁止・制限でジャグラーとヒグルミが禁止になったことで一気に遊理のデッキ改造が余儀なくされましたが一応、本編で言った通り、遊理のデッキの補修はある程度考えている予定です。……ムーンライトってレベル4と特殊召喚効果多いから使えそうだな。
美花『今日の最強カードは私の半身! 《閃珖竜スターダスト》だよ!!」
《閃珖竜スターダスト》
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して発動できる。
選択したカードは、このターンに1度だけ戦闘及びカードの効果では破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
遊理「このカードはレベル8で呼び出すシンクロモンスター。自分フィールドのあらゆるカードを一度だけ破壊から守る防御的なカードだ」
美花『でも《スターダスト・ドラゴン》と違って光属性だから光属性のサポートを受けられるよ!』
遊理「それに《安全地帯》といったカードを使えばさらに強力な防御能力が手に入るな」
遊理・美花「『煌めく星の光で闇を打ち払え!