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※追記
ミスが発覚したので修正版に差し替えました。
何処かまだミスがあればどうぞご指摘ください。
月一試験の前日。
生徒会、風紀委員、様々な思惑が絡み合うその中で遊理は同室であった天草 花恋と共に勉強をしながらその交流を深める。
その素性に底なしの深い闇のような何かを感じながらも遊理は尋ねない。
そしてついに待ちに待った月一試験。
友人の真理也、命、同室の花恋が実技試験を終えて遊理が対峙したのは風紀員からの刺客であるデュエルチェイサー118:慕谷 雷一であった――
*
「――一ターンで三体のシンクロモンスターを並べるなんて……」
ライディングデュエル試験場の観客席。
其処に腰掛けていた命が立ち上がり、戦慄していた。
通常、シンクロモンスターはチューナーモンスターとそれ以外のモンスターのレベルを合計することでエクストラデッキから特殊召喚できる特殊召喚モンスターの一種だ。
後に登場したエクシーズモンスターにはチューナーが必要という点から劣っている面を持つが素材となったモンスターがなる
そんなシンクロモンスターが一瞬にして三体も並んだのだ。
「曲がりなりにもデュエルチェイサーズというわけね……」
「デュエルチェイサーズ……?」
「デュエルチェイサーズっていうのはね。このアイランド・デュエル・アカデミアの秩序を司っている風紀委員の実働部隊なんだって。
確か、ネオドミノシティのセキュリティを意識して設立してるみたいで一人一台チェイサーズ専用のカスタムD-ホイールとポリスデッキを持ってるって入学案内のパンフレットに書いてあったよ?」
「……流し読みしてた」
真理也の呟きに花恋が首をかしげると命がデュエルチェイサーズについて軽く解説する。
デュエルチェイサーズ。
このアイランド・デュエル・アカデミアの秩序を司り、正義の名のもとに執行する風紀委員会の実働部隊。
ネオドミノシティのセキュリティを意識して設立されており、一人一台チェイサーズ専用のカスタムD-ホイールとポリスデッキを持つ。
その役割から所属する一人一人が高い実力を持つ
「……そんな組織の人が何で対戦相手に……」
「きっと勧誘を断られた腹いせって所でしょうね――」
そして二人が駆け抜ける第五地下デュエルレーンへと視線を向けた――
遊理:LP4000
手札:5枚
モンスター:無し
魔法・罠:無し
Pスケール
赤::
青::
フィールド:
SC:0
フィールド:《アクセル・ワールド》
手札:0枚
モンスター:
・《ゴヨウ・ディフェンダー》攻1800
・《ゴヨウ・ディフェンダー》攻1800
・《ゴヨウ・ディフェンダー》攻1800
魔法・罠:
・《一族の結束》
・セット
Pスケール
赤::
青::
フィールド:《召喚制限-エクストラネット》
SC:1
「僕のターン!!」
遊理:SC:0→1
「僕は《召喚僧サモンプリースト》を召喚! このカードは召喚成功時、守備表示になる!」
遊理の場に現れたのは紫の法衣に身を包む死人の如き青白い肌の召喚僧。
遊理のデッキで高いリクルート能力を持つカードである。
攻800→守1600
「っ!!」
そしてその効果を使うべく遊理はD-ホイールを加速させる。狙うのはトンネルの円を描く壁際の空中に浮かぶアクションカードだ。
加速したD-ホイールで遊理は壁際を駆け抜け、アクションカード目がけて手を伸ばし――
「――悪党にアクションカードを使う資格はない!!」
「うがっ!?」
『遊理っ!!?」
遊理がアクションカードを手にする直前、スピードを落として並走して脇に着いた
相手側からの体当たりによる妨害によって体勢を崩して壁に垂直ギリギリまで追い詰められた遊理を他所に
「あんなラフプレイあり!?」
「ルール上は問題ないわ。ただ、相手側がクラッシュしたら問題になるわよ……」
下手をすれば相手をクラッシュで重傷を負わせかねないというのに平然と相手のD-ホイールに対してのラフプレイによる妨害を行う風紀委員に命が大きな声を上げて批判する。
真理也も眉を潜めながらラフプレイに対して文句を言った。AI補助による運転のサポートがあるとはいえバランスを崩して転倒してしまえば大けがを負わせかねない。
「糞っ!」
バランスを崩してクラッシュしてしまえば遊理の敗北。
とっさに遊理は加速してそのまま円を描くトンネルを一回転して反対側へとついた。
すぐさま別のアクションカードを探したいがこのまま何もしなくても遅延行為としてデュエルに敗北する以上、もう一つの手段をとるしかない。
「僕は手札の《
「融合だと?」
「でも残念、僕は今手札に加えた《置換融合》を墓地に送ってサモンプリーストの効果を発動! 手札から魔法カード一枚を墓地に送ることでデッキからレベル4のモンスター一体を特殊召喚する!
デッキより招かれ、現れろ!! 《終末の騎士》!!」
一瞬、遊理の場に現れた月の意匠を持つ燕尾服に身を包んで背中に羊の角を持つ髪と合わせて顔を隠す仮面をかぶった獣人の少女が一礼するとデッキから抜き出された《置換融合》が手札へ加わった。
そしてそれを墓地に送ってサモンプリーストが地面に魔法陣を作り出し、ぶつぶつと呪文を唱えると飛び出してきたのは裾のすり切れた赤いマフラーをなびかせるゴーグルをつけた落ち武者ならぬ落ち騎士のような淀んだ雰囲気を纏う騎士だ。
攻1400
「《終末の騎士》の効果発動! このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚された時、デッキから闇属性のモンスター一体を墓地に送る!
僕はデッキから《
《終末の騎士》がその手に持つサーベルを軽く振るとデッキからモンスターが墓地へと送られる。
すると墓地に送られたモンスター――胸元に月の意匠のエンブレムと赤い毛並みを持つ半透明の狐の獣人が姿を現し、ふと地下で外は正午だというのに差し込んだ月の光の呪力に《ゴヨウ・ディフェンダー》一体が囚われて身動きできなくなってしまう。
ちなみに差し込んだ月は
攻1800→攻0→攻800
「さらに僕はスケール5の《
遊理のフィールドに青白い光の柱が立ち上り、その中に顔の右側に月の意匠を持つ仮面をつけたに胸元にエンブレムを付けて黄色と黒の警戒色の毛並みを持つ小柄な虎の獣人が上る。その尾と腕には可愛らしいリボンが付けられており、その獣人の下に5の数字が描かれる。
「《
《
攻1800
「僕はレベル4の《終末の騎士》と
《終末の騎士》、
「二体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚!!」
姿を現したのは輝く水色の結晶を核とした白い塔のような建造物。
出現するそれは音を立てて形を変えていく。
「現れろ! No.39!! 希望の名を持つ皇よ! 白き翼を広げ、その願いを託せ!! 光の使者、ここに降臨!! ランク4 希望皇ホープ!!!」
そして現れるのは遊理の十八番モンスター 希望皇ホープ。
背中の白い羽に白と生糸の明るい基調のカラーリング、左肩に「39」のマークを輝かせる姿は何処か物語の勇者にさえ思えた。
攻2500
「ふん。私はエクストラネットの効果で一枚ドローする」
「……カードを二枚伏せてターンエンド」
「怖気づいたか。まぁ、良い。これで《ゴヨウ・ディフェンダー》の攻撃力が元に戻る」
攻800→攻1800
遊理:LP4000
手札:1枚
モンスター:
・《No.39 希望皇ホープ》攻2500
・《召喚僧サモンプリースト》守1600
魔法・罠:
・セット
・セット
Pスケール
赤:《
青::
フィールド:
SC:1
フィールド:《アクセル・ワールド》
手札:1+1枚
モンスター:
・《ゴヨウ・ディフェンダー》攻1800
・《ゴヨウ・ディフェンダー》攻1800
・《ゴヨウ・ディフェンダー》攻1800
魔法・罠:
・《一族の結束》
・セット
Pスケール
赤::
青::
フィールド:《召喚制限-エクストラネット》
SC:2
「――ふむ、《ゴヨウ・ディフェンダー》を攻撃しなかったか。……その判断、間違っていないぞ」
「っ!!?」
「うわっ!? 灯衣君!!?」
「あら? 灯衣ちゃんじゃない?」
観客席。
遊理と
其処にいたのはなぜかここ最近、見かけなかった灯衣 都影だ。
「それで? なんで遊理ちゃんは攻撃力が0になっていたモンスターに攻撃しなかったのかしら?」
「ふむ、恐らく。同志遊理もなんとなくで感じたのだろうがあの《ゴヨウ・ディフェンダー》にはカウンター効果があるのだよ」
「カウンター?」
「攻撃対象になったとき、自身を含む場の戦士族・地属性のシンクロモンスターの数×1000ポイント、攻撃力をアップするというものだ。
まぁ、簡単に言えば攻撃されれば攻撃力800だったはずが3800になっていたということだ」
……確かに。
その効果を知らなかったとはいえ攻撃していれば大きなしっぺ返しを食らっていただろう。少なくとも防御能力に優れたホープを用意できたのは救いと言えた。
「まぁ、ほかの【ゴヨウ】モンスター特有の効果を持たない上、効果に対する耐性がない以上は対処は容易いがな」
そして灯衣は再びデュエルレーンへと視線を向ける。
次のターンの
未来の同志(本人の意思は無視)である彼には仮に負けるとしてもできる限り、その実力を引き出してもらいたいものだ。
「――私のターン!」
遊理:SC:1→2
「私は《ジュッテ・ナイト》を召喚!」
その背中には提灯が光り輝いていた。
攻700
「私はレベル3の《ゴヨウ・ディフェンダー》にレベル2の《ジュッテ・ナイト》をチューニング!!」
《ジュッテ・ナイト》がその手に持つ十手をふるうとその身を二つの光り輝く緑色の
そして《ゴヨウ・ディフェンダー》がその身を三つの星へと姿を変える。
「絶対なる権力の追跡者よ! その不屈の魂で罪人を一人残さず捕らえよ! シンクロ召喚! レベル5! 《ゴヨウ・チェイサー》!!」
そして縦に並んだ
《ゴヨウ・ディフェンダー》が衛士だとすれば《ゴヨウ・チェイサー》はその名と口上のとおり、悪人を追跡する岡っ引きと言える。
攻1900→攻2700
「《ゴヨウ・チェイサー》はフィールドの地属性・戦士族・シンクロモンスター一体に付き、その攻撃力を300ポイントアップする。
フィールドには自身を含めて三体の地属性・戦士族・シンクロモンスター。よって900ポイントアップ!!」
攻2700→攻3600
「攻撃力3600……だけど迂闊だな! これで僕もエクストラネットの恩恵を受けて一枚――」
「それはこの一回のみだ! 私は罠カード、《便乗》を発動!!」
『び、《便乗》っ!!?』
「このカードは相手がドローフェイズ以外でドローしたとき、発動できる。そして私はこのカードが存在する限り、相手がドローフェイズ以外でドローするたびに2枚のカードをドローする!!」
やられた。
アイツの言ったエクストラネットの恩恵を受けられるのは自分だけというのはこのことだ。
あのカードがある限り、遊理がエクストラネットの効果でカードをドローすれば二枚のドローが確定する。そしてドローしなくてもこちらがエクストラデッキからモンスターを呼び出す度、エクストラネットの効果でドローされるのだ。
「正義の鉄槌を受けろ! 《ゴヨウ・チェイサー》で希望皇ホープを攻撃ぃ!!」
「永続罠発動! 《ナンバーズ・ウォール》!! このカードが存在する限り、【No.】は効果によって破壊されず、【No.】は【No.】以外との戦闘で破壊されない!!」
「だが戦闘ダメージは受けてもらうぞ!!」
《ゴヨウ・チェイサー》がホープ目がけて縄の付いた十手を投げつける。
だがホープの輝く「39」の紋章が十手をはじき返すが弾かれた十手が遊理目がけて襲いかかる。
「うぐっ!!」
遊理:LP4000→2900
「ふん、姑息な手を……《ゴヨウ・ディフェンダー》でサモンプリーストを攻撃!!」
「ちぃ、させるか! 希望皇ホープの効果発動! モンスターの攻撃宣言時、このカードの
続いて《ゴヨウ・ディフェンダー》がその手に持つ盾と十手を構えてサモンプリースト目がけて突撃してくる。
だがホープの胸の水色の水晶に最後の光球が吸収されると剣が光に消え、背中の羽が盾のように広がり、《ゴヨウ・ディフェンダー》をはじき返す。
「二体目の《ゴヨウ・ディフェンダー》で攻撃!!」
「ホープの効果を発動! ムーン・バリア!!」
そして二体目の《ゴヨウ・ディフェンダー》の攻撃もホープを使って防ぐ。
これでホープの
「っち、私はカードを一枚伏せてターンを終了する」
攻800→攻1800
遊理:LP2900
手札:2枚
モンスター:
・《No.39 希望皇ホープ》攻2500
・《召喚僧サモンプリースト》守1600
魔法・罠:
・《ナンバーズ・ウォール》
・セット
Pスケール
赤:《
青::
フィールド:
SC:2
フィールド:《アクセル・ワールド》
手札:0+1枚
モンスター:
・《ゴヨウ・ディフェンダー》攻1800
・《ゴヨウ・チェイサー》攻3600
・《ゴヨウ・ディフェンダー》攻1800
魔法・罠:
・《一族の結束》
・《便乗》
・セット
Pスケール
赤::
青::
フィールド:《召喚制限-エクストラネット》
SC:3
「僕のターン!」
遊理:SC:2→3
「今度こそっ!!」
「使うなと言っているっ!!」
「ぐうぅっ!!」
今度こそサモンプリーストの効果を使うべく遊理はD-ホイールを加速させる。
しかし、
これではアクションカードを取ることもままならず、失速して体勢を立て直した。
「糞っ! なら……手札の《融合識別》を捨ててサモンプリーストの効果を発動! デッキから《
遊理の手札から《融合識別》が墓地に送られ、再び現れた魔法陣にサモンプリーストが呪文を唱えると飛び出してきたのは遊理の十八番モンスター。《
LPにダメージを受ける代わりに蘇生能力に優れたこのカードはシンクロにもエクシーズにも向いていた。
攻1600
「(ここは速攻で攻める!)《
先ほど同様、《
攻1800
「自分の
このターン、自分フィールド上のモンスターをエクシーズ召喚の素材とする場合、1体で2体分の素材とする事できる!
僕はレベル4のトリック・クラウンでオーバーレイ! さらにサモンプリーストもオーバーレイ!! そして
遊理が発動したカードにより、トリック・クラウンとサモンプリースト、
「一体のモンスターで三つのオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚!!」
まず、一つ目の渦から溢れ出したのは紅蓮の炎。
そしてそれは一つの形を作り出す。
「現れろ、No.58! 全てを焼き尽くす豪熱豪球よ! その炎で我が敵を消し炭にせよ!! 炎圧鬼バーナー・バイサー!!!」
紅蓮の炎を纏って現れたのは燃え盛る鬼の顔が入った球体。
オブジェクトのような形こそしているが燃え盛るその炎は強い熱を発しており、その火口の右側に「58」の数字のような紋章が入っていた。
攻1000
「天空を駆ける鮮やかな奇術師よ! この舞台を華やかに駆け抜けろ!! エクシーズ召喚! お楽しみは、これからだ! ランク4 《
二つ目の光の渦から現れたのは装飾が成された一本の長い棒。
空中で制止するそれは本の光の糸を両端に付けて空中ブランコのようなものへと変わり、紫の輪郭を持つ白い日人影がそれを掴むと白を基調とした道化の奇術師が舞い降りた。
攻2500
「最後だ! 現れろ! No.80!! 猛りし狂気を宿す血塗られた覇王の鎧! 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク!!」
そして最後の渦から現れたのは黒と黄色の巨大なモニュメント。
それが音を立てて変形し、マントをなびかせる黒い鎧のような拳士がその姿を現した。
守1200
「一ターンでフィールドに四体のエクシーズモンスターと一体のシンクロモンスターを並べただと!!? だがエクストラネットの効果で三枚カードをドロー!!」
「そんなにドローがしたいならいくらでもドローさせてやる!! 自分の
フィールドのエクシーズモンスター一体に付き、カードを一枚ドローする。存在しているエクシーズモンスターは僕の場の四体のみ、よって四枚のカードをドローする!!」
「ふん。《便乗》の効果で2枚ドローする」
『て、手札が六枚もある……』
遊理が瞬く間に展開したエクシーズモンスターを利用して自身の手札を戻すとそれに合わせて
これで遊理の手札はサモンプリーストの効果を使う前と同じ、四枚に戻ったが同時に
「まだまだぁ! ラプソディ・イン・バーサークの効果を発動!!
僕はこの効果で墓地の《ジュッテ・ナイト》を除外する!!」
「ちぃ!!」
ラプソディ・イン・バーサークが光球を拳に吸収するとその拳を地面を殴る。
すると大地が割れ、そこから飛び出してきた
だがこれは副次的なものであり、本来の目的は……!
「トリック・クラウンの効果! このカードが墓地へと送られた時に1000のダメージを受ける代わりに墓地から【
ラプソディ・イン・バーサークの
だがその代償として遊理のLPが削られるのだがトラピーズ・マジシャンの加護によって遊理へのダメージは0となる。
守0
「僕はチューナーモンスター《ジャンク・チェンジャー》を通常召喚! そして効果を発動! このカードの召喚・特殊召喚に成功したとき、【ジャンク】カテゴリのモンスター一体を選択してレベルを一つ変動させる!
僕は《ジャンク・チェンジャー》自身のレベルを一つ上げる!!」
続いて遊理の場に現れたのは水色の機械の身体に赤い動力核を持つ機械戦士。
ちなみに機械族にしか見えないのだが実は戦士族であり、《ジャンク・チェンジャー》が自身から機械音を鳴らしてそのレベルを3から4へと上げる。
星3→4
「僕はレベル4のトリック・クラウンに 同じくレベル4となった《ジャンク・チェンジャー》をチューニング!!」
《ジャンク・チェンジャー》が大きく機械音を鳴らしてその身を光り輝く緑色の
するとトリック・クラウンもボールから勢いよくジャンプして
「集いし聖雨が、今魂を乗せた光となりて世界を巡る! 光指す道となれ!」
『さぁ!! 行くよぉ!!!』
すると美花も
そしてトリック・クラウンがその身を変えた四つの星と美花、
「シンクロ召喚! 頼む、美花!! 《閃珖竜スターダスト》ぉ!!」
『よし、行くよ!!!』
そして光の柱を切り裂き、星屑の粒子をまき散らして姿を現したのは美しい白銀のドラゴン。
ドラゴンにしてはスマートな体躯に星の光を一点に凝縮して生まれたような美しい体には文様のようなラインが入っており、それさえも神秘的な雰囲気を醸し出していた。
攻2500
「ふん。出たな英雄が使う偉大な竜の紛い物め! 私はそのような粗悪なカードに屈指はせん! エクストラネットの効果で一枚ドロー!!」
「さっきから黙って聞いてれば好き勝手言ってくれるなぁ!!」
半分ほど予想はしていたが実際言われれば無性に腹が立つ!!
この正義の勇者気取りは徹底的に潰す! 僕はともかく美花を侮辱するのは許さない!
「バーナー・バイサーとラプソディ・イン・バーサークの効果発動!! このカードをそれぞれ自分フィールドのエクシーズモンスターへ装備することが出来る! 僕はこの二体を希望皇ホープに装備!!」
まず、ラプソディ・イン・バーサークがその身を無数の黄色と黒のパーツに飛び散らせるとホープに纏わりついて装着される。
ホープ自身、黄色と白のカラーリングを持つがラプソディ・イン・バーサークの黒と黄色が混ざり合い、どことなく今までのホープと打って変わった印象を与える姿へと変わり、さらにバーナー・バイサーがその身を炎へと変え、ホープに取り込まれるとその姿は変化していく。
ラプソディ・イン・バーサークのパーツから覗かせるホープの白い体は燃え上がる炎のような色合いへと変わり、装甲となったパーツの隙間に赤いラインが走る。
さらに首元に炎のマフラーを纏い、炎が揺らめく姿はより力強いオーラを放っていた。
「ラプソディ・イン・バーサークが自身の効果で装備されたモンスターの攻撃力は1200ポイントアップする!」
攻2500→攻3700
「さらにバーナー・バイサーを装備したモンスターは相手にダイレクトアタックが出来る! そしてトラピーズ・マジシャンの効果発動!
「攻撃力3700のダイレクトアタックに二回攻撃だと!!?」
「行け!! 相手にダイレクトアタック!! ホープ剣・バーニングラプソディ・クロススラッシュ!!」
「だが私にはこのカードがある! アクションマジック《バトル・チェンジ》を発動!! 相手が攻撃する対象は私が選択する! 私は攻撃力の下がっていない《ゴヨウ・ディフェンダー》を選択して効果発動!
その攻撃力を地属性・戦士族・シンクロモンスターの数一体に付き1000ポイントアップする。よって3000ポイントアップする!!」
燃え上がりながら斬撃を放とうとするホープに
突如、割り込んできた《ゴヨウ・ディフェンダー》が盾を構え、攻撃を受け止めると《ゴヨウ・チェイサー》と動けなかった《ゴヨウ・ディフェンダー》から受けたオーラによってその攻撃力を跳ね上げる。
攻1800→攻4800
「迎撃せよ! ゴヨウ・フォーメーション カウンター!!」
「っち! だが《ナンバーズ・ウォール》の効果によって戦闘では破壊されない!!」
はじき返された斬撃がホープへと襲い掛かるが「39」の紋章が光り輝いて斬撃を相殺する。
しかし、ダメージによる衝撃は遊理へと襲い掛かり、そのLPを削っていく。
遊理:LP2900→1800
「くっ! だが《バトル・チェンジ》で攻撃対象を変更できるのは一体に付き一回のみ!! いけぇ、ホープ!! ホープ剣・バーニングラプソディ・クロススラッシュ!!」
「ぬおぉっ!!?」
思わぬ反撃だったがホープの戦意はぬぐわれることなく突撃し、アクションカードを取らせる暇なく×字の斬撃を
叩き付けるように放たれた斬撃に
「――きぃさまぁぁ!!!! 下賤な悪党の分際で良くも私に傷をつけてくれたなぁ!!!」
『いい気味だよ! べ~!!』
「無様の一言だね。だがこれで止め! バーナー・バイサーの効果発動! このカードを装備したモンスターが戦闘ダメージを与えたとき、手札一枚を墓地に送って500ポイントのダメージを与える! 食らえ!!」
ホープが纏った炎が飛び散り、火の粉となって
だがそれをやすやすと許す
「カウンター罠《ダメージ・ポラリライザー》発動! 相手からダメージを与える効果が発動した時、その発動と効果を無効にしてお互いのプレイヤーはカードを1枚ドローする!
これでバーナー・バイサーの効果が無効となったことで墓地に送られる!!」
「……【No.】が墓地へ送られたことで《ナンバーズ・ウォール》は破壊される……」
「そして相手がカードを一枚ドローしたことで《便乗》の効果によって私は二枚ドローする!」
開け放たれたカードから放たれる光にホープが纏った炎が打ち消され、鎮火する。
バーナー・バイサーが焼失したことでその身に纏う炎が消滅し、黒と白、そして黄色の身体を持つホープがフィールドに残った。
「そのままバトルフェイズを終了してこの瞬間、トラピーズ・マジシャンのデメリットによってホープは破壊されるけどスターダストの効果発動!
フィールドのカード一枚に破壊耐性を与える! よってホープはトラピーズ・マジシャンの効果で破壊されない! カードを二枚伏せてターンエンドだ!!」
遊理:LP1800
手札:1枚
モンスター:
・《No.39 希望皇ホープ》攻3700
・《閃珖竜スターダスト》攻2500
・《
攻1000
魔法・罠:
・セット
・セット
・セット
・《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》希望皇ホープ
Pスケール
赤:《
青::
フィールド:
SC:3
フィールド:《アクセル・ワールド》
手札:8枚
モンスター:
・《ゴヨウ・ディフェンダー》攻1800
・《ゴヨウ・チェイサー》攻3600
・《ゴヨウ・ディフェンダー》攻1800
魔法・罠:
・《一族の結束》
・《便乗》
Pスケール
赤::
青::
フィールド:《召喚制限-エクストラネット》
SC:4
どうも、デュエル構成に自信はあってもそこだけしか見られていない気がしてならないアポリアです。
なんかこういうのって放置プレイっていうんですよね? 俺、ハーメルンで書く気無くしてきたよ……まぁ、それはおいておいて。
……今回の話では
もしもおかしい、計算が違う、誤字めっけなどがあればガンガンご指摘ください。
その言葉が作者の燃料となってエンジンを動かせるので。
よし、言えることは言ったのでアクション魔法の解説と行こうか。
《バトル・チェンジ》
アクション魔法
(1):相手バトルフェイズ中にのみ発動できる。
このターン、相手モンスターの攻撃対象を
自分フィールドの任意のモンスターに移し替える
(相手モンスター1体につき1回まで)。
なぜかOCG化しない味方を庇えそうなカードの一枚。
なんかの最終決戦とかで仲間を庇うときに使って命を散らすとかありそうなカードだと思う。
次は【
《
通常魔法
自分の
(1):このターン、自分フィールド上のモンスターをX召喚の素材とする場合、
1体で2体分の素材とする事できる。
元カードは漫画版ZEXALのアストラルVS遊馬戦でアストラルが使ったカード。
このカードを使ってエクシーズ召喚したカードは素材を一つしか持てないけど、一部のエクシーズモンスターにはデメリットとなりえないので問題ないですね。
むしろ優秀すぎて怖いくらいです。
《
通常魔法(制限カード)
自分の
(1):フィールド上に表側表示で存在するXモンスターの数だけ、
自分のデッキからカードをドローできる。
元カードはアニメ版ZEXALとZEXALⅡで多くのデュエリストたちを支えた伝統のカード。
もちろん、制限カード化してます。えっ? 必要な
《ゴヨウ・チェイサー》
シンクロ・効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻1900/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードの攻撃力は、このカード以外の
フィールドの戦士族・地属性のSモンスターの数×300アップする。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
そのモンスターの攻撃力を半分にして自分フィールドに特殊召喚する。