F/GO 短編集   作:ニーガタの英霊

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ブレダ「赤王ちゃまは置いて来た、この戦いにはついてこれそうになかったからな。ところで俺は何時F/GOに参加できるんだ」
庄司「―――誰?」ステーキ食いつつ
ブレダ「」


カルデアが本気を出したようです

―――永続狂気帝国セプテム―――

 

 連合首都において一人の男が追い詰められていた。彼の名はレフ・ライノール・フラウロス。彼は半狂乱になりつつも打開策を必死に模索していた。

 

「あり得ない、あり得ないあり得ないあり得ない・・・・・・この私が、そんな低俗なサーヴァントに―――!」

 

「もう終わりです、レフ・ライノール。貴方の負けです」

 

 大盾を持った華奢な少女、マシュ・キリエライトは人類の大逆者にそう告げる。

 その後ろには赤い髪をサイドテールにまとめた少女が、じっとその姿を見つめていた。

 

「認めん、認めないぞ。はは、はははははは。ならば壊そう! すべてを破壊しよう!」

 

 レフはそう告げると、聖杯から新たにサーヴァントを召喚する。

 

「ふはははははは、これが最強の英雄、破壊の体現者、城門の破壊者と呼ばれた大英雄だ!!」

 

 輝く聖杯、湧き上がるとてつもない魔力の波動にレフは酔いしれる。

 そして召喚された破壊の英雄が姿を現す。

 

「―――私は破か・・・・・・ちょっとまって、タイム」

 

「さぁ行け! 最強の英雄よ!」

 

「なに言ってんのお前? ねぇ、なにこれ。どうして私を呼んだの? 馬鹿なの、死ぬの?」

 

 召喚された英雄、フン族の大王、アルテラは召喚されたその瞬間、牙を折られた。そして、同時に教えてほしかった、これを私にどうにかしろと? 頭に蛆でも湧いてるんじゃないかと、己が召喚者を問い詰める。

 

「ふん、ロムルス、アウグストゥス、トラヤヌスのローマの英雄がやられようと、私には彼女がいるのだ」

 

「待って、なにそのローマ三大チートな面子、そんな奴らが勝てなかった戦場を私にどうにかできるとでも?」

 

 ローマの健国王、神祖ロムルス。西欧の初代皇帝、神君アウグストゥスことオクタウィアヌス。ローマの最大範図を成し遂げた五賢帝の一角トラヤヌス帝、そんな奴が敗れた相手に私がどうにかできると本当に思ってるのかこいつは。

 

「同僚のバアルやアスモダイがやられようと私には彼女がいる。チンギス=ハンや始皇帝嬴政とは格が違うのだよ!」

 

「うん、違うね。少なくとも私より格上だよその二人!?」

 

 あと、同僚って何? ヤハウェと戦った英雄神と元智天使の悪魔が同僚って何? こいつらそいつら倒せんの? ・・・・・・倒せそうだね、明らかに格上だよ、奴さんたち。

 

「私は信じているのだ! きっと彼女なら貴様らを倒せるとなぁ!」

 

「おい、召喚者、信頼が重いぞ。もっと機械的なムーブしようとしていたが、これは駄目だ。突っ込ませてもらう」

 

「突っ込む・・・・・・///」

 

 途端に顔を赤くするレフ、駄目だこいつ、はやくなんとかしないととアルテラが思っていたその瞬間、またもや状況が推移する。

 

「間にあったか、大丈夫か、マスター」

 

「・・・・・・ねぇ、ちょっと。さらに悪化してるんですけど」

 

 さらに二体ほどやばい英霊が増えたこの状況に対し、微塵も焦りを感じさせない召喚者に対しアルテラはあきらめの極地だ。もう駄目だぁ、おしまいだぁ、降伏したい。

 

「・・・・・・まさか、黄帝と蚩尤の二人を打ち破るとは・・・・・・、だが、私にはまだ彼女がいる」

 

「・・・・・・すいません、私匈奴系の移民がルーツなんですけど、何その幻のタッグ、凄く見てみたかった」

 

 異民族の王にして漢民族の怪物蚩尤に中国の道祖神である黄帝のチートタッグに勝利? 嘘だと言ってよ、ブレダ兄さん・・・・・・。え、せやけどそれはただの現実や? 夢やあらへんの?

 脳内のブレダは真顔で手を横に振る様子がアルテラには見えた。

 

「・・・・・・じ、自己紹介をしよう、私はアルテラ。セイバーだ」

 

「なにをしているアルテラ! 速く奴らを殺せ!」

 

 お願い、黙って。君はあれか? よく映画とかにいる面白黒人枠でも狙っているのかい? せめて空気を読んでほしかった。

 

「・・・・・・ぐだ子」

 

「マシュ・キリエライトです」

 

 うん、ゴメン。君らはどうでもいいんだ。用があるのはそこの五体のサーヴァントだから。

 

「我が名はムハンマド・ムンタザル、セイバーだ」

「俺はサオシュヤント、クルサースパ。ランサーのサーヴァントだ」

「僕はカルキ! 見ての通り、ライダーだよ!」

「オルガマリー・アニムスフィア、サーヴァントとしてはアラヤよ、クラスはアサシンね」

「拙僧は弥勒菩薩だ、キャスターだが、魔術師ではないな」

 

「「「「「ただの通りすがりの救世主だ(よ)」」」」」

 

「ただの救世主が五人といてたまるか! おい召喚者! お前何をした!!」

 

「ぐっ、離せ。何をする! 私はただ人類を滅ぼそうと・・・・・・!」

 

「だからか! だからなんだな! だから救世主が敵なのか、ふざけるな、ふざけるな! バカヤロー!!」

 

 アルテラはさ、どんな大人になりたいの?

 

 いきなり出てこないで、ブレダ兄さん。夢は叶えたからさ、ちゃんと兄さんの跡を継いで大王になったから。

 どんな大人かと言ったら、この場を切り抜けられる大人になりたかったよ、切実にね! 畜生!

 

「こうなったら自棄だ! やってやるよ、『軍神の剣(フォトン・レイ)』!」

 

 それはまさしく天罰の象徴、神の鞭と呼ばれた彼女の持つ軍神マルスの剣。三色の刀身から出る極光により、その一撃は地上おける「あらゆる存在」を破壊し得る。そして、その一撃はまさしく、対城クラスの一撃である。

 ―――だが、上には上がいる。

 

「『再臨する礼賛の聖剣(ズルフィカール・アル=マフディ)』」

 

 まるでギャグのように、極光の一撃は真っ二つに引き裂かれる。そう、文字通り真っ二つだ、聖剣の中では最高峰に位置するイスラム圏私至上の聖剣は伊達ではない。

 聖剣自体に切断の概念があるのだろう、そして効果範囲は対城クラス。

 

「知ってた」

 

 そらそうなるよ、だって奴さん天使より下された唯一神の聖剣持ってるんだもん。汚い、流石世界三大宗教、汚い。

 命とは投げ捨てるもの? ごめん兄さん、救世主が相手なんだ。私はケンシロウじゃなくてジャギだったみたい。

 

「くっ、相手はあのフン族の大王か、油断するなよ!」

 

「少しは慢心してくれませんかねぇ・・・・・・」

 

「宝具を解放する、みんな離れて・・・・・・!」

 

 あ、これ死んだ。何せ宝具を解放するのはあのライダー。しかもいつの間にか馬頭の鎧を着こみ、ばっちりとこちらを見据えている。

 

「召喚者・・・・・・」

 

「なんだね」

 

 心底不思議そうな顔で、こちらを見る緑色の紳士、やはり緑は畜生ですぞ? そうだね兄さん、初めて気が合ったよ。

 

「お前盾な」

 

「え?」

 

「『星辰よ、我らは煌めく流れ星(クリタ・ユガ)』」

 

 それは、末法の世を切り裂く夜明けの一撃、旧世界を滅ぼし、新世界へと至る救世の一撃。その最大範囲は世界そのものを包み込む。対界の一撃。

 

(・・・・・・あぁ、あったかいなぁ)

 

 あ、ブレダ兄さんが手を振ってる。そんな優しい幻に包まれながら、アルテラは塵となって消えていった。 

 




ムハンマド・ムンタザル イスラム教における救世主、現在は隠遁中
クルサースパ ゾロアスター教における救世主、中東版ヘラクレス、世紀末になると蘇ってダハカ竜を倒す。転生者(英雄)
カルキ インドの最終兵器、ヴィシュヌの化身、その最後であり、新世界を作る救世の王。神様転生(ガチ)
弥勒菩薩 仏教における救世主、世界救った後に神になるらしい
アラヤ 型月世界における人類の滅びを止めるためのストッパー、今回ばかりは本気を出しすぎた模様

 オルガマリー、カルデアスに飲み込まれた後、知識の海を漂い、その最中、アラヤと契約。アサシンとしてぐだ子に召喚される。エミヤの上司であるデミ・サーヴァントであり、人類の滅びの起点の察知、そしてそれに対し天敵となって戦う。カルデアスの内部で根源に接続、マスター適正がなかったのもデミ・サーヴァントになるための布石、というより世界からの干渉。
 何気にこれからの展開としてはあり得そうである、というか俺が望んでいる。

ブレダ兄さん、アルテラの兄。GOには出演出来なかったらしい。
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