城下町のダンデライオン〜長男は魔法使い〜   作:ソール

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第九話

「俺は、あんた達の息子じゃないんだな?」

 

 

俺は総一郎と五月に話す

 

そして二人は

 

「いつから気づいた?」

 

「左腕を無くした時、たまたま通りかかった時に、能力研究所の人から聞いた。『真様は国王様の兄妹でない』と」

 

「・・・・っ」

 

「それを聞いた瞬間、頭が真っ白になり、オヤジの部屋を勝手にあさって、生まれたての赤ん坊の写真があると知り、俺の写真を探した

 

だが

 

俺以外のみんながあって、俺はなかった」

 

「!」

 

「それにもし王族なら、子供の生まれた発表はするはず、だが、あんたは発表せず、俺がいつの間にかあんたの子供として、発表していた」

 

「真、実は」

 

「いいんだ。五月さん。私から話す」

 

「総ちゃん」

 

五月がなにか言おうとしたが、総一郎が代わりに言う

 

「実はお前を見つけたのは、ある花畑で見つけた」

 

「それで?」

 

「私はお前を拾い、お前を孤児院でも送ろうと思った」

 

「送ろうとしたが、その時に俺が魔法を使ったんだな?」

 

「!?」

 

「なぜそれを!?」

 

「気づいていた全部、俺が魔法を再び使い出した瞬間、赤ん坊の頃まで、今まで何が合ったのか、すべて俺の頭の中に入る。赤ん坊の頃からこの歳まで、すべて生きていた記憶すべてが、魔法で蘇ったからだ」

 

「じゃあ、とっくに気づいていたのか?自分がこの家族の子じゃないって?」

 

「ああ、だから、大して家族な様に見せただけ、本音じゃあ、この家族の偽物って思っていた」

 

「真」

 

「俺は本当じゃないのが嫌だった。例えそれが知ってはいけない事だったとしても、俺は知りたかった。真実を」

 

だって、そうじゃなかったら、俺は

 

「俺はあいつらに嘘をついて生きることになる!そんな生き方はしたくなかったんだ!」

 

「そうか、本当に悪かった。私はお前が魔法を使い物を宙に浮かぶなど、我々には想像もつかない。力を持っていた」

 

「もしどこかに行って、悪い奴らに育てられたら危険だと、俺を自分の子として保護したのか」

 

「そうだ、でもそれだけじゃない」

 

「!」

 

「葵が、お前の事をすごく気に入ってな、離すにも離せなかったからだ」

 

「葵が?」

 

「ああ、葵は本当におまえのことが好きだった。お前が小さい頃から一人で何かしている時、いつも葵がお前の側に行った」

 

「葵はなぜか、いつも俺の側にいたな、そんでいつも俺があいつのわがままに付き合っていたな」

 

「真は葵やあの子たちの事を、今まで兄妹としては見なかったの?」

 

「兄妹として見ていたからこそ、俺は今辛い事吐いているんだ」

 

「「!!」」

 

「俺はあいつらに嘘をつきたくない。俺が隠しているすべてをあいつらに話したい。俺はあいつらを愛しているから、俺は出て行くにも出て行けなかった」

 

「そうか、だが大学では」

 

「ああ、ここを出て行く。そして探しに行くんだ」

 

「なにを?」

 

「親に会いたいんだ。本当の親に」

 

「そうか、この事に関してはお前の自由にする。あの子たちに話すなり自由にしなさい」

 

「いいのか?」

 

「私はお前の秘密を勝手に内密にした。その責任として、この秘密を自由にするし、この先お前がどうしようと、私は止めはしない。私はお前を傷つけたのだから」

 

「総ちゃん」

 

「わかった。このまま秘密にしていると辛いから、今から話す」

 

「今から!」

 

「ああ、このまま秘密にしたら痛いだろう。いろんなものが?」

 

「・・・・」

 

「だからもう俺はあいつらに嘘をつきたくないから。自分の事は自分で話す」

 

「そうか、一ついいか?」

 

「なんだ?」

 

「話して、これからどうするつもりだ?」

 

「・・・・・」

 

「まさか出て行くの?」

 

「・・・・・・・・それができたら苦労はしないさ」

 

「!!」

 

「俺はあんたらの事も、いい親だと思っている。例えそれが本当の血が繋がってなかったとしても、俺はあんたらの事を親だと思っている。いつまでもいつまでも」

 

「・・・・真」

 

「うん、みんなを下に呼ぶ。これからすべて話す」

 

「わかった」

 

 

*****************

 

 

そして皆をすべて呼び、真実を話す

 

そしてその話を皆が聞き。皆驚きが隠せなかった。

 

「本当なの!?兄さんが私たちの兄妹じゃないって!!」

 

と、茜が言うが

 

「ああ、これは本当の真実だ」

 

「じゃあ、あの能力は!?私たちの兄妹じゃないなら!」

 

奏は言う、そう兄妹じゃないならあの魔法は

 

「ああ、あれは本物の魔法だ。俺の特殊能力でもなんでもない」

 

「そんな!!」

 

「で!兄貴はどうすんだよ!!」

 

「・・・・それは」

 

「まさかお兄ちゃん出て行くなんて言わないよね!!」

 

「大学には出て行くが、今は」

 

「兄さん、本気で出て行くの?僕たちを置いて?」

 

「待て遥!俺は!」

 

「嘘だよね!?だって今まで一緒だったじゃん!いきなり出て行くなんてあんまりだよ!!」

 

「岬!だから俺は!」

 

「兄上!出て行くだなんて寂しいこと言わないでください!」

 

「待てだから!」

 

「兄さま!栞達を置いて行くの?」

 

「みんな落ち着け!!!」

 

「「「「「「「「!」」」」」」」」

 

 

俺は大きな声で叫ぶ。みんなの言いたいことは分かったから。話を最後まで聞いて欲しいと

 

大きな声で叫んだ

 

 

「もし、住ませてもらえるなら、俺は大学まではここに居たいと思っている」

 

「!?」

 

「だから、そんな泣きそうな顔するな?オヤジ?あんたはどうなんだ?」

 

「家には無論居ても構わない、ていうか居て欲しい。お前が血が繋がってなくてもお前は私の息子だ」

 

「だそうだ。だから俺は出て行ったりはしない」

 

「でも、大学まではだろう?」

 

「ああ、親を捜しに行きたいんだ」

 

「親?でも18年も経っているんだよ!?見つかるの?」

 

「魔法があれば見つかるが、簡単でないのは確かだ。それでまだ言うことはあるのか?得に葵?」

 

「え?」

 

「お前は俺から何か言う事は無いか?なんだっていい、俺はお前の兄貴には変わりないから」

 

「そう・・・・・大学行くまででいいから、家に居てくれる?」

 

 

「当たり前だ」

 

「「「「「「!」」」」」」

 

「俺はいつまでも俺はお前らの兄としてやっとくつもりだから、じゃなかったら俺はもうここにはいない。それよりもお前らは血は繋がっていない俺を兄としていてくれるか?」

 

 

「ええ、もちろん!」

 

「兄貴はいつまで経っても俺たちの兄貴だ!」

 

「兄さんはいつまでも私たちの兄さまよ!」

 

「兄さんは私たちの兄妹だよ!血が繋がってなくても」

 

「兄さんは!兄さんだよ!」

 

「僕たちは何が合っても兄さんの兄妹だよ」

 

「お兄ちゃんは私たちの大切な人なんだよ!」

 

「兄上は僕の自慢の人です!」

 

「お兄様、どこにも行かないで」

 

 

 

葵、修、奏、茜、岬、遥、光、輝、栞、

 

俺はすごく愛されているんだな

 

 

ああ、すごく嬉しいよ。普通なら兄妹の契りを壊しているはずなのに、それでもお前らは俺の事をまだ兄だと思っているとは

 

すごく嬉しい

 

「そうか、ありがとう。もう大丈夫そうだ」

 

 

「それで選挙の協力は決まったか?」

 

「全部やるよ」

 

「え?」

 

「俺はみんなの兄貴だ。みんなの選挙に協力するよ」

 

「そうか、それと大事な話がある」

 

「何だオヤジ?」

 

オヤジが突然真剣な事を言う

 

その内容は

 

 

 

 

「ウチの娘たちの一人と結婚してくれないか?」

 

 

 

「は?」

 

 

「「「「「「「え!?」」」」」」」

 

 

オヤジが何かアホなことを言い出した?

 

いや、なんで?葵たちの一人と結婚することになるんだ?

 

 

「おい待て!何を言っているんだくそオヤジ!せっかくいい感じに終わると思ったのに、なに血迷ったことを言うんだあんたは!?」

 

「うむ、お前が本当の兄妹じゃないんだから、誰かと結婚すれば兄妹になるじゃないか」

 

「いやバカじゃないの!?血が繋がなくても兄貴として見てくれるって、みんな言ったじゃん!あんた話聞いてた?」

 

「聞いてたよ。でも、真お前は本当じゃないのは嫌だろう?」

 

「言ったけど!それとこれとは違うだろう!」

 

「とにかく、真、お前はウチの娘たちの一人と結婚してもらうからな」

 

「おい!?何を言っているんだ!」

 

オヤジは遂に頭が狂ったか?とてもオヤジのセリフとは思えんぞ!

 

「わかったよ」

 

「本当か?」

 

オヤジが諦めてくれると思いきや

 

「葵が欲しかったんだろ?葵をあげよう」

 

本当に何を言っているのコイツ!?マジで狂っているだろう!?

 

「そうなの?兄さん?」

 

「顔を赤らめるな!!真に受けるな!俺はお前らを兄妹としか見ないからな!」

 

「じゃあ栞と結婚するか?」

 

「オヤジ?マジで殺すぞ!俺にロリコンになれと言いたいのか?」

 

「兄さま・・私じゃあだめなの?」

 

「泣きそうになるな!というかいつからそんな卑怯な事を覚えたんだ栞!!」

 

「お父さんから」

 

「殺す!マジで殺す!あんたをいいオヤジだと思ったが、前言撤回!お前を殺す!」

 

俺は右手に新しい魔法(ライトニングボルト)という雷を右腕から出て来た

 

「待て!じゃあみんなお前にやろう!だから、その右手にある電撃を!」

 

「貴様あああああああ!」

 

俺は容赦なく、クソオヤジに与える

 

 

「ライトニングボルトおおおおおおお!!!」

 

「あぎゃああああああああ!!」

 

 

オヤジは痺れ、気絶した

 

「はあ、はあ、おふくろもなんか言え!このままじゃ淫らな生活になる!」

 

「でも、私もウチの娘と結婚するのは賛成かな」

 

「マジなのか!?あんたもなのか!」

 

「じゃあ、まさか好きな女の子がいるの?」

 

「え!?いやいないけどさ、ってなんで葵と奏と茜は怒った顔しているんだよ」

 

葵と奏と茜は、む〜とほっぺを膨らませる

 

「どうせ!兄さんはしーちゃんの事が良いんだよね!」

 

おい、なんでそこで静流が出るんだ

 

「どうせ!兄さんは卯月会長のことがいいんでしょ!」

 

奏は、卯月のことを言うが、誤解だ

 

「どうせ!兄さんは!菜々緒さんの事が好きなんでしょ!」

 

茜?お前までどうした?そしてなんで菜々緒がでる?

 

そしてなんでお前ら3人、プイッと外方を向く?

 

俺が何をした

 

「というわけで、真が兄妹じゃないってのは世間には内緒にするけど、卒業までに彼女は作りなさいよ?」

 

「おいおふくろ!何を言っているだ!?」

 

一体どうしたんだ!?何をしたら、そうなるんだ!?俺が血縁じゃないだけでこの扱いか!?

 

「ともかく俺の事は俺が決める!あんま、ややこしくしないでくれ!」

 

「え〜〜〜〜」

 

「おい!おふくろ?あんたの高校生の頃の性格と一緒じゃないのか?今の姿?あんたは俺に何を求めているんだ!?」

 

「そんなの決まっているじゃない、あんたが恋愛に浮かれる姿よ」

 

「大丈夫だ。俺は恋愛に浮かれる程の性格じゃない」

 

このおふくろは何が目的だ

 

「そういえば、菜々緒さん達には、この事は言うの?」

 

「まあな、あの3人にも嘘をつきたくないしな」

 

「それで進路の話に変わるけど、大学はどこか決めたの?」

 

「ああ、まだ、9月までには決めておくよ」

 

「あんたはこの子達より忙しいんだから早くね」

 

「ああ」

 

そういえば、なんだかんだで俺が一番忙しい

みんなの選挙の協力と学校とバイトと更に魔法の練習

 

確かにこの高校3年生のやることは確かにたくさんだ

 

「あ!そうだ!あと体育祭もあった」

 

「あ!そういえばあったわよね?」

 

「兄貴なんか種目でるの?」

 

「俺借り物競走があるからな」

 

「借り物競争?」

 

「ああ、あの学校の特に定番な行事でな、走った先に机の上に紙があるんだが、その紙に借りて欲しい名前が書いてあるが、中には『好きな人』という紙もあってな、ホント厄介なんだよ」

 

「でも、なんで兄貴がそんな種目を?」

 

「クラスに無理やり参加させられたんだよ!!みんな俺の好きな人を見つけるために!わざわざ強制参加されたんだよ!」

 

「兄貴学校じゃあモテるからな」

 

「たく、しかも、菜々緒達も葵まで!参加しろって言われたんだぞ!なんだよこの仕打ちはよ!」

 

「葵姉さん?」

 

「え?あ、いや、その」

 

「葵!ナイスよ!これで真の好きな人がわかるわ!」

 

「くそ!」

 

あのおふくろめ、だが、俺には透視の魔法がある!俺には通用しねえ!

 

「体育祭っていつだっけ?」

 

「来週の土曜だ」

 

「おもしろくなりそうだな、得に兄貴が」

 

「ふざけんな!マジで!あれ洒落にならないぞ!」

 

「そういえば、私たちって、体育祭で能力は使っていいの?」

 

「それはダメだろう。そうすると、ズルになるからな」

 

「でも、兄貴は魔法があるぜ、それも使わないのか?」

 

「ああ、そういえば言ってなかったが、修と奏と茜は赤組で、俺と葵は白組みだぞ?」

 

「え!別れるの!私たち!」

 

「当たり前だろ。俺たちが一緒だったら、相手勝てないだろう」

 

「戦力が違いすぎるしな、得に兄貴が」

 

「全部俺がやるわけじゃないぞ」

 

実は去年の体育祭も俺の出る競技で、全部圧勝した

 

「今度こそ、兄貴勝てる様にしないとな」

 

「また、いろんなの相手しよう」

 

「じゃあ、賭けしない?」

 

「「はい??」」

 

奏がなんと、賭けをしないと言ってきた?

 

「何をだ?」

 

「もし、兄さんが負けたら、その場で好きな人を言ってもらいます!」

 

「なに!?」

 

「修ちゃんもね?」

 

「いいだろう、上等だ」

 

おい!待て!修は彼女がいるから、いいとして、俺はマジでやだ!

 

「断る!俺はやらないぞ!」

 

「ダメだ。兄貴。観念するんだ」

 

「断る!そんなプライバシーのこと話せるか!」

 

「兄さん?参加してくれると嬉しいな」

 

「ふざけんな葵!俺はごめんだぞ!」

 

「兄さん、逃げられない事もあるんだよ?」

 

「冗談じゃない!それに俺には借り物競争もあるんだ!コレやる意味ないだろ!」

 

「だって兄さん!どうせ、透視の魔法を使うんでしょ?」

 

おのれ!茜!俺の作戦を!!

 

「くそ!ダメなのか!参加しなきゃだめなのか!?」

 

 

「「「「参加する!」」」」

 

 

「ふざけるなああああああああ!!」

 

 

こうして、俺が兄妹じゃないのは皆受け入れて

 

来週の体育祭にて、俺はとんでもない掛けを

 

強制参加されるようになった

 

 

次は体育祭です

 

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