十月の二十日となるハロウィンの前の月日
真と葵の最後の文化祭が終わってから二週間後、まだ二人の楽しみは続いている。それは学校に通っている者なら、絶対に参加したい旅行
それは修学旅行である
これも学校の一大イベントでもある。高校の修学旅行は中学と違って外国に行く事ができる。中学の修学旅行は沖縄や北海道と言った櫻田王国までの中学がほとんどであろう。まあこの国の中学校では櫻田城がある。この東京に旅行するのが、県外の中学校がほとんどである
しかし、高校では海外に行く事ができる
真や葵以外の王族も海外には居る。各国全てに王族が居るわけではないが、主にこの国の高校生の修学旅行はその海外に存在する王族の国へ旅行する事がほとんどである
おそらくこれは世界史の勉強でもある
決してこの国だけが、王族と言う存在が居るわけではなく
違う国にも、王族が存在すると、これを知るための勉強の一環でもある
真と葵は、この国の王族の長男と長女であり、何度も世界の王族の子供達とお茶会をした事があるため、海外の王族とはほとんどの免責がある。総一郎と五月が各国の王達が年に一度集う『世界王族会議』をしている間に、それ以外の王族の子供達が、『とある城』にて交流を深めるためにお茶会をするため、『世界ニュース』によく出てくる王族はほとんと真と葵は面責済みである
それでも、二人がその知り合いである世界の王族の子供達の国には行ったことはない。
だからこの機会に、知り合いの友人の国にでも行ってみようと、二人は少しワクワクしていた。
王族同士のお茶会は年に一度しか開かない。場所もかなり異なる。海外でお茶会したのは実は生まれて二回しかない。それも二回同じ場所で、だから今回友人の国へと行けることに対して楽しみだった。これが修学旅行でも
そして
肝心の修学旅行先は
それは地球の北西部にある国、その国には大昔から『騎士』と言う王国を守る役職のある国である。王族ではないが、その王族を守る戦士の居る国、そしてその国の王族も騎士であり、神聖な場所としてよく世界ニュースに毎日出ている
その国の名は
『シャルロット王国』
それが真と葵の修学旅行先である。
「着いたか、まる半日は流石にキツイな」
「そうだね。修ちゃんのテレポートなら一瞬なんだけど、流石にね・・・」
「ああ!尻が痛い!」
「ちょ!?菜々緒さん!はしたないですよ!」
「相変わらず品がないな」
「なんだと!」
「ほら、みんな行くぞ。この先に保安検査だ!」
「「「はーい!」」」
約半日がかかる飛行機の空の旅で到着する。真達のクラス。もちろん他のクラスも居るが、とにかく無事に時間をかけて、シャルロット王国に辿り着いた
そして、なんとか検査をクリアして、シャルロット王国へと入国できた
日本とは比べ物にならない高い塔や、メルヘンに出てきそうな建物もたくさんある。そんな日本とは違う別世界に来たかのような気分で、ここの修学旅行を楽しむ
「着いた!シャルロット王国!!」
「菜々緒。うるさい!」
「仕方ないですよ。私たち最後の修学旅行ですから」
「ここがシャルロット王国か」
「うん、初めて来るね?」
「え?真と葵は初めてなのか?」
「確か、ここも王族の方が居ますよね?」
「来た事無いのか?」
「ああ、何度か各国の王族達とお茶会はしたことはあるが・・・」
「それは私たちの国でやるのがほとんどだから・・・実質他の友人の国には言ったことはないのよね。行ったのはアンジェリカの国だけだから」
真も葵も、シャルロット王国には一回も来たことはない。
海外に行くのは大抵ほとんどは両親である総一郎と五月である。最近になって会見関係で海外に行くことは真も葵もあるが、それでもこの国には行った事はない。この二人が言った国は一つだけであり、この国はまだ一回もない
だから
「ねえ兄さん、『あの子達』に私たちがここに来るって連絡した?」
「まあ一応な。友人ではあるし、『彼女』には、『修学旅行で君のに行くから』と、前日に連絡した。プライベート番号も持っているしな」
「え?兄さん『あの子』のプライベート番号持っているの?」
「ああ、前のお茶会でな」
「へ、へえ・・・・・兄さん。もしかして他の姉弟達も?」
「まあな」
「おい。なんだ?この国の女も、真は人気なのか?」
「かもしれませんね。しかもこの国の王族の電話番号を持っているくらいですから」
「真は世界においても、女たらしかもしれないな」
「何をこそこそ喋っているんだ?ほら、ホテルに向かうバスが来たぞ?」
真にまた、彼女達の知らない女友達が居るようで、どんだけ女を誑し込めば済むのかと、真が容姿の良さもそろそろ度が過ぎると思う菜々緒達だが
そんなことを言う間もなく、ホテルのバスが到着して、彼女達の言葉が小さくて聞こえず、とにかくバスへと乗り込む
葵に関しては、『その子』の性格を知っているから、彼女が兄に入れ込みをしているのがわかり、もしここで会うなら、少し話をする必要だと、彼女ながら良い友人と思ってたはずが、とんだ裏切り者だと、少し怒っていた
とにかく、宿泊先のホテルへと真達は向かい。それぞれの部屋に荷物を置いて、軽い夕飯をして、自信が決められらたペアと共に部屋に戻って就寝する。一日目はそれで終了。
そしてこの修学旅行は三泊四日となっている
一日目:櫻田王国からシャルロット王国までは約半日であるため、残念ながら着いて早々観光はできない上に、飛行機に乗るまでの検察もあるため、シャルロット王国に着いた頃には夜の19時である。それでからホテルまでバスの移動もあるため、宿泊先で軽い食事を取って、飛行機の旅の疲れを癒すためにホテルで就寝するのみで一日目は終了
二日目:この王国のお城である『シャルロット城』とその城下町の観光である。シャルロット城の観光は事前にシャルロット国王の許可を真の父と校長先生が得ている、これはクラス全員で回る。お昼はこの国の王族がよく通うレストランで、全クラスはそこで食事をする。それまでは午前中。午後はこの国の世界遺産に登録されている。大昔から存在する名所。それは『アヴァロン島』。この国の大昔の神話から実在する伝説の島を全クラスで観光する。夕食はその島の伝統料理を振る舞われる。そして夜までイベントもあり、一度城下町に戻り、二時間の演奏会を、演奏会場で見ることができる。二日目はそれで終了
三日目:クラス内で決めた班に分かれて自由にこの国を観光をする。国外を出ても大丈夫ではあるが、あまり国から離れ過ぎるのはダメなので、ああまり離れていない範囲であるなら国外は問題ない。自由行動は夜21までの観光
そして最後の四日目:朝食だけホテルにして、空港に向かって櫻田王国へ帰宅。
と言った予定で、真たちの修学旅行の予定となっている
ホテルの宿泊先に着き、まずは一旦部屋に荷物を置いてから、食事ルームでビュッフェになっているため、自由に机に置いてある料理を勝手に持って自身の席で食べた。その後は明日の予定と集合時間を教え、その後は自身の部屋へと解散となった
そして真と葵のペアの部屋割りはどうなっているのだろうか、まあ、それは言わなくても、皆さんの想像通り
王族でもあるため、双子の兄妹。だから部屋は同じでも問題ないだろうし、同じの方が良いだろうと先生から指示があった。まあ家でも部屋は同じでもあるため、二人とも否定なくその先生の提案を受ける(でも菜々緒達は若干反対していた)
ので、部屋では
「コンセントはアンゼェリカの国と同じか、しおりの書いてある通りだな」
「ここがあの子の国ね、すごく綺麗な街ね」
「レンガの建物ばかり、まるで昔の中世の建物がそのまま使われているみたいだな」
改めて友人の国に来たが、まさかここまで綺麗な街並みだった。まるで大昔の建物をそのまま使われているような、まるで昔にタイムスリップしたような、大昔の城下町だった。現代風の建物と言うより、中世の面影が残る美都市だった
そんな街並みで暮らしているなんて、真と葵は友人の国はとても楽しそうだと、こちらの国よりも負けるかもしれない街並みを見て羨ましさを感じた
そんな事を思っていると
プルプル
「ん?兄さんのスマホじゃない?もしかして・・・」
「ああ、『彼女』だ」
突然真のスマホから電話が鳴る
当然スマホの画面には、『この国の第一王女』の名前があった。
葵もこのタイミングで、この国の友人から通話が来ることに、なぜか女の勘と言うもので、すぐ彼女が電話に出てくる事を予想していた
しかもビデオ通話で
「もしもし?『エヴァ』か?」
『はーい真!着いた?私たちの国に?』
「ああ、ホテルの場所は君の城の近くにある『ヒルトン・ホテル』だ」
「はーい、エヴァ。元気?」
『あら葵。元気よ?そこに葵が居るってことは、まさかその部屋と一緒なの?』
「ああ、双子の兄妹だからな」
『いつも一緒なのね。少し妬けるわ。それにもう良い年頃よ。そろそろ分別は必要じゃない?』
「これでも分別はしている方さ、風呂だって・・・・・緊急時な事以外は入らない」
「なにエヴァ?私と兄さんの仲でしょ?別にいいじゃない?」
『風呂までたまに一緒って・・・・まあ・・・いつまでもそんなことができるとは思わないことね。葵』
「はい?なんのことかな?」
真のスマホの画面に、長い金髪の水色の瞳をした、真と葵と年齢が近そうなの女性が出てきた
その女性の名前は、このシャルロット王国第一王女。シャルロット王家の長女
エヴァ・ウェールズ・シャルロット
真と葵と同い年の女の子。昔から櫻田家が主催するお茶会にいつも参加してくくれる。その時から真も葵も同い年でもあるからなのか、いつも友人として優しく接してくれる。海外の真と葵の唯一の友人でもある
「ところで電話をしてきたって事は・・・・・明日『君達』がこの国を案内してくれると言うわけだな?」
『正解。私の方で案内しようと思うのだけど、どうかしら?』
「ああ、それはありがたいな。ちなみに俺のクラスは・・・・・君が?」
『そう、ダメかしら?もしかして他の姉妹が良いって事?真?』
「いや・・・・頼めるなら君に・・・・頼もうと思っている」
「私は別の子で良いと思うけどな・・・・エヴァ。兄さんにベタベタしないでよね」
『案内役なんだから当然でしょ?そういう葵こそ、今から真とふしだらな事をしないでよね。同じ部屋だからと言って・・・・』
「お前達はなんの話をしているんだ?」
葵とエヴァが途中から真にわからない話をし出すが
とにかく、この国の唯一の友人で同い年のエヴァに明日の案内を任せることになった。今頃明日担当するはずだろうガイドさんに自分が変わると言っているのだろう。それにこの国の王族の案内なら、魅力を他の皆にも伝わるはずだと、彼女の提案を受けた
「じゃあすまないが、明日の案内。よろしく頼む」
「それじゃあお願いね」
『ええ、任せて、それじゃあおやすみ』
「ああ、おやすみ」
「明日。願いね」
そうして通話を切った。
短い時間ではあったが、元気な彼女を久しく見て、真と葵はホッコリする
「彼女。久しく見たが、元気そうで何よりだ」
「うん、あれから三年くらいだもんね。前よりもかなり綺麗になったね?」
「そうだな。彼女は更に美に磨きを入れているようだ」
「もしかして・・・・惚れた?」
「またお前そういう事を聞くんだな?俺はまだ・・・・・・そこまで考えられない」
「むう、兄さんはズルイ。私の気持ちをわかっている癖に」
「だとしても・・・・返事が難しくてね」
エヴァと久しくビデオ通話をして、彼女がまた一段と綺麗になった姿を見て、葵は真が彼女に惚れたと聞く、ここでも葵は彼に恋愛面の話をする
残念ながら、そんな話をしても彼は返事はできない。彼も魔法でいろんな女性の心を見て来て、自分に想いを寄せる好意に気づいているため、それをどのように返事をするかなんて、恋愛をあまりわかってない彼には、難しい話だった
ただ
エヴァがそのような気持ちを抱いていたのは、彼は気づいている
明日、どのような観光をして、彼女が彼にどんな接し方をするか、それは・・・・明日の楽しみの一つとなるだなんて
彼は思いもしなかった