ともかく、俺は魔法使いだと、言われ、今いろんな事をこの女性に教えてもらっていた
「それで?あんたの名前は?」
「私は・・・・・アイギス」
「アイギス・・・・・あんたに助けられたことをまず深くお詫びする。だが俺は死んだのか?」
「いいえ、あなたは死んでないわ」
「だけど、俺は胸にナイフが刺さったんだぞ?しかも服も汚れてないし、ていうかなんでここにいる?茜はどうなった?」
「まずあの後どうなったか説明するわね?」
「うん!」
と言い、突然後ろの方にアイギスは歩き、その先にテレビがあった。そして着けた
『サクラダファミリーニュースです』
「これウチの」
『大変悲しいお知らせを致します。先ほど王家の長男、櫻田真様が路上で殺害されました!』
「うわ〜〜〜、マジかよ。まさかもう早く俺が死んだってことがニュースに流れるだなんて」
「それだけじゃないわ」
『そして、最後の目撃者はその場にいた茜様でした。茜様は酷く泣いておられ、今は何も喋りたくないと言っています』
「すまん、茜」
『それと、肝心の真様の遺体が、突然光のように消えたと、茜様から聞きました。これはどういうことでしょうか?ともかく今は警察が真様の遺体を捜索しています。新しい情報が到着次第、すぐにお伝え致します」
「光のように消えた?」
ここでテレビを消され、再び、俺はアイギスの方を向く
「どういうこと?」
「あたしが、あんたと二人でお話したくて、わざわざここに飛ばしたの」
「って事はなんだ?つまりあんたも魔法使いで、俺を転移か何かの魔法でここへ飛ばしたって言うのか?」
「そうよ」
「どうして?ていうか、なんで俺をここへ?」
「・・・・・・・・実はあなたに話したいことがいっぱいあるわ」
「なんだ?」
「私は・・・・・・・魔女なの」
「・・・・・・・・」
魔女?あのヨーロッパで魔女狩りをされたていう、伝説の?
「えーーーと、それで?なんで魔女のあんたが王家である俺を連れ出す?」
「あなたに魔法の素質と才能があるのよ」
「俺が!?こ、この右手に付いた火が!?」
「そうよ」
「もしかして?今日の朝もそれを確かめる為にまさかわざとぶつかったのか?」
「そうよ、あなたがにすごい魔法を覚えることができるの」
「なんで、俺が?」
「あなたに身勝手な事をしてもらう事になるけど」
「身勝手?つまりあんたの勝手で、やってもらいたいことがあるのか?」
「ええ、あなたにしてもらいたいことはね」
「うん」
「ある魔女の亡霊の始末をしてもらいたいの」
「ある魔女の亡霊の始末?」
「ええ」
「それどういうこと?」
「それはね」
俺はアイギスにすべての事を話された
アイギスは魔女だった
その魔女にはもちろん歴史があり、無論その中に魔女狩りは存在した
それで俺がしてもらいたいというのは、その魔女狩りで死んだある魔女の亡霊を始末して、その魔女を地獄へ落してもらうことだった
魔女狩りには恨みがたくさん存在した。その中に悪魔も存在する。その悪魔の力を使い、魂だけで、今生きている国民に災いを与えようとしていたらしい
「でも、あんたはなんで?仲間であるその魔女の魂の始末を?」
「私はね、実は夫と子供がいたの」
「え!?で、その家族は?」
「夫はその魔女に殺されたの、でも息子は今も存在するはずなの、その魔女を片付けて、息子の在処を吐いてもらうために」
「つまり、あんたの息子を助けるために?」
「そう、実は言うと今日の真があったひったくりはその魔女の魔法にかけられていたの」
「え!?あのサングラスのオッサンが!?」
「そう、始めは普通にひったくりだけで終わらせるはずだったけど、君の妹である。茜ちゃんの邪魔されてしまい、怒りや恨みでその魔女の魔法にかけられてしまったのよ」
「そうなのか、でその魔女は?」
「あんたがひったくりごと、火で攻撃したわ」
「そうか・・・・・ん?俺が!?」
「そう、あなた随分便利な魔法を覚えているから、胸にナイフが刺さった程度じゃあ、死なないのよ」
「マジ、マジで俺魔法が使えるのか?って事は?俺の体は自分で直したのか?」
「いいえ、それは私がやったわ」
「そうか、ありがとう」
「礼は言わないで、逆にあなたを余計人間離れにしてしまったんだから」
「え?どういうこと?」
そしてアイギスはたまたま近くの机の引き出しを出し、そして緑色のボトル出した
「これは?」
「エリクサーよ」
「エリクサー!?あの練金術師が作ったって言われる。不老不死の万能薬!?」
「そうよ」
「って事は、俺不死身なのか!?」
「さすがになかったわ」
「だよな〜〜、あれは可能性だからな、さすがにないか」
「でも」
「え?」
「もう老化はできないわ、つまりそれ以上歳をとることはないわ」
「嘘だろ、俺永遠に18歳のままかよ」
「悪いって思っているわ、でも、あなたを救うにはこれしかなかったのよ」
「そうだよな、むしろ俺の方こそ、すいません、そんな大事な薬を、エリクサーなんて、もうそれしか無いんだろ?それ確か本ではすごく貴重で」
「そうね、確かにもうコレしか無いわ、もう作る事もできない、できたら、息子に飲ませたかった」
「そうだよな、本当悪い」
「それで、あなたの答えは?」
「俺は・・・」
魔法が存在したなんて、信じられなかった。でも、実際俺はナイフで心臓が刺されていた。それで生きているって事は信じるしかない、それにこの炎もかすかだけど、俺は心臓に刺されながらも立っていた
だとしたら
信じるしかない
「あなた、左腕が無くて、最近家族にいろんなことをさせてもらえないじゃない?」
「!、なんでそれを!」
「だって、サクラダファミリーニュース見たもの、国民はあなたがいつも家族の為に無茶しているってみんな心配すしてるし」
「俺が?」
「そう、あなたの右手から聞こえるわ、魔法で、あなた相当家族の為に犠牲したの、そんなの誰だって心配するわ、現にあなた無茶して死んでいるじゃない」
「・・・・・・・・」
そうか、おふくろがいつも料理はさせてはくれないけど、それは
そうか
ごめん、俺バカだったよ。俺みんなの事をすげえ恨んでた。子供扱いとかそうじゃなくて
俺が無茶しないか、心配してたんだよな
確かに昔から俺、無茶してた。そんでいつも怪我すんだよな、俺だけ
俺、今までなんて事を吐いてたんだよ。ありがとうみんな
俺の事を心配してくれて
でも
これで最後にさせてくれ
「わかった!いや、師匠!お願いいたします!」
「ええ、そう言ってくれると思ってたわ、じゃあさっそく練習に入りましょう!」
「はい!師匠!」
その魔女がもし、俺たちをターゲットに狙いでもしたら、家族が危ない
悪いこれで最後にするから、今は俺のわがままを聞いてくれるかな、みんな?
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そして、違う部屋に行き、今度は地面に六芒星の魔法陣がある部屋に移動した
「それで、どうやって魔法を使うんだ?」
「聞くけど?あなたはどうやって、魔法を発動したの?」
「それは、茜を助けたいていう心で助けたんだ」
「なら、その右手の火も消えるはずでしょう?」
「よし!ぐぬぬぬぬ!」
心で消えろと叫ぶが、なかなか消えない
「ダメだ」
「ふ〜〜ん、じゃあ、こうするしかないわね」
「え?」
突然地面から剣が出て来た。そしてその剣は宙に浮かび、アイギスの上で止まる
「なにをする!師匠!」
「あんたが火を消さないと、私は死ぬわ」
「なに!!?」
「ほら?時間ないわよ?」
浮かんだ剣はだんだんとアイギスに近づく
「く!」
止まれ!
止まれ!
止まれ!
止まれ止まれ止まれ止まれ!
「止まれ!!!!」
大きな声で叫ぶと、火が消えた。必死に心の中で念じていたら、消えた
「や、やった!」
カランカランと浮いた剣は、アイギスの周りに落ちた
「そうよ。それでいい、心の中で詠唱するの?」
「詠唱?あるんですか?詠唱が?」
「ええ、あるわ、それとコレ使いなさい」
「うわ!」
そしてアイギスの手のひらから、デカイ本が出て来た。それをオレは受け取る
「これは?」
「魔法呪文詠唱書よ、あなたで言うなら教科書ね、それを使って今からやりなさい?」
「はい!師匠!」
俺は2時間を使い、魔法書を使って、詠唱の勉強をする
だが
使えるのは、操作魔法だった。火を触れてコントロールしたり、触れずとも、水や風を動かす魔法や火や氷を出す魔法と空を飛ぶ魔法、基礎的なところでしか、できなかった
アイギスが言うには、たった2時間でDとCランクの難易度の全てを覚えるのは簡単じゃないと、それを覚えたお前はすごいって褒めてくれた
そして
2時間後
「はあ、はあ、はあ」
「よくやったではないか?水だ飲むか?」
「ありがとうございます」
俺は師匠から水の入ったペットボトルを貰い、すべて飲み干す。それほど、全部うまく扱うのに相当の体力だった
「そういえば、普段何をしているのですか?」
「ん?見ての通り本屋だが?」
「え?」
当たりを見ると本棚がたくさんあり、その中には最近の雑誌や週刊誌もあった
「本当だ」
「そうだ真、魔法の弟子と同時にここでバイトもしないか?」
「あ!いいんですか?」
「ええ、ぜひやってもらいたい、ちなみに給料も高いぞ?と言っても王家がお金に困っているわけないか」
「やります!やらせてください!俺バイトしたかったんです!」
「そう?それはよかった」
「任せてください!」
「さてと、そろそろ帰ったほうがいいわ、心配するわよ?王妃様や王様が?」
「・・・・そうですね、今日は帰らせていただきます。学校が終わり次第ここへ来ればいいですね?」
「ええ、お願い、それと!」
「はい?」
「この事をみんなに言っちゃダメよ?」
「分かっています。この魔法は俺の能力として、使いますし」
「そうね、それがいいわ、あなたが王族で良かったわ、でも!、私の事は・・・」
「アイギス師匠は俺のバイトの店長としてオヤジには言っておきますので大丈夫です!」
「そうありがとう」
「ところで、ここどこです?」
「商店街よ?」
「・・・・・・・はい?」
**************
俺は店を出て、商店街の道に出る
「マジかよ、こんな所に本屋があったなんて」
「一般人には、ただの本屋さんにしか見えないけどね」
「へえ〜〜、看板名は『マジックブックス』ですか?」
「うん、あとこれ?よかっら使って?」
「おっと」
そうして渡されたのは3つ、さっきの魔法書(小さいバージョン)と指輪とポールペン?
「これさっきの魔法書ですよね?小さくないですか?」
「それ、本を手のひらで5回叩くとさっきの大きなサイズになるわ」
「なるほど」
「指輪は魔力切れの時に使って、その指輪の宝石を填めるだけで、魔力を貰えるから」
「了解」
「もしその魔力が切れたら、何か光りに当てて」
「光?」
「その宝石に太陽光でもいいわ、懐中電灯でも、とにかくその宝石に光を当てれば、魔力が充電するから」
「まるで太陽光発電だな、それで最後のボールペンは?」
「それはね、ボタン押してみて?」
「うん?」
俺はボールペンの先を押す
と
「うわ!」
ボールペンが突然傘に変身した
「これは!」
「そのボールペンは傘に変身するの、その傘でガードができるわ、もう一回押すと剣になるわ」
「うわ!本当だ!」
もう一回押すと、英国の騎士が使う剣に返信した
「まだあるんですか?」
「いえ、これが最後よ、あとは自分の魔法で自由に変えてもいいわ」
「了解、ていうか、人がいませんね?」
「私が、人が出てこないように、魔法をかけたわ、ここであなたが見つかったら大変よ」
「そうか、俺今死んでいる事になっているのか」
アイギスの杖の魔法で、なんとか商店街の人をださないようにはしている。でも家に帰ったときはパニックだろうな
「行きなさい、親や兄妹を心配させてはならない」
「わかっています!今日はありがとうございました。失礼します」
俺はお礼をし、まっすぐじぶんの家に帰る
「やはり・・・どこか
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さてと、今の俺は死んでいることになっている。きっとこの後は叱られるだろうな、『なんでこんな無茶するの!!』とか、いろいろおせっかいな所を言われるんだよな
でも
きっとそのおせっかいが、愛している証拠なんだろうな、
「ん?」
俺は突然道端に咲いてあった。タンポポを見つけた
実は俺はタンポポは好きだった。得に花言葉が好きだった。
でも、みんなは俺がタンポポは似合わない、って言われ、逆に勿忘草が似合うと言われる
俺は今まで左腕を無くしてから、ずっといろんなものを見失っていた。でも何が正しくて、何が納得行くのか
でも
俺をしっかり愛していた
今日俺はきっと今までに無いくらいわがままをするだろう
歩きながらそう言う
そして
俺は家の前にいた
俺はみんなに忘れられるような想いだった
でも
みんな俺の為にしたことなんだよな
本当にだからそうなだろうな
そういう
ガチャ
そして俺は中に入り
リブングへ向かう
そしてその目の前では
「茜?栞?」
が泣いていた
今は小さい声で喋っていたから、聞こえない
でも
二人は泣いていた
「ぐす・・・・・す・・・・ぐす・・・・にい・・さん」
「ひっく・・・・・にいさま」
俺のせいなんだよな、俺わがままは言えないや
だから
大きな声で
「ただいま!」
「!」
「!」
と叫ぶ
そしたら、茜と栞はこちらを向いた
「に・・・にいさん?」
「どうした?そんな顔して?泣いているのか?」
「にい・・・さま?」
「栞?ごめんな?泣かせてしまって」
「本当に?・・・・・にいさんなの?」
「ああ!」
「ううううう!!兄さあああああん!」
茜は泣きながら、俺の方へ抱きついてきた
「おっと」
俺は優しく受け止める
「本当によかっ・・・た!本当によかった」
「ごめんな心配かけて」
「兄さま?」
「栞?心配かけたな?」
「うう!兄さまああああああ!!」
栞も泣きながら、俺は受け止める
「ごめんな、二人とも兄ちゃんが心配かけたな?」
「うん!本当だよ!」
「もう!こんなことはやめてください!」
「ああ約束する」
そういえば、俺が左腕を無くした時もそうだったな
あの時も俺は死にかけていた
そして兄妹みんなに心配された。そして今のようにめいいっぱい抱きついて泣いた
俺は赤ん坊の時以外、生まれたから泣いた頃なんてなかった。泣く事がわからないって言うのもある
俺はたとえ体を無くしても、泣くことは無い
でも
この家族を失ったら、俺は泣いてしまうだろう
俺はこれだけは命よりも重い
ガタン!
「ん?」
「ま・・・・真」
「おふくろ」
おふくろが2階から降りてきて、俺の顔を見て涙を流す
「!」
おふくろも俺に抱きつき泣きながら言う
「あなた!どこに行っていたのよ!」
「気絶していたんだ!」
本当は違うけど
「でも・・・」
「!」
「本当によかった!」
「・・・・・」
そうだよな、あの時の母さんも泣いていつも俺は無言のまま、笑いもしないし、でも、あの時も真剣な顔していた
「悪かったよ。でも、本当に大丈夫だから」
こうして、俺は家に戻り、みんなに生きていることをおふくろに言い、他のみんなに報告した
そして
「お母さん!本当!真兄が生きているって!」
「ええ」
「岬、遥、修、奏、輝、光」
「兄貴!」
「「「兄さま!」」」
「兄さん!」
「お兄ちゃん!」
「心配かけたな」
「本当だぞ!ナイフで刺されて死んだって聞いたって心配したんだぞ!」
「兄さんは本当に昔から無茶しすぎなんだよ!」
「私!心配したんだよ!」
「いきなり死んだって聞いてビックリしたんだよ!」
「おまけに姿は消えるし!」
「でも無事でよかったです!兄上!」
「ああ、みんな心配かけたな」
俺は他の兄妹たちにも謝る
そして
「ん!葵」
「・・・・」
そう、葵が最後に出て来て、暗い顔で俺に近づく
「!」
葵は静かに俺を抱き寄せる
「本当に・・・・・よかった・・・・兄さん!」
ひっくと泣きながら、抱く
「もう・・・お願いだから・・・・無茶しないで・・・」
「ああ、ごめんな、俺は助けたい人がいっぱいいるから」
「うん・・・・わかっている・・・・でも」
「ああ」
「お願いだから、側を離れないで!!」
「ああ、大丈夫」
葵が一番に心配していたな、昔からそう俺は無茶してばかり、俺は正直コイツにだけは泣いた顔させたくなかったんだけどな
「でも、どこ行っていたんだよ?」
修が肝心な事を聞く
「それが覚えてないんだ。胸に刺さった傷も無くなっているし、わからないんだ」
という誤摩化し
「ともかく、無事だからいいじゃない」
おふくろ、事情は後にして
「おなか空いたでしょ?夕飯にしましょ?」
「ああ、あと父さんにも言わないと」
こうして、なんとか俺は生きてみんなに謝ることはできた
俺、こんなにも愛されていたんだな