城下町のダンデライオン〜長男は魔法使い〜   作:ソール

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第三十四

 

 

 

 

左腕が戻った燈が、葵たちの元まで現れた。虹色の光を纏って、悪魔の角はなくなり、眼も普通の白い眼に戻り、香の前に現れる

 

香の大魔法を無効化させて、みんなの息を回復もさせた。あの虹色の光に、香は気になりつつも、かなり恐れている

 

 

「悪いけど叔母さん。あんたの復讐はここで俺たちが終わらせる」

 

 

「く、左腕が戻ったところで何ができる?」

 

 

「できるさ、この左腕は魔法や能力を無効化できる力を持っているんだ。その名は『パワー・ディセーブル』。セイラム王子の能力だ」

 

 

「な!?魔法を無効化するだと!?だから私のサクリファイス・アポカリプスを消したのか!?」

 

 

「何度発動しても無駄だ。何度でも俺が止めてやる」

 

 

初めて燈自身の能力が開花した。魔法は彼の能力ではなく、魔女の子供として本来得る力に過ぎない。

 

 

そうではなく、セイラム王家の能力を開花する

 

 

それが燈の能力、『パワー・ディセーブル』

 

魔法や能力を無効化する能力。どんな魔法でも能力でも打ち消す能力、だから香の魔法も打ち消した。

 

やっと今になって、彼の能力が開花した

 

 

「なんで俺も今になって能力が開花するか分からない。ただあんたを止めるための力を今手に入れただけだ」

 

 

「お前こそどうして分からない?お前の父はこの国にやられたんだぞ!?なぜそれなのに、この国の人たちを守ろうとする!?」

 

 

「確かに父さんを殺したのはこの国の人たちだ。だけど、全員じゃない。それ以外は知らな

いんだ。そして全員逮捕され、終身刑を言い渡されている。それで十分だ。父さんの報いはそれで終わったんだ」

 

 

「だとしても!お前も兄のようにこの国で裏切られて終わりだ!今後ろに居る人たちはお前を信頼していないんだぞ!あんな奴らのためにお前はこの国を守るのか!」

 

 

「それは俺が魔女の息子だからだ、信じられないのは無理もない。それに俺のことをまだ家族として扱っている葵たちにもそんなことが言えるのか?」

 

 

「っ!?」

 

 

「国民に信頼なくてもいい。それでもいいから、何もするな。俺にはもう家族が居るから国民に信頼されなくてもいい。友達も居るしな。俺には大事な人たちが居るから、国民に信頼なくてもいい!!」

 

「燈・・・・」

 

「兄貴・・・」

 

「「「「兄さん・・・」」」」

 

「兄上・・・」

 

「「お兄ちゃん・・」」

 

「父さんだったらそう言うぞ?『家族がいればいい』って、それとも兄の考えもわからないくらい、心は魔女以上に、悪魔になったのか?あんたは?」

 

 

「私は・・・・・・」

 

 

家族だけ居ればいい

 

国民に信頼なくても、家族が居るから問題ない。国民はセイラム王国の息子であったことに驚いただけ、別に暴言や批判の声もなかった。

 

ただ存在が信じられなかっただけ。ただそれだけだ。何かされたわけじゃない。それに朝比奈・薫なら、何もせずに家族だけ居ればいいと何もしないはず

 

兄のことをよく知る義妹なのに、それなのに兄のためにならないことをするのかと、燈は彼女に復讐は正しいのかと問いかける

 

その答えに彼女は

 

 

「黙れ!!それでも私は兄のために復讐する!!!この国のしてきたことを認めるか!!」

 

 

「なんであろうと復讐する気か・・・」

 

「何あれ!?曽和さんの体から大量のお化けが!?」

 

「体に纏わりついている!?」

 

「悪魔の亡霊だ。叔母さんも悪魔を従える魔法を持っていたのか。それも自身で取り込むとは」

 

「まるで映画に出てくる悪役の姿だ!?」

 

「本領発揮ってとこだな」

 

 

それでも兄を殺したこの国を許さない。今度は全力を出そうと、彼女の体から複数の亡霊が現れる。そして悪魔の亡霊は曽和さんの体に纏わり付き、亡霊たちの腕が翼を描くように手を重なり空を飛ぶ、更に頭から黒い天使の輪っかが現れる。まるで黒い天使のような姿を現す

 

朝比奈・香も本気と言うわけだ。

 

正直燈としてはこの状態の香に勝てるとは思えない。いくら左腕が戻ったところで、能力を無効化しても、あの状態の香に勝てるとは思えない

 

だから

 

 

「みんな。力を貸してくれ。叔母さんを止めるのに、みんなの力が必要だ?」

 

「兄貴がそう言うなら・・・」

 

「私たちも力になるよ」

 

「栞、光も力を貸してくれ」

 

「私にも何かできる?」

 

「ああ、もちろんだ。栞も力を貸してくれ」

 

「うん!頑張る!」

 

「勝算はあるの?」

 

「いや、実は特に考えてない。けど・・・俺たちならできると思っている。遥、疑うなら俺一人で勝てるか確立してくれないか?」

 

「わかった・・・」

 

 

みんなで戦うしかない

 

櫻田家の兄妹全員なら、朝比奈・香に勝てると思っている。勝算とか確信もないが、嘘だと思うなら、遥に能力で確立してみろと、遥は確立する

 

 

「よし・・・・ん?これは・・・ダメだ!・・・50%!!勝てるか勝てないかくらいだ!」

 

「なら、お前も含めて全員ならどうだ?」

 

「じゃあ全員で・・・・・・ん?・・え?・・・・え!?」

 

「どうだ?完璧だろう?」

 

「ああ、『人生初めてなった』!?」

 

「遥?」

 

 

遥の予知能力は

 

残念ながら悪い確立を引き当てるのが上手く、逆に良い確立を引き当てることは一回もなかった

 

しかしだ

 

燈一人では勝てるかもわからない確立で、それなら全員で確立してみればいいと。戦闘能力も無い栞や光や岬や自分も含めて、全員で挑んだ確立は

 

彼の最高の確立となった

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「100%!!!人生初めてだ!栞や僕も入れば!ここに居る全員なら、あの人を確実に止められる!!!」

 

「遥の予知能力が初めて100%の確率を出したってこと!?」

 

「うん。間違いない!何度確立しても100%!みんなで挑めば勝てるよ!」

 

 

「よし、遥の確立が確信を得たところで、みんな。力を貸してくれ!!!」

 

 

「「「「「「「「「うん!!」」」」」」」」」

 

 

遥の確立が確信を出せたところで、全員で挑む

 

もちろん相手は魔王にもなった魔女とは言い難い叔母になった。そんな相手にそのまま挑んでもやられるだけ

 

だから魔法をみんなに掛ける。

 

 

「みんな、俺の魔法を受け取れ!」

 

「これは!?」

 

「兄さんの手から虹色の光が!?」

 

「私たちの体に纏っていく!?」

 

 

燈は、兄妹みんなに強化魔法を掛ける

 

能力だけでは叔母には勝てないと。さらに魔法をかけて強くする。兄妹それぞれに右手から虹色の光を浴びると。葵は青色、修は緑色、奏は黒色、茜は赤色、岬はピンク色、遥は紫色、光は黄色、輝はオレンジ色、栞は紫色と、それぞれ異なる色のオーラを纏う

 

光出す色によって、兄妹に合う魔法を燈は授けた

 

 

「葵は命令できる数を増やした。聞こえた人全員に命令通りに動ける。無機物や叔母さんの魔法も命令できるようにした。サイキック能力を全開で使え」

 

「うん!任せて!」

 

「修!お前は、足を魔法でなんとか治すもできるが、それより良いものをやる!足を瞬足で動ける足にした!それで動いても足に痛みないから全力で素早く急いで迎撃!」

 

「マジかよ!?OK!十年ぶりに走れるぜ!」

 

「奏は、家族を守るためなら無料にした!お前は防御になれる盾になれるものを生成して家族の防衛を作れ!」

 

「無料!?そんな便利な魔法まで!?わかった!何がなんでも私の家族は傷付けさせないわよ!」

 

「茜は、触った物の全ての重量を好きに変えることができる!岩なりなんなり。持ち上げて叔母に投げ込め!」

 

「うん!曽和さんには悪いけど、絶対に兄さんが体を取り戻すから、私は投げるけど我慢してください!」

 

「岬は、分身の数を更に倍に増やすことができる。やられても光になるから、遠慮なしに分身を作って数で押すんだ」

 

「本当に!?よし!百人くらい増やして、数で抑えてやる!」

 

「遥は、眼で5分後の未来の光景が見える未来予知の魔法を掛けた!それで敵の攻撃を予測して教えてくれ!」

 

「未来の光景が見える!?すごい!それなら確実に攻撃を避けられる!!」

 

「光は、植物や動物を意のままに操れる魔法とサイズを大きくする魔法を掛けた。動物を大きく成長させて操って仲間を作って戦って貰え!虫でもなんでもいい!」

 

「そんなことができるの!?じゃああの鳥たちを操ろう!」

 

「輝は防御を付けた!!今のお前の体は鉄より硬くした!相手の攻撃はほとんど効かない!遠慮せずに彼女に殴り込め!」

 

「はい!よし!これで無敵だ!」

 

「栞、お前が最後の要だ。相手の魂に入り込める魔法を付けた。叔母さんの復讐に染まった魂を救ってほしい」

 

「私が?」

 

「ああ、お前の優しい言葉で叔母さんの精神に入って助けてほしい。本当に大事なのは家族の想いであることを、頼めるか?」

 

「うん!私にできるなら!」

 

「よし、みんな。力を貸してくれ。俺の叔母を止めるために」

 

「「「「「「「「「うん!」」」」」」」」」

 

 

兄妹それぞれに合う魔法を授けた燈

 

能力だけでは今の悪魔の姿になった叔母には勝てないため、それに対抗できる魔法を兄妹たちに掛けた。能力にパワーアップするような大きな力を掛けた。

 

そして憎しみに囚われた叔母の心を救うのが栞の役目

 

栞に相手の心に入り込む魔法を授けた。彼女なら叔母の心を救えると、なんの確信をしてそんなことを言うのか、燈の考えを信じて栞は挑む

 

これで戦う準備は整った

 

 

「叔母さん。子供と喧嘩する準備はできたぞ!父さんの復讐は何がなんでもさせない!」

 

 

「そうまでして私のすることに邪魔をするか!兄さんの子供であろうと、櫻田家の兄妹諸共滅びろ!!!」

 

 

「来るぞ!奏!防御!」

 

「うん!軍用防御壁!生成!」

 

 

ガン!!

 

 

「地面から軍人の盾を生成したか!?」

 

 

「すごい!軍人用防護壁が、無料で生成できるなんて!?」

 

「修!俺が国民の地面に魔法サークルを貼る!お前はその魔法サークルに手を置け!そうすれば国民全員を城外へ逃がせる!」

 

「わかった!まずは国民を安全な場所へ!」

 

「その間に追尾!茜!叔母さんを地面に引き摺り出せ!」

 

「うん!兄さんの叔母さん!この国民はやらせない!」

 

 

「櫻田茜!?重力を変えて空を飛ぶか!小賢しい!」

 

 

 

香は兄の息子である燈であろうと、邪魔をするなら容赦はしないと。香はもう燈であろうと敵として認識して。両手から炎の球を出して攻撃してくる

 

しかし、奏が軍人が使う防衛壁を生成した。一つで数百万はする盾を、燈の魔法で家族に使うなら無料になった。叔母の攻撃を簡単に防いだ。奏の防衛は上手くやれそうだ

 

だが防御してばかりでは叔母を止められないめ攻撃に移る。茜が空を飛び、叔母を追いかけて地面に引き摺り出す。空を飛んでばかりではキリがないため

 

その間に、修が国民を逃す

 

 

「すいません!皆さん!そのままじっとしてください!花!このまま飛ばすから!この後皆さんに城に入らないように言ってくれ!」

 

「修くん!?」

 

「修!魔法サークルを貼った!菜々緒!卯月!静流!海外の王族も外に逃す!その後はエヴァたちを守ってくれ!」

 

「 お、OK!!」

 

「どうして燈さんが左腕が戻っているのか知りませんけど!」

 

「わかった!」

 

「行くぞ!」

 

 

「「「「「「うわ!?」」」」」」

 

 

「よし!兄貴のおかげで国民は逃げ出せた!」

 

 

燈が国民の地面に魔法サークルを貼り、その輪っかに入っている国民全員、そのサークルに触れるだけで一気に全員テレポートできる。修は先程まで香の魔法で気絶していた花に、全員テレポートしたら城に入らないように呼びかける

 

そして魔法をサークルに修は手を触れて能力を発動すると、国民は一瞬でその場から消える、もちろん国民だけでなく、海外の王族の地面にも魔法サークルが貼ってあったため、別のバルコニーにも居た海外の王族も一瞬で消える。さっきまで気絶していた菜々緒と卯月と静流にエヴァたち海外の王族を守るよう頼む

 

 

その間に茜が香を追いかける

 

 

「逃がさない!」

 

 

「ひつこい!吹き飛ばす!風よ!吹き荒れろ!『ウインド・サイクロン』!!」

 

 

「な!?竜巻!?」

 

 

茜が追いかける途中、香は鬱陶しさに茜を振り払おうと、竜巻の魔法を噴き出した。勢いで茜が追っていたため、避ける暇もない

 

しかし

 

 

「光!お願い!」

 

「うん!鳥さん!!」

 

『『『キイ!!!』』』

 

 

「何!?大きな鳩が三匹!?真ん中の鳩の背中に櫻田・光!?」

 

 

「羽で追い風を作って!!」

 

『『『キイ!!!』』』

 

バサ!!バサ!!バサ!!!

 

 

「ぐう!?鳩の羽で竜巻を跳ね返したか!!櫻田・遥め!未来を見通す能力か!」

 

 

そんな未来は遥の目が見ている

 

茜が竜巻でやられる未来は見えている。更に光に頼んでその竜巻を消すよう頼む。光は三匹の鳩を大きくし、羽で追い風を作って、竜巻にぶつけて消す

 

更に、そこから攻撃は止まない

 

 

「『動かないで』!!!」

 

 

「ぐう!?体が・・・櫻田・葵か!?」

 

 

「そのままじっとして!今よ!茜!」

 

「よし!これで!触った!」

 

 

「く!」

 

 

「落ちろ!!!」

 

 

「ぐう!?ぐわあああああああああ!!」

 

 

ドガアアアアアアアン!!

 

 

葵の命令魔法が地面から聞こえ、それを聞いた香は宙に浮いたまま静止し動けなくなる。

 

その間に茜が肩に手を振れることができ、そのまま燈が貰った魔法を使い、触った人間の重力を操作して、地面に落下する

 

 

「ぐう・・・・おのれ!!」

 

 

「よかった。生きているみたい・・・」

 

「兄貴。早くあの兄貴の叔母さんと曽和さんを切り離さないと、曽和さんの体が・・・」

 

「わかっている。そのためには多少ダメージを与えないとダメだ。そうじゃないと、曽和さんの体から叔母さんの魂を取り出せない」

 

 

地面に落下した香は、服はボロボロだが生きていた

 

茜は本気で叔母の重力をかなり重くし、落下速度が速くなってしまい、地面に落ちる衝撃が強く、無事ではない落下をしたが、魔女の魔法で体を強化したため死にはしないが

 

このまま曽和の体を傷つければ本人の魂も保たなくなる。急いで香を曽和の体から引き出したいが

 

あまりにも一心同体過ぎて、燈が能力でも引き出すのに難あり、少しでもダメージを与えないと引き剥がせないようだ。曽和には悪いが、多少怪我を負わせないと叔母を体から出せないようだ

 

だから

 

 

「僕が行きます!」

 

「輝!」

 

 

「櫻田・輝か!身体能力強化か!」

 

 

「今の僕は無敵だ!!」

 

 

「舐めるな!!『ダイヤモンド・ハンド』!!!」

 

 

香が地面に着いた途端、今度は格闘戦に持ち込む。空を飛ぶことがないなら、このまま接近戦で打ち込む

 

今の輝に攻撃はほぼ効かない。鉄よりも硬い体になり、銃弾でも爆破でも耐え切れる体、その耐久力で勝負する

 

香も負けるわけにはいかないと、両手に魔法陣を通すと、手が宝石のようなクリスタルの手に変わる。両腕をダイヤモンドの皮膚にして、鉄よりも硬い体なら、それと同一の魔法で対抗する

 

 

 

「ぐ!!」

 

 

「ふ!!この程度か!!能力も重なっても!力は足りない!!」

 

 

「ぐう!手の翼まで!?絶対に僕は・・・・兄上のためにも負けない!!!」

 

 

「負け惜しみか!小僧!!」

 

 

輝と香は両腕で、同時に拳でぶつけ合うが、輝の方が弱く押し返されそうになる。例え体を鉄よりも固くしたとしても。力まで強くなったわけではない、そのため輝が押し返されそうになる。更に翼である悪霊の手まで輝を抑え込む

 

このまま輝は押し返されてしまう

 

しかし

 

 

ガン!

 

 

「ぐふ!ぬう!・・・蹴り!?櫻田・修か!」

 

 

「おお!?速い!今までずっと走れなかったが、ここまで瞬足に早く動けるのはいいな!悪いが輝だけに戦わせるつもりはないぜ!」

 

 

「おのれ!!・・・・ぬ!?」

 

 

「悪いが叔母さん。これ以上の攻撃は俺が刺せない!」

 

 

「しまった!?手を戻された!?」

 

 

「今だ!輝!」

 

「はい!うおおおおおおおおお!!」

 

 

「ぐう!?がは!!」

 

 

「くらえええええええええ!!」

 

 

「ぐあは!!!」

 

 

輝が押されている中、修が香の背中を素早く蹴りを数回入れる。足が早過ぎて修にやり返すこともできない上に、少しでも力を緩めると目の前の輝に押し返されるとやり返せない。しかし、その間に燈に手を触れられてしまい。ダイヤモンドの手が普通の手に戻ってしまい。力も緩めてしまい。手を退かされて拳を腹に直撃されている。曽和の体とは言え、乗っ取っているからには痛みも香本人に感じていた

 

 

そして彼女が倒れている所で、身動きを止めようと狙う

 

 

「岬!分身たちにこれを!!」

 

「うん!行くよみんな!!」

 

「「「「「OK!!!」」」」」

 

 

「ぐう・・・っ!?その槍は!?」

 

 

燈は岬や分身たちに多数の槍を渡す。

 

燈は渡した槍を香は知っている。それを使われたらまずいと、香は逃げ出そうとする

 

しかし

 

 

「そうはさせない!!ふ!」

 

 

「があ!?櫻田・茜!?触ってもいないのになぜ重くなる!?」

 

 

「一度触ったらその日一日はずっと私の思念で重さを自由に変えられる!」

 

 

「なんだと!?ぐう・・・おのれ!」

 

 

「反撃はさせない!『動くな』!!」

 

 

「ああ!?おのれ・・・・櫻田・葵!」

 

 

「修ちゃん!この鎖をあの人の腕に付けてきて!」

 

「手錠か!?よし!!ふ!ふ!」

 

 

「ぐう!!手錠まで!・・・このガキ共が!」

 

 

「付けたぞ!」

 

「輝は修ちゃんの方お願い!光は私の方を手伝って!」

 

「わかりました!」

 

「OK!!」

 

「今だ!岬!叔母の周りに『魔女狩りの抑え槍』を!」

 

「うん!行くよみんな!」

 

 

動けないよう、茜が更に体重の重さを重くし、葵の命令能力で身動きを完全に止める。更に奏が生成した鎖付き手錠を修に頼んで素早く、動けなくなった香の腕に付けて、更により身動きが取れなくなる、左腕に繋がった手錠の鎖を奏と光が引っ張り、右腕に繋がった手錠の鎖を修と輝が引っ張って腕を動かせなくさせる。もう香は逃げることができず、岬が持っている槍の力の攻撃を受ける

 

 

「みんな!!!」

 

「「「「「「「OK!!」」」」」」

 

 

ガン!!ビュウウウウウウウウウウ!!

 

 

「がああああああ!?魔女狩りの道具を持っていたのか!?」

 

 

「こんなこともあろうかとな!」

 

 

魔女狩りの抑え槍

 

大昔に使われた魔女を魔法や魔術も使わせないように抑え込むための槍、その槍を魔女周辺に置き。槍が囲んだ内側から魔法陣が貼られ、その中に入った魔女は魔法や魔術が一切使うことができなくなる。

 

 

「今だ栞!叔母さんの心の中に!」

 

「うん!ごめんなさい・・・・・あなたの心を私に教えて!!」

 

 

「やめろ!やめろおおおおおおおおおお!!」

 

 

そして、遂に香の心に入り込むことに、栞が成功をさせる

 

身動きが取れずと魔法も使えない今の香は思うがまま、復讐でいっぱいの魂を救えると、栞が彼女の心の中に入る

 

 

そして、中は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『よくも兄さんを!』『あの猿共が!』『兄さんがどれだけこの国のために戦ったことか!』『それすらも裏切りと見做すのか!』『何が素晴らしい国だ!』『何が平和だ!』『私の兄を殺した人殺し共め!』『許さん!この憎しみは絶対に晴らさせて貰うぞ!!!』『私の兄を返せえええええええええ!!!』

 

 

 

「っ!?これが・・・・この人の心の中!?」

 

 

朝比奈・香の心の中は、憎しみでいっぱいの真っ暗な世界だった。

 

家族を奪われた憎しみで心を蝕まれた世界。まるで人間の闇そのもの。暗黒で邪悪なもの、香はこんな心を持って今まで生きていたのだと思うと、この人はもうかなり人間としての心を捨てたのだと、栞は理解してしまう

 

 

「これがあなたの心なの?」

 

 

「そうよ・・・・・これが家族を奪われた憎しみよ」

 

 

心に入り、改めて朝比奈・香の姿を見る栞、30代と思われる女性。曽和の体ではなく、朝比奈・香の本人の姿を見て、少し燈に似た顔をしており、兄の家族で間違いないと伺える

 

自分と同じ姿の人間の姿。朝比奈・香で間違いないとわかったところで、彼女の憎しみをなんとかしようと、彼女を説得する

 

 

「貴方の憎しみはわかる。私もお兄ちゃんを誰かが奪ったら憎むかもしれない」

 

 

「私の気持ちがわかるなら、ではなぜ私の邪魔をする!私がどれだけ兄を愛していたのか、わかるのになぜ!」

 

 

「じゃあ喜ぶ?お兄さんの仇を取って、この国を壊せば人殺しをすれば貴方のお兄さんは天国で喜ぶ?そんな人だったの?」

 

 

「っ!?それは・・・・ならどうすればよかったと言うの!?」

 

 

「この国を嫌いになるのは仕方ないよ。でもお兄さんの仇はお兄ちゃんたちが逮捕した。それでもう終わり、そしたら貴方は自分の人生を進んでみたらどう?」

 

 

「私の人生だと?私の人生は兄が居てこそだったんだ!私はそのために体を魔法書に売って、幽霊にもなった。その私にこれからの人生などあるものか!私の人生はもう何も無い!私は一人で、私にもう家族は居ない!」

 

 

香にもう家族は居ない

 

兄の仇はもう取った。兄を騙し殺した人たちは逮捕し終身刑となった。これで兄の仇は終わり、もう自分の人生を生きればいい。

 

しかし、魔女になるために幽霊になって体を捨てた。兄の復讐のために今を生きてきた。今更普通に生きるなどできない。復讐せずに普通に生きるなどをしたとしても、もう家族は誰も居ない。兄だけが家族だった彼女にとっては

 

 

「私は小さき頃に兄の両親に拾われた。その両親と兄だけが私の家族だった。もう兄の両親も病死して、兄と私だけだったのに、どこの子供なのかわからないこの私を兄は立派な大人になるまで育ててくれた!私にとっては兄は私の育てたの親でもあったんだ!その家族を奪われて何もなくなった。そんな私にこれからどう生きればいいと言うのだ!」

 

 

「貴方も・・・兄さんと同じだったんだ・・」

 

 

香も燈と同じく拾われた子供だった

 

薫の両親に拾われて育てられた子。薫の両親はその後に二人とも病死。それからは義兄である薫が育てくれた。燈と同じだ。血の繋がりのない子であっても家族として育ててくれた

 

その家族がもう居ない

 

これから家族も無しにどう生きればいいのか、彼女にはもう生きる希望はなかった

 

しかし

 

 

 

「家族なら居る!俺だ!!」

 

「お兄ちゃん!」

 

 

「燈!?」

 

 

「俺は父さんの子だ。そしてあんたの甥っ子だ。俺はあんたの家族だ。一度はあんたを恨んだが。母さんが俺に喝を入れたことで、もう俺はあんたを家族として迎え入れる準備は整っている。今だってあんたの馬鹿なことを止めて、家族として迎え入れるための戦いをしているんだ。あんたの家族はここに居るぞ!」

 

 

栞の後ろから、燈が現れる。今ここは香の心の中だと言うのに、燈が香の中に入ってきた

 

香の心の中にも、当然燈は入れる。栞だけに任せるわけにもいかず、燈も叔母を家族として迎え入れるために、心の中に入ってきた

 

 

「それだけじゃない。これからのあんたの家族は増える。葵たちや母さんや総一父さんや五月母さんなど、これからも家族が増える。あんたは一人じゃない。俺たちが居る。これからはあんたはこの家族と共にこれからここで生きるんだ」

 

 

「私が一人ではないだと・・・だとしても!この国に居るのやめろ!燈。お前の父はこの国の人に殺された。魔女の国の関係者ってだけで殺されるんだぞ!そんな国でお前は生きていくべきではない!大人しくセイラム王国に帰るべきだ」

 

 

香は家族がまだ居るのだと実感はした

 

しかしだ

 

それでもこの国に居るのはやめろと言う。燈の父はこの国の人に殺された。犯罪を犯したわけではなく、魔女の国の関係者ってだけで悪者扱いされて殺される。そんな危険な場所でこれからも生きていたら、いつかこの国の人に殺されると、セイラム王国に戻れと言う

 

こんな所に居ることが間違い。父を殺した国、父の生きた国、父が生まれた国、なのにこの国に殺された。そんなことが起きた国に居るべきではないと、香は言ってきた

 

だがそれを

 

 

「そんなことをする人がいるなら、私たちが止める!」

 

 

「葵!なぜお前がここに!?」

 

 

「兄さんの体に触れたから、入れた!」

 

「俺の肩に触ったのか」

 

「そんなこともできるんだ・・・・」

 

 

突然の燈の後ろから葵が出てきた

 

どうやら燈に触れば葵も香の心の中に入れるようだ。魔法を他の人に与えることができる燈なら、体に触れるだけで今燈が使っている魔法を葵もできるようだ

 

だから

 

 

「あんたが兄貴の叔母さんか」

 

「結構若い人なんだ・・・」

 

「この人が・・・兄さんの叔母さん」

 

「葵姉さんも居る!」

 

「ここが人の心の中か・・・」

 

「じゃあ・・・あの人がお兄ちゃんのおばさんってこと?」

 

「兄上の体を触れて正解ですね。葵姉上!」

 

 

「みんな、来たか」

 

 

「兄妹全員で私の心に入ってきたのか!?ズケズケと私の中に入ってくるとは!!」

 

 

結局、兄妹全員燈に触って入ってきたようだ

 

葵が多少兄の能力を把握しているから、燈の体に触れれば自分達も魔法が使えるとわかった。だからみんな燈の背中に触れたことで、香の心の中に入れた

 

もちろん先ほどの話も兄妹たちは聞いている

 

 

「私たちは絶対に兄さんを拒むようなことをしない!そんな国にするために王様になる!」

 

「この国で兄貴に手を出せないような国にしてみせる!」

 

「私の家族に手を出すなら、その人を罰する!」

 

「絶対に兄さんも私の家族だって認めさせる!この国民に!」

 

「国を変えればいい。絶対に兄さんも私たちの家族だって国民にわからせる!」

 

「魔女の国の王子だからなんだ!魔法を使うからなんだ!その魔法を国や僕らのために使っている人を決して悪人にさせない!!」

 

「これから私たちの誰かが王様になる!王様になったら、この兄さんが今まで通り暮らせる国にする!」

 

「僕たちの家族である兄上は僕たちが守り続ける!そんな人がいるなら!」

 

「お兄ちゃんの叔母さん。これが私たち、これが櫻田家の家族です!」

 

 

「そんな偽善な・・・・・」

 

 

「偽善じゃない叔母さん。俺はこの家族と共に生きてきた。家族をいつも大事にする一家。そんな家で俺は育ってきた。あんたと同じだよ!血の繋がりなんてないのに家族として扱ってくれた。あんたもどこの生まれも出身もわからなくてもこの国の人間でこの国で育ってきた!ならわかるはずだ!ここの人たちや国民までが俺の父さんを殺した人たちと同じじゃないってこと!」

 

 

 

「私が・・・・この国の人間だと・・・・」

 

 

 

葵たち家族の誰か一人がこれから王様になる

 

王様になったら、家族である燈が安心して暮らせる国にすると改めて宣言する。演説した時は自分の目的で王様になると宣言した

 

だけど、叔母の言葉を聞いて、改めて家族のために使うと決めた。長男が魔女の国の王子で世界で恐れられているなら、これからも彼を恐れることなく、皆と同じこの国の人間だと国民にわかってもらうと決めた

 

燈は叔母に櫻田家の家族がどんな存在がわからせる。そしてかつて叔母を育ててきた父の家族と同じ。叔母を血の繋がりもなく育ててきた

 

もっと広く言えば生まれがわからなくても、叔母もこの国の人間だ。この国の生まれで父の家族で生きたなら、血のつながりのない人でも家族として扱った。それがこの国の人間だと改めてわかるはずだと、この国を殺す無意味の無さを知らせる

 

だが、それでも

 

 

 

「それでも!許せるか!!!」

 

 

「「「「「「「「「ぐう!?」」」」」」」」」

 

「くう!追い出されたか!魔法陣も解かれた」

 

 

残念なことに真実を告げても、家族が見捨てられることがなかったとしても、叔母は復讐をやめることなどできず、あまりの怒りの感情に、心の世界から追い出された

 

しかも岬が張った魔女狩りの槍も解かれてしまい。完全に身動きを止めていた拘束を解かれた

 

さらに

 

 

「このまま終わりになどできるわけないでしょ!ここで終わらせるわ!この炎で全てを焼き尽くす!!!」

 

 

「っ!火炎系究極魔法か!!」

 

 

このまま国ごと焼き尽くすと、魔法の火炎系の最強火力の魔法を放つ

 

避ける時間もなく。国ごと焼かせる魔法を放とうとしているのだと、燈は彼女の手から流れる魔法陣から火の玉のようなものが出てくるのがわかる

 

完全に左腕で触れるしかない。そのために

 

 

「みんな。この左腕に手を添えてくれるか?」

 

「なんとかできるってこと?」

 

「ああ、みんなの力を貸して欲しい。特に何かをして欲しいわけじゃない。単純に俺の左腕に想いをこめてくれればそれでいい」

 

「どうしてかはわからないけど、わかった!みんな!」

 

「「「「「「「「うん!」」」」」」」」

 

 

燈で能力の全開を使って叔母の最強魔法に対抗する

 

そのためには、兄妹の想いを力に乗せようと左手の手を添えて欲しいと言われる。それだけで何ができるのかはわからない。でもそうすれば止められるのだと、葵に続いて、燈の左手に皆が添える

 

そして各兄妹たち想いを口にして、燈に力を乗せる

 

 

「兄さん・・」

 

「兄貴・・・」

 

「兄さん・・・」

 

「兄さん・・・」

 

「燈兄さん・・・」

 

「燈兄さん・・・」

 

「お兄ちゃん!」

 

「兄上!」

 

「お兄ちゃん!」

 

 

各兄妹から想いを乗せられ、葵たちのそれぞれのオーラの光が、一斉に燈の左手に集まり。燈の左手が虹色に光る

 

 

「ありがとう。これで叔母さんを止められる。あとは任せてくれ」

 

「兄さん・・・・」

 

「大丈夫だ・・・・もう一人じゃないからな」

 

 

兄妹たちに想いを乗せた、虹色の輝く左手を構えて、叔母である香の前に立ちはだかる

 

叔母の究極魔法を打ち消す力と、叔母の魂を取り出せる力を手にした

 

 

これで決着がつく

 

 

「叔母さんの復讐はここで終わらせる!家族としてな!」

 

 

「っ!燈!叔母の憎しみを受けなさい!!」

 

 

 

叔母に向かって走り出した。最初から受け止めるためにわざわざ前に出た。叔母の最大魔法を受け止めるために、叔母の憎しみを受け止めるために、家族として止めるために

 

叔母は燈であろうと、復讐をやり遂げると、右手に溜まった火炎玉はかなり大きくなり、燈に目掛けて投げる

 

 

 

「エクス・プロージョン!!!」

 

 

「うおおおおおおおお!」

 

 

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!

 

 

叔母が投げた火炎玉を燈は左腕で受け止める。城全体に衝撃が起こる。煉獄の炎と虹色の光左腕がぶつかり、今にも世界に衝撃波が流れるぶつかり合いだ

 

火炎玉の大きさからして、叔母の魔法の方が強いが

 

 

「葵たちの想いが、俺を強くする。俺は一人じゃない!!あんたもだ!!」

 

 

「な!?なに!?」

 

 

ブウウウウウウウウウウン!!!

 

 

突き抜けるように、火炎玉は燈の左腕に貫通されるように消えていく。そして燈はそのまま叔母の方まで飛んで行き

 

 

「ファミリー・レインボーストライク!!!」

 

 

「ぐわああああああああああああああああああああああ!!!」

 

 

叔母の腹に拳で直撃し、叔母は燈の攻撃に悲鳴をあげた。葵たちの想いが合わさった一撃が、叔母に大ダメージを通す

 

そして

 

 

「ぬう・・・・よし!取れた!」

 

『ぐわあ!・・・・っ!魂が!?』

 

「ああ・・・・・・」

 

「曽和さん!」

 

 

その一撃を通した後に、曽和の体から左手で青い炎のようなものを取り出した。これが叔母の霊魂で、これが叔母の本体。なんとか叔母の魂を取り出せたと言うわけだ

 

そして叔母から解放された曽和は天使に輪っかも羽もなくなり、元の姿に戻り、飛んでいたため落下しそうになるが、燈が掴み、ゆっくりと下に浮いて降りていく

 

 

「ふう・・・・・」

 

「兄さん!無事?」

 

「ああ、終わったぞ、曽和さんは無事だ。叔母さんもこの通り、左手で掴んである」

 

「曽和さん。助かってよかった」

 

「多少体に怪我はあるが、命に危機はない」

 

 

曽和さんを抱えて、叔母を掴んでゆっくり地面に着く。燈の元へ葵たちが駆け寄り、曽和も無事で、香も左手でしっかり掴んでいると、無事に戦いが終わる

 

 

「燈!」

 

「みんな!無事?」

 

「終わったのね!」

 

「母さん。総一父さんや五月母さんも!」

 

「このメイドさんは無事?」

 

「ああ、母さん。回復魔法を!」

 

「ええ、これならすぐに治るわ」

 

「香ちゃんは?」

 

「この左手に掴んだ青い炎だ」

 

「彼女も無事でよかった」

 

 

アイギスや総一郎や五月もやってきた。無事であるかどうかを確認し、少し曽和が先ほどの戦いで負傷しているため、アイギスが曽和を回復魔法で治す

 

 

「香ちゃん。もういいんじゃないか?」

 

「もう終わりにしましょう。こんなことをしても薫くんは喜ばないわ」

 

 

「はあ・・・はあ・・・私の魂を掴まれて、もう何もする気にならないわよ。総一先輩、五月先輩・・・・」

 

 

「燈の左腕はどんな能力や魔法も無効する能力、今その左腕に掴まれては何もできないからな」

 

 

「ふん、ああ、その通りだ。今の私には何もできない。降参するしかないわよ」

 

 

もう香は何もできない

 

燈の左腕に掴まれてしまい、彼の能力で魔法も全て無効されて何もできない。香は大人しく降参した。もう打つてはないようだ

 

これで彼女の計画は果たすことなく終わり、そして彼女はどうなるかだ

 

 

「私をこれからどうするつもり?」

 

「あんたは今でもこの国やその国民を信じられないんだろう?」

 

「言わなくてもわかるでしょう?」

 

「じゃああんたにはこれから『見届ける』と言う罰を与える」

 

「何?」

 

「燈?貴方まさか?」

 

「ああ、叔母さんだって俺の家族だ、この人をこのまま死なせるつもりはない」

 

 

香は霊魂と言う名の幽霊、もう死んでいる者、このまま放置すればいずれ天国か地獄に行ってしまうだろう。だがそんなことは燈がさせないし

 

今になっても香はこの国を恨んでいて信じられない。それなら無理にでもこの国が決して悪い国ではないことをわかってもらうために、燈は

 

 

「ふん!」

 

「何!?」

 

「兄さん!?」

 

「燈!?何をする!?」

 

「俺の体の中にあんたを取り込む!あんたは俺の体の中でこの国がよりこれから良くなる光景を見てもらう!」

 

「なんだと!?・・・お・・おい!?」

 

 

このまま死なせるつもりはなく。燈は叔母の魂である青い炎を自分の胸に押し当て、自分の体の中に入れておく、家族を死なせるつもりはなく。それだけでなくこの国のこれからの行く末も、この国が決して悪ではないと、わかってもらうために、燈の魂の中へ取り込む

 

叔母を取り込むと、燈の心臓の位置から青い炎が吹き出し、燈の背中ら叔母の亡霊が出てくる

 

 

「本気で言っているのか?私を体の中に入れるとは・・・・」

 

「あんたは俺と共に生きてもらう。あんただって大事な家族だ。あんたを生かすにはこうするしかない。それとこの国はこれからよくなるってところを、これから俺の兄弟が王様になって、この国の変わる光景を俺と共に見てもらうぞ」

 

「はあ・・・・・勝手にしなさい」

 

 

こうして長きに渡る叔母との戦いは終わった

 

もうこの国が壊されることはない。叔母も燈の呆れた罰にもう何もする気がなくなった。でもそんなところが自分の兄に似ていると、燈も兄の子であると今になって認識した

 

これで叔母との家族喧嘩は終わり。演説の続きがなんとかできるようになった

 

 

 

 

 

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