城下町のダンデライオン〜長男は魔法使い〜   作:ソール

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第七話

一週間後

 

次の来週の家事当番なんだが

 

「ええ!?今週も買い物!!??」

 

「お!また料理だ!本当についているな!」

 

「兄さん?透視の魔法を使ってないよね?」

 

「使ってない!!ズルだから使わないって言ったろ!」

 

今週の当番クジも、茜は買い物、俺は料理だ

 

茜、本当にくじ運が悪い

 

「兄上!僕の当番クジ引かせてください!」

 

 

輝が家事当番をやりたいと、言い出した

 

まあ、手伝うことは良い事だけど、まだ早い気もするんだが

 

「でもな〜」

 

「だったら!茜姉様の買い物を僕に行かせてください!!」

 

「え!?」

 

まさかの買い物を手伝おうとする方がそっちの方が危ない気がするんだが

 

「さっきからどうした輝?何か理由があるのか?」

 

と、修が言うと、輝は

 

「僕は大切なものを守る為に!もっともっと強くならなきゃいけないんだ!!その為に試練が必要なんだ!!」

 

まあ、強くなって大切なものを守りたいのは立派だが、その試練がなんでよりにもよって買い物なんだ?

 

「気に入った!!」

 

「気に入ったのか!?」

 

修が訳の分からない事言い出した

 

「いいだろう。任せる!」

 

「兄上!」

 

そういえば、修も微妙に中二なところあるから、影響したんだろ。と言っても、俺もだけどな、なんせ自分の能力名を『ロイヤルウィザード』って自分で名乗るくらいだから、俺も中二病だな

 

それにしても心配だな、誰か一人付いてあげる人間がいないと、だからと言ってまた茜だと、たぶん

 

と俺が思っている間に

 

「ん?栞?」

 

そう、栞が輝に近づく

 

「私も行く!」

 

「栞!これは試練なんだ!どんな危険が待ち受けているのか、わからないんだぞ!」

 

「行く!」

 

「ん!栞は本当の甘えん坊さんだな!絶対に離れるなよ!」

 

「うん!」

 

栞が行くのか、まあ。栞なら冷静な判断ができるな、輝だとメモを忘れたりしたら、パニクるからな

 

「よし!出発だ!」

 

「うん!」

 

「はい!これが今日のメモな!袋は軽いはずだから、栞でも持てるからな?」

 

「はい!任せてください!」

 

「うん、任せて!」

 

「それと輝?」

 

「はい?」

 

「もしもの時は能力を使って、栞を全力で守れ!いいな?」

 

「え!?でも母上が!!」

 

「そうだおふくろに禁じられている、でもその能力は守るためにあると俺は思っている。自分が正しいと思った事で使え、そうでない時は使うな、冷静な判断もお前には必要だ。大切なものを守りたいなら、それぐらいはするんだ」

 

「兄上・・・わかりました!」

 

「ああ、じゃあいってらっしゃい!」

 

輝と栞は家を出てスーパーに行った

 

「ああ!!私なんか押し付けたみたいになっちゃったよ!!」

 

「だから行くぞ茜?」

 

「え?」

 

「あいつらを後ろから見守るんだ」

 

「つまり後を付けるのか?」

 

「ああ、俺があいつらだけ行かせるわけないだろ?」

 

それにもし、リリスのターゲットにされたら最悪だ。俺が見守らないと、輝がいるから大丈夫なはずだが。念のため俺も行かなければ

 

************

 

そうして、後を追い、見守っていると

 

『わんわん!!』

 

家の庭にいた。犬が輝達を吠える

 

「うううわ!!し、し、静かにしろ!!」

 

やはり冷静な判断ができないか、でも栞なら

 

(犬さん!私たちは前を通りたいだけなの!悪者じゃないよ)

 

やはり能力を使い犬に喋るか。ちなみに俺は魔法で栞が何を会話しているか、わかる

 

(ほうそうか、それは済まなかった。領地への侵入者かと思ってな)

 

なるほど、だから吠えたのか

 

(行きなさい)

 

(うん!)

 

「行くよ栞!」

 

輝が栞を連れて、全力で走る

 

輝以外と恐がりなんだな

 

それにしても確かにおふくろがあの右手にマークを書いて、まあ封印って呼ぶのかは知らないが、あまり能力を使ってもらいたくないと言ったのは正解だな

 

輝の能力は固いものは簡単に破壊してしまう。そんな危険な能力を使えば怪我人も出るだろう。おふくろのまじないは正解だな

 

ただ、性格にも問題があるがな

 

『ねえ?兄さん?大丈夫なの?』

 

『ああ、今のところはな、というよりなんでお前ら?身長を変えたんだ?』

 

そう、後を付けるのに、光は大きく、茜は小さい、わざわざ姿を変える必要はないと思うが

 

『おい?あまり大きな声だすと!』

 

「何者だ!!」

 

「「「!」」」

 

やはりバレたか

 

「お前達!なにこそこそしている!!」

 

「こそこそはしてませんよ?ただ、輝様と栞様が二人でいるのは珍しいもので、おつかいですか?」

 

「え?あ・・はい!」

 

ちなみに俺の服装はパーカーでフードを冠っていたから、顔はよく見えない。つまり俺が真という事がわからない。俺は国民に成り済まし、二人に目的を言う

 

「そうですか!ただ?おつかいなら道草してないで、おつかいをするのでは無いのですか?」

 

「は!そうだ!僕には大事な使命が!」

 

「」ジー

 

栞は俺を見る。やはり栞は気づいたか

 

「では、僕たちはこれで?」

 

俺と光と茜は去る

 

後はしばらく距離を離れ、また後を追う

 

************

 

 

そして二人はスーパーに着いた

 

ちなみにまた俺達は後を追う

 

「険しい道のりだった!でも!栞!本番はこれからだぞ!」

 

大丈夫だって、メモを渡したし、その通りに買うだけだ

 

「あれ?買い物メモが無いよ!」

 

「え!?」

 

いや、確かに俺は輝に渡したが

 

「な!まさか!さっきの奴らに盗まれたんじゃ!」

 

盗人でもそれは盗まないだろ

 

(メモさんどこ?どこにいるの?)

 

(ここです!私はここです!)

 

やはり輝のポケットに入ってあったか、あいつやはり冷静な判断ができないか

 

まあなんとか、栞がいたおかげで、能力でなんとかなったか

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、買い物は済んだし、後は帰るだけ、それだけなら大丈夫はずだが、後はそこが問題なんだが

 

「任務は完了はした!」

 

ん!

 

 

『グルルル!』

 

なんだ?あの悪そうな犬は!?

 

 

しかもよだれを垂らしている!?もしかしてお腹空いているのか?

 

まさか!!買い物袋から!盗むつもりか!!

 

「ひい!」

 

「はあ・・・」

 

栞は能力を使い、また犬に説得するが、あの感じじゃあ無理だな

 

(犬さん!通してくれる?)

 

(お前!食いもん持っているならよこせ!!)

 

やはりかあの犬!野良犬か!

 

(これは・・ダメなの!!)

 

(うるせー!!ささっと!)

 

(よこせーーー!!!)

 

犬が栞が持っている買い物袋を狙って走る

 

『お兄ちゃん!』

『兄さん!!』

『大丈夫だ』

 

『『!!??』』

 

「く!」

 

輝が使ってはいけない、能力を使い、地面を足で破壊する

 

その破壊した地面の石が犬にぶつかる

 

『キャン!』

 

『『え!!』』

 

『ほらな?』

 

犬も岩にぶつかり、倒れた

 

「お前?弱いものを攻撃するなんて卑劣な奴だな、僕は母上にと無闇に力を使わないっ契約した。でも!栞を傷つけるようとする奴がいるなら!僕は契約を破るぞ!!」

 

やはり、俺の思っていた通り、輝はやればできるさ

 

これで・・

 

『なんだと!』

 

「「え??」」

 

『『『ん!?』』』

 

なに!?あの犬喋ったぞ!!

 

『いいだろう!契約を破って!わたしを(・・・・)殺してみろおおおおお!!』

 

『!』

 

「く!」

 

犬が再び、輝の腕を噛もうとする

 

あの犬!普通じゃない!しかも今、わたしを(・・・・)って言った!?

 

まさか!!

 

リリスなのか!

 

「よせ!!」

 

「兄さま!?」

 

俺は急いで輝を助けるために正体を出す

 

だが

 

『もう!遅い!!』

 

犬がもう輝の目の前に!このままじゃ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?子供に大人げないのね?リリス?」

 

『!』

 

「!?」

 

なんと、輝の目の前に、私服姿のアイギス師匠が出て来た

 

「ヴァンフレア!!」

 

ボワアアアアアア!!

 

『キャン!キャン!!キャン!!』

 

アイギスの右手から、大きさ炎が出て来た。そしてその炎が壁になり、その犬がその壁に当たり、跳ね返された

 

「アイギス師匠!!」

 

「あら真?ごめんなさいね?リリスが出て来たから、でさせてもらったわ?」

 

「構いません!輝!栞!大丈夫か?」

 

「はい!」

「大丈夫!」

 

「兄さん!」

「お兄ちゃん!」

 

光や茜も来た。俺は輝と栞の前に出て来た

 

「あの犬!なんなの!?兄さん!?」

 

「あいつに近寄るな!」

 

俺は光や茜も後ろに下がらせ

 

「おい!お前がリリスなのか?」

 

『ふふ・・ああ・・・久しぶりだな・・・アイギス!お前の夫を殺して以来だな!』

 

犬が喋り出す。やはりこいつがリリスか!

 

「やはりこいつがそうなんですね!」

 

「ああ、リリス!お前の目的はこの王家櫻田家か?」

 

『いや!・・・違う!』

 

「「!!」」

 

「なに!私の息子を返せリリス!関係のない人を巻き込むな!」

 

『お前は今まで子供を捜してたようだな・・・・・だが私も探している』

 

「なに!?」

 

「そうか!テメエか!アイギス師匠の息子を攫ったのは!だったら容赦しないぞ!」

 

そして俺の右手から炎が出る

 

『フフフフフ・・・・やはり・・・アイギスの子に・・・・似ている』

 

「なに!?」

 

「どういうことだリリス!?」

 

『フフフ・・・私は確かにあの子を攫い・・新しい体を手に入れようとしていた・・・だが・・お前の夫の魔法でどこかに消えた」

 

「なんだと!」

 

『私も探している・・・その子がここだということがわかった』

 

「そうか、なら!お前より先に!アイギス師匠の息子を俺が探し!俺がお前を倒す!」

 

『ふふふ・・・できるなら・・・やってみろ・・・・だがお前にそれができるのか?・・・・櫻田家の偽物よ(・・・・・・・)?』

 

「!、テメエ!なんでテメエがそれ知っている!?」

 

『ふふふ・・まあな・・・それは・・うう!!』

 

「!」

 

突然犬がよろめき出す・

 

『おのれ!・・・アイギス!魔除けを張ったな!』

 

「ああ、お前の魔法などお見通しだ」

 

『ははは・・・いいだろう・・・・アイギスの弟子よまた会おう・・・・いや・櫻田家の偽物よ(・・・・・・・)

 

「黙ってろ!!」

 

俺は右手にあった炎を犬に投げると、犬は砂のように消えた

 

「あの野郎!」

 

「兄さん!何がどうなっているの!?なにリリスって!!」

 

「それにお兄ちゃん!櫻田家の偽物ってなに!?」

 

「それは・・」

 

「スリープ」

 

「!」

 

アイギス師匠が魔法で、四人を眠らせ、

 

「オブリヴィオ」

 

オブリヴィオは記憶の一部を消す魔法を使った。無論この出来事だ

 

この事を他の奴らに知られる訳にはいかないしな

 

「すいません、アイギス師匠」

 

「事情は明日話す。だが、お前も事情を話してくれ」

 

「わかっています」

 

 

俺とアイギス師匠は四人を連れて家に帰る。四人が眠っていたのは疲れて眠ってしまったことにしといて誤摩化した

 

ちなみにアイギス師匠にはバイトの店長として紹介した

 

ちなみに四人は目覚めた時は何も覚えていませんでした

 

「あれ?僕どうしたんだろう?」

 

「疲れて眠ってたんだぞ?」

 

「そうなの?」

 

「ああ、俺と店長に会って、一緒に帰ってたのに、眠りそうだから俺の背中でおんぶしてたじゃないか?」

 

「そうだったかな?」

 

「そうだよ」

 

「でも、なんか肝心なことを 忘れているような」

 

「では、私は行くな?」

 

「ああ、店長!夕飯食って行けば良いじゃないですか?」

 

「すまん、仕事がある」

 

アイギス師匠は帰ろうとするが、

 

『さっきのことで調べたい事がある!』

 

『ん!わかりました!』

 

俺の近くに小さくそう言って、帰った

 

やはり、息子さんの事で

 

リリス!一体なにを知ってやがる!!

 

俺の事も!

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