東方空闘犬 〜 元エースパイロット、幻想郷の旅   作:メビウスノカケラ

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 フランドール視点のお話です。フランの日記という体で、ドーラの分裂体「アドラ」の事を書いていきます。
 日記なので比較的短めです。フランちゃんの性格を表せれば良いのですが……


第??話 ~The Dairy of Frandle~ 1ページ目

○月×日

 

 私はフランドール・スカーレット。紅魔館の主、レミリア・スカーレットの妹で、495歳の吸血鬼。え、誰に話しかけているんだって?そんなの、私自身に決まってるじゃない。

 それはそうと、昨日はお姉様がまた何かやらかしたみたいね。なんで昨日のことを書くかというと、昨日起こったことが日記を書いた後だったから。私はいつも夜が始まって目を覚ます頃に日記を書く。それが人間のやり方なんでしょう?

 パチェに聞いたら、癇癪起こしてどこかの部屋を滅茶苦茶にしたのだとか。まったく、あいつはいつも私に「淑女として落ち着きを持ちなさい!」なんて言うくせに、自分自身はどうだって言うのよ。

 で、咲夜のお仕置きの後のお姉様の間抜け顔を見に行ってやろうと思って部屋から上がった時に、私はその元凶と出会った。肌が真っ黒な裸の女の人。パチェが言うには、ドーラとか言う奴の分裂体とかっていうのらしいわね。

 でも、お姉様の気持ちが悔しいけどわかっちゃったわ。ものすっごく生意気な眼でこっちを見てくるんだもの。私もつい、両足を消し飛ばしちゃった。ズパアンと返り血が飛んできて、ぎゃあぎゃあと叫び声がうるさかったわ。けれど、その時のその血に私は違和感を感じたの。

 私が不思議がっていると、パチェが私にグチグチと言いながらそいつに手をかざす。すると、不思議な事にみるみるうちに足が治っていくの。私は、そいつの体が魔力で出来ていることに気づいたわ。

 周りはあんまり知らないかもしれないけれど、私は吸血鬼であると同時に魔法少女なの。パチェほどじゃないけれど魔法は得意。特に、魔法による分身は私の得意分野でもある。フォーオブアカインドとか、私が幽閉されていた長い時間で独自に開発したものとかもあるしね。だから気づいた。

 私はなんだか気分が昂ぶってきちゃって。今度は左腕をぶっ飛ばしたわ。右手を向けて何かしようとしてきたからついでにそっちも。それで、私もパチェの真似をしたわ。そう、魔力をそいつに注入するの。

 無論、そのドーラとか言う奴の分体も簡単に体を治すことができた。パチェは「知っていたの?」と聞いてきたが、私はにやりと笑って返してやった。舐めるんじゃないわよってね。

 だけど、これは面白い。何度壊しても治すことが出来るなんて!私は調子に乗って、右目を壊し治す、歯を全部ぶっ飛ばして治す、腹わたをぶちまけさせてまた治す。それを繰り返したの。とても気分がいい!スカッとするわね、この苦痛の顔と声と血飛沫は!

 それで私はこいつが気に入ったから、こいつをペットにすることにしたの。お姉様が『ツパイ』とか言うのを可愛がっているのを見てちょっと羨ましくて、っていうのは皆には内緒。

 だから、名前をつけることにした。ペットに名前をつけるのは当たり前よね?こいつはドーラとか言う奴と瓜二つの分裂体らしいから、「アナザードーラ」の略称で『アドラ』って呼ぶことにした。アドラは嬉しそうに白目をむいて泡を吹いていたわね。

 アドラは疲れちゃったみたいだから、後始末はパチェに任せて私はそこを後にした。明日からよろしくね、アドラ!明日は何をしてあげようかしら?

 

 これから楽しくなりそうね!




 フランちゃんは価値観がちょっとずれているけれど、少なくとも姉より賢いイメージ。ひねくれ気味なのは、姉妹の共通点。
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