東方空闘犬 〜 元エースパイロット、幻想郷の旅 作:メビウスノカケラ
濃い幻想郷生活二日目を終えた主人公のドーラ。翌日、彼女は博麗神社に訪れて・・・
と言った感じです。やっとこさ東方の主人公が登場します。
ハクレイ神社。幻想郷と外の境界に位置する施設らしい。幻想郷の一種の拠点で、妖怪退治を生業とする『ハクレイのミコ』が管理を担っているという。私は今、そこにいる。
霊夢「・・・で?そこの外来人の付添人の一人になって欲しいってわけ?あんたら」
アリス「ええ、そうなの。・・・なんか嫌そうな顔ね。あなたはそういう人間の見方じゃないの?」
霊夢「う、まあそうだけどさ・・・」
この冬は寒そうな紅白の格好をした少女が『ハクレイのミコ』。ハクレイ・レイムという名らしい。
霊夢「外来人なんでしょ?さっさと外に送り返してやればいいじゃない!」
慧音「まあそれはそうなのだが、ドーラには何かと不可解な部分があるのでな」
霊夢「あ~?不可解?」
ケーネ先生とアリスはレイムに話を始める。
私はというと、レイムに挨拶をしたなり、神社のサイセン箱の前で黒白の少女、キリサメ・マリサと話をしている。
魔理沙「なぁ、外の世界ってどんなところだ?」
ドーラ「私は軍にしかいなかったから、そんなに教えられないわよ?」
魔理沙「それでも構わないぜ。お前の知ってること教えてくれよ!」
ドーラ「ん~わかったわ。私が知ってることで良ければ」
ハクレイ神社に来るなり、私はマリサに興味を持たれている。目を輝かせている彼女に私は聞かれたことを話す。
私の事、私の世界のこと、軍の事、戦闘機のこと、幻想郷に来るまでのこと・・・いろいろ話した。
魔理沙「ふむふむ・・・!」
話をしている間ずっと、魔理沙は熱心にメモを取っていた。強気でいい加減そうな性格だと思っていたが、意外と真面目な性格のようだ。
霊夢「あんたら、何話してんの?」
そうこう話をしていると、レイムが声をかけてくる。
魔理沙「おお、霊夢!こいつ、菫子とはまたぜんぜん違うことを知ってるぞ!お前も話を聞け!」
魔理沙はレイムに嬉々とした声で私の横に座れと言う。
霊夢「あー、後であんたから聞くから良いわよ。それより、えーっと・・・ドラーだっけ?」
レイムは私の方を見る。名前を間違えているぞ。
ドーラ「ドーラよ」
霊夢「ドーラ、二人から色々聞いたけど、あんたなかなかに変なやつみたいね」
変なやつ。なんとも直球な言い方だ。割と単純な性格なのだろうか。ハクレイのミコって、幻想郷の管理人みたいなものなんじゃあ無いのか?こんな大雑把でいいのだろうか・・・
霊夢「なんか失礼なこと考えてるわね、あんた。顔に出てるわよ」
・・・アリスにも言われたな、それ。そんなに顔に出てるかなぁ。
霊夢「それで、面倒だけどあんたのこと、私とあの二人、それからそこの魔理沙で見張ることにしたから」
魔理沙「わ、私もか!?」
保護観察人が新たに二人増えたということか。それほど、私は不確定要素というわけか。
ドーラ「わかったわ。これからよろしくお願いするわ、ハクレイのミコさん」
霊夢「ああ、そんなかしこまらなくてもいいわよ。霊夢でいいから」
魔理沙「そーそー、こんないいかげんな巫女、かしこまるなんてもったいないぜ」
(ペシッ)
レイムはマリサの頭をはたく。
魔理沙「あいてっ」
霊夢「くだらないこと言ってないで、あんたも行くわよ」
ドーラ「行くって、どこに?」
霊夢「どこって、あんたがいきたいって言ってたんじゃないの?喫茶店。お茶ついでに私たちに自己紹介してもらうわ」
レイムは親指を立て、里の方を指しながら喫茶店に行くと言った。
ドーラ「そ、そうね。楽しみだわ」
霊夢「おごるのあんただけどね」
レイムは不敵な笑みを浮かべる
ドーラ「え!?」
霊夢「冗談よ。しっかり自分で払うって」
そう言うと、レイムは宙に浮く。
霊夢「先行ってるからね~」
そして、里の方角に飛んでいってしまった。
魔理沙「ったく、ほんと自由だよなぁ。何物にも縛られないて羨ましいぜ」
マリサは軽い口調で言う。
慧音「私達も先に行くぞ~!」
アリス「魔理沙、ドーラを後ろに乗せて行ってあげてちょうだいー」
ケーネ先生とアリスも飛んで行く。
魔理沙「おっと、出遅れちまう!私らも行こうぜ!」
マリサは魔女のような帽子をかぶり、箒にまたがる。
ドーラ「あなた、アリスと同じ魔法使いだったの?」
魔理沙「いんや、私は普通だぜ。普通の魔法使い」
ドーラ「普通・・・?」
なんだかよくわからん。だけど、箒か・・・なんだか、やっとファンタジーらしいのに出会えた気がするわね。
魔理沙「なんだなんだ、にやけちまって。箒で飛ぶのが憧れだったか?」
ドーラ「あ、いや・・・」
私は少し焦る。憧れていたわけではないが、ちょっと恥ずかしい。
魔理沙「まあ、気持ちはわかるよ。私も・・・っと、話してたら置いてかれちまうな。ほら、後ろに腰掛けるんだぜ!」
ドーラ「りょ、了解(ウィルコ)!」
少し急かされて、それから箒に乗るということへの高ぶりでついつい了解という言葉が出てしまった。
ドーラ「よいしょっと」
私は箒に腰掛ける。すると、少しずつ上昇していく。すごい、ほんとに浮いてる!
魔理沙「よし、しっかり捕まってろよ?追いつくためにちょっと飛ばすぞ!」
ドーラ「え?ウ、了解(ウィルコ)!」
(ビュウーン)
ドーラ「うわぁっ!」
私が大丈夫だというと、箒は急加速した。そしてそのままレイム達が飛んでいった方向に旋回し、更にスピードを上げていった。
私は風になったのだ。
ケーネ先生とアリスを追い越し、空の上で先に行ったレイムに追いつくのに時間はかからなかった。
霊夢「あんた、ドーラはここに入ってきて3日目の外来人よ?飛ばし過ぎじゃないの?」
魔理沙「いや、全然堪えてないようだぜ。ビビる様子もない」
ドーラ「・・・!・・・!懐かしいわ・・・!!」
3年ぶりだ。流石に戦闘機よりも速さはないが、風が当たる分、実際の速さよりも速く感じた。ああ、やはり空をとぶのは気分がいい。なんて綺麗な空だ。なんて広いんだ。なんて気持ちのいい風なんだ!
魔理沙「な?」
霊夢「へぇ・・・あんた、ほんとに変なやつなのね」
霊夢は少し感心している様子だった。
ドーラ「今のが最速?」
魔理沙「いや、二人載せてるからちょよっと抑えてた」
ドーラ「速くできる?」
魔理沙「できる・・・まて、もっといいものを見せてやるぜ」
(ビュン)
マリサは霊夢の少し先に行き、停止する。
霊夢「何してんのよ?」
魔理沙「何って、立ち止まってやることといったら決まってるだろ?」
霊夢「あんた、ドーラがいるのにやるつもり?」
魔理沙「大丈夫だぜ。私がさっき話しを聞いていたところ、ドーラは激しくしても問題ないと思う」
二人は何かを話している。何かをするつもりらしいが・・・
霊夢「・・・たくっ、しかたないわね」
レイムは何かを承諾する。何を承諾したんだ?
慧音「どうしたー?」
アリス「何かあったの?」
そうこうしているうちにケーネ先生とアリスが追いつく。
霊夢「ごめんなさい!先に行っててくれるかしら?」
慧音「・・・ああ、なるほど。わかった」
アリス「はぁ、大方あの馬鹿が言い出したんでしょう。魔理沙!ドーラに何かあったらあんたのせいよ!」
魔理沙「わかってるって!」
そして、すぐに里の方向に行ってしまった。・・・私に何かあったら?
魔理沙「よし、それじゃあ始めようか!カードは1枚ずつだ!」
ドーラ「は、始めるって、何を?」
魔理沙「今からやるのはこの幻想郷で最もポピュラーなエンターテイメント。美しさと難しさを競う決闘だ。その名も・・・」
霊夢&魔理沙「「弾幕ごっこよ!!」だぜ!!」
霊夢は身構える。魔理沙は帽子からカードを取り出し、上空に掲げる。
~~~魔符「ミルキーウェイ」~~~
昼前の蒼天の下で、私の弾幕ごっこ初体験が始まった瞬間だった。
第7話「弾幕」
様々な弾を飛ばしたり、スペルカードという自分の得意技を使ったり、接近して直接攻撃したり、とにかくお互いに一発でも当たれば負け、というルールらしい。
魔理沙「それそれそれ!」
ドーラ「わ、わ、わ!!」
マリサは大量の星形の光弾を発射する。よく見ると規則的に魔理沙を中心にうずを描くように飛ばされている。いま魔理沙が放っているこの技がスペルカードの技というものらしい。
規則的に動く星弾はすごく綺麗に見える。スペルカードは美しさを競うものでも有るのだとか。
霊夢「よっ、ほっ、やっ」
レイムはその星弾を器用にかわす。なんていうか、初めて弾幕ごっこを見る私でもスゴイ避け方をしているように見える。左右上下に避けるだけでなく、ループ(宙返り)、ロール(その場で回転)、側転・・・まるでアクロバット飛行だ。それに、弾を見ていない時だって有るんじゃないか、あれ?
魔理沙「くそう、相変わらず無茶苦茶な避け方しやがるぜ、あいつ」
ドーラ「どうするの?当たらないよ?」
魔理沙「へへん、大丈夫さ。お前が乗ってりゃこっちには下手に攻撃できないだろうし!」
なんと姑息な。私を盾にしているのか。
魔理沙「この前は負けたからな!今回は勝たせてもらうぜ!」
ドーラ「あなた・・・」
魔理沙「あ、何だその目!弾幕ごっこは3対1でやることだって有るんだ、これくらい戦略の範疇だよ!」
ドーラ「3対1!?」
ドッグファイト(戦闘機同士の戦い)ならかなり不利な状況だ。一度、5対1で私は敵国のエース部隊とやりあったことがあるが、逃げるので手一杯だった。それから私の部隊も5機編成になったんだっけな。私単独だけでは流石に限界になって。
すると突然、
(ヒュンヒュンヒュンヒュン)
ドーラ「!?」
ドーラの顔の横を銃弾のような何かが高速で通り過ぎる。
魔理沙「うわっ、アイツ容赦ねー!針飛ばしてきたぞ!!」
霊夢「フン、大方ドーラを盾に私に勝とうと思ったんでしょうが、甘いのよ!」
ドーラ「は、針!?当たったらまずいんじゃないの!?」
魔理沙「あー、大丈夫だぜ。当たったら痛いだけだぜ。(多分)ボソッ」
ドーラ「だ、大丈夫なのね・・・多分?今、多分って・・・」
魔理沙「大丈夫だよ!それに、攻撃してくるとはいえ、いつもより攻撃がゆるい。やっぱりお前がいるからか?今日は行けそうだぜ!」
霊夢「ほらほら!ぼさっとしてると当たっちゃうわよ!」
(ヒュンヒュンヒュンヒュン)
レイムはまた針を飛ばす。
ドーラ「うわわっ!」
魔理沙「おおっと、危ない!」
マリサはそれを左にスライドしてかわす。
魔理沙「さて、ドーラ!ちょっと激しくなるぞ!今以上にしっかり捕まってろ!」
ドーラ「え?きゃあっ!!」
(ギュウン)
マリサは急に高度を下げ、
(バシュゥ)(キラキラキラ)
更に急加速。先程の位置から左方向にレイムから離れる。その際に箒から星弾をばらまく。その様子はまさにミルキーウェイ(天の川)だ。
ドーラ「くぅうううっ!!」
私は振り落とされないように必死だ。なんとか周りが見えるくらいの余裕はあるが。
霊夢「待ちなさい!!」
(バババババ)
レイムは紙のような物を発射する。そして、それはこちらをホーミング(追尾)してくる
魔理沙「ちっ、あれは厄介だ!」
(シュインシュインシュイン)
マリサは手からレーザーを打ち出す。ホーミングする紙切れをいくつか焼き払う。
ドーラ「まだ追ってくるわ!曲がって!!」
魔理沙「おう!さばき切れないのは、急カーブっ!!」
(グルッバシュゥ)
箒が急に回転し、方向を90度右に変え、そのまま加速。
ドーラ「うわぁっ!」
手が離れそうになるが持ちこたえる。
魔理沙「振り落とされないとはなかなかやるな!」
ドーラ「ちょ、ちょっと!振り落とさないようにしてよ!」
魔理沙「よ~し、反撃だ!」
マリサはまた星弾を規則正しくうずになるようにばらまく。
霊夢「また同じ技?そんなもの!」
魔理沙「それはどうかな?」
マリサは帽子から八角柱型の何か(ミニ八卦炉)を取り出し、レイムに向ける。そして、広く光の筋が見え、
魔理沙「おりゃあ!!」
(ビシャアッ)
ドーラ「わあっ!!」
拡散レーザーだ!広い範囲にレーザーが降り注ぐ。
霊夢「おっと!」
レイムはレーザーを避ける。ほぼタイムラグなしのレーザーをいとも簡単に。ほぼ真正面にいたにもかかわらず、レーザーの間をかいくぐって接近してくる。
霊夢「数撃っても当たらないわよ!」
魔理沙「そうかな?」
マリサはニヤリと笑う。
(パパパパパパァン)
霊夢&ドーラ「「!?」」
マリサが撃ったレーザーがばらまいている星弾に当たることにより5,6個の小さい星弾に分裂!何十個という星弾が高速で乱雑に広がる!
霊夢「うわ、わわっ!」
それでもレイムは避ける。だが先ほどとは違い、こちらに目を向ける余裕が薄れているようだ。
(ギュウン)
マリサは上昇し、レイムよりも高く高度を上げる。
魔理沙「さらに流星弾をおみまいだぜ!」
マリサはレイムめがけて八角柱を構える。
魔理沙「うりゃぁっ!」
(バババババシューン)
流れ星を模した弾はレイムの方向に乱雑に飛んで行く。さすがに大小の星弾、上から降ってくる流星弾はさばき切れまい。
霊夢「ああもう!めんどくさい!」
だが予想は外れた。
~~~宝具「陰陽飛鳥井」~~~
(ギュインギュインギュインギュイン)
霊夢が放った青い球形(陰陽玉)のエネルギーのようなものが星弾、流星弾もろとも飲み込んでいく!
ドーラ「なななな!?」
魔理沙「くそっ、霊夢の力技か!!」
(ギュインギュインギュインギュイン)
球形のエネルギーはどんどん大きくなっていき、
霊夢「おりゃあああっ!!」
(ドンッ)
レイムのキックで上空にいるこちらに打ち出される!
(ゴゴゴゴゴゴ)
ドーラ「よ、避けて避けて!!!」
魔理沙「わかってる、よ!!」
(ギュイーン)
マリサは上方向に急加速!エネルギーはどんどん離れていく。ある程度離れたところで、
(ギュウン)
180度斜め左下方向に旋回!巨大なエネルギーは通り過ぎる。
ドーラ「や、やり過ごした?」
私は後を振り向く。巨大なエネルギーは消えて、太陽が顔を出す。
ドーラ「・・・!?」
それとほぼ同時だった。黒い影。逆光を浴びているが、レイムが急に音もなく背後に現れたのである!
ドーラ「マリサ!!」
霊夢「これで終わり!」
袖に突っ込んでいた手をレイムは取り出し、先ほどのホーミングする紙を投げようとした。
魔理沙「やっぱりな!!」
すると、魔理沙が上半身をこちらに向け、私の眼前で腕を構える!
魔理沙「喰らえ!!!」
(シュイン)
マリサのレーザーが間髪入れず発射された!やった・・・と、思った。
霊夢「きゃあっ!?」
しかし、
(ヒョイッ)
ドーラ「え!?」
魔理沙「なにぃっ!?」
レイムはエビ反っていた。発射される直前、間一髪回避したのだ。そして、
(パッ)
瞬きをする間にレイムは消え、
霊夢「こんどこそ!」
(ババババッ)
私達の進行方向、正面にワープ!ホーミングする紙を投げてきた!
魔理沙「く、くそお!!」
(ピチューン)
紙は命中。マリサは弾幕勝負に負けた。
魔理沙「うう、この前に引き続き。2連敗かよぉ・・・」
霊夢「残念だったわね~。姑息な手段を使うやつには負けないわよ」
レイムとマリサは勝負を終えて、戦いの感想を言い合う。
ドーラ「これが弾幕ごっこ・・・」
私はさっき起こったことを思い出す。無数の星、輝く光の筋、縦横無尽に空を飛び回り、それを華麗に回避する。れっきとした決闘。だが、ケンカではない。私が知っているドッグファイトでもない。なんだこれは・・・!
魔理沙「・・・んあ?どうしたんだぜ、ドーラ?」
考えこむ私にマリサが話しかける。
ドーラ「え、あ、いや・・・」
私は今の気持ちをどう言えばいいか少し迷い、戸惑う。
霊夢「しっかし、ほんとにあんた変なやつね?魔理沙のあの乱暴な動きで振り落とされずに、しかも目をちゃんと開いて周りを見ているようにも見えたけれど」
魔理沙「こいつは幻想入りする前は空を飛んでいたらしいからな!私達よりも何倍も速くな!」
霊夢「そうなの?」
ドーラ「まあ、そうだけど・・・でも、弾幕ごっこって言ったよね?感動・・・そう、すごく感動したわ!」
弾幕ごっこは私が知っているどの決闘方法よりも綺麗で、そして後ろめたさのないものだった。その感動で私は興奮する気持ちに任せて口を開く。
ドーラ「なんていうか、そう!美しかった!スポーツのような、ショーのような、そんな感じ!それと、見てる側だけじゃなくて、やっている側にも楽しさや爽快感、そういうのが感じられるような・・・とにかく、すごかった!」
霊夢「何よ、いきなりべらべら喋って」
魔理沙「感動してくれて何よりだぜ!そう、これが弾幕ごっこ!幻想郷のいわば文化みたいなものだな!」
ドーラ「文化?」
魔理沙「そうだ。元々は私達人間が幻想郷の妖怪と対等に渡り合えるようにしたり、妖怪が人間を襲うために異変を起こしやすくするための決まりだったらしいが、今やもう1つのコミュニケーションとなってきている幻想郷独自の文化だぜ!」
ドーラ「戦いでコミュニケーションって・・・なかなかに怖いことなんじゃないかしら、それって?」
魔理沙「そうか?普通だぜ!」
霊夢「ええ、普通ね」
ドーラ「ふ、普通?」
じゃ、じゃあ私にもできるかも・・・?
魔理沙「そうだぜ。だが、霊夢のような力を持った人間や私みたいに魔法を学んでいる人間じゃないとな。普通の人間じゃあ無理だ」
ドーラ「そ、そうなのか。・・・私じゃ無理そうだ」
私もできればやってみたかったが。空を自由に飛ぶ感覚、飛行機すらいらない、邪魔するものは何もないって、どんな感じなのだろう。
魔理沙「そう残念そうな顔をするな!お前は私の後ろで体験できただけでもいいじゃないか!なかなかこんな体験出来ないぜ~!」
ドーラ「・・・それもそうね!」
まあとにかく、私はもうちょっとしたら愛機とともに空を飛べるのだ。弾幕ごっこは出来なくとも、空を飛べればいいか。
霊夢「それよりも、ちゃっちゃと里に行きましょ!動いたらお腹すいちゃったわ!魔理沙、あんた私とドーラの分おごりなさいよね」
魔理沙「あ!そんなこと決めてなかったじゃないか!」
霊夢「私が今決めたの!あんたの勝手で遅れたんだから、少しは申し訳なく思うことね」
魔理沙「くっそ~こんなことなら言い出すんじゃなかったぜ!」
魔理沙は負けたせいか何も言い返さない。そうか、これが幻想郷のコミュニケーション。戦いの後に何をするかまでが弾幕ごっこなのかもしれないな。
ドーラ「・・・ふふ」
なんだか気持ちが和むなぁ。
霊夢「何笑ってんのよ」
ドーラ「いや、なんでもない!それより、早く行きましょ!私も楽しみだし。マリサ、私にもおごってちょうだいね!」
魔理沙「ドーラまで・・・わかったよ!しょうがないな!」
次は絶対負けないからな!!と魔理沙が叫んだところで、私たちはケーネ先生とアリスの待つ人里の喫茶店に向かうのであった。
第7話・完
とまあ、初の戦闘回です(笑)
これで伝わってくれるかどうか・・・
異変でシリアスな東方も好きっちゃ好きだけど、こういう日常で行われる弾幕ごっこというのもいいものだと思うのです。
ああ、もうちょっとうまく文を書けるようになりたい・・・w
それではここまで読んでくれた方、本当にどうもありがとうございます!