ペルセウスの問題児に憑依したそうですよ?   作:問題児

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初めての召喚 2016/11/11 修正

 スマホでFate/Grand Order(フェイトグランドオーダー)TALES OF ASTERIA(テイルズオブアスタリア)をやっていたら気が付けば赤ん坊になっていた。いや、何を言っているのかわからないだろうが、俺もよくわからない。神様とかそんなのにあってはいないし、死んだという事実はない。しかもよりによって死亡率満載の()()()()()()()()()()()()()()()()()の世界にルイオス・ペルセウスとしてだ。そう、やられキャラといえるルイオス・ペルセウスだ。主人公達にぼこぼこにされて転落人生を送るのだ。やってらんねぇーっての! だいたい魔王とか勝てるかよ。襲われたら一般人の俺は一瞬でぴちゅーんだぜ。まあ、嘆いても仕方ない。そこは立ち回り次第でどうにか出来るだろう。魔王は天災だが、勝てば恩恵は色々とある。幸い、時間はあるのだから頑張ってみようと思う。

 それにメリットもある。ルイオス・ペルセウスといえば没落するまで金持ちで、一時とはいえ可愛いレティシアを奴隷として手に入れられるのだ。ならば、そのままレティシアを俺の物にしてしまえばいい。それに問題児といえばなんといってもレティシアと同格の可愛さを持つペストも居る。燿も気に入っているが、一番はペストだ。なので来るべきペストとのゲームの為に来る日も来る日も来るべき日の為に体力作りを続けている。体力は全ての基礎だ。レティシアやペストとにゃんにゃんする為に頑張るのだ。

 

「ルイオス様、旦那様がお呼びです」

「ああ、わかった」

 

 メイドが呼びに来たのでそのまま父親の下へと向かう。今日は5歳になる誕生日だ。さて、何を強請ろうか悩む。いや、そんなものは決まっているか。そんな事を考えながら父親の待つ書斎へと移動した。

 

 父親は原作のルイオスと違って質実剛健をモットーにペルセウスを反映させる事に力を入れている。故に執務室もかなり大きく様々な本や書類が置かれている。ちなみに母親は黒髪の美少女だ。父親はロリコンだと思う。しかし、母親である美少女のアンリは普段ゴスロリで無茶苦茶怖くて恐ろしい。

 

「父上、参りました」

「うむ。今日でお前も5歳になる。自主的に鍛えているようだが、これから本格的に訓練をしてもらうぞ」

「もちろんです。目指すは魔王の調伏ですから」

「ほう、大きくでたな。それでこそ我が息子だ。訓練の講師は腕利きを用意しよう」

「はい。それなのですが、欲しい物があります」

「なんだ?」

「ギフトカードが欲しいです」

「また高価な物を……」

 

 ギフトカードとは正式名称をラプラスの紙片という。全知の一端であるサウザンドアイズの大幹部ラプラスの悪魔対魔王用に作り上げた逸品で、ギフトネームがわかる。

 ギフトネームは自身の魂と繋がった恩恵の名称であり己の正体を示す物で、簡単に言ってしまえばゲームのステータス表みたいなものだ。このカードには自身のコミュニティの名と旗印が記される。また、顕現しているギフトを収納、好きな時に顕現できる機能を持つ。収納したギフトはカードに収納物を示す絵と名前が記される。

 

「鍛えるにあたって自分のギフトを把握する事は大事ですから」

 

 恩恵(ギフト)とは様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた特異な力だ。様々な形に変幻し、生命に宿ることで特異な力を発揮するものである。時代の収束点である歴史の転換期に合わせて顕現する力であり、人類史が正しい方向に進むために神々が与えるバランサーシステムと説明されている。箱庭に招かれる者に英雄英傑や、歴史的な著名人が多いのは、恩恵を回収する際にそのまま召喚されてしまった結果であるそうだ。

 箱庭とは強大な力を持つギフト保持者が面白可笑しく生活できる為に造られたステージであり、今でこそ神々の遊び場と化しているが、本来は外界を正しく発展させるために造られた神造世界、即ち第三観測宇宙である。神霊種が人類史と共依存している世界であり、人類の破滅が確認されれば箱庭の世界は滅びる。これを神霊は総じて世界の終焉、終末論と呼んでいる。

 この終末論に対抗する為に有用な人材を集めて教育する必要がある。放っておいても主人公である十六夜達がどうにかしそうだが、原作ではルイオスも関わるので準備していないと滅んでしまう場合がある。

 

「ふむ、本来は私のあとを継ぐ時にでも渡す予定だったが先にやろう」

「ありがとうございます」

 

 ギフトカードを受け取り、早速自分のギフトを確認してみる。何もなければ泣けるのだが。

 

 ギフトネーム“Fate/Grand Order(フェイトグランドオーダー)”“TALES OF ASTERIA(テイルズオブアスタリア)”“魂の改竄”

 

「よっしゃあっ!!」

「む、どうした?」

「いえ、ギフトがありました」

「ほう。では、調べてみるがいい」

「はい」

 

 ギフトネームを詳しく調べる為にタップしてみる。まずはフェイトからだ。タップするとFate/Grand Order(フェイトグランドオーダー)の画面が出現した。その項目には召喚、編成、変換、合成があった。

フェイトでは、過去の英霊を基にした存在をサーヴァントとして構築して召喚する。呼び出したサーヴァントを利用して戦うゲームだ。

取り敢えず、召喚を調べてみる。代償は聖晶石であり、聖晶石は手持ちのアイテムやお金、魔力を変換して手に入れるようだ。

聖晶石を使って召喚された存在はカードとして出て来る。編成すると現実世界に従者として召喚され、ギフトゲームを得て召喚者の支配下に入る。召喚者は持っているコストの分だけ、サーヴァントを召喚していられる。このコストは編成画面で確認できた。現在、俺が持っているコストは100だった。

また、召喚には寄り代となる物があれば召喚の代償は少なく、呼ばれる英霊も固定され易い。

 基本的にフェイトのサーヴァントシステムと同じ物のようだが抑止力の影響は箱庭世界なので受けないようだ。また、召喚される存在はフェイトグランドオーダーのキャラであり、本人ではない。しかし、供物を使用して固定する場合は本人を基にしたグランドオーダーのキャラが召喚される。そして、契約にはギフトゲームが開催される事となる。ただし、既に所持している中から1体から5体までのキャラを選択する。選択したキャラに関してはギフトゲームの勝利条件の難易度を下げて容易く勝てる物とする。

TALES OF ASTERIA(テイルズオブアスタリア)はフェイトと同じだ。ただ、こちらは英霊ではなくテイルズのキャラが出てくる。召喚できるのは五体までと決められており、切り替える事も出来る。

魂の改竄は召喚して手に入れた存在を素材として合成する事で対象を強化できる。

 

「よくわからないが、これは配下を召喚するギフトと強化するギフトか?」

「おそらく、そうですね」

 

 俺のギフトカードを覗き込んできた父親の言葉に答える。

 

「触媒を用意すれば強力な手駒が呼び出せます。父上、用意していただきたい触媒があります」

「なんだ?」

「エクスカリバーや神話の様々な物です」

「直ぐには無理だな。ご先祖のペルセウス関連なら直ぐにあるが。アルゴール関連の物があるか」

 

 アルゴール。メドゥーサやリリスとも呼ばれる魔王だったな。アレを触媒にして呼び出すのはありだな。

 

「しかし、問題があるだろう」

「問題ですか?」

「召喚は出来ても扱いきれないのではないか?」

「そうですね。このままでは無理でしょう」

 

 支配下に入るとは書かれているが、絶対命令権があるとは書かれていないし、ギフトゲームを行って契約するようだ。もっとも、最初から持っている物に関しては問題無いようだが。

 

「そうなると聖人や聖女といった者が望ましい。それに魔力の問題もある。これは部下達に込めさせればいいが」

「あとはギフトゲームを企画して魔力を支払わせるかですね」

「うむ。早速通達しておこう。その間に消化する者を決めようか。これからルイオスの近くで支える者達だ。今、我が家にある物と売られている物のリストはこれだな」

 

 渡されたリストを確認していく。その中に目を引くものがあった。それは家の倉庫に眠っているようだ。

 

「それならばこれでお願いします」

「彼女はあまり戦闘力はなさそうだぞ」

「それでもです。彼女なら霊格も十分に高いですから。それに彼女で確認したあと、アルゴールを触媒に試してみます」

「わかった。直ぐに用意させよう。これは滅んだコミュニティから手に入れたギフトだから、問題はないだろう。何か文句が出ても何も言えん」

 

箱庭ではギフトゲームが全てだからな。やるなら、仕掛けないといけないが、黒いギフトゲーム以外は拒否できるのだから、どうにかなるだろう。

 

「では、お願いします。その間に魔力を高める訓練をしておきます」

「うむ」

 

 俺は移動して魔力を上げる修行を始める。滝打ちや様々な修行を行っていく。同時に召喚するキャラを選んでいく。

 

 

 

 五ヶ月後、召喚の準備が整った。召喚場所はペルセウスの神殿にある中庭だ。そこに台座を作成して受肉させる魔法陣を刻みこんである。それに儀式を行う為に満月の月夜を選んだ。

 

「ルイオス様、こちらが触媒です」

「ああ」

 

 まず、召喚に必要なのは聖晶石と呼ばれる石で力の結晶体だ。これは沢山のギフトを交換して大量に手に入れた。さて、俺が持っていたグランドオーダー手持ちから呼び出す英霊を指定し、編成画面へと入れて決定ボタンを押す。すると、聖杯っぽい物が出てきた。

 

「では、儀式を始める」

「「「はっ」」」

 

 鎧を着た配下達が下がり、俺は魔法陣へと近付いて聖杯を置き、指を切って血を流す。その血を聖杯へと注いでいく。そして、最後に台座の上に置かれている旗を持ち、呪文を唱える。

 

「――――告げる。

 御旗の主たるフランスの英霊よ。

 汝、あらゆる世界より我が下に馳せ参じよ。

 我が命運は汝の剣と盾に託す。

 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

 

 魔法陣が赤く光輝き、大量の聖晶石が砕けて消える。この箱庭世界は立体交差平行世界論の交わる土地、中心地でもある。立体交差平行世界論とは仮に二つ以上の世界軸があるとするなら、その全てが独立しているわけではないという考え方だ。簡単に言うと立体的に広がったパラレルワールド。これの証明は原作でも行われているので問題ない。

 FATEの聖杯では一部を召喚し、サーヴァントの枠に当てはめる事になる。よって本人の霊格などは下がってしまう上に抑止力の制約を受けることとなる。だが、箱庭世界ならば違う。抑止力の制約は受けない。だが、箱庭世界に召喚対象が存在していると召喚する事は出来ない。そして、金髪の三つ編みの少女が現れる。同時に手元にはギアスロールが現れる。

 

 

【ギフトゲーム名 “召喚の試練・ジャンヌ・ダルク”

 

 ・ホストマスター ジャンヌ・ダルク。

 ・プレイヤー ルイオス・ペルセウス。

 ・クリア条件 ジャンヌ・ダルクに認めさせる。

 ・クリア方法 話し合い。

 ・敗北条件  話し合いの拒否。

 ・報酬 ジャンヌ・ダルク及び絶体絶命権。 

 

 ジャンヌ・ダルクの名の下、上記の条件によりギフトゲームを開催します】

 

 

 

「ジャンヌ・ダルク。召喚に応じ、新たに生まれました」

「ああ、よろしく頼む」

「はい。これより、我が創造主であるマスターにお仕え致します」

 

一瞬でギアスロールが消えた。これ、難易度皆無じゃないか。最初の五人だからだろうが。というか、クリア条件が話し合いで、ジャンヌにとって俺は創造主になるみたいだし、そりゃ一瞬で終わるのも納得だ。

 

「よろしく頼む。ところでサーヴァントになっているのか?」

「そのはずですが……いえ、少々お待ちください」

 

 ジャンヌは少し考えた後、こちらを見つめながら言った。

 

「どうやらサーヴァントとは違うようですね。受肉しておりますし、力が格段に上昇しております。また、抑止力の制約を受けておりません。変わりのマスターへの隷属をギフトによって強制されているようですが」

「悪いけどそれはどうしようもないな。もしものためだ」

「仕方ありませんね」

 

 グランドオーダーのジャンヌの召喚に成功した。俺がリセマラをして最初に呼び出したのはジャンヌだ。彼女に惚れてそれ以外の星5は全てリセットしたのだ。他には金を大量につぎ込んだだけあって、かなりの数の星5が居るが、この中から残り4体を選ばないといけない。彼女達を呼び出せるならば勝ち組確定であるが、慎重に選ばないといけない。しかし、こうなるとやっぱりジャンヌ・オルタも欲しくなる。とりあえずはどうしたらいいのかわからずにこちらを見ながら小首をかしげている可愛いジャンヌを皆に紹介しようか。その次はまた召喚だ。

 

 

 

 

 

 

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