ペルセウスの問題児に憑依したそうですよ? 作:問題児
やぁ、俺はルイオス・ペルセウス。今日はジャンヌと黒ジャンヌと一緒に楽しい楽しい草原ピクニックだ。どうだ羨ましいだろう。そう思った貴男、直ぐに変わってやるっ!
「マスター、早く走らないと死ぬわよ?」
黒ジャンヌが笑いながら指示を出して、炎の塊を俺に向かって空から吐かせる。俺は慌てて走って逃げるが、爆風で転がっていく。急いで立ち上がって逃げないとミディアムレアにされてしまう。
「はぁはぁっ、ちくしょう! 手加減しろよっ!!」
「ふふふ、手加減してるわ。私に愚か者をねっ、姉さんだなんて呼ぶように強制した貴方を殺していないんだから。私は絶対に許してなんてやらないんだから」
黒ジャンヌが召喚したワイバーンに乗りながら楽しそうに炎弾を放ってくる。逃げ切れずに身体に着弾すると俺は吹き飛ばされながら炎に包まれる。
「熱っ、熱いぃぃっ!!」
全身を焼かれて普通なら死ぬが、俺が今着ている服は概念礼装であり、魔力耐性や物理耐性が跳ね上がっている。その為、死ぬことはないが無茶苦茶痛いし、熱で焼けて呼吸も辛くなる。そんな状態でもがき苦しむのだ。
「ぐぅっ」
「ふふふ、這いつくばって無様なマスターね」
黒ジャンヌはワイバーンから降りて倒れている俺の近くへとしゃがみこんでつついてくる。その度に激痛に襲われる。
「ねえ、ねえ、どんな気持ちなのかしら? 嬉しい? 痛い? それと踏みつけて欲しい?」
最初にこうなった時は踏みつけようとしてきやがったが、訓練として与えられた範囲を超える為、危害を加えることは出来なかった。だから、つついてくる。
「い、いらんし、嬉しくもない」
「そう、残念ね。でも、罰ゲームはしっかりとしないといけないわね」
「わ、わかっている」
ロープでワイバーンと俺の身体を括りつけると、ワイバーンの身体に鞭を打って走らせる。当然、俺も走らないと酷い目に遭う。必死に走るが5歳ではどうしようも出来ずに引きづられていく。
少し離れた所にある丘の上ではジャンヌが隣に荷物を置きながら編み物をしている。ジャンヌが縫っている物は聖骸布と呼ばれる物だ。材料に聖人や聖女の血などの一部が含まれている為、対物、対魔力共に優れている。この服もジャンヌが作ってくれたのだ。
「おかえりなさい。マスターの治療をしたらお昼ご飯にしましょう」
「そうね」
「うぅ……」
「今、御怪我を治しますね」
ジャンヌが回復魔術を使ってくれる。これでなんとか動けるようになる。さすがは聖女様だ。
「ほら、早くご飯を用意しなさい」
「ええ、そうですね」
ジャンヌニコニコしながらがバスケットからサンドイッチなどを取り出して準備してくれる。その間に俺は黒ジャンヌの膝の上に頭を乗せて寝転がる。
「ちょっと」
「いいじゃないか」
「ふん、勝手になさい」
「はい、用意できましたよ」
「待ってました」
「ふん。褒めてあげるわ」
「ありがとう。マスター、どうぞ」
「あ、このまま食べさせてくれ。疲れた」
「分かりました。マスターは甘えん坊ですね」
「ちょっと、こぼさないでよ」
黒ジャンヌの太ももの感触を味わいつつ、あ~んしてもらうという幸せな時間を貰う。その次は魔術回路を開いて拡張していく。魔術回路の数は決まっているが、無理矢理回路を増やして、ダメージを喰らってジャンヌに癒してもらい、また訓練。最後には黒ジャンヌから魔術に関することを教えて貰う。とにかく地獄のような修行の毎日だ。幸い、実家が金持ちなのでお風呂と寝る時だけが安息の時だ。風呂は当然、ジャンヌ達と一緒で身体を洗ってもらったりするし、寝る時は両手に花状態で一緒に寝ている。それぐらいの役得がないとこんな修行は無理だ。