ペルセウスの問題児に憑依したそうですよ?   作:問題児

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アスタリア召喚 2016/11/12 改定

 

 

 ジャンヌ達を召喚して早2年。朝日が登る前に朝起きてからジャンヌ達とキスをしてから隣に作られた神殿で神様にお祈りを行う。ジャンヌに教育されたせいか、俺まで祈りを捧げるようになってしまった。まあ、ジャンヌが祈りを捧げるのは俺に対してだ。黒ジャンヌも同じだ。俺達の影響か、ペルセウスの騎士達も祈りを捧げている。

 祈りが終わればジャンヌ達と一緒にひたすらワイバーンの大群に追いかけられて走るのだ。これにはペルセウスの騎士達も参加している。騎士達も俺が頑張っていると彼等も頑張るしかないので必死だ。だが、確実に体力がついている。それに騎士の中にはドラゴンを使役する事に成功し、ドラゴンライダーになれる者達も出始めた。これは黒ジャンヌが召喚したワイバーンやドラゴン達がそのまま居着いているからだ。

 竜の魔女と言われるだけあってワイバーンは黒ジャンヌに従うので、それを利用して騎士とワイバーンやドラゴンの間を取り持ってくれている。なので比較的簡単にドラゴンライダーを作れる。航空戦力の確保と彼等を使った商売でお金を稼げる。ワイバーンの爪や脱皮した皮などを売れるからな。

 どちらにしろ体力の限界まで走って気絶仕掛けた状態で、格闘を始めとした近接戦闘の訓練を行っていく。極限状態でこそ動けないと意味がないからだ。それが終われば朝食を食べる。それが終われば黒ジャンヌの魔術講座を行って貰う。そしてまた走る。食事して風呂に入って日が沈んで少しすれば寝るという生活を繰り返した。お陰でかなり強くなっている。

 問題があるとしたら、ジャンヌ達の強化が思うように出来ない事だ。彼女達はサーヴァントとして枠から解き放たれているが、元がただの村娘なので剣や槍の扱いがいまいちなのだ。それに対する手段は色々とある。まず、使い手に剣術や槍術を習う事。これはなんとかなるがさらなる強化についてだ。

 候補としては俺のギフトにある魂の改竄だ。これに関しては合成素材が居るのでまだ出来ていない。それ以前に残りの子をさっさと呼び出さないといけない。そんな訳で、俺は二年間で貯めに貯めた聖晶石と星霊石だ。ちなみにだが、聖晶石よりも星霊石の方が高い。

 そもそも問題児の世界で星霊は惑星級以上の星に存在する主精霊。妖精や鬼、悪魔などの概念の最上級種であり、質量・空間を司る最強種である。

 ギフトを与える側の存在であり、最強種の中でも頂点に位置するのは、戦闘能力の問題ではなく人類の発祥とは無関係に必ず誕生するためである。故に星霊を完全に殺すことは無限に存在する世界を破壊し続けるようなでたらめな力でない限り不可能である。

 半星霊は星霊の候補者であり“原典候補者”と呼ばれる。誕生に際して何かしらの手違いがあった場合、土地や空間に縛られることがなくなるため、生まれついて修羅神仏に並び立つ力を有するが、実際の半星霊に対して使命を帯びないため、周囲に対する影響範囲の自由度はこちらのほうが高い。

 さて、その星霊が封印されているのが星霊石だ。こんなのを使って呼び出すという事は、テイルズのキャラは半星霊や星霊であるといえる。の、かも知れない。

 

「それで、今度はどんな子を呼び出すのよ?」

「強い娘だ」

 

 儀式場に入る。今回は周りに人を用意していない。呼び出すのあの娘なので、世界が終ってしまうかも知れないからだ。

 

「さて、やるか」

「危険な事はしないでほしいのですけど……」

「いいじゃない。私は楽しみよ」

「全く……」

 

 ジャンヌ二人を左右に侍らせ、俺はギフト、“TALES OF ASTERIA(テイルズオブアスタリア)”を使用する。編成画面へと移り、手持ちを操作する。そして、呼び出すのある一人の少女。

 

「さぁ、俺の下に来てくれ」

 

 空が昼間だというのに、暗くなる。そして、魔法陣が赤く染まって空に向かって巨大な柱を立てる。

 

「凄いですね」

「本当、桁違いじゃない……」

 

 光が収まると、そこには黒と青のゴスロリのような服を身に纏う身長158cmのピンクの髪の毛をした美少女。黒い手袋に銀色の王冠がついたカチューシャの間からは髪の毛が出ている。背後には色とりどりの結晶体を従えた彼女は深紅に染まった赤い瞳で俺達を見る。

 

「取り敢えずは成功ですか?」

「そうだな。だが、ここからだ」

「……私は……カノンノ。破滅へと導く者……使命は……世界……及び全ての生命の完膚なきまでの……破壊……」

 

 空から黒いギアスロールが降ってくる。

 

「ですよねー」

 

 半星霊どころではなく、星霊に覚醒している状態。それも星6番だ。黒いのはわかっていた。さて、肝心のゲーム内容はどうだ?

 

【ギフトゲーム名“破滅へと導く者”

 

 ・プレイヤー一覧 ルイオス・ペルセウス、ジャンヌ・ダルク、ジャンヌ・ダルク・オルタ。

 

 ・ホストマスター

 破滅へと導く者 カノンノ・E。

 

 ・ホストマスター側 勝利条件 全プレイヤーの屈服・及び殺害。

 

 ・プレイヤー側 勝利条件 その場から動けないホストマスターに触れる事。

 

 ・報酬 カノンノ・E及びカノンノに対する絶体絶命権。

 

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

 "ディセンダー"印』】

 

「動けない相手に触れたら勝ち、ね。随分と緩いじゃない」

「まだ、アスタリアも最初の五人までは有効みたいだしな」

「なら、簡単ね」

 

 近づいて触れようとする。

 

「待ってください、マスター!」

「ん?」

「ちっ!?」

 

 黒ジャンヌが一瞬で、俺を引き戻してくれた。俺がさっきまで居た場所は黒い球体が現れて周りの物を全て消し飛ばした。

 

「攻撃が出来ないとは言ってないって事ね」

「そうですね。私とジャンヌで抑えます。マスターはその間にお願いします」

「仕方ないわね」

「相手は大精霊を何体も吸収している状態だぞ。可能か?」

「問題ありません。この距離なら確実です。神明裁決」

 

 神明裁決は敵単体を1ターンだけ行動不能状態にする事が可能だ。本来はサーヴァントだけなのだが、カノンノ・Eも似たような者なので可能のようだ。動きが止まった瞬間に走り出して接近する。同時に地面から大量の怨念の槍が出現して、カノンノ・Eを串刺しにする。直ぐ後には炎が放たれて火達磨にされる。その中に向かって突撃する。

 

「無茶がすぎます。主の御業をここに……我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)

 

 ジャンヌが宝具を発動して俺を守ってくれる。ジャンヌの宝具、我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)は味方全体に無敵を付与し、防御力を上昇させ、毎分体力回復を付与してくれる。

 

「これでっ!」

 

 突っ込んで、触れる瞬間に俺の身体がブラックホールのような球体に飲まれる。しかし、微かに頬に触れられた。その瞬間、勝利が確定した。だが、俺の身体は消し飛ぶ……なんて事はなく、完全になんともない。そのまま突っ込んだ勢いで、カノンノにぶつかるので抱きしめる。

 

「無敵付与、さすがだな」

「鬱陶しいのよね、アレ」

「守りは任せてください」

 

 辛そうに身体を痺れさせているジャンヌ。宝具の代償としてスタンを受けるのだ。

 

「ふん、いい気味ね」

「心配してくれるんですか?」

「違うわよ!」

 

 あちらは置いておいていいだろう。それよりもカノンノだ。彼女はこちらをじっと見詰めている。

 

「どうした?」

「……命令を……」

 

 無表情でそう言ってくるカノンノ。まるで人形みたいな感じだ。この感じでは、カノンノの中に居るのは基のカノンノではなく、完全に破壊に向かって暴走している方のようだ。だが、聞いてみないとわからないな。

 

「もう一人のカノンノは居るのか?」

「……意味不明……私は私だけ……」

「そうか。なら、命令は俺の女になる事だ。仕事としては護衛だな」

「……了解……」

「それとゆっくりでいいから、感情も学んでいこうか」

「……それは、命令……?」

「そうだ」

「……受託した……」

 

 現状のカノンノは命令するのがベストだ。目指すはアスタリアのカノンノみたいな感じだな。いや、こっちのカノンノも大好きだが。

 

「何時までもじゃれていないで、次に行くぞ」

「じゃれてないわよ!」

「これから、よろしくお願いいたしますね、カノンノちゃん。私はお姉ちゃんです」

「……よろしく……」

 

 カノンノが俺を見たので、頷くと納得してくれたようだ。これで戦力としてはかなりのものだろう。

 

「さて、次だ」

「次はどんな娘よ? さっきよりましなのがいいわ」

「娘なのは確定か」

「違うの?」

「いや、あってるけどな」

「全く、マスターは……あとでお話があります」

「……」

 

 カノンノは会話に参加せず、ぼーとしている。仕方ないので、そのまま召喚を行う。カノンノと同じ魔法陣が紅く光、空へと光の柱が立ち昇る。今度は145㎝の傘を持った金髪美少女。腰のあたりに黄色いリボンが付いた白い生地のワンピースを着て、右手に茶色の手袋をつけている。また不釣り合いなほど大きいサイズのブーツを履いている。嫁にしたいランキングを独走しているエドナちゃんだ。

 

「何、ここ」

 

 今回はギアスロールが降ってこない。取り敢えず、話を聞いてみよう。

 

「俺は……」

「知ってる。別に紹介はいいわ。頭に入って来てるから。それで、何の用なの?」

「好きです、嫁になってください」

「嫌よ」

「そこをなんとか、頼むよエドナたん」

「キモイ。消えろ」

「だが、断る」

「消・え・ろ」

 

 もの凄く怖いが無視してじっとり、ねっとりと観察すると、頭を叩かれた。後ろを向くと、ジャンヌが起こっていた。

 

「マスター?」

「悪かった。取り乱した」

「じゃあ、帰してくれる?」

「だが、断る!」

「ちっ。仕方ないわね。じゃあ、これでいいわ」

 

 そう言って、ギアスロールを作成するエドナ。

 

「これを突破できたら、嫁にでもなんでもなってあげるわ」

 

 現れたギアスロールを確認する。

 

【ギフトゲーム名“エンゲージ・クイズ”

 

 ・プレイヤー一覧 ルイオス・ペルセウス。

 

 ・ゲームマスター エドナ。

 

 ・ホストマスター側 勝利条件 プレイヤーのクイズへの間違い。他者の関与。

 

 ・プレイヤー側 勝利条件 クイズに勝利する。

 

 ・報酬 エドナ及びエドナに対する絶体絶命権。

 

 ・ルール 出されるクイズに5問のみ。失敗すると命を失う。

 

 宣誓 上記を尊重し、面倒だけど、ギフトゲームを開催します。

 "エドナ"印』】

 

 エドナの印はエドナ自身とその後ろにドラゴンが描かれていた。しかし、生死を賭けたゲームかよ。

 

「殺しに来てるわね。クイズの内容が書かれていないし」

「答えられる問題じゃなかったら、まずいですね」

「……殺す……?」

「いや、いいさ。ただし、質問だ。クイズはエドナに関する事でいいな?」

「ちっ。いいでしょう。私に関する事限定ね。精々、頑張りなさい」

「おうよ。頑張ってエドナたんを嫁にするんだ!」

「馬鹿ね。まあ、いいわ。それじゃあ、第一問。私は霊峰レイフォルクに何故、居たでしょうか?」

「簡単だ。ドラゴンが外に出て殺し回らないようにだ」

「……正解よ。じゃあ、次。ドラゴンの正体は? フルネームで答えなさい」

「血の繋がらない兄。死神アイゼン」

「……第三問。私の兄が宿っていた船は?」

「女神マーテルと魔王ダオスが描かれたカーラーン金貨」

「ちっ」

「というか、兄の問題になってないか?」

「私と関係があるのだから、セーフよ。次は……この人形は?」

「ノルミン人形。その正体はノルミン・フェニックス。アイゼンの頼みでエドナを守護している」

「……だ、第五問……これが最後よ。私の真名は? これは流石に知らないでしょう」

「ハクディム=ユーバ」

「なっ⁉」

 

 絶句するエドナ。真名を知られると、力を奪われたりもするからな。ギアスロールが光り、俺の勝利が確定した。

 

「というか、問題が厳しすぎるだろ。熱烈なファン以外は普通は堪えられんぞ」

「当然でしょ。嫁にしたいならこれぐらい知っておいてほしいわね」

「さっき、絶句してたわよね」

「うるさいっ!」

「なんで俺!」

 

 足をエドナに蹴られる。黒ジャンヌが言ったのに。まあ、いい。これでカノンノとエドナを手に入れた。戦力として……前衛二人、後衛二人が確保できたな。カノンノは攻撃一辺倒だが、エドナは回復も出来るし、問題ないだろう。

 

「ねえ、もう一つゲームをしない?」

「なんだ?」

「私を嫁にするなら、話を通して貰わないといけないの」

「誰に?」

「お兄ちゃんに」

「おい、まさか……」

 

 エドナが地面に傘を刺しながら宣言する。

 

「ギフト・アイゼン(お兄ちゃん)

 

 巨大なドラゴンが現れた。それもかなりお怒り。瞬時に口を開けて俺を食べようとするが、直ぐに止まった。

 

「私の前で竜を出すなんて、いい度胸ね。しっかりと躾けてあげましょう」

「……私の獲物……」

 

 竜の魔女とカノンノによって、一瞬で制圧されてしまった。可哀想なお兄ちゃんである。

 

「戻す方法を探してやるよ」

「いいの?」

「嫁の為だからな」

「そう、ありがとう」

 

 傘で隠しながら、嬉しそうに笑うエドナ。やっぱり、可愛い。小悪魔な天使ちゃんだ。あれ、矛盾している?

 

 

 

 

 

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