ゲーチス。二年前の事件の首謀者にして、プラズマ団のボス。
二年前に、あたしがレシラムと共に打ち倒した。
そのゲーチスが、またイッシュ地方で巨悪を働いていたと知ったのは、事態が収束した後のことだった。
今回ゲーチスを倒したのは、あたしの後輩であり、あたしと同じくイッシュリーグの頂点に登ったメイらしい。
ビーッ ビーッ
メイのことを思い出していたら、ライブキャスターが鳴った。
誰だろう・・・・ ベルだ。
「もしもし?トウコ!聞いて聞いて!」
いつもテンションの高い彼女だが、今日はやたらとテンションが高かった。
「トウコって明日ホウエンに行くんでしょ?旅立つ前にメイちゃんが会いたいって!」
「・・・あの子ってライブキャスター持ってなかった?」
「今隣にいるのよ!代わろうか?」
「あ、そっか。せっかくだし、代わってよ」
「もしもし!トウコ先輩ですかーっ!」
忘れていた。この子も超ハイテンション少女だった。
「う、うん。聞いたよ、ゲーチス倒したんだってね。それでこそあたしの弟子だね」
「ゲーチスなんて、わたしにかかれば速攻ですよ!新しい仲間もいますからっ!」
「それで、トウコ先輩は明日にはホウエンに行っちゃうんですよね?だから、最後にバトルしてもらおうと思って!」
相変わらず、この子はバトルが好きなんだなあ。
あたしとしても、メイの成長が見ておきたかったし、ちょうどいい機会だった。
「オッケー、いいよ。でもあたしは明日の昼には出るから、やるなら明日の午前だね。」
「えーっと・・・船はヒウンシティからでしたっけ?じゃあヒウンシティでいいですか?」
「それもオッケー。じゃあ、ポケモンセンターで待ってるよ。」
「わっかりましたーっ!準備しといてくださいねっ!」
ツー、ツー。
ライブキャスターが切れて、あたしは一息ついた。
・・・本気のバトルか。何ヶ月ぶりだろう。
チェレンはジムで忙しいし、ベルはアララギ博士の手伝いで忙しかったから無理も無い。
ポケモンセンターの宿舎に入り、私のイッシュでの最後の日は終わった。