緋弾のアリア Irregular Joker 作:大空の守護者
不運──
ツイてない不幸な事が起こった際に使われる言葉じゃないか?
例えば通学中に犬の糞を踏む、足を滑らせて転ぶ、銀行に居たら銀行強盗に遭う。
そういったものすべてを総じて運がなかった、ツイてなかった、不運だ、なんて言う。
俺が何でこんな事を思うのか不思議だと思うだろう?
だって運が無かったんだからな…バスに乗り遅れた、自業自得もあるかもしれないがやっぱり少しツイてない出来事だろう…それだけなら仕方ないで済ませれる。
それだけじゃないんだ。
だって────
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『その チャリには 爆弾 が 仕掛けて ありやがります 』
合成音そのものの声、脅迫文のようなもの。
確かネットで人気のボーカロイドで作られた人工音声だろ。
『助けを 求めては いけません。ケータイを 使用した場合も 爆発しやがります 』
隣に追走するは無人のセグウェイ、しかしUZI付き。
秒間10発の9ミリパラベラム弾をぶっ放す短機関銃だ。
「くそっ…何のイタズラだよ…不運にも程が有るだろぉぉ!?」
先の警告を聞いてから即座に自転車をまさぐり爆弾を見つけた──サドルの裏に。
どのタイプかは分からんがプラスチック爆弾なのは間違いない。
なんてこった。
「世にも珍しいチャリジャックじゃないか…」
ひたすら自転車を漕いで漕いで、漕ぎ続けた。
疲労は蓄積していきもうダメだなんて思った時何かが此方に飛来するのが目に映ったんだ。
(パラグライダー…?というか長いツインテールの女の子…?)
自転車を漕ぎながらそれを観察すれば確かにこちらに向かってくるツインテールの女の子だった。
此方向かってくると思ってたら不意に銃を二丁取り出すと水平撃ちで正確にセグウェイを狙い撃ち、銃座と車輪は反撃出来ずにバラバラとなった…が、
「バカっ!この自転車には爆弾が仕掛けられてる!こっち来るな!」
「『仲間を信じ仲間を助けよ』!しっかり捕まりなさい!」
女の子は銃を仕舞いながらこちらに飛び続け──しっかり捕まれってまさか…?
(背は…腹に変えられねぇ!)
上下違いに捕まると俺はそのまま自転車から離れていった。
それと同時に爆発、爆風に俺ら二人は飛ばされ其処で意識がとぎれたんだ。
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「るる、キンジは何か面白いことに巻き込まれたみたいです…これから面白くなるのさ!」
始業式はとっくに始まってる中彼女は武偵高の屋上から先ほどのキンジ達が居た方角に目を向けていた。
もっとも、其処からあの爆発が見えるわけではないが。
その少女は何かと不思議な雰囲気を持ち合わせて居た。
右半分は藍色をして左半分はピンク、そんなショートヘアーに極めて小さなツインテールを作るような形で左右にリボンが結ばれている。
其処で着替えたのか武偵高のセーラー服を着ている彼女のそばにはケープのようなスカーフのようなものと胸から下を隠すドレスのような衣装が落ちている。
「るる、面白そうですし…行ってみるです」
その少女は楽しげに笑むと周囲に桜が巻き起こり次には跡形もなく姿を失っていた。
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HSS、ヒステリア・サヴァン・シンドローム。
一言、単純明快に言えば性的興奮をすれば人が変わったかのように桁違いのスーパーモードになれるってわけさ。
俺は極論成りたくない現象だけどな。
「あ、あんたどうしたのよ…?」
この少女…神崎・H・アリアという少女に対して俺は性的興奮を抱くことによりHSS…俺の場合『ヒステリアモード』へと至った。
名誉のために言っとくがロリコンではない。
先の爆発に巻き込まれ体育倉庫の跳び箱に入ってしまったんだ。
その時偶然にもその…無くはないんだが小さな胸が当たってなってしまったと言うわけだ。
もっと言えば俺の目の前には壊れたセグウェイとUZIが七つ存在している。
今し方銃口に弾丸を撃って入れたと言うわけだ。
普通なら不可能だがヒステリアモードならそれを容易く行える。
そして今の状況を言えば───
「この変態!強猥の現行犯!それに私は高2だ!!」
「年齢の間違えたのは失礼だったし謝るよ、それに強猥は誤解なんだよ?」
──絶賛この少女、アリアに撃たれている所なんだ。
勿論銃弾は見えるしどうにか避けている。
弾切れと同時に押さえ込もうとしたら即座に投げ飛ばされた。
銃も上手く格闘も出来るとは凄い子だね。
「このっ…ってあれ!?」
十中八九予備の弾薬を探してるんだろうけど…今の投げ飛ばされる直前に盗ませて貰ったよ?
「この強猥の犯罪者!それを返しなさい!」
「ごめんね、その願いは叶えられないんだ…」
「ふーん、キンジ強猥したんです?」
「そうよ!!こいつは私の服を脱がせて胸を見たんだ!!」
「だからそれは誤解なんだよって言ってるんだけど…」
「服を脱がせて胸を…ですか?」
「「えっ…?」」
俺とアリア思わずハモってしまった。
何故なら──
「キンジが何か厄介事に巻き込まれてる気がしたと思ったのですがまさか犯罪者になってるとは予想してなかったです」
何時の間にか自然と会話に参戦してきたその少女が何時から居たのか分からなかったからだろう。
「るる…おはようございます、私はルゥです」
そのまま名乗りつつも俺のすぐ側に来た少女、ルゥは普段の俺にとってやりづらい相手なんだ。
平穏に生こうとしてたところに半ば邪魔みたいな形で。
今回からクロスキャラで本作の主人公役のルゥちゃん登場です。
ソーサリージョーカーズではラスボスみたいなのを勤めていた彼女ですがこの作品ではどんな風に動くのか…作者にすら予測できません←
ではまた次回会えたら会いましょう