緋弾のアリア Irregular Joker 作:大空の守護者
「る?二人とも黙っちゃってどうしたんですか?特にそこのおちびさん」
気になったことがあったから問いかけたら二人とも黙り、流石のルゥも黙られたら会話を成立させるのは難しいです。
「る、ルゥ…お前何時から居たんだ?」
「今し方つい先ほどですねキンジ」
「ち、チビじゃないわ!それ以前にあんただって人のこと言えるほど大きくないでしょ!」
なる程なる程、確かにルゥは胸も身長も小柄ですからね。ルゥの成長期はまだなんでしょうか…。
「キンジ、早く学校行かないと不味いですよ?」
「げっ…そう言えばそうだな…」
「私を無視するなー!それ以前に犯罪者は逃さないわ!」
そんなこんなでルゥはキンジに小脇に抱えられキンジは追いかけてくる悪鬼な女の子から逃げましたとさ。
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キンジside
後悔、後悔後悔後悔後悔後悔後悔。
なっちまった、なりたくないヒステリアモードに。
性的興奮すれば論理的思考力、判断力に反射神経すらも飛躍的向上する体質なんだ。
俺から見たデメリットは女性に対してギザな言動をとること。大本の「子孫を残す」という本能が働いて魅力的な男を演じる、元に戻った時は本当に死にたくなるほどにな。
困ってたりピンチな女子を助けたくなり求められるがままに戦ってしまう、そして俺は中学のときに一部の女子にこの体質が露見した。
あの手この手でヒステリアモードにされ利用された。
この忌まわしく厄介で面倒で恥ずかしすぎる力の所為で兄さんは破滅したんだ。
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午前中は酷い目にあった。
クラス分けされた2年A組の俺。
そしてあのピンクツインテールもまた同じクラスだった。
先生が「去年の転校してきた可愛い女の子から自己紹介してもらっちゃいますよー」とか言い出したときに予感はしていたんだ。
「先生、あたしはアイツの隣に座りたい」
最初のHRでピンクツインテールもとい神崎•H•アリアはそんな爆弾を投下し結果として隣にきやがった。
そのまま昼休みになると同時に質問責めの憂き目をみた俺はどうにかこうにかクラスメートをまき理科棟の屋上に移動をして少し情報を手に入れ過ごした。
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一般校への転出には時期的制約がある。
転出の一年から6ヶ月前には転出届けを出さないといけないんだ。
四月に銃刀剣の一括登録が武偵法により定められているから四月でしか辞めれないというわけだ。
書類は作成済みで後は提出をするだけ。
(この部屋は惜しいけどな…まぁアイツが居るから微妙なラインだが…)
四人部屋の寮で俺は一人暮らしをしている。
俺が転科したのと偶然相部屋する男子が居ないからだった。
もっともアイツが──ルゥが──自分の部屋に帰らずに勝手に住み着いてるけどな。
(アイツとの出会いは平穏から程遠いものだったな…)
武偵殺しの模倣犯は爆弾魔だ。
悪戯だとしたら悪質なんてもんじゃない。
「いや…俺は爆弾魔を憎むべきじゃない、憎むなら偶々俺が対象になったという偶然を憎むべきだな……」
一人そう呟いていた。
ルゥは自分の部屋に行ってるのかはたまた外出してるのか知らないが部屋には居ない。
そんな事を考えていたら──
ピンポーン。
そもそも爆弾魔は偶然俺を狙ったのだろうか──
ピンポーンピンポーン。
──俺個人を狙ったのか…何の恨みだ?
ピポピポピポピンポンパンポンピーンピーンピピピピポンピンポンピピピポーン、バキッ。
うるさいうるさい!!明らかにおかしな音出てるし最後壊れる音したぞ!!
居留守使ってるのに…しかもバキッとか音したのにまだ連射してやがる。
流石に壊されたら堪ったものじゃない、控えめじゃないから白雪じゃない、ルゥならそもそも鍵あるしなくてもアイツなら開ける手段は持ち合わせてる、他に此処に来る奴は居ない、だから知らない奴と予想を立てながら渋々ドアを開けたら。
「遅い!なんでこんなに出るのが遅いのよ遠山キンジ!!」
「人違いな上に部屋違いです」
──赤紫のツリ目をぎぎんとつり上げた制服姿の神崎•H•アリアがいた為に即興の嘘をついてドアを閉めた。
気のせいかと思いながら目をこすり再度開けると──
「ちょっと!なんで閉め──」
ガチャン。
気のせいではなかった為にドアをまた閉めてついでに鍵を掛けた。
神崎はひたすらドアを叩いてるのだろうか音が響く、仕方ないために俺はドアを開けた。
「神崎、なんで此処に!?」
勿論疑問を叫びながら。
すると神崎は──
「アリアでいいわよ」
言うが早いかそのまま玄関へと侵入し靴を脱ぎ散らかして俺の部屋へと侵入してきた。
「勝手に入るなっ!」
そう叫ぶもののアリアは室内の様子を見回しトランクを中に運べというとトイレを見つけ勝手に入っていった。
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「キンジ、あんた、あたしのドレイになりなさい!」
訳が分からない。
というかありえん。
ちっともありえんしわけも分からない。
「早く飲み物くらい出しなさいよね!」
人様の部屋で騒ぎソファーに小さなお尻を落とすと座った。
組んだ足の太ももから拳銃が覗いた。
どうも帯銃した様子だ、危ない奴すぎる。
「俺は助けてくれたことは感謝してる、怒らせるような言ったのは謝る、でもなんでここに押しかけてくるんだ?」
こいつには早急にお引き取り願たい、もしも白雪やルゥがこれを見たらなにをするのか分からないからだ。
「分からないの?まぁそのうち分かるわよね……それりも食べ物ないかしら?」
「分からない、そして生憎とない。この部屋に住み着いてる奴のお菓子ならあるが勝手にお前にやるのは人として駄目だ」
「お菓子…それじゃああんたは何を普段食べてるのよ?」
「下のコンビニ弁当だ」
「あの小さいスーパーみたいなところ?じゃあ行きましょ?」
「なんでそうなる」
「夕食の時間でしょ?食べ物を買いに行くわよ」
夕食まで食べる気かよ…早急に帰ってほしいというのに…。
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アリアはももまんを七つも買った。
俺は普段とは違う唐揚げ弁当を食べながらそれを眺めていた、勿論早く帰れという意味を込めて。
ももまんってのは要するに桃の形状のあんまん他ならない。
「ドレイってどういう意味なんだ?」
「強襲科であたしのパーティーに入って一緒に武偵活動するの」
「あのなぁ…俺は
「あたしには嫌いな言葉が3つあるわ」
「聞けよ人の話、欠片も人の話聞かないとか本当に言葉の通じる人間か?」
「『ムリ』『疲れた』『面倒くさい』。この三つは人間の無限の可能性を自ら押し留める悪い言葉よ。あたしの前では二度と言わないこと、いいわね?」
「皮肉の聞かない相手は強いって思ってたけど人の話を聞かない奴も強いんだな」
「キンジはあたしと一緒にフロントやりましょ?」
「人の話をそろそろ聞いてくれ」
「依存はないわね」
「依存しかねぇ」
言葉のキャッチボールがなりたたないこいつに対抗するに同じように要求を突きつけるしかない。
「とにかく帰ってくれ、一人になりたいんだ」
「いやよ、その内ね?」
「その内って何時だよ」
「キンジが
「もう夜だろ?」
「そんなの関係ないわ、何が何でも入ってもらうのよ。時間もないし…うんと言わないなら──」
「大丈夫だ、言わねーよ。どうするつもりだ?」
「──此処に泊まっていくわ」
……………は?
「は…なっ…なに言ってるんだお前!?駄目だ駄目だ!早く帰れ帰──おえぷっ……」
驚きすぎで戻しそうになったのを堪えてなんとか押し戻す。
「泊まるったら泊まるの!長期戦も想定済みよ!」
目的が理解できない、なんなんだこいつは……。
「そう…か……なら──」
こうなった以上何が何でも帰ってもらう。
「なら、どうするつもりなの?」
アリアはこちらをじっと見つめながら毅然とした態度をとっている。
「力業でも帰ってもらう」
行ける、今の俺なら、使える。
この力を使えば神崎•H•アリアを帰らす事が出来る。
「へぇ…今度は逃がさないわよ?」
アリアも敵意を理解したのか臨戦態勢をとる。
「私が勝ったらキンジ、あんた私のパーティーに入って貰うわよ?」
「その代わり俺が勝ったら帰って貰うぞ?」
「いいわ、私に勝てたら私は今日帰るわね?」
アリアは乗ってきた、この勝負の誘いに。
俺としては争いたくないが仕方ない、泊まられても厄介だからな。
上手く行けば勝てる方法があるならやる価値はある。
アリアに勝つ為のことを考えれば勝てる、それだけの力が今の俺にはある。
ヒステリアモードになんか頼るまでもない。
「アリア、やりあうからには場所を変えよう。それと…