ラブライブ! ─ 背中合わせの2人。─   作:またたね

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今日中は無理かと思ってたんですが、案外いけました笑
さて、これで本編前日譚は終わりです!
一回でまとめたので、文字数も過去最高です汗
少し長いかもしれませんが、最後までお付き合いお願いします!


夏と幼なじみ、そして──。

 音ノ木坂に通いだしてから二度目の夏が来た。

 去年の夏は、だいたい暇をしていてたまーに出かけるくらいだったが、今年はそうもいかないらしい。

 ことりちゃんたち一年生3人組と俺、東條、絢瀬の3人で、いろいろなところへ行く計画を立てているようだ。

 なお夏は暑いのであまり家から出たくないという俺の意思は尊重しない模様。

 まぁ、なんだかんだそれを楽しみしている俺もいるのだが。

 

 しかし、今年は遊びにうつつを抜かしてばかりではいられない。

 今年の末、正確には来年の頭には、重大なイベントが控えている。

 

 

そう、凛と花陽の受験だ。

 

「はぁ〜疲れたにゃ。優兄ィ!おやつの時間にするにゃ!」

「……昼飯食ってから一時間も経ってねぇぞ。どんだけ集中力ないんだよ……」

 

 凛は元の素質はあるのだが、集中力に欠けるのが玉に瑕だ。

 その点花陽はしっかりとしている。

 決められた時間しっかりと集中し、わからないところがあれば俺にすぐ質問する。

 彼女は決して天才タイプなどではなく、自分に足りない部分を積極的に補おうとする、苦手に向き合うという立派な姿勢を持っている。

 凛もその気になればできる素質があるのだから、少し見習って欲しいものだ。

 

「凛。花陽を見ろ。すごく集中してるだろう?もう少し、真剣に問題に取り組めば」

「わかってるよ!優兄ィはいっつもいーっつも花陽を見習え花陽を見習えってうるさいんだから!」

 

 ちなみに凛が苦手なのは英語だけで、それ以外は人並みにはできる。

 ただ、その英語の致命的っぷりは、涙も流れるのを遠慮するくらいに悲惨だ。

 

「……で?その英語の問題解けたのか?」

「バッチリだにゃ!」

「どれどれ………………凛……。」

「ん?なになにー?」

「10問中、1問もあってないぞ」

「そんなバカなっ!?」

 

 もう英語って何語かわかんないよー!と、意味不明なことを凛は言っている。

 いや、英語は英語だろ。

 

「ここさっき昼飯食う前に教えただろ!もう忘れたのかよ!」

「…うっ…。だってお昼ご飯のこと考えてたら解説に集中できなかったっていうか……」

「それじゃいつまでたっても覚えられないじゃねぇかよ……」

「仕方ないでしょ!文句なら英語に言って欲しいにゃ!」

「英語は何も悪くねぇよ!むしろお前が英語に謝りやがれ!」

「うぅ……二人とも…そんな大きい声出してるから周りの人みんなこっち見てるよぉ……」

 

 花陽からなだめられ、俺たちは声のトーンを落とす。

 

「とにかくだ。ここが定着するまでおやつタイムなんてありえないからな」

「そんな〜!優兄ィの鬼!」

「黙れ黙れっ。全部お前のためなんだぞ?花陽と一緒に音ノ木坂に来るんじゃなかったのか?」

「そ、それは…そうだけど……」

 

 半年前、初詣に行ったあの日。

 凛と花陽の二人は俺たち3人にある誓いを立てた。

 

 それは、2人で一緒に音ノ木坂に通うこと。

 

 それを叶えるために、今2人は必死に勉強している。

 花陽はこのまま勉強を続けていれば結果も目に見える形でついてくるだろう。

 しかし凛は、如何せん英語がネックだ。

 他の教科がずば抜けてできるわけではない凛は、どうしても他で高得点をとってカバーをするという方法が取れない。

 だからこうして俺が必死に凛に英語を教えているわけで。

 

「いいか?苦手に向き合うことは決して楽なことじゃない。途中で逃げ出したくなって当たり前なんだ。でもそれじゃいつまでたっても解けるようにはならないぞ?1教科捨てて受かるほど、受験は甘くないんだ」

「うぅ……わかったよ優兄ィ…」

 

 少し落ち込んだ様子の凛を見て心を痛めながらも、俺はあえて心を鬼にする。

 俺だって、凛と花陽に音ノ木坂に来て欲しい。

 花陽だけが受かって、凛だけが落ちたなんてことになったら、それこそシャレにならない。

 それを防ぐためにも俺は、俺にできることをやらなければ。

 

 

 凛が再び勉強を始めてから1時間ほど経っただろうか。

 俺たちは店員に声をかけられた。

 

「申し訳ございません、ただいま店内混み合っておりまして……お勉強の方はご遠慮願います」

「あ、はいわかりました。すいませんでした」

 

 店員は俺たちに頭を下げて去っていった。

 

「……だそうだ。どうする?…といっても、とりあえずここから出なくちゃな」

「うぅ〜せっかく集中してたのに〜」

 

 まぁ、それも切れかけてたけどな。

10分前くらいから全然落ち着きなかったし。

 

「ねぇ!だったら最近出来たショッピングモールの喫茶店はどう?あそこに行ってみようよ!」

「……お前の目的はおそらく別のところにあることに突っ込んだ方がいいのか?」

「ねぇ、優真お兄ちゃん、私も少し行ってみたいかも。ダメかな?」

「花陽まで!?っ…よしわかった。おい凛、早く荷物まとめろ。行くぞ」

「ちょっと!どうしてそんなにかよちんにだけ優しいの!?不公平だにゃー!!」

 

 花陽にあんな顔でお願いされたら拒否できるわけないだろ。言わせんな恥ずかしい。

こうして俺たちは店を後にした。

 

 

 

 

 まぁ、俺の想像通り着いてすぐ喫茶店に行くなんてことはなく。

 目の前の女子2人はウインドウショッピングを楽しんでいるわけで。

 

「……お前たち絶対今日俺の家で勉強させるからな……」

「まぁまぁ、ほら優兄ィ、かよちん!ゲームセンター行くにゃ!」

 

 凛に引っ張られ、俺たちはゲームセンターの中へ。

 

 

「ねぇ!久しぶりにこれやろうよ!」

 

 凛が指さすのは、昔三人でよくやっていたダンスゲームの最新版だ。

 凛の好きなことは体を動かすこと。

 花陽の好きなことはアイドル。

 この2人の微妙に方向性が違う趣味に合わせて、3人でやれることを俺が考えたのが、“ダンス”だった。

 ダンスなら凛も心置きなく体を動かせるし、花陽も好きなアイドルの動きの真似なら、喜んでやろうとした。

 これを凛のどこから湧いているかわからない体力がなくなるまで、子供の頃から続けていたので、俺も、何気に花陽も体力、ダンスの腕共に平均以上はある。

 そして腕試とばかりにこのゲームで競い合っていたのは、記憶に新しい。

 

「ダンスか……久しぶりだな」

「優兄ィが高校行ってる間、かよちんと2人で練習したもんね!もう負けないよ!」

「いや、負けないも何も、元からお前の方がダンスうまかったろ」

「いいからいいから!負けた方がジュース奢りね!」

 

 まぁいいか。俺も自分の体がどれだけなまったか確かめてみよう。

 

 こうして俺は凛と花陽とダンス対決をしたのだが────

 

 

 

 

「くっ……凛はともかく花陽にまで負けるなんて……」

「し、仕方ないよ!優真お兄ちゃん、凛ちゃんとした後で膝もガクガクしてたし…」

「やめて!フォローになってないから花陽!」

 

 まさかあの運動が苦手な花陽にまで負けるとは……

 これは少し、定期的に体を動かした方がいいかもしれんな……

 

「ぷにゃー!優兄ィのお金で飲むジュースは美味しいにゃー」

「凛テメェ……」

 

 ドヤ顔をこちらに決めてくる凛を俺は睨み返す。

 

「これは今日の夜やる英語の問題の量倍にしないとな」

「大人気なさすぎにゃ!?……っていうか夜もするの!?」

「今日は家に帰れると思うなよ、生意気猫め」

 

 今度は逆に俺がドヤ顔をやり返す。

 不満そうにしている凛、周囲を気にしてあたふたしている花陽。いつもの構図だ。

 俺と凛が逆の時もあるけど。

 

 

 ────そんな時だった。

 

 

「あ!優真先輩だ!おーい優真せんぱーい!!」

 

 

 こんなに人が多い中で、自分の名前を呼ばれてドキりとする。

 こんなことをするの、俺の知り合いの中では凛を除いて一人しかない。

 

「穂乃果ちゃ〜ん、待ってよ〜」

「またそうやってあなたはいきなり走り出して…!」

「優真先輩こんにちは!お買い物ですか?」

 

 穂乃果、友人の話を聞いてやれ。

 

「よっ、穂乃果。元気そうだな」

「優真くんこんにちは。お久しぶりですね」

「おす、ことりちゃん。君も元気そうでよかった」

「朝日先輩、ご機嫌よう」

「ご機嫌よう、海未。君も大変だな……」

「優真お兄ちゃん、この人たちが……」

「えぇ!!優真先輩、妹いたんですか!?」

 

 また周囲の目が集まる。

 

「…いちいち反応が元気すぎだ穂乃果。この2人は俺の小さい頃からの幼なじみだよ」

「こんにちは!星空凛です!3人のお話はよく優兄ィから聞いてます!」

「こ、小泉花陽です!よろしくお願いしますっ」

「凛ちゃんに、花陽ちゃんね。こんにちは!

ねぇねぇ、優真先輩、穂乃果のことなんて言ってた?」

「“凛が2人いるみたいだ”って言ってたんで、多分褒めてますにゃ!」

「おぉー!やったねやったね!」

「それって褒めてるのかなぁ……」

 

 花陽、ナイスツッコミ。

 全く褒めてない。

 

「あはは…本当に穂乃果ちゃんが2人いるみたい…」

「ほんとその通りだよ……そういえば、ことりちゃんたちはどうしてここに?」

「えぇと、ファミレスで夏休みの課題を3人でやってたんですけど、混雑で追い出されちゃって……そしたら穂乃果ちゃんが、『いいところ知ってる』って言ったからついてきたんですけど…」

「やっていることは服を見たりレストランを見たりと、勉強をする気が全くないんです、穂乃果は」

 

 ……なんと、ここにきた経緯までほとんど一緒じゃないか。

 しかもここにきてすることもほぼ凛と同じ。

 あの2人の思考回路は同じだということか。

 ……まぁ、しかし。

 

「…まぁ今はせっかくこうして会えたから、2人と仲良くなってあげてくれないかな。2人とも来年は音ノ木坂を受けるから、知り合いが多いと心強いと思うんだ。

その代わり、後で穂乃果はみっちりと勉強させる。今日夜俺の家で勉強会するんだけど、2人も一緒にどう?」

「え!優真くんのお家!?はい!行きます!是非!」

「ちょっと、ことりっ…!?」

「大丈夫だよ海未ちゃん!優真くん、教え方とっても上手なんだよ〜!」

「いや、そういう問題ではなく!」

 

 頑なに俺の家へ来ることを拒もうとする海未の様子に、俺は苦笑いを浮かべながら海未に問う。

 

「海未、嫌ならいいんだぞ?」

「いえ!嫌というわけでは……」

「だったら、来てくれると俺も助かるな。正直、凛と穂乃果を俺一人で止められる気がしない」

「……では、お邪魔します…」

「よし!決まりだな!」

 

 すると花陽が俺たちのところに近寄ってきた。

 

「ん?どうした?花陽」

「…凛ちゃんと、穂乃果先輩が…」

 

 花陽が指さす先には、

 2人で肩を組んで歌いながら歩く奇人二人組。

 

「あんのぉ単細胞どもがアァァァ!!! 」

 

 

 

 

 あれから俺たちは6人で色々なところを周り、夕食の買い物をして帰った。

 俺は一人で出すつもりだったのだが、それは悪いといって穂乃果たち3人と合わせて四人で割り勘となった。

 

 そして俺の家。

 

「さて、俺はいろいろ準備してくるから───凛、花陽、みんなと母さんに挨拶してきてくれ」

「─────わかったにゃ」

 

 俺は凛にそう言ってリビングへ行った。

 

 

 

▼▽▼

 

 

 

「ここだにゃ」

 

 

 そうやって私、星空凛が案内した部屋は

 

 

 畳の上に、仏壇だけが置いてある、殺風景な部屋。

 

 

「えっ……」

「これって…」

 

 

 驚いている穂乃果ちゃん達3人に、凛とかよちんで説明する。

 

 ────多分、優兄ィもそうしてほしくて凛達に頼んだんだと思う。

 

「ママ…優兄ィのお母さんは、二年前の冬に亡くなったんです」

「とっても優しい人で、とても強い人だった。私たち2人のことも、本当の娘のように可愛がってくれたんです。

優真お兄ちゃんのお父さんとお母さんは、お兄ちゃんが小学6年生の時に、離婚しました。それから女手一つでお兄ちゃんを育てていたんです。でも、それで無理を重ねて……」

 

 そこまで説明してからうつむくかよちん。

 海未先輩が、質問をしてくる。

 

「では…朝日先輩は今どなたと…?」

「一人暮らしをしてるんです。優兄ィには一人もう社会人になる姉がいて、姉弟で二人暮らしするってはなしにもなったらしいんですけど、優兄ィがこの家を……母親と暮らしたこの家を出たがらなかったんです」

「そんなことが……」

 

 

「まぁ、そういうことだ」

 

 

 後ろから聞こえた声にみんな振り返る。

 

「優兄ィ…」

「悪かったな、凛、花陽。嫌な話させて。

 

ま、そんなわけで俺は今一人暮らししてるんだ。仕送りも姉と父の両方から送られてきてるし、生活にも困ってない。

…昔は、なんで両親が離婚したのかわかんなかった。転勤が多くて引っ越しが続いても、家族四人で一緒にいたかった。

 

────でも今ならわかるんだ。

多分、俺のためだったんだ。

転校が続いて友達を作れなかった俺に気を使ってくれたんだと思う」

 

「優真くん……」

 

 ことり先輩が悲しそうに優兄ィに声をかける。

 

「だから俺は、父さんの“想い”をしっかりと受け取って、母さんの分までしっかりと生きる。そう決めたんだ。

 

……まぁ、気付くのが遅すぎたんだけどな……」

 

 最後の呟きは、余りにも小さすぎて聞き取れなかったけど、凛ならわかる。優兄ィが何を言ったのか。

 

 わかるからこそ、辛い。

 

「……こんな暗い話して悪かったな。さ、リビングのテーブルにお菓子とかジュースとか準備しておいたから、くつろいでくれ」

 

 そうして優兄ィはみんなをリビングへと連れて行って、自分は仏間へと入っていった。

 

「ねぇ、凛ちゃん、トイレってどこ?」

 

 ことり先輩が凛に聞いてきた。

 

「あ!トイレはそこの突き当たりを左ですにゃ!電気は中についてます!」

「ありがとう♪」

 

 見惚れるような笑顔でトイレへと向かっていったことり先輩。

 残った凛たちは、リビングへと歩き出した。

 

 

 

 

 

 

「…母さん、見てくれた?俺の新しい友達」

 

 今部屋には俺一人。

 俺は毎日、母さんとの会話を欠かさないようにしている。

 会話って言っても、一方通行だけど。

 

「みんな良い子達で、俺に元気をくれるんだ。一緒にいて、すごく楽しいよ。

……ねぇ、母さん。俺、あの頃よりは、少しは“変われ”たかな。

母さんが言ってたように、できてるかな…?」

 

 

 

 母さんがいなくなったあの日。

 過去のトラウマから逃げ続けた俺は、

 やっと気づいた。

 

 父さんの“想い”と、母さんの“願い”に。

 

 遅すぎた。あまりにも。

 だから俺は─────

 

 

 

 しばらくの間、目を瞑り手を合わせる。

 ……さて。

 

「……盗み聞きは感心しないぜ?ことりちゃん?」

「っ!?」

「入っておいでよ」

 

 ことりちゃんは罪悪感があったのか、少し縮こまってドアを開けて部屋へと入ってきた。

 

「うぅ…ごめんなさい……」

「別に怒ってないよ。あんなこと言われたら気になるだろうし。

 

……もう“あれ”から、1年経つんだね」

 

「……はい。あの時のことは本当にありがとうございます」

 

 

 図書館での痴漢事件。

 それがことりちゃんとの出会い。

 あの出来事から俺と東條と絢瀬の三人は、ことりちゃんに勉強を教えるようになった。

 そして彼女は見事合格、名実ともに先輩後輩の関係になれた。

 そのおかげで、穂乃果や海未とも仲良くなれた。

 

 ……そういえば。

 

 

「ねぇ、ことりちゃん。入学式の日───あの時は穂乃果に遮られたけど、何か言おうとしてたよね?何だったの?」

「んぇ!?いや、あの、それは……」

 

 顔を赤くしてあたふたすることりちゃん。なんだなんだ?

 

「……内緒です♪」

 

 唇に指を一本当て、見惚れそうなほど優しい笑顔でそういうことりちゃん。

 

「なんだよ、気になるだろ?」

「内緒ったら内緒なんですっ!……さ、リビングでみんなが待ってますよ?行きましょう!」

「んー…なんか腑に落ちない……」

「……ねぇ、優真くん」

「ん?」

 

 

 

「ことりにとって、優真くんは最高のヒーローですよ♪」

 

 

 

 そう言ってニコリとはにかむことりちゃん。

 正直、すげぇかわいい。

 

 

 

「……お、おう、ありがとね。さ、さぁ!リビングいこ!」

「はぁ〜い♪」

 

 照れを隠しつつ、俺たちはリビングへ戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

『実は私、あなたを追いかけて音ノ木坂へ来たんです』

 

 

 それが、ことりがあの日伝えようとしたコト。

 

 でも、今はまだ早い。

 

 いつか、もっと自信が持てるようになったら、そのときは───

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」」」

 

「あいよ、お粗末様でしたっ」

「優真先輩、料理も上手なんですね!すごく美味しかったです!」

「優兄ィの料理はいつ食べても美味しいにゃ〜」

「本当にその通りね。……ねぇ優真くん、私と希までお邪魔して良かったの?」

「あぁ、むしろ来てくれて助かるぜ絢瀬。俺一人じゃこのダブル単細胞の面倒見きれるかわかんないからな」

「ふ〜ん、ウチらに面倒ごと押し付けるつもりやったんや〜」

「ちょっと希ちゃん!面倒ごとってどういうことだにゃ!?」

「そうですよ希先輩!穂乃果たちだってやる時はやりますよ!」

「穂乃果は普段は30分も集中が続かないでしょう……」

「はぁ〜白米美味しかったぁ〜〜♪」

「優真くん、お皿ここに置いとくね♪」

「お、ありがとなことりちゃん」

 

 

 あれから東條と絢瀬を呼んで、大勉強会が開かれることになった。

 2人を呼んだ理由は絢瀬に説明した通り。

 

「さて、ご飯も食べたところで!」

「人生ゲームで遊ぶにゃー!」

「させねぇよ。おい活発コンビ。今日は生きて帰れると思うなよ……!」

「「ひ、ひぃ……!そんなー(にゃー)!」」

 

 

 

 こうして賑やかな夜はまだまだ続く……

 

 

 

 

 

 

 そして、四月。

 今日は俺たちにとって三回目となる入学式。

 去年こそ、歌のステージの準備やらなんやらで忙しかったが、今年は何も起こらないので、生徒会としての仕事だけで済んでいる。

 あれから絢瀬は生徒会長になり、東條が副会長、俺が会長補佐という謎の役職をやっている。

 

 そして今年の主役は、もちろん“あの2人”。

 

 

「優兄ィー!」

 

 

 そう、凛と花陽だ。

 2人は無事、入試を突破。今年から晴れて音ノ木坂の生徒だ。

 

「2人とも、改めておめでとうな」

「凛ちゃん花陽ちゃんおめでとさん!」

「ハラショーね♪」

「ありがとうにゃ!一緒のクラスになれたらいいね!かよちん!」

「うん!ぎゃ、逆に一緒じゃなかったらどうしよう……うぅ……」

「あー、花陽。多分、その心配はないぞ。2人ともクラスの掲示板見てこい」

「え?う、うん、わかったにゃ」

 

 クラスが離れる心配なんて、ない。

 何故なら今年は……

 

「ひっ、1クラスーーーーーー!?」

 

 凛の叫びが校舎に響いた。

 

 そう、1クラスだけなのだ。

 1クラスだけならまだしも、

 

 今年の音ノ木坂は、定員割れを起こしていた。

 

 これが何を意味するのか、深い意味はわからないが、確かに音ノ木坂には暗雲が立ち込めていた。

 

 

 

 

 




はい、優真の過去が少しずつ明らかになってきましたね。
まだ明らかになってない部分も多いですが、これらはのちに明らかになるので、楽しみにしていてください!

さて、優真たちが入学してから凛、花陽の入学までを描いてきましたが、全く登場していないμ'sメンバーが一人いますね。申し訳なく思います。(イミワカンナイ!
彼女がここまで出てきていないという設定も、のちの話に使いますので、ご理解をお願いします(´・_・`)

お待たせしました、次回からアニメ本編に突入します!
完全に一致ではなく、オリジナルを挟みますが精一杯書いていくんで応援よろしくお願いします!

長くなりましたが、今回もありがとうございました!
感想評価お待ちしております!
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