本当に本当にありがとうございます!
これからも精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします!
孤独な女神たち
21話 孤独な女神たち
μ'sファーストライブから1週間が経った。
正式にアイドル研究部所属となったμ'sは学校での活動も堂々と行えるようになった。
矢澤の加入で練習に活気が増し、ダンスや振り付け練習の幅も広がっている。
そして驚くことに、矢澤は穂乃果たちが死に物狂いでこなしていた神田明神坂道ダッシュを最初からこなした。
そのことを本人に言うと、矢澤は『覚悟の差よ』と、(無い)胸を張って言っていた。
きっと俺たちが活動を開始した時から、一人でトレーニングを積んでいたのだろう。本当に素直じゃないやつだ。
でも俺は、矢澤にこのそんな所を尊敬している。
人に弱いところを見せようとせず、常に自分に厳しく、ストイックに。
本人は『覚悟の差』と言っていたが、それもあながち間違ってないなと思った。
……さて、それはさておきそろそろあの問題に取り掛からなければならない。
▼
「「「新しいメンバー?」」」
「そう!新しいメンバーだよ!」
穂乃果が俺が言おうとしたことを切り出したのは、5月初旬のある練習終わりの日。
穂乃果の提案に、俺と穂乃果以外の3人は首をかしげた。
「何よ、にこだけじゃ不満って言うわけ?」
「ち、違いますよ!ただ、メンバーが増えれば、もっと楽しくなるんじゃないかなって!」
「まぁ確かに、今の偶数人ではフォーメーションを決めづらくはありますね…」
「でも、人が増えすぎても、色々と大変になるんじゃないかな…?」
3人は各々の意見を述べる。
そこで穂乃果は、俺が思いもよらなかった理由を語り始めた。
「海未ちゃんことりちゃん忘れたの?
─────μ'sは“9人の女神”なんだよ?
だからこの名前を私達にくれた人も、私達が9人になることを望んでると思うの!
だから私は、その人の想いに応えたい!
いつか9人になって、私達に名前をくれた人に感謝の気持ちを込めて歌う。それが私の夢なんだ!」
穂乃果の勘の鋭さには舌を巻く。
あぁそうだよ。お前たちに名前をくれた人は、お前たちが9人になることを望んでる。
それを自分から叶えてくれるっていうなら、こんなに嬉しいことはない。
「──────そっちが本当の理由ですか」
海未が笑顔を浮かべる。
……俺が加勢するならここかな?
「俺は賛成だ。穂乃果の夢、すごくいいと思った。……具体的に、候補は決まってるのか?」
白々しいと思いながらも、穂乃果に探りを入れる。
「はい!
─────凛ちゃんと花陽ちゃんと、真姫ちゃんです!」
ここまで思い通りに事が運ぶと、東條が穂乃果に話したのかと疑問を覚えてしまう。
まぁあいつの性格からしてそんなことはあり得ないから俺の杞憂なのだが。
「うん、いいと思う。3人とも、心の中ではアイドルをやりたがってるはずだ」
「ですよね!凛ちゃんと花陽ちゃんはダンス上手だし、真姫ちゃんが作ってくれた曲でまた歌いたいんです!」
「……真姫ってあの赤髪の子?あの子があの曲を作ったの?」
「はい!そうですよ!」
「……なら私も賛成。あのレベルの曲を作れる人はそうはいないわ」
「うん!ことりもいいと思う!」
「私も賛成です」
「よし、なら決定だな。明日俺が3人に声かけてくるよ」
「私達はよろしいのですか?」
「みんなは練習しててくれ。俺一人じゃダメそうだったら、みんなに頼らせてもらうから」
その日は俺が次の日に3人を勧誘しに行くことが決まって解散となった。
▼
そして次の日の放課後。
俺は西木野さんを探して校舎をウロウロとしていた。
別に凛や花陽からでもよかったのだが、俺は好きなおかずは最後に残す派の人間なので気分的に難しそうな西木野さんから話をしようと思ったわけで。
…ん?なんか違うだろって?
まぁあまり気にしない気にしない。
音楽室が一番確率が高いと思って一番最初に足を運んだのだが、今日は不発だった。
そして2番目に高いと思われる教室に向けて足を運んでいる途中、1学年共通掲示板の所に、見知った顔を見つけた。
「花陽。どうしたんだ?」
「あ!優真お兄ちゃん!……これが落ちてて」
そう言って花陽が俺に見せてくれたのは、一冊の生徒手帳だった。
「……これ、西木野さんのか?」
「うん……ここに落ちてたんだけど…届けようと思ったんだけど、凛ちゃんが話しかけてきて、そのまま西木野さん行っちゃって……」
うーん、まぁ凛だから仕方ない。と思える限り俺も花陽も大概だ。
「なるほどね。んで、それどうするの?」
「うん…今から届けようかなって」
「届ける…もしかして、家に?」
「うん!…ちょっと西木野さんとも、お話ししてみたかったから…」
……これは、願っても無いチャンスかもしれない。
「─────俺も付いて行ってもいい?」
「へ?優真お兄ちゃんも?」
「あぁ。俺も西木野さんと話したいことあるから。ダメかな?」
「んん〜…多分、だい、じょうぶ?」
「なんでそんな片言なんだよ」
首を傾げながらそう言った花陽が可愛らしくて、思わず突っ込んでしまう。
「……んじゃ、行こうか。俺場所わからないから、連れてってくれ」
「うん!わかった!」
こうして俺と花陽は2人で西木野さんの家へと向かうことになった。
▼
「……ここ…?っていうかこれ、家なの…?」
花陽に案内されて来たのは、普通の民家の3倍以上の大きさはある、豪邸という言葉では表現しきれないほど高級感の漂う家。
「うぅ…やっぱり緊張するよぉ……」
「ま、まぁ悪いことをするわけじゃないんだし……落ち着こうぜ」
かくいう俺も心臓バクバクである。
「じゃあ……い、いくよ?」
花陽がインターホンを押す。
程なくして、西木野さんの母親と思われる人がインターホンをとる。
『はい、どちら様でしょう?』
「あ、こんにちは。西木野さんのクラスメイトの小泉花陽です」
「その友人の、朝日優真です」
『……! いらっしゃい。ちょっと待っててね』
──────ガゴン!
通話が終わった瞬間、目の前の門から大きな音がした。そしてそれは、ゴゴゴゴと音を立てながら、勝手に開いていく。
「自動ドアならぬ…自動門……」
「み、見たことない……」
初めての自動門(そんなものが他に存在するのかは知らないが)に衝撃を受けたまま、俺たちは玄関へと歩き出した。
そこで改めてインターホンを押すと、西木野さんの母親が出迎えてくれた。
──────その顔を見て、俺は自動門以上の衝撃を受ける。
「先……生………?」
「やっぱりそうだったのね。久しぶり、朝日くん」
「……え、じゃあ、西木野さんって…?」
「真姫は私の娘よ。気づかなかったの?」
「えぇ!…いや、普通に似てる…あ、そういえば苗字…でも、え、全然っ…!」
「優真お兄ちゃん…?」
「あ、あぁごめん花陽。─────俺、西木野さんのお母さん…西木野先生に、昔お世話になったんだ」
「そうだったの?」
「………中学の頃にね」
その言葉を聞いて、花陽はしまった、と思ったのか、俯いてしまった。
俺は中学の頃、ある理由で病院に通っており、西木野先生にはその頃お世話になった。
西木野という苗字を聞いた時点で、気付くべきだった。
西木野さんが、先生の娘だということに。
「まぁまぁ、取り敢えず上がっていって頂戴。真姫は今病院の方に顔を出してるから、もうしばらくすれば帰ってくると思うから。」
「わかりました。…ほら、花陽。いくよ」
「は、はい!」
先生に連れられ、俺たちは客間と思わしき部屋へ案内される。
目に入るもの全てが高級すぎて落ち着かない。
「嬉しいわ。真姫ったら、高校に入ってから1回も友達なんて連れてきたことなかったから」
「そう…なんですか?」
「えぇ。反抗期なのかしら、私の言うこともあまり聞いてくれなくてね…。じゃあ、もう少しで帰ってくると思うから、ここで待ってて」
「わかりました」
そう言い残して先生は部屋を後にした。
「……落ち着かない、ね」
「あぁ……。西木野さん、早く来ないかな」
「……ねぇ、お兄ちゃん… さっきは……」
「何も言わなくていいよ、花陽。……あの人は、とても優しい人なんだ。あの頃の俺は荒んでたから、扱いに困ってたと思うけど、最後まで俺を見捨てなかった。先生には、とても感謝してる」
「そっか……そうなんだね」
「……お客さんって誰…って、あなた達」
そんな話をしていると、西木野さんが帰ってきた。
「こんにちは、西木野さん。ごめんね、勝手にお邪魔しちゃって」
「別に構いませんけど…どうしたんですか?」
「あの、西木野さん、これ…!」
「…!これ、私の生徒手帳…?…ありがとう、どこにあったの?」
「一階の共通掲示板の所に落ちてたよ!……アイドル研究部の張り紙見てたんだよね?」
「なっ…!ち、ちがうわよ!たまたま通りかかっただけよ!」
「でも、張り紙の下に落ちてたよ?」
「あ、あれは……!」
「ねぇ、西木野さん……
アイドル、やらないの?」
「……」
花陽のストレートな言葉に、西木野さんは閉口する。
「……興味、ないから」
「私知ってるよ。西木野さん、一回だけ放課後、アイドルの曲歌ってた…よね…?」
「……」
「私、いつも放課後音楽室の前、通ってたんだ。
西木野さんの歌、好きだから。
でも、1日だけ。…その日だけは、西木野さん、普段とは違う曲歌ってた。
……私の昔から大好きな、結構古めな歌。
アイドルに興味ないなら、あの歌は歌えないよ?」
あくまで笑顔で、悪気なく西木野さんに話しかける花陽。
対して西木野さんの表情は、だんだん曇っていく。
「─────あなたに私の何がわかるの」
声を荒げたわけではない。
ただ西木野さんから放たれた言葉は、ひどく重く感じた。
少なくとも、先ほどまで笑顔だった花陽が、表情を崩すくらいには。
「西木野……さん…?」
「私の気も知らないで…勝手なこと言わないでよ…!」
────ここ、だな。
「西木野さん。──────アイドル、やってみない?」
「っ…!誰がそんなこと!」
「言い方を変えようか。アイドル、やりたいんだろう?」
「っ!?」
「君の今までの反応を見ればわかるよ。隠してるつもりかもしれないけど、俺には筒抜けだよ。
……で、質問を重ねるよ。
────何が君にストッパーをかけてるの?」
「っ……」
花陽の言葉で、少なくとも西木野さんは今感情的になっている。荒っぽくて汚い方法だが、西木野さんの心の中を知るなら、今だ。
西木野さんはしばらく黙っていた。
「……夢が…あるんです」
「……聞いてもいい?」
「……私の家が病院を経営しているのは知ってますよね?」
「…ああ」
「両親はそこの医師で、私は将来そこを継いで、両親を楽にしてあげたいんです。だから、私は高校を卒業したら、医学部に行きます。そのために勉強しないと、いけないんです。
────私の音楽は、もう終わり。
アイドルをやってる暇なんて、ないんです」
彼女はそこで言葉を切り、俺から目を背けた。
嘘をついているようにも思えない。けど俺には君が…納得してるようにも思えない。
「……それが君の“夢”なの?」
「はい」
「……そっか、じゃあ君は、“親のために”医者になるんだね。
──────それって正しいことなのか?」
「え……?」
「俺は詳しいことはわからない。
────でも、医者って“患者のため”になるんじゃないのか?
“患者さんを助けたい”
その思いを君は抱いていないわけだ。
その気持ちなしに、勉強が続くのか?
…続けられたとしても、医者は続けられないだろうな。君には医者として必要な志が欠けているわけだから」
西木野さんの表情が、怒りで染まっていくのがわかる。
───怯むな。俺は俺のなすべきことをやれ…!
「夢っていうのは、“義務”じゃないんだ。
大切なのは、“意思”。
……俺はあいつらから、それを教わったんだ。
君はさっき、“両親を楽にしてあげたい”って言ったね。でも、それは君の本心なのか?
どうしようもないことだと諦めて、医者になる未来に自分でも納得のいく理由を後付けしたんじゃないのか?
───“意思”のない行動に、結果はついてこない。
もう一回聞くよ、西木野さん
─────君の“やりたいこと”は、何?」
怒りで顔を赤く染めながらも、俺の言うことに何かを感じているのか、西木野さんは何も言い返さない。
「……帰って…ください……一人で考えたいから」
「─────わかった。花陽、帰ろう」
「えっ…あ、うん…」
気まずい雰囲気にはなったが、俺の仕事は終わった。
あとは明日次第。
俯いたままの西木野さんを背に、俺たちは部屋をあとにした。
「あら?もう行くのね」
部屋を出た後、先生に会った。
「はい。……花陽、先出ててくれるか?俺ちょっと先生と話してから行くから」
「…うん、わかった」
花陽はそう言うと先生に一礼してから、家の外へと出た。
「……変わったわね、あなたも」
「…そうですか?」
「ええ。あの時のあなたは、人を嫌い、人と関わることに恐怖を抱いていたから。
…今のあなたを見ると、安心するわ」
「恐縮です」
「……あの子を、助けてくれるの?」
寂しげな目をして、先生は私へと問いかける。
心配でたまらないのだろう。
「……あの子は、本当は誰よりも優しいの。…ちょっと本心を表に出すのが苦手なだけでね。
…あんなに好きだった音楽も、今では触れようともしない。私が何を言っても『ママは心配しないで』の一点張り…。
…あんなに音楽が大好きだったのに…」
「安心してください、先生。
────俺が真姫さんを助けてみせます。
先生が俺を助けてくれたみたいに。
だから、大丈夫です」
「……本当に、変わったわね…」
先生は右の目に嬉し涙をためて、俺に笑顔でそう言った。
▼
先生との会話を終えて外に出ると、門の側で花陽が待っていた。
「ごめん、待たせたね。それじゃ、帰ろうか」
「うん…」
「…どうした?」
「─────何で西木野さんにあんなこと言ったの?」
「……何でって…」
「──────本心じゃ、ないよね?」
……俺の周りには本当に察しがいい奴が多すぎる。
…でも今は、まだ……。
「……ここじゃ迷惑になるから、歩きながら話そうか」
俺が歩き出すと、花陽も黙って隣に並んでついてくる。
「……何でか、って聞いたね。……西木野さんのためだよ」
「西木野さんの…?」
「花陽もわかってると思うけど、西木野さんは自分に嘘をついてた。だから俺は、きっかけになればいいと思ったんだ。西木野さんが、自分の心を見つめ直すきっかけにね」
「……そっか…」
───半分嘘で、半分ホント。
花陽は気づいてたのかもしれないけど、それ以上追求してくることはなかった。
───そして俺は本題の2つ目に入る。
「────花陽はどうなんだ?
やりたいんだろう?アイドル」
「……!」
自分の話になるとは思ってなかったのか、花陽はうろたえている。
「……うん、やりたい…。
─────やりたいよ、アイドル。
でも、私には無理だよ……」
「どうしてそう思う?」
「だ、だって私、声小さいし…人見知りだし…」
「……さっきも言ったけど、大切なのは“やりたい”っていう気持ちだ。それがあれば、迷うことなんてないんだぞ?」
「うぅ……でも……」
花陽に気持ちは、ある。
必要なのは、勇気。
「…ま、急いで決める必要なんてないから、ゆっくり考えてみなよ」
「……うん…」
────今日はまだ、ここまででいい。
やるべきことはやった。
あとは─────。
このあとは他愛もない話をしながら花陽を家まで送り、俺も家路に着いた。
▼
「じゃあ、説得うまくいかなかったんだ……」
「3人を誘うのは、難しそうですね……」
次の日の朝練の時、俺は昨日起こったことをみんなに話した。
「あぁ、やっぱりダメだった。
──────俺一人じゃ、な。
だから、みんなの力を貸して欲しい」
「え?どういうことですか?」
「────俺一人じゃなくて、みんなで“μ'sを作る”んだ。
……あの3人は、ずっと孤独なんだ。
自分の本心にずっと嘘をつき続けて、
やりたいことを心の中に閉じ込めてる。
─────だから、俺は3人を助けたい。
そのためには、俺一人じゃダメなんだ。
……力を貸して欲しい」
俺は4人に深く頭を下げる。
「えぇ、優真くん!頭上げてくださいっ!」
「そうよ。なーに頭なんて下げてんのよ。
─────そんな遠慮なんていらないわよ。
私達、仲間なんだから」
「矢澤……」
「そうですよ!優真先輩!
───そして凛ちゃんも花陽ちゃんも真姫ちゃんも
私達の大切な仲間です!
仲間が困ってるなら、手を差し伸べる!これ、当たり前ですよっ!」
穂乃果の言葉に、3人も同意の笑みを浮かべる。
「穂乃果…みんな……ありがとう…!」
「お礼なんて、いりませんってば〜!」
「……ですが、大丈夫なのですか?優真先輩でも説得できなかったのでしょう…?私達にできるのでしょうか…」
「大丈夫だ。説得は出来なかったけど
──────“種”は蒔いたから」
「“種”…?」
「キッカケってこと。昨日、西木野さんと花陽と話して、自分の気持ちと向き合わせる機会を作った。……後は、俺たちが連れ出すだけだ。
──────みんなを、孤独から」
俺の言葉に、4人は強く頷く。
「……じゃあ早速だけど…
西木野さんは、穂乃果と海未に頼みたい」
「了解です!優真先輩!」
「! 穂乃果はわかりますけど、私、ですか……?」
「あぁ。穂乃果だけじゃ、危なっかしくて任せられないからな。
……それに、絶対に君の力が必要になる時が来る。だから、頼んだよ?」
「……!はいっ…!」
「そして花陽……
─────矢澤、ことりちゃん、頼んだ」
「はいっ……!」
「…にこで大丈夫なの?あの子人見知りだし、アンタ達知った顔が行った方がいいんじゃない?」
「いや、大丈夫だ。正直花陽に関してはこの中で、誰よりもお前が適任だ」
「……アンタが言うならそうなんでしょうけど…わかったわ。任せなさい」
「そして凛は…俺に任せて欲しい。絶対に心を開かせてみせる」
穂乃果と海未が─────西木野さん。
矢澤とことりちゃんが─────花陽。
そして俺が──────凛。
それぞれが3人を孤独から救うため、行動を開始した。
今回分量がやたら多くなってしまって申し訳ありません泣
一応改行を駆使してみやすくなるようには工夫したのですが…
次回から、μ'sが3つに分かれて3人を勧誘する話に入ります!
形式上、個人回という形をとらせていただきます!
今回もありがとうございました!