魔法戦記リリカルなのはForce~世戦の軌跡~ 作:岸辺 翔
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プロローグ
「風が……人の心が、荒れてる……。なにか良くないことが起きそうだね……」
「なんだ、また予言か?」
「予想だよ。でも、当たりそうで嫌だなぁ……」
時空管理局・局長室。
そこで2人の男が話し合っていた。
「……で、今回の予言は?」
「…………狼と、風と、閃光と、死神と、魔王と、牙と、兎と、夜天と、猛毒と……。なんだか、嫌な予感しかしないね」
「死神はお前だとして、狼や牙、ましてや猛毒……?」
「まあ、僕はみんなを守るだけだから。やることなんて変わらないよ」
漆黒を思わせる長髪をなびかせながら、男は小さくため息をついた。
まるで鬱陶しそうに、それでも満足そうに。
「今のうちに策を考えよう。新造次元航行艦の準備を急ごうか」
「了解だ。お前も戦うのか?」
「必要とあらばいつでもね」
「お前らしいな」
暗い室内で残響した、2人の声だけが怪しく残った。
†★†★†★†★†★†★†★†★†★†★
「…………新たな戦火……か」
暗い、闇の底。
明かりなど何処にも無く、ただただ闇だけが続く空間。
これは……俺が刻限を向かえ、世界から排除され、また次の世界へ行くときへの繋ぎ空間。
また、俺は借り出されるのか。世界へと。
「様々な世界を見てきたが、次はどうなることやら……」
新たな戦い。
それが何を意味するのか。
そして、それこそが過去と現在と未来の交わる未知の世界。
死神と言われし少年と、銃騎士と呼ばれし狼と、猛毒と呼ばれた2人の少年少女の物語―――