鬼シリーズ(完) 作:スインガ
鬼シリーズ 13話 「死の置物」
俺はまたも小川調査事務所で暇を持て余している。
コンコンとドアがノックされ、小川さんが「どうぞ」と言う。
今回は男性だった。俺より明らかに年上で、身長も俺より高い。
男性はサラリーマンをしていて、知人からもらったものを引き取って欲しいと言ってきた。(だからなんで寺に持っていかないんだ)
男性は金を払ってでもこの置物を手放したいらしい。
男性「この置物呪われてるらしくて、7日持ってたら死ぬらしいんですよ。で、お寺に持っていって、渡して家に帰ると机の上に置いてあって。」男性によるとお寺や神社ではなく、人に渡さない限り帰ってくるらしい。俺は興味がでた。
俺「わかりました。引き取りましょう。」
男性「ありがとうございます」
と男性から俺には置物は渡された。
外見は2匹の龍が絡み合いながら、手には水晶2つずつを持っていると言う感じで、大きさは、ソフトボールぐらいの小さな物だ。俺が見ても、あんまりよくわからない代物だがムロクが見ると、とても妙な物らしい。
俺「ムロク、これ何人殺してる?」
ムロク「よくわからん」
俺「なんじゃそりゃ」
ムロク「これを欲しがる物好きは死ぬだろうさ。お前みたいに」
俺「本当に死ぬのかやってみたいんだ」
ムロク「まあ俺がいるから大丈夫だろう」
俺はムロクがいるという安心感が最も大きい。
俺「すみません、これ誰からもらったんですか?あと、あなたは何日所持していましたか?」
男性「えっと、これは死んだ友人の両親から貰いました。僕は2日所持していました。所持してる間は、変な夢ばかり見ました」
俺「まさかとは思いますが、ご友人はこれで亡くなられたんですか?、それとその夢はどんな物ですか?」
男性「多分ですが、これのせいと聞きました。夢の内容はどうしても思い出せなくて、さっきまでおぼえていたんですが」
(これを手放して所持権が移った瞬間に記憶が消えるのか)
俺「だいたいわかりました。これは僕の方で処理させていただきます。」
小川さんはそのあと手続きをして給料を俺に渡す。
小川「お願いだから死なないでくれよ」
俺「大丈夫ですよ、ムロクもいますし」
小川「でも、それが人を殺せるなんて」
俺「骨でも練り込まれてるじゃないですかね」
小川「冗談でも怖いよ」
俺「すみません」
俺は家に帰るなり、置物を部屋に飾り、放置した。
1日目の夢。
真っ白な空間。なにか懐かしいと感じた、おそらくムロクと会った時に似ているのだろう。だが、ここにはなにもない。俺は目瞑り。闇を見る、心が落ち着く。
俺「よし、どうしようかな、進もうか、でも方向が全くわからんな」
すると、声が聞こえる。よくよく聞くと、ムロクの声で『目を瞑り、自分が前と思う方向に行け』と聞こえた。
俺は目を瞑って前と思う方向に歩き続ける。もう、わけがわからないほど歩いた時だ。ドン!と何かが俺に当たる。壁だ。透明な壁、もしくは真っ白な壁。俺は「は?」と思いながら、壁に手を当てようとした瞬間起きた。
起きてすぐムロクにきく「なんだろ。あの夢は」
ムロク「真っ白だったな。本当くだらない物だ。本当に死ぬのかな〜」
俺「期待外れだ。あと6日頑張るがなんかあったら頼む」
ムロク「わかった」
その日は家にしおりが来た。
しおり「ねーねー、これなに?」
俺「あ、触るなよ。死ぬぞ」
しおり「し、死ぬ!? シン君は大丈夫なの?」
俺「大丈夫に決まってる」
(シン俺のあだ名だ。心霊スポットに連れて行かれ、俺がいると必ずと言ってもいいほど怖い目にあうと言い。神だと言われ、神がシンに変わり、今ではシンだ)
しおり「死なないでよ」
俺「死ぬわけない。あと100年ぐらい生きてやる」
しおり「そのうち呪われて死ぬかもね」
俺「ありそうだな」
俺たちはそんな冗談を言い合う。
二人で晩飯食いに行き、その後はすぐに帰った。
俺は「次の夢はなんでしょね〜」とムロクに言い、寝た。
2日目、この日もまた一緒だった。
俺「くだらない」
ムロク「これで死ぬって精神的に病む方かな?」
俺「あー、なるほど」
それから5日まで、同じだった。
5日の夢が終わり、起きた俺は思っていたような夢が見れなくイライラしていた。
ムロク「そうイライラするなよ。あと2日だろ」
俺「なんか、こんなので死ぬのは本当に意味がわからない」
6日目の夜の事。変化があった。
この日は、白ではなく真っ黒だった。俺は少し興奮気味だった、だがどうすればいいか全くわからず、座って瞑想をする、瞑想をする環境としては最高だった。なんの音もない自分の呼吸の音だけだ。
耳をすます。なにも考えない様にすると気づいた。白い空間では、歩いて行くと壁がある。では、黒い空間なら黒い壁なのか?
俺は歩く。
ドカン!俺は壁に当たる。
俺「お?やっぱり壁か、ん?」
俺はなにか懐かしいという感覚がある。
俺「胎動巡りか!でも壁に手を付けると目が醒めるな、やるだけやってみるか」
俺は恐る恐る壁に触れる。
俺「触れるじゃないか!」
俺は壁に右手を付けながら、歩く。歩き続けると階段の様なものに焦りこけかける。階段は上に向かっていた。階段を上がる。上がっている途中俺は気づいた。
俺「あぶね。逆は地獄か、でも、どういう考えで右に行くのか」
俺はいろんな好奇心が出てきた。
・地獄の方向には本当に地獄があるのか
・地獄ではどうなっているのか
・上への階段は天国なのか
・明日にはどうなっているのか
俺はそれが気になって、下に戻ってみた。案の定下に続く階段はあった。だが、この先に行ってしまうと本当に死んでしまう。そう感じて行くのをやめる。
俺「どうして起きようかな、何かをするのか?でもなにを.....お!壁をぶっ壊すか!」
壁を本気で殴る。思った以上に簡単に割れた。硬さは少し硬いガラスぐらい。向こうから光が見え俺は起きた。
目の前にムロクがいた。
ムロク「どうだった?なんか変化あった?」
俺「おう!めっちゃあったし謎が解けた!」俺はさっきの夢を事細かく話した。ムロクは「さすがだ」といい褒めてくれた。
携帯を見るとしおりから電話とメールがあった、なんだ?と思い、時間を見ると午後3時だった。メールを見ると
『シン君〜暇、遊ぼ』
『え?どうしたの?』
『まさか、死んでないよね?』
『今から家に行く』
俺「ん?くるのか」
ムロク「愛されてるな」
俺「ありがとう」
するとピーンポーンとベルが鳴る。
俺「いいよー!」
しおりは泣きながら抱きついていた。
しおり「本当に死んでると思ったんだがら」
俺「すまんな、今まで寝てたんだ」
しおり「今日で何日目?」
俺「6日目だ、あと1日」
しおり「寝たらダメだよ」
俺「((((;゚Д゚)))))))俺寝れないじゃん」
しおり「死なないって約束する?」
俺「当たり前だ、俺が死ぬわけない、しかも、謎解きは解けてる」
しおり「じゃあ約束」
俺「おう」
ムロク「イチャイチャを見せつけられる日が来るとは」
俺はニヤリと笑い、しおりに帰る様に言った。すんなり帰ってくれた。
俺「あと1日だな!」
ムロク「死ぬなよ」
俺「任せろって」
今日もぐうたらし、夜を迎える。
7日目の夢に入る。
今回も黒い空間だ。いつもと同じ様に前に進む。壁がある。左に行き、階段を上る。階段は思ってた以上に長い。足が潰れそうだ。もう何分登ったか。
そうして、扉が見えた。
扉はかなり大きく縦に5メートルほどある。(こんな大きいやついないだろ)
扉はごげ茶色で木でできている様だ。扉自体に『謎を時、正しい方向へ来れた者は扉を開ける資格がある』
俺「ん?じゃあ、100%天国という保証がないな、まあいっか〜」
俺は扉を開ける。開けた瞬間、パリン!と何かが割れた音がし起きた。
俺「お、帰ってこれた〜」
しおり「よかった。」しおりは泣いていた。
俺「え?なんでいるの?」
しおり「心配で見に来た」
俺「不法侵入だぞ」と笑う。
だが、しおりは泣き続ける。
少しするとしおりも落ち着き、今まであった事を全て話す。置物を見てみると水晶が2つ割れていた。
俺「これは正解した分と壁壊した分かな?」
ムロク「まあ、よくやった、この置物にはもう力がない。水晶3つでやっと維持できているレベルだった、1つは保険だろう」
しおり「生きてたし、ご飯作ってあげるよ!」
俺「頼む」この時俺は初めて彼女の手料理を食った。
その後、置物は寺に持っていった。
今でも気がかりなのは下には何があるのか。気になってしかたない。
その後、小川さんに電話し無事を報告する。
小川「おー!さすがだね、よかったよかった」
俺「ありがとうございます」
小川「じゃあ、今度もまたよろしくね」
俺「はい」
電話を切る。
くだらなくなってしまいました。すみません