鬼シリーズ(完)   作:スインガ

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鬼シリーズ 16話 「幽霊助け」

鬼シリーズ 16話 「幽霊助け」

 

 

 

この日の幽霊退治が長引いてしまい、すっかり夜になってしまった。しかも、場所はかなり遠く電車で帰らなくてはいけないのだが終電が終わってしまい帰れない。仕方ないのでどこかのカプセルホテルに泊まって明日の朝帰る事にした。

カプセルホテルを探しに街を歩く。どの店ももう営業は終わっていて、空いてるのはコンビニだけだ。

やっとカプセルホテルを見つけ、部屋にはいる。

 

俺「やっぱりかなり狭いな」

 

ムロク「仕方ないだろ」

 

俺は寝転びながらテレビを見る、相変わらずくだらないテレビばかりで退屈していた時、心霊番組っぽい物を発見、俺は興味津々で見る。だが、案の定、偽物ばかりで本物はあるのはあるがまったく怖くなかった。

 

俺「出てる芸能人はこれを見てなにが怖いんだろう」

 

ムロク「どうせ演技だろ」

 

俺「だろうな、じゃあもう寝るよ」

 

 

その日の夢、俺のアパートの前に白いワンピースの女が立っている。女は俺の部屋に向かい歩いていく。俺はそれを追う。女は俺の部屋に入る、俺も部屋に入るが誰もいない。

俺「は?」すると背後から「助けて欲しい」と言ってきた。少しビビったがすぐに落ち着き話を聞く事にした。

 

俺「なにを助けて欲しい?」

 

女「私の息子が危ない」

 

俺「その子は何歳だ」

 

女「14歳で、何かに魅入られていた。でも私の力じゃどうしようもなくて」

 

俺「お前自身は現実世界で俺と会えるか?」女はうなずく。

 

俺「じゃあ、俺が起きたら、連れて行ってくれ」

 

女「わかった、ありがとう」

 

俺「おう、任せろ」

 

そうして、俺は起きた。

 

女「おはようございます」

 

俺「お、おう」

 

女「本当にすみませんね」

 

俺「大丈夫だ、それじゃあ行こうか」

 

俺はその後、女について行く。場所的には案外近いもんだった。着くと、それはかなり高級そうなマンションだった。

 

女「ここの708号室です。」

 

俺「わかった」俺は708号室のインターフォンを押す。

 

俺「あ、あのー僕はシンと言うものです。息子さんに用があってきました」

 

男「ん?シン?誰だ、息子に何の用だ」

 

俺「それはお会いして言いたいのですが」

 

男「んー、わかった」見知らぬ俺をすんなり入れてくれる変な家族だった。俺は部屋の前のインターフォンを押す。

 

男「どうぞ」

 

俺「お、お邪魔します」

 

そういい、家に入れてくれた。部屋はかなり大きく部屋が8個ぐらいあって、高級そうな置物もあった。俺はリビングのソファに座らせていただき、話す。

 

俺「あの、昨日の夜にあなたの亡くなった奥さんから息子さんが危ないと言われここに来まして」

 

男「妻が?それは本当ですか」

 

俺「はい、息子さんに何かが取り付いて、危ないと」

 

男「実は今息子が熱を出していまして」

 

俺「少し会わせてもらっていいですか?」そう言うと男はある人部屋に入れてくれた。入るなり嫌な気がドバーッと出てきた。息子さんには無数の手が付いていた。

 

俺「心霊スポットに行ったんですか」

 

男「そうなのか?」

 

息子「うん」

 

俺「息子さんに手が大量についてます、主に首」

 

男「シンさんどうにかなりませんか?」

 

俺「なりますよ、では失礼します」

 

俺は息子さんに触れ、ムロクの力を借りて、祓う。すると、無数の手は弾け飛ぶ。

 

俺「終わりました」

 

男「ほ、本当ですか?」

 

俺「はい、もう熱も下がるでしょう、また何かありましたら、小川調査事務所に連絡をください。」そういい名刺を渡す。

 

男「ちょっと待っててください」そう言うとリビングに戻り封筒を俺にくれた。

 

俺「え?いいですよ」

 

男「いえ、本当に感謝してます。妻が見つけてくださったんだ、これも何かの縁です」

 

俺はお辞儀をし家を後にする。

 

俺「これでいい?」

 

女「本当にありがとうございます」といい泣き出した。

 

俺「戻ってあげなさい」

 

女は俺にお辞儀をし、消えた。

 

 

俺「ムロク、ありがとう」

 

ムロク「これも俺の仕事だ」そうして、小川調査事務所に戻るとまた誰かいた。女だ。高校生ぐらいの人だ。俺はどうもといい頭をさげる。

 

小川「シン君今出れる?」

 

俺「はい、さっきもやってきたんで」

 

小川「この女性の家の庭に何か埋まってるかもだから、見てきて」

 

俺「わかりました。じゃあ行きましょう」

 

女「はい、ありがとうございます」といい俺は女について行く。

 

俺「なんかあったの?」

 

女「はい、昔っから、夜になるとなんか叫んでるので」

 

俺「今まで誰かに相談したりしなかったの?」

 

女「いえ、ずっと前から親に言ってるんですけど、私にしか聞こえないらしくて」

 

俺「ほー」そういい、家に着いた。家は一軒家で古そうだが落ち着く感じの家だ、家の周りには石の壁みたいなのがあり、沖縄みたいだ。

 

俺「お邪魔します」

 

女「どうぞ、こちらです」俺は庭まで案内された。庭には松の木みたいなのがいっぱいあって綺麗だ。何か地蔵のようなものもある。庭全体を見てもなにもない。

ムロク「あれか」ムロクが入ってくる。

そして、見えるようになると石の壁に女が頭を打ち付けている。

 

俺「あの石の壁に女が頭を打ち付けていますな、見ます?」

 

女「え?私見えませんよ」

 

俺「俺が見せてあげるんです」

 

女がうなずく。俺は女の手を握ると女は「うっ」と言い、口を押さえた。

 

俺「あれだと思いますがね」

 

女は俺を見ながら、「なんとかしてください」と言ってきたので俺は頭を打ち付けている女に近ずく。よくよく見ると目がなく、空洞で、額からは血が出ていて、無表情、一定のリズムで頭を叩きつけている。(ここシミ出来てるだろうな。この下に何かあるのか?)

俺は女の真下を少し掘り始める。掘り始めたと同時に女がそこをどいてくれた。

 

俺「お、ありがとう」

 

目の無い女は俺を見て、うなずく

 

俺「この下にあるのか?」

またうなずく

 

俺「わかった」

 

俺は掘り進める。もう上半身が埋まるぐらい掘ったとき、白い何かが埋まっていた。俺はそれを取り出すと額が割れている頭蓋骨だった。

 

俺「これが原因か」

 

俺はそれを持ち、依頼主に頭蓋骨を見せる。

 

女「そ、そんな物なんでうちに?」

 

俺「さぁ?まあもう大丈夫だと思います。では失礼します」

 

俺は頭蓋骨を持ち家を出る。

 

俺「なー、お前の墓はどこだ?」俺が墓の場所を聞くと目の無い女は俺を墓まで連れて行ってくれた。寺の住職に事情を話し頭蓋骨を託す。

目の無い女は俺にお辞儀をして来たから、し返すと、女はありがとうと言ってくれた。

俺は心があったかくなった。

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