鬼シリーズ(完)   作:スインガ

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鬼シリーズ 17話 「先輩」

鬼シリーズ 17話 「先輩」

 

 

 

 

ある日Bから電話が来た。

 

B「サークルの先輩が心霊スポット行きたいって言っててよ。俺がお前呼んでもいいかって聞いたら、大歓迎だって言ったから来てくれよ」

 

俺「おー!まじで!?行く!」

 

B「サンキュー」と言い、日にちを言って電話を切る。

評判ではBの先輩はいいカッコしいというか、自分はすごいみたいな人らしい。

 

翌日、俺、B、Bの先輩(Bの先輩を移行、先輩とする)先輩の友達(移行、友とする)という4人で心霊スポッ巡りに行った。

それはいつもの俺らのように自由気ままに行きたい場所を決め、その場の気分で、決めたりはしなかった。全て先輩が決めていた。もちろんBが運転だ。

 

B「先輩、どこに行くんですか?」

 

先輩「〇〇トンネルあそこめっちゃ出るからなー、まあ俺がいれば大丈夫だけど」実はそのトンネルは俺とBはすでに行っている。

 

俺(なんだこの人)

俺「俺も来させてもらってよかったんですか?」

 

先輩「気にすんなよ!」

 

そこから、トンネルまでの間先輩はの怖い体験で車の中は盛り上がっていたが、もちろん俺たちは愛想笑いだ。すると先輩が「みんな怖い話しようぜ!」と言ったので、俺は自分の体験した、くだらない怖い話をした。Bは行き先のトンネルの怖い話をし、先輩達には大絶賛されていた。先輩の友達は明らかに作り話のような話をし始め、本当に面白くはなかった。

そして、トンネルに着く

 

先輩「よし、着いたな、じゃあトンネルの真ん中でライト消して、クラクションならそうぜ」

 

B「わかりました」Bは乗り気ではなさそうだ。怖いのだろう。

そして、俺たちはゆっくりトンネルに入り、真ん中に着くとBが「いきます」といい、その合図と共に車内に緊張がはしる。

プー

プー

プー

プー

4度クラクションをならす。

すると先輩は「お、キタキタ」と言いながら、フロントガラスの奥を指差す。その指を少しずつずらしていき、Bのガラスの横を指差した。

だが、そこにはなにもいない。

 

いるのは先輩の真横だ。ドア越しでもなんでもない。真横にいる。頭から血を大量に出し片目がない女が先輩を睨む。

 

(どうしようかな〜、てかこの人見えてないな)

俺「本当ですか?俺には見えませんけどね」

 

先輩「なんで見えねーんだよ。いるじゃねーか!Bの横に」そうして、Bは俺を見る。俺は先輩にばれないように顔を横に振る。

 

B「こ、怖いんでもう行きましょうよ」

 

友「そうしたほうがいいかもな」

(お?見える人か)

 

B「はい」そう言うとBは車を走らせる。

トンネルを出ても、女はずっと先輩を睨む。すこし進み、少しずつ女が動いてるのに気づいた。先輩の左目をつかもうとしている。

(これ失明するな)俺はさすがに失明はやばいと思い、自分が見える事を言った。

 

俺「先輩、実は俺見えるんですけど、先輩見えてないですよね」

 

先輩「は、は?俺見えてるぞ」

 

意地を張っている。くだらない。

 

俺「言っていおきます。霊が生きている人に対して怒りを表す事は2つあります。一つ・おちょくる事。二つ・幽霊を見えると嘘をつく事です」

 

先輩の顔がみるみるうちに青ざめる。友さんは無表情だが、口を開く。

友「そうだったのか。仲間と思ったのに.....」

 

よくわからない言葉だ。俺はその言葉を理解できなかった。

 

俺「先輩、このままじゃ、左目を失いますよ」

 

先輩は焦りすぎたのか、呼吸が乱れ、「お、下ろしてくれ!」と言う。だが、道のど真ん中で下ろすわけにはいかない。

駅に着いた。

先輩は先に電車で帰ろうとする。もちろん、女連れて。

友さんはまた口を開く。

 

友「お前は見えるのか」

 

俺「ええ、先輩もですか?」

 

友「まあ、俺は見えるけど、何にもできない。あいつも祓ってやれない」

 

俺「そうでしたか」

 

俺たちは無言になるとBが「帰ろう」と言ってきた。

 

 

次の日、Bから電話が来た。

B「先輩が左目飛び出て、失明した。」

 

俺「知ってる」

 

B「なんで、何にもしなかったんだ」

 

当然これは言われると思った。

俺「すまん、でも、あれは左目だけだ、もう害はない」

Bは黙り込む。

 

俺「本当にすまない」

 

B「俺に言っても無駄だ、先輩に言え」といい、電話をきる。先輩に電話してみたが、繋がらない。Bに家を教えてもらい行ってみてもいなかった。

(失踪?)

Bはその日から、心霊スポットには行かなくなってしまった。

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