鬼シリーズ(完) 作:スインガ
鬼シリーズ 18話 「呪物」
Bともあまり遊ばなくなり、仕方なく車を買う事にしたが、案の定金が足りない。その日からはバイト三昧で金を貯めるのに全力を尽くしていた。
頑張って、ため続け親から少し金をもらい、学校はほぼサボりバイトをしていた。ようやく8人乗りの車を買える金額に達し、彼女と一緒に中古を買いに行った。彼女にチョイスしてもらい、中古の割にはかなり安く見た目も良い車を買う事ができた。
その後は彼女と少しドライブをしにいった。なぜかいつの間にか心霊スポットに行っていた。
俺「なんで、心霊スポットなんかに来ちゃうのかね」
しおり「類は友を呼ぶっていうでしょ」いつの間にか彼女も幽霊に慣れたらしい。
(その通りかもしれないな)
俺たちはあるトンネルの前にいた。確かここはありきたりな女の霊が出るって言ってたな。
トンネルを通った。でも何も出ない。
俺は残念で仕方なく(今度またこようかな)そう決心し、しおりを家まで送り、一人で帰る。
家に着くと部屋の中にお姉さんがいた。明らかに幽霊だった。
俺「不法侵入ですよー」
女「幽霊に法律が通じるのかしら」
俺「それもそうか、まあいいや、なんでしょう」
女「いや、特に用はないんですけど、息子が行方不明って事になってて場所は知ってるんですけど、警察に言えないし、私を見える人いないので」
俺「完全に用あるじゃん。で、その息子さんの場所を俺に言って警察にいてもらおうと?」
女「そういう事です。」
俺「それ、俺リスク高すぎない?」
女「ですね。」
俺「じゃあ、俺が手紙書くから、内容言って」
そうして俺は警察当てに手紙を書く。もちろん名前も書かずに住所など何も書かず内容だけの手紙。それを今日の夜に警察署の前に落としておく。それの手紙について行く女の幽霊。
俺「もういいか」
ムロク「なんでばれないんだ」
俺「しらんな」
次の日、大学の友達が俺の家に来た(以降H)
H「なんか黒いの拾ったんだけど、何これ」
俺「お前はガキか。なんでもかんでも拾うなよ」よく、その黒いのを見ると、人形のようなもので、糸と思っていたものは全て『髪の毛』だった。
俺「うっわ、呪物かよ」
H「何それ、やばい?」
俺「お寺に行って渡したほうがいい」
すると何かがポロッと落ちた。『生爪』だった。俺は猛烈に気分が悪くなり、トイレに行き吐いた。
俺「おい、今から寺行くぞ」
俺はHを連れて寺に行くと、住職は物を見せる前から「わかってます。来なさい」と言う。この時「さすがだな」とついつい言ってしまった。
Hが物を渡すと、住職も嫌な顔をして、「これはすごい念だね」
住職によると。
「これは誰かが、人を呪い殺すためのもので、落としてしまったのだろう」と言っていた。
こんな恐ろしい物をすぐに拾うHの気が知れなかった。そのあとはお祓いをしてもらい、何事もなかった。