鬼シリーズ(完) 作:スインガ
鬼シリーズ 21話 「トンネル」
この間心霊スポットに行った時の出来事。あるトンネルに入った。そこは車で通るんじゃなくて歩いて通るんだけど、真っ暗なんだ。ライトなしじゃ本当に何も見えない場所。そこで起きた謎の出来事。
そのトンネルは夜には行けないんだ。(どんだけ暗いんだ)っていうぐらい、暗い。ライトもちっぽけに見える。
そんな所に俺は一人で行った。
俺はリュックを背負い、ヘッドライト一つで、前に進む。
周りにも肝試しに来た人が数組いたが、みな黙っている。
そのトンネルはかなり長い。情報ではそんなに長くない。なぜだ。
気づくと他の人達はいなくなってた。
俺「は?」と俺は混乱して、時計を見る。0時0分。時間は午前0時だ。おかしい。さっきまで昼だったはず。おかしいと思いながらも、俺は歩き続けた。でも、どうしても、出れない。
俺「なームロク」
ムロク「なんだ」
俺「これどうにかできない?」
ムロク「してやれんな、楽しいだろ」
俺「まあ楽しいけど」楽しいがこれはさすがに変だ。そんな事を話している時。足音が聞こえる。下駄の様なコツン、コツンという足音。俺はトンネルの奥をよく見た。なにもいない。俺が少し落ち着いた瞬間だ。真後ろから、コツン、コツン。
俺「うっ」少し声を出してしまった。後ろを振り向くと天狗だった。
俺「え?て、天狗ですか?」
天狗「え?」そう言うとスーッと消えていった。
俺「は?笑、話かけたら消えるとか、コミュ症かよ」
ムロク「あれは天狗じゃないな、普通の霊だ」
俺「天狗の顔だったのに?」
ムロク「そこはしらん」
?「ねぇ」
俺の真横から、髪が濡れている女が話しかけてきた。その霊はニヤリと笑っている。
俺「なんですか」
女「・・・いい?」
俺「なんですか」
女「・・貰っていい?」
俺「なにをですか」
女『魂貰っていい?』
俺「嫌です」
女「ねぇ、いいでしょ」
俺「嫌ですってひつこいですよ。あなた死んでるのだから、さっさと成仏しなさいよ」
女はなぜか泣き始めた。俺はそんな事を無視し、前に進む。
やっと、トンネルを抜けれた。時間を見てみると午前0時2分。
俺「は!?、2分しかたってねぇー!」
ムロク「あの女すごかった。念がやばい」
俺「まじか。俺やばかった?」
ムロク「あれでお前がビビってたら、やばかった」
俺「まあいいや」
トンネルを無事に抜けれたが、空が、赤い。建物はなにもなく平原が広がっているだけだ。そこには誰もいない。
俺「なんか、悲しいな」
ムロク「さっさと帰ったほうがいいかもな」
俺「だな〜」
俺は少し怖くなり、トンネルを戻っていく。
また、コツン、コツンと聞こえてきたが、無視する。そして、目の前に天狗が出てきた。なぜか俺はそれにムカつき、ぶん殴ってしまった。
殴れたのだ。
殴られた天狗は倒れこみ、「え?なんで?どうして?」という顔をして来た。それにもムカついたが、無視し、放置していった。
次に女が話しかけてきた。
俺は完全無視した。
歩き続けていると耳鳴りがした。
すると、何かにライトを向けられ眩しくなる。
俺「眩しい」
?「あ、あー、すみません」
知らない人が俺にライトを照らしていた。
俺「戻ってきたか」
?「え?ど、どうかされましたか?」
俺「いえ、でわ失礼します」とお辞儀し、トンネルを後にした。
時間を見ると昼間に戻っていた。