ここまで読んでいただきありがとうございます!
第二章日常編も引き続きよろしくお願いします!
あと今回のおまけはデート・ア・ライブ14巻のネタバレを多少含みますのでお気をつけて。
ガーディアン襲撃の後、士道たちは急いでラビットハウスへと戻り、仕事を再開していた。
十香たちが霊力を感じ、すぐに店を飛び出してしまったが、その間全く客は現れなかったようだ。
街を走っているときも全く人の気配を感じなかった。
このことはガーディアン襲撃と何か関係があるのだろうか・・・・。
士道はそんなことを考えながらやりっぱなしだった皿洗いをしていると、やたらテンションが高い声が聞こえてくる。
「ねえねえ四糸乃ちゃん、さっきの可愛い服にまたなれないの!?」
「あ、あれは少し特別で・・・滅多なことではならないようにしてるん・・・です。ご・・・ごめんなさい・・・」
「ココアさん、四糸乃さんが困ってますよ。・・・そのキラキラした目をやめてください」
「え〜、残念・・・チノちゃんに着て欲しかったのに・・・」
「それが目的でしたか」
ココアの企みを知り、チノがため息を漏らす。
もうすっかり落ち着いたようでチノはいつもの装いに戻っていた。
「というかさっきの十香ちゃん、まるで別人みたいだったよね!キリッとしてて!」
「確かに・・・何だか大人の女性って感じがしました」
「む、むう、そうか?・・・・その、なんだ。そっちのほうがよかったか?」
十香が少し不安そうに言うとココアは首を横に振って否定する。
「ううん、そんな事ないよ?私はいつもののほほん、とした十香ちゃんが大好きだよ!・・・あ、だからと言ってキリッとした方が嫌いってわけでもないけどね!」
「ですね・・・。わ、私はどちらかというといつもの十香さんの方が接しやすいので好き・・・です」
「そ、そうか・・・うむ!ならよかったのだ!」
そんな彼女らを横目で見ながら士道は皿洗いを続ける。
その後、十香が「霊装は出せないが」といったのち、昔やったように霊力で服を作っていた。
リゼのものと同じラビットハウスの制服だ。
チノとココアから歓声が上がるが、その直後バーテンダーの制服はどこへ行ったのかと大騒ぎになっていた。
「・・・・と、そういえばリゼ、遅くないか?」
「確かに・・・さっきあんな事もあったばかりですし少し心配ですね」
「わ、私が見てきます・・・」
四糸乃がそう言って店を出ようとした時、店のドアが開きカランカランと音を立てた。
「おっ、噂をすれば何とやらか?・・・って」
ドアから入ってきた人物は確かにリゼだったのだがその後ろにもう一人・・・。
「ハロウ、士道。それに十香と四糸乃も。無事で何よりだわ」
五河琴里は笑みを浮かべながらそう言った。
****
その後士道たちは現れた琴里に一通りの経緯を話し、チノたちの紹介を終える。
そして琴里は頼んだコーヒーを一口飲んだ後、神妙な面持ちをしながら言う。
「じゃあそっちにもガーディアンが現れたってわけね・・・しばらくは警戒をした方が良さそうね。士道たちはチノとココアをできるだけ守ってあげられるようにして」
「ああ、分かってる」
「じゃあ私は単独でリゼを守るわ。だからリゼ、良かったら何だけど・・・」
「私の家に泊めて欲しいってことだよな!もちろんいいぞ、むしろ来てくれ!」
琴里が言い終わる前にリゼが嬉々として言う。
「え、ええ。ありがと・・・けど私は厄介者みたいなものじゃない?何でそんなに家に呼ぶことに乗り気なのよ」
琴里がそう言うとリゼは「えっ」と言ったのちゴニョゴニョと小さな声で喋り出す。
「じ、実はいつも家に話し相手がいるチノとココアのことが昔から少し羨ましくて・・・私は一人っ子だから家に歳の近い話し相手ができるのは大歓迎って感じで・・・」
そんなリゼを見て琴里は少し苦笑しつつ言う。
「なるほどね・・・そう言うことなら喜んでお邪魔させてもらうわ」
「でも・・・少し意外です。リゼさんがそんな風に思ってただなんて」
「リゼちゃんって案外寂しがり屋だったんだね!」
「・・・ッ〜!う、うるさいぞココア〜!!」
リゼが顔を真っ赤にしながらココアをポカポカと叩く。
・・・というかポカポカの威力を超えてボカボカな気がしなくもない・・・ココアが本気で痛そうにしている。
そんなやり取りを苦笑しながら見ていた四糸乃が何か気がついたように「あ」と呟く。
「そういえば・・・琴里さんは1日前どうしていたんですか?」
「うむ、確かにそうだな。食べ物も寝床もなかったろう?」
「ああ、そのことね・・・実は・・・」
と、琴里が言いかけたその時、店の扉がバン!と勢いよく開き、二つの影がバッと士道たち目掛けて飛びかかってきた!
「チ〜ノ〜ちゃああああん!朝のモフモフの続きをしましょおおお!」
「士道士道士道士道士道士道士道士道士道」
そう、その二つの影は・・・。
「み、美九に折紙!?ちょっ・・・・」
「ヒッ・・・あ、あの時の人!」
そして美九の手がチノ、折紙の手が士道に届こうとした時。
二人は何かに足を捕まえられたかのようにバランスを崩し、そのまま地面に落下した・・・。
よく見ると二人の足には鎖のようなものが巻きついていることが分かる。
そして店の入り口の方を見るとそこには耶倶矢、千夜、〈
「「何やってるのよあなたたちは」」
シャロと夕弦と同じく〈
****
「じゃあ話をまとめましょう」
現れた七人から話を聞いた琴里が、チュッパチャプスの棒をピコピコさせながら言う。
「まずガーディアンたちは私たちと接触した五人を狙って現れたと考えて間違いないでしょうね。そして、これから同じことが起こらないとは限らない」
その言葉にチノ、ココア、リゼ、シャロ、千夜がゴクリと息を飲む。
そんな彼女たちを見て琴里は安心させるようにニッと笑いかける。
「大丈夫、さっきリゼたちには言ったけど私たちがいる以上あいつらの好き勝手にはさせないわ」
「ああ、俺たちが絶対に守りきる」
士道が力強く宣言するとそれに同調して他の精霊たちも力強く頷く。
「・・・でもむしろ厄介なのは私たちの方よ。今のこの状況を解決する策が何もない上にこの先のことに何の見通しも立ってないんだもの・・・と、この話は上でしましょうか」
「う、上?」
リゼが不思議そうに言うが、その間琴里は端末を取り出し何者かとコンタクトを取る。
そしてそこにいた全員が不思議な浮遊間に包まれたかと思うと次の瞬間、今までとは違う景色が視界に飛び込んでくる。
チノたちは訳も分からず目を白黒させているが士道たちはこれが何なのか知っていた。
そう、ここは・・・。
「驚かせてごめんね。ここは天宮市・・・いえ、木組みの街の上空約一万五千メートル空中艦〈フラクシナス〉の艦内よ」
『く、空中艦!?』
チノたちが驚くのも無理はない。
普通に考えたら空中艦などSFか何かでしか見ないはずなのにそれが実在し、あまつさえ自分たちがそれに乗っているのだから。
士道も始めて連れて来られた時はかなり驚いたことを覚えている。
と、そこで士道たちが入ってきたことに気がついた長身で金髪の男性が声をかけてきた。
「これはこれは、士道くんたち!司令、みんな無事に見つかったんですね。・・・おや、そちらの麗しいお嬢さん方は?」
「この子達はちょっといろいろあって巻き込んじゃってね・・・。私たちの事情を知っていろいろ協力してくれてるわ」
「なるほど、そういうことでしたか。申し遅れました、私、ここで副艦長をやって居ります、
神無月はそう言うと恭しく礼をした。
・・・普段からこんな感じで真面目にやってくれれば良いのだが。
と、そんな事を考えているとチノやココアたちから自己紹介をしてもらった神無月が。
「リゼさんとおっしゃいましたか?まだ出会ったばっかりなのでアレなんですが出来れば罵倒しながら踏みつけて・・・」
「真面目にやってればいいものをあんたはアホか!そうやってすぐに性癖を出す!」
鋭いツッコミと共に琴里が神無月の腹に飛び蹴りを喰らわせる。
神無月はガハァ!?という叫び声と共に床に倒れ伏す。
しかしその顔は幸せに満ちていた。
「ハァ・・・ごめんねリゼ」
「い、いや、驚いたけど大丈夫だ・・・」
リゼが何か悲しいものを見るように床の神無月に視線を投げる。
そんな視線も快感なのか神無月はブルリと身震いする。
そんなやり取りをチノに見せないようにココアが手で目隠しをしていた。
そこで琴里はコホンと一つ咳払いをして。
「じゃあ気を取り直して、今の現状を説明するわ。みんな、お願い」
琴里がそう言うと艦橋の奥の方で作業をしていたフラクシナスのクルーがハッ!と返事をし、説明を始める。
「先日、何者かによってこの世界に飛ばされた時、その衝撃でフラクシナスの機能のほとんどを失いました。現状使用可能な機能は浮遊能力、
愛の深さゆえに法律で愛する彼の半径五百メートル以内に近づけなくなった女、〈
それを聞いて士道は小さく唸る。
「じゃあ今のフラクシナスは浮いてるだけで精一杯ってことか・・・」
「その通りでござりますぞ、士道くん。実は転送装置はここに来た時点では壊れており我々で何とか直してようやく使えるようになったのですぞ」
「司令が士道くんたちの元へ行くのが遅れたのはそういうわけです。私たちは専門の機関員では無いので転送装置一つでも修理にかなりの時間がかかりましたよ・・・」
百人の嫁を持つ男(ただしZ軸は無い)、〈
「そもそもこちらの世界に飛ばされた時に副司令が
五度もの結婚を経験した恋愛マスター、〈
と、それに続いて。
「相も変わらず
リゼと同じように悲しいものを見る目で言葉を紡いだのは、恋のライバルを次々不幸にしていくという〈
箕輪、中津川、幹本、川越、椎崎。
二つ名からそれぞれ色々とダメな感じが漂ってくるが彼らはラタトスク機関の中でも優秀な人材なのである。
士道も彼らのサポートを無しにしては精霊と和解など出来なかっただろう。
「・・・・もしこのまま帰れなかったら彼の部屋に仕掛けたカメラや盗聴器を回収出来ないじゃない・・・誰がこんなことしたかは分からないけど絶対に許さないィィィィ!」
「ああ!そういえば明後日にミスティのフィギュアが発売でござりましたぁ!アニメも溜まっていく一方・・・何ですかこの生き地獄は!」
「私も夜の店の予約が・・・」
「私は別れた三番目の女房の娘に久々に会う機会があったのですがね・・・司令、一刻も早くサーチ&デストロイをすべきです」
「私も川越さんに賛成です。久々に思いっきり藁人形を使いたい気分ですよ」
・・・何度も言うが優秀な人材なのである、本当に。
チノやココアが若干引いている気がしたが気のせいではあるまい。
みんなのそんな様子を見て、苦笑いを浮かべながら琴里は話す。
「・・・ま、私も川越や椎崎と同意見だけどね。さっき説明した通り今のフラクシナスはサーチ&デストロイのサーチができない状況にあるわけ。それこそおとーさんやおかーさんみたいな専門の機関員がいれば修理なんてあっという間でしょうけど私たちだけじゃそうもいかない。フラクシナスを完璧に直すまでにかかる時間は・・・そうね・・・」
「急ピッチで作業を進めて半年。それくらいはかかると思っていい」
扉を開き士道たちの後ろから艦橋に入ってきた人物がそう告げる。
無造作に纏められた髪に分厚い隈が特徴の女性、
「令音さん・・・半年、ですか。かなりかかりますね」
「
令音の言葉に士道は静かに分かりました、と一言いったのち、チノ、ココア、リゼ、千夜、シャロの方を向いて、こう聞いた。
「俺たち、もうちょっと世話になっても大丈夫か?」
その言葉に五人は顔を見合わせたのち、笑顔で頷いてくれた。
****
街の時計台の上、虹色に輝く
万由里の姿をしたファントムは楽しそうに笑った。
「計画の第一段階、精霊九人分の霊力が入った特別な
「・・・・・・」
しかし話かけられた淡いピンク色の髪の少女は何も応えない。
一拍置いた後ファントムが「ああ、そっか」と言ったのち。
「今は感情を消しているんだったね・・・すっかり忘れてたよ。それと、時崎狂三・・・の分身か、君は。何やら君は探りを入れてるみたいだね」
「うっ・・・ぐっ・・・」
ファントムに見つかり捕らえられた狂三の分身が苦しそうに呻く。
それを見ながらファントムは言う。
「・・・やっぱり昨日話したことが全部だとは思っていなかったんだね。じゃあ昨日言ってなかったことも全部話してあげるよ。・・・これから一年くらい、私はここを離れるよ。その間は〈ルーラー〉に
虹色に輝く
「この
そう言うとファントムは狂三の分身の首をはねた。
二亜「最後の方が御都合主義な感じがしなくもないけど第一章無事に終了っ!14巻が出てだんだんとキャラが立ってきた二亜ちゃんだよ。今回はその14巻からのゲスト、宇宙キター!な精霊、
六喰「・・・ふむん?」
二亜「ちょ、リアクション薄っ・・・満を持して登場した最後の精霊だってのに・・・まぁ今巻でデレなかったからかもしんないけどさ」
六喰「うるさい奴じゃの・・・うぬの巡り、むくの〈
二亜「おっとやっちゃいますか?えっへっへ、ここではウェスコットに奪われてないから完全な状態の〈
タカヒロ「頼むから星を滅せる精霊が店で暴れないでくれ・・・・代わりと言っては何だが何だが吹き矢で勝負でもしたらどうだ。これなら安全に勝敗を決められる。
二亜「んー?何でまた吹き矢・・・あ、よく見たらこのバーにあったんね・・・」
六喰「・・・ふむん?むくとそれで勝負するというのか。良かろう」
タカヒロ「決まりだな。じゃあ三人で一番点数が低い人が一番高い人言ったことに何でも一つ従う、ということで」
二亜「え、何そのエロいこと要求されそうな展開。てかタカヒロさんもやるの?」
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結果、一位タカヒロ、二位二亜、三位六喰
二亜「ふへぇ・・・タカヒロさん何者?百発百中・・・」
タカヒロ「まぁ昔少しあってな。では六喰くんに一つ要求を」
二亜「やばい・・・いたいけな少女に好きな要求をするおっさん・・・この絵面はやばい」
六喰「・・・・・・」
タカヒロ「じゃあ・・・また今度、気が向いたときにこの店に来てくれ」
六喰「・・・ふむん?・・・何を要求するかと思えば、そんなことでいいのか」
タカヒロ「ああ。今日は時間も短かったし、何より君は全く楽しそうじゃなかったからね。次来る時は、俺たちに心を開いて楽しく会話できると信じているよ」
六喰「心を開く・・・か。そんなことがあれば良いがの・・・まあ約束は約束じゃ。では気が向くことがあれば、また来よう」
タカヒロ「ああ。待っているよ。私と二亜くんもね」
二亜「・・・・そうだった、タカヒロさんはこんな人だったわ。カッケェ・・・」
タカヒロ「では二亜くん、予告をよろしく頼むよ」
二亜「うんにゃ、了解!ラジえもーん、と!次回、第二章日常編開始。タイトルは・・・『毛玉占いと劇場版うさぎになったバリスタ』お楽しみに!」
ティッピー「今回出ていなかったわしも活躍じゃ!」
二亜「あ、完全に忘れてた・・・」