デート・ア・ライブ~ご注文は精霊ですか?~   作:ハセ

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今回から日常編が始まります。
書いてみると案外難しかったです・・・ダメなところがあったら教えていただけると嬉しいです!


8月3日追記。
最近リアルの方が忙しく執筆ができない状態になっているので一時的に更新を停止させていただきます。具体的な再開時期は来年の2〜3月になってしまうと思います・・・。ですが必ず再開、完結させるので待っていてもらえると嬉しいです。

2018年10月23日追記
まだ待っていただけている人はいらっしゃるのでしょうか…リアルの方が想像以上に多忙になり、活動報告さえできませんでした。
責任を持って完結させますので、どうか生暖かい目で見守っていただけますと幸いです。


第二章 ラタトスクが観測したとある日常ver.木組みの街
第十三羽 毛玉占いと劇場版うさぎになったバリスタ


「士道くんおはよう!ついに・・・ついに今日から夏休みだよ〜!」

 

早起きをして朝食を作っていた士道の元に、そんな事を言いながらやたらハイテンションなココアが現れた。

ガーディアンの襲撃から一週間以上が経ったが、それからは特に大きな出来事はなく、全員が木組みの街で平和な日常を過ごしていた。

士道たちもここでの生活に慣れ、ラビットハウスでの仕事を淡々とこなしている。

 

「ああ、おはようココア。いつもはこんな時間に起きてこないのに、余程夏休みが楽しみだったんだな」

 

いつになく元気なココアを見て士道は苦笑しながら言った。

 

「だって、今日は夏休み初日にしてみんなで映画を見に行くんだよ!?楽しみせずにはいられないよ!」

 

そう、ココアの言う通り、実は今日士道たちはココアたちが夏休みに入ったのに合わせて映画を見に行くことになっていたのだ。

何でもこの店の常連の青山ブルーマウンテンという作家さんが自分の作品が映画化するにあたって貰ったチケットが余っており、それをココアが貰ったのだという。

そしてそのチケットの数が思ったよりも多く、千夜やシャロ、そしてそこに住まわせてもらっている精霊たちも一緒にみんなで見にいこうということになったのだ。

 

「まあ俺もみんなで映画に行くのは楽しみだけど・・・映画は夜だろ?今日も店を開けないとだし、とりあえず朝食にするからチノや十香たちを起こしてきてくれないか?」

 

「それが十香ちゃんが全く起きてくれないの・・・ほっぺたつねったりしたんだけど全然」

 

ココアのそんな言葉を聞いて士道は「ああ・・・」と呟いたのち、テーブルの上にあった朝食を盛り付けた皿を持って手渡した。

ちなみに皿にはスクランブルエッグとソーセージが乗っていた

 

「その匂いを嗅がせれば十香は簡単に起きるはずだ。今までの経験上、間違いない」

 

「な、なるほど、逆転の発想・・・!早速試してみるよ!」

 

何が逆転なのかは全く分からなかったがココアは渡された皿を持つと、ドタバタと寝室の方に走って行った。

と、その途中で起きてきたチノと四糸乃に出会ったようでこんな会話が聞こえてきた。

 

『あっ、チノちゃん、四糸乃ちゃん、おはよう!』

 

『こ、ココアさん!?私たちより早く起きてるなんて・・・今日は槍でも降るんですか?』

 

『あ、あはは・・・チノさん、それは流石に・・・』

 

『まあそんなことは置いておいて!二人とも。さっき士道くんから聞いたんだけど、十香ちゃんはどんなに熟睡してても食べ物の匂いを嗅がせれば起きるんだって!』

 

『『・・・知ってますけど・・・・』』

 

『あれっ、あれっ!?もしかして知らなかったの私だけ!?どういうこと、士道くん!』

 

それはお前がいつも一緒に寝坊してるからチノたちみたいにその方法で起こす機会が無いだけだ、と心の中で思いつつ、士道は朝食の準備を再開した。

 

 

 

 

****

 

 

 

みんなで朝食を食べ終わった後、リゼが来たのに合わせて店を開けた。

休日ということもあって客の入りは上々だ。

と、リゼと一緒に店を訪れて、ミルクと砂糖たっぷりのコーヒーを飲んでいた琴里が、その視線でチノを捉えながら士道にふとこんな事を尋ねてきた。

 

「ねえ士道、チノはお客さんの飲んだコーヒーカップを見ながら何をしているの?」

 

「ん?ああ。あれはカフェ・ド・マンシー、いわゆるコーヒー占いってやつらしいぞ。何でも、チノはカプチーノなら物凄い確率で当たるらしいからお客さんからも人気なんだよ。何なら占ってもらえばいいんじゃないか?」

 

「私のはカプチーノじゃないから別にいいわよ・・・」

 

と、琴里がそう言った時。

会話を聞いていたらしいリゼがこんなことを言ってきた。

 

「だったらティッピーに占ってもらったらどうだ?カプチーノ以外でもできるし的中率も抜群だ」

 

「「ティッピーに?」」

 

二人がリゼに聞き返すがそこでココアも思い出したかのようにポン、と手を打つ。

 

「思い出した!前一度みんなで占ってもらった時があったんだけど・・・本当に当たったんだよ!」

 

「ま、まさか、そんな事が・・・ティッピーはウサギだぞ・・・ん?」

 

そこで士道に一つの疑問が浮かぶ。

そもそもティッピーは喋れないはずで声はチノが出しているのではなかっただろうか・・・。

しかしそんな疑問を掻き消すように十香元気のいい声が聞こえてきた。

 

「うむ?何やら面白そうな話ではないか!シドー、私もティッピーにそのかふぇ・ど・てんしーというのをやってみたい!」

 

「 カフェ・ド・マンシーな・・・。うん、いいんじゃないか?四糸乃、お前もやってもらうか?」

 

「あ・・・じゃあ、私もお願い・・・します」

 

士道の問いに四糸乃がおずおずと答える。

そこでおもむろに財布を取り出しながら琴里が言う。

 

「じゃあそれで決まりね。お金は私が払うからお客さんが居なくなったタイミングを見計らって飲ませてもらいなさいな」

 

 

****

 

 

ティッピーの眼前には飲み終わった4つのカップが置いてある。

これからついにティッピーの占いが始まるのだ。

まずティッピーは一番右の、琴里のカップを覗き込んだ。

 

「ふむ・・・琴里。お主はこの先兄に関することである重要な決断を迫られることになる、と出ておるな」

 

ティッピーの言葉に琴里は眉をひそめる。

 

「・・・士道に関することで?」

 

「うむ。だが仲間を信じればその先の悲しい運命を変えることができる、とも出ておる。まあ、何が起こるのかまではわしにもわからぬ」

 

「ふうん・・・運命、ね。ま、占いは占い。話半分に聞いておくわ。ありがと」

 

琴里がそう言うとティッピーはうむ、とだけ言って次のカップの占いへと移った。

十香のカップである。

 

「次は十香じゃな。ふむ・・・イヌ、サル、キジ。それにきび団子。これは・・・桃太郎かの?」

 

「モモタロウ?」

 

十香が桃太郎という単語に不思議そうに首を傾げる。

そこで士道が桃太郎について簡単に説明をする。

 

「桃太郎ってのは日本の有名な昔話だな。きび団子でイヌ、サル、キジを仲間にして一緒に鬼退治に行く話だ。もっとも太郎って言うくらいだから男だし、何でまた・・・」

 

「わしにもそれは分からん。占ったら出てきたからそれを言ったまでじゃ」

 

「むう・・・誰かにそのモモタロウとやらのコスプレでもさせられるのだろうか・・・」

 

十香の脳裏にはやたらハイテンションな精霊兼アイドルが浮かんでいた。

 

「ま、まあ今それを考えても仕方ないよ!ティッピー、次の人のを占って!」

 

ココアを促されるままにティッピーは次のカップの占いへと移る。

次は四糸乃のものだ。

 

「ふむ・・・四糸乃は・・・お婆さん、オオカミ、道草・・・」

 

「赤ずきんだろ」

 

「赤ずきんね。というかお婆さん、オオカミと来たら普通に赤ずきんが見えてもいいんじゃないかしら。何よ道草って」

 

琴里がティッピーの占いにツッコミを入れる。

確かに道草が見える、というのはいささかおかしい気がしなくもない・・・いや、おかしい。

そして当の四糸乃はというと。

 

「赤ずきんって・・・確かお婆さんと一緒に食べられちゃうんですよね。・・・怖い、です・・・」

 

「大丈夫だ四糸乃。その後猟師が来て助けてくれるだろ?というか四糸乃がそんなシチュエーションに陥ることなんてないだろうし」

 

「ねえ知ってた?変更を加えられる前のストーリーでは猟師は登場しないのよ?赤ずきんが食べられたままで話が終わるの」

 

「おい琴里、余計なこと言うなよ!」

 

士道は琴里の誰得豆知識がこれ以上炸裂する前に止めさせる。

と、そこでずっと静かに占いを聞いていたリゼが一言。

 

「・・・さっきから現実味のない占いばかり・・・。ティッピー、もしかして占いの精度落ちてないか?」

 

「な、何じゃと!?そんな訳があるものか!わしの占いは昔から百発百中で・・・」

 

「・・・ティッピー、熱くならないで最後のカップを占ってください」

 

チノに諭されティッピーは渋々最後のカップの占いへと移る。

ついに士道のカップだ。

 

「士道は・・・ふむ、料理が趣味の来禅高校二年生。幼い頃親に捨てられて琴里の家に引き取られた・・・中々ハードな人生を歩んでおるのお」

 

「まぁそうだな・・・。ってか何で俺だけ過去のこと?しかもぴったり合ってるんですけど・・・」

 

次々と言い当てるティッピーに士道は少し戦慄する。

 

「リゼさんに煽られて遂にティッピーが本気を・・・!これから士道さんの過去が次々暴かれていきますよ!」

 

チノが珍しく少し興奮気味に言う。

そんなに士道の過去が気になるのだろうか・・・。

まぁ精霊関係の事は既にここにいる人は全員知っているし特に知られて困るような過去は・・・。

 

「ふむ、これは面白いの。どうやら士道は中二病をこじらせた時期があったようじゃな。ポエム・『腐食した世界に捧ぐエチュード』、オリジナルキャラを作ったり、終いには必殺技の練習・・・」

 

「っぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?ちょっと待ってえぇぇぇぇぇ!?」

 

あった、普通にあった。

十香や四糸乃さえも知らない暗黒の歴史が・・・!

 

「・・・え、士道くん。さすがに違うよね?」

 

「本当だったらちょっと引くな」

 

ココアとリゼが真顔で聞いてくる。

・・・辛い・・・先ほどまで笑顔で占いの結果を聞いていたココアが引き気味になっているのが本当に辛い・・・。

そしてこのことを全て知っている琴里は先ほどから必死で笑いをこらえていた。

 

「高校の頃には女装に目覚めたようじゃな。五河士織(いつかしおり)などと名乗って・・・」

 

「っいやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

「え・・・まさか士道さん、そ、そんな訳ないですよね?無いと言ってください!」

 

チノが不安そうに問う。

そんなチノに士道は精一杯の笑みを浮かべて。

 

「あ、ああ。そそそそんな訳ないだろ!?な、なあ琴里!」

 

「え、ええ。そんな訳・・・ぷっ、な、無いわよ」

 

「何で笑いながらなんだよ琴里ぃぃぃぃ!」

 

その後士道は疑われながらもなんとか嘘を貫き通し、社会的に死亡せずに済んだ。

ティッピーの占いは士道の心に確実に恐怖を刻み込んだのだった。

琴里、十香、四糸乃の占いものちに当たることになるのだがそれはまた別のお話である。

 

 

 

****

 

 

夕方になり店を閉め、ラビットハウス一同は劇場版うさぎになったバリスタを見るため映画館へ向かっていた。

千夜たちもラビットハウスに合わせて店を閉め、映画館に向かっているはずである。

シャロもバイトが終わり次第合流する事になっていた。

 

「うさぎになったバリスタ、本当に面白い作品だからみんなも期待してていいよ!」

 

原作を読破済みのココアが歩くみんなに笑顔でそう言ってくる。

 

「ココアから聞いたけど、この街が舞台なんだろ?ひょっとしたら身近な人がモデルになってたりするかもしれないな!」

 

「確かに・・・楽しみですね・・・!」

 

リゼとチノの期待も高まっているようだ。

と、映画映画の話題で盛り上がっているとあっという間に映画館に着く。

そしてそこに見知った集団を見つけた。

 

「・・・あ、みんな来たみたいよ。おーい!」

 

どうやら向こうも七罪が気づいたようでブンブンと手を振ってくる。

しかし途中でハッとして手を振るのをやめ、膝を抱えて地面に座り込み何やらブツブツ言い始める。

・・・どうやらガラでもないことをしてしまったと後悔しているのだろう・・・。

別に誰も気にしないし、恥ずかしい事でもないと思うのだが・・・。

そして士道たちが千夜の方へ向かうと、折紙が相変わらず無表情で。

 

「士道、提案が。私と士道、二人きりでこの映画を観るべき」

 

などとパンフレットを指差しながらそう言ってきた。

・・・どうやら恋愛モノらしいがどうも狂気的な何かを感じる映画だ。

と、その後しばらくしてからシャロがバイトを終えて到着した。

みんな揃ったということでついに映画館に入る。

 

「「わぁ・・・!」」

 

映画館の中は案外大きく、四糸乃とチノが思わず感嘆の声を漏らす。

それに続いて十香、ココア、耶倶矢、夕弦が興奮し、辺りを散策し始めた。

 

「あ、おいちょっと・・・」

 

「映画までまだ少し時間もあるし、行かせてあげましょう。四人なら問題ないでしょ」

 

「・・・ん、まぁそうか」

 

「ええ、ガーディアンもまさかこんなところにまで来ないでしょ・・・って」

 

と、そこで士道を制した琴里が公開中の映画を見てあるタイトルに目が留まった。

それは琴里がよく知るライトノベルシリーズのタイトルで・・・。

 

「・・・まさかこっちの世界でも私の世界と同じ作品があるなんて・・・。案外ここは私たちの世界に近いところなのかもしれないわね」

 

琴里が興味深そうに話す。

そこで士道は何となく気になった事を聞いてみる。

 

「なぁ琴里、お前の読んでるシリーズのタイトル、なんて言ったっけ?」

 

「帝都アライブ。ちなみに映画は万由花ジャッジメントってタイトルよ」

 

「・・・・・・・」

 

とてもギリギリな感じがした。

というかギリギリアウトな気がしなくもなかった。

士道と琴里がそんなことを話している横では。

 

「ねぇ美九、さっきから七罪はどうしたのよ。またネガティブが発動してるけど・・・」

 

「・・・あれはそっとしておいてあげましょう〜。そ・れ・よ・り・も、今日のクレープ屋バイト中のシャロさんはフルールとはまた違った可愛らしさがあって最高でした〜!週何であそこのバイトに行くんですか?」

 

「クレープ屋のバイトは週二かな・・・って何処から見てたのよ!?」

 

などと美九とシャロがそんな話をしていたりする。

と、そこにチノ、四糸乃、リゼ、千夜が飲み物、ポップコーンを持って現れた。

どうやら全員分を買ってきてくれたようだ。

・・・他のみんなと比べると彼女らは気がきくし、しっかり常識を持ち合わせいるように思う。

まぁリゼはミリタリー系のことが絡むと暴走するし、千夜はココアとボケだけの漫才を繰り広げたりどこか抜けている気がするが。

そしてシャロは・・・カフェイン酔いさえしなければ、と言ったところか。

そんな事を考えていて、ふと時計を見るとそろそろ上映の時間が近づいていた。

士道はみんなに声をかけ、映画を見るべくシアターへ向かった。

 

 

 

 

 

****

 

 

満を持して『うさぎになったバリスタ』上映。

士道もベストセラー小説ということで期待していたのだが・・・。

 

(うっ・・・やばい、涙腺がっ!?)

 

さすがはココアが太鼓判を押していただけはある。

終わりまで涙をこらえるのは難しいかもしれない。

そして士道以外のみんなはというと・・・。

 

(泣いてるのばれたくない・・・絶対からかわれる・・・)

 

(感動、素晴らしいです・・・涙が出ます・・・)

 

(うわあああああ!やっぱりこのシーンは泣けるよおお!)

 

涙を我慢するチノとその横で静かに涙を流す夕弦。

さらにその横ではココアが号泣していた。

 

(なーんか見たことあるような気がするのよねー。主人公とその息子のやり取り・・・気のせいかしら?)

 

(も、もしかして息子さんのモデルはタカヒロさん・・・でしょうか。どこか似ている気がします・・・)

 

映画を見て何となく登場人物のモデルを察する琴里と四糸乃。

 

(君の瞳はまるで月明かりの湖畔・・・メニュー名に使えそうね)

 

(くく、最近技名を考える時にドイツ語を使うことが多かったが・・・やはり原点回帰で日本語も良さそうではないか)

 

劇中の言葉に影響を受ける千夜と耶倶矢。

 

(スクリーンって大きいな〜。うちのテレビより大きいんじゃないかな)

 

初めての映画館で少し的はずれな事を言うリゼに・・・。

 

(・・・うむ、やはりポップコーンはキャラメルに限るな!)

 

映画そっちのけでポップコーンを貪る十香。

 

(・・・ま、まさか十香にポップコーンを分けてあげたらあんなに持っていかれるなんて・・・お腹静まれっ!)

 

(・・・シャロがお腹をすかせてる・・・。私のポップコーンを分けて・・・いや、余計な御世話とか言われそうだし、止めとこう。私が善意で行動したってどうせろくな事にはならないわよね。・・・というか私ごときがみんなと映画なんて来て良かったのかな、場違いじゃない? や、やっぱりそうよね。だ、だとしたらry)

 

シャロは必死にお腹を押さえ、その横で七罪は悶々と考え込んでいた。

そして美九と折紙はというと。

 

「・・・最初の方に出てきた可愛らしい女の人、もう出てこないんですかね〜?」

 

「・・・・・・・・」

 

・・・ただただ、暇そうにしていた。

 

 

 

****

 

 

映画も終わり千夜たちとも別れてラビットハウスへの帰り道。

映画の興奮冷めやらぬチノがココアに信じられないといった様子で言う。

 

「えっ、ココアさん後半寝てたんですか!? それじゃあみんなと語り合えないじゃないですか!」

 

「しょ、小説は読んだから、許して〜」

 

そんなチノにココアは苦笑いをしながらそう返す。

そのあとも士道と十香、四糸乃も含めてみんなで映画の話をした(十香はほとんどポップコーンの感想だったが)。

と、そんな時。

突如謎の違和感を感じたチノが足を止め、少し不思議そうに街の一角を見る。

そしてある場所を指差しながらココアに聞いた。

 

「ココアさん、あそこにあるお店っていつできましたっけ?」

 

「え?・・・うーん、私がこの街に来た時にはもうあった気がするけど・・・流行の文房具のお店だった気が・・・」

 

「そ、そうですっけ。この街にもまだ私の知らないところがあったとは意外でした」

 

「なら今度暇な時行ってみるか。流行の文房具ってちょっと気になるしな」

 

士道がニッと笑いながらチノに言う。

チノはそうですね、と言うと再び歩くのを再開した。

もうあの時感じた違和感は無くなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな平和な木組みの街で。

 

「首尾はどうだ?」

 

「へい、順調です。お嬢」

 

「そうか。・・・じゃあ予定通り、明後日までによろしく頼む」

 

「へい、了解です!」

 

「ふふ、楽しみだな・・・!」

 

とある計画が動き出そうとしていた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二亜「始まりました日常編、本日のゲストは・・・」

 

マヤ「どうもー!マヤと・・・」

 

メグ「メ、メグでーす!こ、このコーナーに出る事ができてとっても嬉しいでーす!」

 

二亜「えっへっへ、ここがどんな場所かも知らないで・・・ご苦労様です・・・」

 

メグ「えっ、そ、それはどういう・・・」

 

二亜「じゃあとりあえず〈囁告篇帙(ラジエル)〉で調べた十三羽のタイトルを発表します。【アウトドア計画、発動!前編】!」

 

マヤ「・・・これってもしかしてみんなでキャンプ行った時の話?だったら私たちも大活躍じゃん!やったねメグ!」

 

メグ「う、うん!・・・あれ、でもみんなでキャンプへ行ったのってコミックス四巻、つまり二年目の夏なんじゃ・・・」

 

二亜「そう、いいところに気がついたね。この話はごちうさ本編とは違うパラレルワールド。デアラ勢が来た時点で本編とは違う話が進んでいる!つまり・・・」

 

マヤ&メグ「つ、つまり?」

 

二亜「・・・次の話、二人は一切登場しません」

 

マヤ&メグ「ええええええええええ!?」

 

二亜「君らがここに来たのはこれ以降本編にあまり関わってこないから・・・えっへっへ、君らも私と同じというわけだよ」

 

マヤ「そ、そんなの酷くね!?私たちが居なかったら、誰がチマメのマメを補うのさ!」

 

二亜「っはは!見苦しいぞマヤ!本編に少しでも出ただけありがたいと思って・・・いや、ほんとに、私は影も形もないから」

 

マヤ「え、あ、うん。なんかごめん・・・」

 

メグ「・・・で、でもこのまま何の音沙汰もなくフェードアウトは嫌だよ・・・どうすれば・・・」

 

タカヒロ「・・・じゃあ君たちはしばらくここのゲストとして出ればいいさ。作者も特に出すあてもないみたいだしね」

 

二亜「た、タカヒロさん・・・突然の登場・・・あ、ティッピーは?」

 

タカヒロ「本編で忙しいらしい」

 

メグ「わ、私たちがしばらく出ても大丈夫なんですか?」

 

タカヒロ「ああ・・・。作者を助けるという意味でも大歓迎だよ」

 

メグ「あ、ありがとうございます!」

 

マヤ「やったあ!これで一安心!・・・じゃあ改めて次回予告っ!第十三羽【アウトドア計画、発動!前編】!」

 

メグ「お楽しみにね〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マヤ「ってか合計すると本編、ティッピーの方が出番多くね?なんか屈辱・・・」

 

メグ「あ、あはは・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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