デート・ア・ライブ~ご注文は精霊ですか?~   作:ハセ

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前回から少し間が空いてしまいました。
一応出会い編はこれで終了です。
後書きには本編に出る希望が限りなく薄いあの人の登場です。
アニメのごちうさで案外モカさんの話が短めだったのでびっくりしましたw
そして予告のタカヒロさんには笑わせてもらいましたw



第六羽 一日の終わり

「な、七罪・・・落ち着いた?もう簡単に死ぬとか言わないでね?ほら、パン食べて元気出して。おいしいわよ」

 

「あ、ありがと・・・。う、うう、おいしい・・・なんだか安心する味だわ・・・」

 

「本当、おいしいですねー!」

 

「それはよかったわ。これ、私の友達が作ったのよ。実家がパン屋さんなんですって」

 

「なるほどー。ちなみにシャロさん、そのお友達を紹介してもらうことって・・・」

 

「そ、それはいいけど・・・」

 

「美九、シャロの友達にも手を出すつもり?」

 

「ソ、ソンナコトハ・・・」

 

「そのつもりじゃない!」

 

七罪が家を変化させた後、三人はずっと外にいるわけにもいかないので中に入り、とりあえず夕食を食べることにした。

なお夕食のパンは以前ココアが作りすぎてみんなに配ったものである。

と、そんなこんなでワイワイ夕食を食べていると玄関のベルが鳴った。

 

「・・・?どなたですかねー」

 

「・・・まあ大体予想はつくわ。多分、お隣さんよ。あ、これから会う機会も多いだろうしこの際知り合っておいて損はない・・・どうしたの?七罪」

 

シャロはベルが鳴った瞬間美九の陰に隠れた七罪に問う。

 

「き、基本私は人見知りだからね・・・」

 

「・・・ああ、そうなのね。でも誰にでも優しい子だし、大丈夫よ」

 

と、そんなことを言っていると玄関のほうからシャロちゃーん、という声が聞こえてきた。

やはりお隣さんの千夜であったようだ。

 

「はーい、今開けるわー」

 

そう言ってドアを開けるためにシャロは玄関に向かうが、ドアの前に立つと違和感を覚える。

ドアの向こうにいる人が千夜一人ではない気がしたのである。

そう思いながらもドアを開けると・・・。

 

「シャロちゃん、遅くにごめんなさい~!どうしても紹介したい子たちがいて・・・」

 

「かか、おぬしが千夜の言っていたシャロか。しばらく千夜の家で世話になることになった、耶倶矢だ」

 

「請願、同じく夕弦です。よろしくお願いします」

 

「・・・私は折紙、よろしく」

 

そこには思った通り千夜とシャロの知らない三人がいた。

それも千夜と同じく甘兎庵の制服を着ていた。

突然のことにシャロが固まっていると後ろから声が上がった。

 

「耶倶矢さん、夕弦さん、折紙さん!皆さんもやはりここに来ていたんですねー!」

 

「驚愕、美九と七罪がいます」

 

「「え」」

 

 

 

****

 

 

その後、偶然の再会を果たした五人はシャロの家で話し合いをすることになった。

まずは美九が話を切りだす。

 

 

「いやー、まさかこんなに早く会えるとは思いませんでしたよー。で、さっそくなんですが耶倶矢さんたち三人はこうなったことについて何かご存じなんですかー?」

 

「いや、我らもそのことについては全く心当たりがないのだ・・・」

 

美九の質問に耶倶矢が申し訳なさそうに答える。

七罪がそれを聞いて表情を曇らせる。

 

「やっぱりそうなのね・・・」

 

「・・・この手の話はやはり精霊が関わっていると考えるのが妥当。まずは琴里に会ってラタトスク機関に協力してもらうしかない」

 

「同意、マスター折紙の言うとおりだと思います。しかし琴里はともかくラタトスク、というかフラクシナスはここに来ているのでしょうか?」

 

「・・・可能性はゼロではないと思う。とりあえず明日以降、美九と七罪は士道や琴里を探してほしい」

 

折紙の言葉に美九と七罪はコクリとうなずいた。

しかしここで美九が折紙ら三人に聞く。

 

「あ、でも折紙さんたちはどうするんですかー?」

 

「・・・私たちは居候させてもらう代わりに千夜の家でバイトをしなきゃだから」

 

そう言って折紙はシャロと話し込んでいる千夜のほうをちらりと見た。

 

「???シャロちゃん何を言っているの?そんなことあるわけないでしょ?」

 

「私だって最初は信じられなかったわよ・・・。だけどね、あそこにいる七罪って子が私の家を・・・」

 

千夜はシャロから聞いた精霊関係の話に絶賛混乱中のようだ。

その様子に耶倶矢が苦笑いしながら言う。

 

「我らが今着ている服は千夜の店の制服なのだ。まさか和服とは思わなかったがな」

 

「ああ、なるほど・・・」

 

七罪がそれを聞いて腑に落ちたというような顔をする。

そして一通りの話が終わり、夕弦が言う。

 

「提案、今日はもう遅いのでとりあえずこれで終わりにしませんか」

 

「そうですねー。隣ならすぐ会えますし、今ここでこれ以上話しても何かが変わるとは思えませんし」

 

「ふむ、じゃあそうするとしよう千夜、かえ・・」

 

「あ、あなたたち、世界を滅ぼすの!?」

 

「どんな説明聞いたらそーなるの!?」

 

その後取り乱す千夜を何とか落ち着かせて三人は千夜と甘兎庵へ帰って行った。

 

「・・・さて、今日はなんだか疲れたし、私たちもお風呂入って寝ましょ」

 

「質問なんですけどお風呂はご一緒しても?」

 

「何されるかわかったもんじゃないし却下よ!」

 

「・・・そうですかぁ、それは残念です。じゃあ代わりに七罪さんをモフモフしてましょうかねー」

 

「ひっ・・・」

 

美九のそんな言葉に七罪はビクッと肩を震わせてから立ち上がって逃げ出し、それを美九が追いかけ始めた。

シャロはそんな様子を見ながらこれからの苦労を思い、頭を抱える。

 

(・・・でもずっと一人だったし、こういうのも悪くない、かな)

 

そんなことを思い、シャロは小さく微笑んだ。

 

 

 

****

 

 

時刻は少しさかのぼり、ここはラビットハウス。

士道たちに軽く説明を終えた後、特に客がたくさん来ることもなく閉店の時間を迎えた。

そのあとリゼは自分の家に帰り、士道たちはチノの父、タカヒロに挨拶していた。

 

「君たちが新しく明日から働いてくれる士道君たちだね。チノから話は聞いた。よろしく頼むよ」

 

そう言ってチノの父、タカヒロが笑顔で士道達に言ってくる。

凄くダンディーな方だ。

 

「突然申し訳ありません・・・。五河士道です、しばらくお世話になります。こっちが十香と・・・」

 

「うむ!よろしくお願いするのだ!」

 

「もう一人が四糸乃です」

 

「よ、よろしくお願いします・・・」

 

「ああ、チノやココアくんと仲良くしてやってくれ」

 

タカヒロはそう言うと店の方に向かっていった。

ティッピーがチノの頭からぴょん、と飛びタカヒロの頭に乗る。

それを見てチノが言う。

 

「ラビットハウスは夜になるとバーになるんです。父はそのマスターです」

 

「へぇ、そうなのか・・・なんだか裏に通じてそうだな」

 

「ココアさんもそんなこと言ってましたがそんなことは全くありませんよ・・・」

 

士道の言葉にチノが半眼を作りながら呆れたように言う。

 

「いや、別にそれを期待したわけでは・・・と、これからどうするんだ?」

 

「うーん、お風呂もまだ沸いてないし夕食にしようよ、チノちゃん」

 

「夕餉か!賛成だぞ!」

 

士道の言葉を受けてココアが提案する。

十香もそれに大賛成のようだ。

 

「ではそうしましょう。・・・今日は何にしましょうか・・・」

 

チノが悩んでいると士道が言う。

 

「迷ってるなら今回の夕食、俺に任せてくれ。料理は結構得意なんだ。みんなは食器の用意だけしてくれればいいからさ」

 

この言葉で士道の料理に対する自信を感じ取ったのだろう、チノが少し遠慮がちに言う。

 

「・・・じゃあ、お言葉に甘えて、お願いしてもいいですか?」

 

「ああ、任せといてくれ!」

 

チノの言葉に士道は笑顔で答えた。

 

 

 

 

****

 

 

その後士道はキッチンへ向かい、手際よく料理を作っていった。

他の四人もできた料理を運んだりするなど手伝いをし、テーブルは士道の作った料理で埋められていった。

 

「・・・よし、こんなもんだろ。いつもの癖で残ったら翌日の弁当にも使いまわせるようなメニューにしちまったけどな・・・」

 

「いや、これは美味しそうだし絶対に残らないと思うよ!本当に凄い!」

 

「さすが士道さん・・・です・・・!」

 

できた料理を見てココアと四糸乃が賞賛の声を上げる。

士道は少し照れくさそうに頬をかいた。。

そして十香は待ちきれないといった様子で言う。

 

「も、もう食べてもいいか?」

 

「そうですね。冷めないうちに食べましょう。いただきます」

 

『いただきまーす!』

 

チノの声に続いてみんながそう言い、箸を手に取り食事を始めた。

まず卵焼きを口にしたココアが目を見開く。

 

「お、美味しい!なんでこんなフワッと作れるの!?」

 

「まぁコツがあるんだよ。今度暇があったら教えるよ」

 

「し、士道さん、この唐揚げ美味しすぎです・・・!ど、どんな味付けをしたんですか?」

 

と、隣からチノがそんなことを聞いてくる。

それに士道はニヤリと笑いながら言った。

 

「ふっふっふ、お目がたかいな。しかしそれは五河家秘伝。隠し味は教えるわけには・・・」

 

「そうなんですね・・・。うーん・・・もしかしてリンゴとタマネギですか?」

 

「速攻でバレた!?」

 

士道が悲鳴にも似た声を上げるが十香が笑っていう。

 

「まぁレシピなどはバレても良いではないか!美味しければいいのだ!今日も最高だぞ、シドー!」

 

「と、十香さん、皆さんの分も残るように食べなきゃ・・・」

 

などと言葉を交わしながら楽しく食事は進んでいった。

そして多めに作ったにもかかわらずココアの言った通り本当に完食して見せたのだった。

 

 

 

****

 

その後、五人は交代で風呂に入ったのち、ココアがやりたいというトランプをした。

十香と四糸乃は初めてだったのでルールを知るところから始まった。

ルールが比較的簡単ということでババ抜きをしたのだが、ポーカーフェイスが苦手な十香となぜか言い出しっぺのココアがとてもよく負けた。(なお、四糸乃はよしのんのサポートもあり負けは少なく、チノに至っては無敗だった)

結局一番負けが多かったのはココアで、トランプをやけになってぶちまけてババ抜きは終了した。

そしてチノが時計を見て言う。

 

「もうこんな時間ですね・・・私とココアさんは明日学校ですし、今日はもう寝ましょう」

 

「ああ、そうだな。寝る部屋はどうすればいいんだ?」

 

士道が聞くとチノは付いてきてください、と言って部屋を出た。

みんながその後に続く。

そして一つのドアの前で止まった。

 

「この部屋が空いているので士道さんはここを使ってください。それと申し訳ありませんが空いている部屋はもうないので十香さんと四糸乃さんは私たちの部屋で・・・えっと・・・」

 

チノが自分が勝手に部屋割りを決めていいのかと思い、少しくぐもったところでココアが十香に言った。

 

「じゃあ十香ちゃんは私の部屋に来なよ〜!」

 

「うむ、わかった!よろしく頼むぞ、ココア!」

 

チノは空気を読んで助けてくれたココアに心で礼を言ってから四糸乃の方を向く。

 

「・・・じゃあ私の部屋には四糸乃さんですね。よろしくお願いします」

 

「は、はい!」

 

「じゃあまた明日!みんなおやすみ〜!」

 

ココアがそう言い、みんなもおやすみ、と返してそれぞれの部屋に向かった。

チノも四糸乃と一緒に自室に向かう。

そして部屋に入って明かりをつける。

 

「・・・ベッドが一つしかないんですがそれなりに広いので二人で寝れるとは思います。狭かったら言ってくださいね」

 

「は、はい、わかりました」

 

そして明かりを消し、二人は背中合わせでベッドに入る。

お互い、一言おやすみなさい、とだけ言って目を瞑る。

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

普通、女子ならここで何か話したりもするのだろうが、お互い話すことがそこまで得意ではないため、すぐに沈黙が訪れる。

 

(こ、ココアさんならこんなことにはならないんでしょうね・・・私も見習わなきゃ。四糸乃さんとも仲良くなりたいですし・・・)

 

そう思い四糸乃に何か話をしてみようと話題を考えるが、特に思いつくことはない。

しかし。

 

「あ、あの、チノさん!」

 

「え、あっ、はい!」

 

突然四糸乃が話しかけてきたのでチノは驚いてしまう。

とりあえず返事をして四糸乃の方を向くと四糸乃もこちらの方に顔を向けていた。

 

「えっと・・・チノさんの好きな食べ物ってなんですか?」

 

「えっ、好きな食べ物・・・ですか?」

 

チノがキョトンとして四糸乃に問うと顔を真っ赤にして四糸乃が言う。

 

「えっと、私、もっとチノさんと仲良くなりたくて。それで何か話さなきゃって思って、えっと、その・・・あ、あうう・・・」

 

そんな四糸乃の話を聞いてチノは思う。

 

(そう考えていたのは私だけじゃなかったんだ・・・)

 

そしてチノは少し笑顔になって答える。

 

「私も何かお話ししたいと思ってました。そうですね・・・やっぱり好きな食べ物といったらコーヒー関係の物ですかね」

 

「! コーヒー・・・そうなんですね・・・!とっても素敵だと思います・・・!私は・・・士道さんに作ってもらった親子丼が好き・・・です!」

 

「士道さん、本当になんでも作れるんですね・・・今度是非作ってもらいたいです」

 

そんな感じで二人はその後も笑顔で話を続けた。

このこともあり、普段人と接することが得意ではない二人はとても仲の良い友達になる事が出来たのだった。

 

 

 

 




タカヒロ「さて、今回も後書き担当だな。出会い編はこれで終了らしい。・・・今回の士道くんの唐揚げの下り、デート・ア・ジャッジメントの小説ネタらしいんだが気付いてくれる読者はどのくらいいるのか・・・」

ティッピー「別にわかってもらえなくてもいいじゃろ・・・」

タカヒロ「・・・それと親父、何故か今回から次回のプロットが届かなくなったんだが・・・これじゃ予告ができない」

???「ふふ、困っているようだね!」

ティッピー「だ、誰じゃ!?」

二亜「私の名前は二亜!身に纏っているシスターっぽい霊装からわかると思うけど精霊でっす!二人と一緒に予告をするために参った!てかさ、話変わるけどさ、この霊装エロいと思わない?足の付け根んとこスリットずっばー入ってんの。全体的に不思議素材で半透明だからうっすら体のライン見えちゃうしさぁ。ねぇどう思うよティッピー」

ティッピー「い、いきなり出てきてなんじゃこの娘は!?」

タカヒロ「親父、顔が赤いぞ」

ティッピー「うっさいわい!」

二亜「はっはっはー!からかい甲斐があって楽しいねぇ。まぁ私を詳しく知りたい人はデート・ア・ライブ13巻を読んでくれればいいよ。全国の書店で絶賛発売中です」

ティッピー「ここでまさかの宣伝じゃと・・・」

タカヒロ「・・・で、君がここに来たということは次回に関して何か知っているからなのかい?」

二亜「あー、それは知らないけど多分これで調べろってことだと思うよ」

ティッピー「な、なんじゃ、急に本が出てきおった!」

二亜「これは私の天使、囁告篇帙〈ラジエル〉!私の知りたいことをなんでも教えてくれる優れもの!これで次回のタイトル調べろってことなんだろうねー」

タカヒロ「なるほど・・・じゃあさっそく頼むよ」

二亜「あいよー、では・・・囁告篇帙!」

タカヒロ「ああ、あと次回の話の内容まではいわなくていからな」

二亜「私はネタバレするの嫌いだからそんなことしないよ。と・・・出た出た。次回第七羽のタイトルはファントムの狙い。ちょっとは話が動くかもね。お楽しみに〜!」
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