デート・ア・ライブ~ご注文は精霊ですか?~   作:ハセ

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今回で主要キャラは出揃いました。
相変わらずののんびり更新ですがご容赦ください。
それと私事ですがなんとごちうさキャスト七人のサイン色紙が当たりました。
本当に嬉しい&びっくりです。



第九羽 日常の中の非日常

士道と謎の二人組と別れ、何とか学校に間に合ったチノはホッと一息をつく。

 

(ココアさんは学校間に合ったでしょうか・・・)

 

自分の席に着き、窓の外を見ながらふとそんなことを考えていると、後ろから声をかけられる。

 

「チノ、おはよー!・・・どうしたの、なんか疲れてるっぽいけど」

 

そこにいたのはチノの友達の一人、条河麻耶(じょうがまや)通称マヤと・・・。

 

「ほ、本当だ〜。髪もボサボサだし、何かあったの?」

 

もう一人のチノの友達、奈津恵(なつめぐみ)、通称メグだ。

二人ともいつもと違う調子のチノの事を気にしているようだ。

 

「まあ来る途中いろいろと・・・大丈夫ですから、気にしないでください」

 

まさか見知らぬ人にモフモフされただなんて言えないし、士道のことを話すと絶対に二人が(特にマヤが)面白がって話を聞いてくるに違いない。

いろいろと面倒なことは避けたい。

そういう訳でチノはそう言ったのだが・・・。

 

「え〜、そう言われると・・・」

 

「気になっちゃうよね〜」

 

そんな簡単に引き下がる二人ではなかった。

そうして二人に質問攻めにされようかという時、ちょうど良くチャイムが鳴り、二人は慌てて席に着く。

いつもは少し憂鬱に感じる始業のチャイムに心の中で感謝するチノであった。

 

 

 

 

 

 

 

しかし伏兵は思わぬところに潜んでいた。

それは昼休みのこと。

三人でお弁当を食べようと机をくっつけ、一斉にふたを開けた。

チノ、そしてマヤ、メグは気がついた。

チノの弁当にあるご飯が珍しくうさぎ型ではないことに。

 

(そう言えば今日のお弁当は士道さんが作ったと言ってました・・・!)

 

「・・・なんかチノの親父さんが作ったっぽくないんだけど。ねぇチノ?」

 

「わ、わわわたしは何も知りません、父の気分なんじゃないですか?」

 

「チノちゃん動揺してることがバレバレだよ・・・」

 

その後なんだかんだ二人の勢いに押され、チノは仕方なく事情を説明した。

そしてやはり面白がられ、お弁当を食べることもそっちのけで聞いてくる二人に対応する事だけであっという間に昼休みは終わってしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

****

 

 

 

 

ちょうどその頃、ココアは親友の千夜と一緒に士道に持ってきてもらった弁当を食べていた。

朝少し遅れてきたことや弁当の違いの事を千夜から聞かれたココアはチノと違い嬉々として士道たちの事を話した。

 

「でね、その士道くんがとっても料理が上手なんだ〜。十香ちゃんは元気いっぱいで、四糸乃ちゃんはちっちゃくてかわいいんだよ!」

 

「へぇ〜・・・その人たちってラビットハウスさんに住み込みで働いてるんでしょ?今度会いに行ってもいいかしら?」

 

千夜の言葉にココアは笑顔で頷きながら答える。

 

「うんっ!今度と言わず今日の放課後にでもおいでよ!」

 

「ん〜・・・今日の放課後はちょっと無理かしら。実は新しい店員さんが入ってきていろいろ教えなきゃいけないの」

 

千夜がそういうとココアはしょんぼりとする。

 

「そっかぁ・・・それなら仕方ないね。じゃあまた今度の休みにでも!」

 

「ええ、必ず!」

 

それから二人は雑談を交わしながら持ってきた弁当を食べ進める。

ふとココアが窓の外の木組みの街を見ていると見慣れないものが目に入った。

そして千夜にその事を尋ねた。

 

「ねぇ千夜ちゃん・・・あの時計台っていつからあったっけ」

 

「・・・時計台?あれはわたしが生まれる前からあるものらしいわ。この街のシンボルよ」

 

千夜の答えにココアは少し驚く。

ココアがこの街に来て三ヶ月以上が経っている。

最初の頃は道に迷ったりもしていたがもうそんな事もない。

ならばあの時計台を見逃す事などありえないと思うのだが・・・・。

 

「ココアちゃん?」

 

「えっ・・・あ、ごめん千夜ちゃん、ボーッとしてた?」

 

その時、頭が少し痛み、記憶が呼び起こされる。

ああそうだ、思い出した、なぜ忘れていたんだろう。

この街に来る時の電車の中で、あの時計台を見て最初にあそこに行ってみようと決めたではないか。

時計台の麓に着いた時に見上げてその大きさに圧倒されたではないか。

時計台に向かったがために道がわからなくなりラビットハウスに行くのが遅れたではないか・・・・。

 

「そうだった・・・千夜ちゃんごめん、やっぱり何でもない!」

 

「もう、ココアちゃんったら何だったの〜?」

 

そうして二人は笑いあってから再び弁当を食べ始めた。

 

 

 

 

 

****

 

 

 

 

授業も終わり、放課後。

今日もバイトのシフトが入っているためリゼは急いで荷物をまとめて教室を後にする。

校舎を出て校門に向かうと、そこに見慣れた人物が待っている事が分かった。

 

「り、リゼ先輩!一緒に帰りませんかっ!」

 

そう声をかけてきたのは一つ下の後輩、シャロだ。

大体毎日こうやって待っていてくれるのだ。

 

「ああ、一緒に帰ろう。今日はバイトがあるから寄り道はできないけどな」

 

「わたしもバイトなんで大丈夫です。ちょっとおしゃべりできるだけでも嬉しいですから」

 

そう返してきたシャロにリゼは少し苦笑しながら、二人で帰り道を歩き始める。

学校でのこと、今度の休みの予定、今日の朝あったこと・・・。

そんな他愛もない会話をしているうちにあっという間に別れる所まできてしまった。

 

「それじゃあ・・・また明日、リゼ先輩」

 

「ああ、じゃあなシャロ」

 

そして二人は別れてそれぞれの帰路につく。

そんな日常の出来事。

明日も、明後日も続いていくだろう、そんな取るに足りない出来事。

それがどれほど素晴らしい事なのかは非日常が起こり日常が失われないと気がつけないのかもしれない・・・。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・新入り達はちゃんと仕事できてたのかな〜」

 

昨日の三人の事を考えながら、リゼはラビットハウスへと急ぐ。

しかしシャロと別れてからいやに人通りが少ない・・・いや、むしろリゼ以外に誰もいない気がする。

ふとそんな事を考えた時。

 

 

ダンッ!

 

 

「・・・・ぇ」

 

 

非日常(それ)は空から舞い降りた。

 

 

 

 

****

 

 

時計台の上で、遠くのリゼの様子を見て、万由里の姿をしたファントムは静かに笑う。

 

「じゃあ始めようか・・・ガーディアンを使った、計画の第一段階を」

 

「・・・・・・」

 

そして隣に静かに浮遊していた少女が、静かに指を鳴らした。

 

 

 

 

 

****

 

 

 

 

 

リゼはとっさに銃を構え、それに向ける。

銃は軍人の父の影響により毎日持ち歩いている護身用のものだが、当然弾は入っていない。

あくまで威嚇用のものだ。

 

「く、くるな・・・・」

 

突然現れたそいつは明らかに普通ではなかった。

夏に差し掛かろうとしているこんな時にもかかわらず頭から足までがスッポリ隠れる長さのローブを身にまとっている。

フードも深くかぶっているため顔は見えない。

そして何よりも背中に生えた六本の羽がそれの異常さを物語っていた。

 

「・・・・・・」

 

奴はその場から動く事はなかった。

しかし次の瞬間、顔と思わしき場所に光が集まったかと思うと、リゼに向かって光線が放たれた。

正確には、リゼの足元に。

 

「ッ!!」

 

石畳が消し飛び、リゼもその衝撃で吹き飛ばされる。

 

「あ、ああ・・・・」

 

これは冗談抜きでやばい。

この場にいたら殺される。

そしてリゼはそれに背を向けて走り出そうとするが・・・・。

 

「え・・・」

 

いつの間に来ていたのだろう。

後ろにも奴が待ち受けていた。

その数・・・五体。

そしてその全員が先ほどの光線を放つ準備をしていた。

そしてついにそれが放たれようとした時、突然奴らはそれを止めて上を見た。

そしてポツリと呟く。

 

「・・・ケイカクドオリダ」

 

「・・・え?」

 

「伏せてっ!」

 

上空からリゼに向けられた声が響く。

その声に従い、リゼが伏せると奴らと同じように空から赤髪の少女が地面に舞い降りた。

そして・・・。

 

「焦がせ、〈灼爛殲鬼(カマエル)〉!」

 

少女は炎の戦斧を振るい、奴らを両断した!

リゼの行く手を阻んでいた五体は炎に呑まれ、光の粒子となって消える。

そこで最初に現れた個体が少女に向かって先ほどの光線を放つ・・・が。

 

「ハァッ!」

 

少女はその巨大な戦斧を使って光線をいとも簡単に弾き飛ばしてしまった。

それを見た奴は分が悪いと感じたのか、その羽根を使い飛翔し、逃亡を図った。

しかし。

 

「逃がさないわよ!」

 

少女がそう言った瞬間、戦斧が形を変え、その右手を包み込むかのように着装された。

それはまるで巨大な大砲だった。

その銃口に炎が集まって行き、そして。

 

「〈灼爛殲鬼(カマエル)〉【(メギド)】!」

 

少女の掛け声とともに凄まじい炎の奔流が放たれた!

そしてそれは正確に奴を撃ち抜き、光の粒子に変えた。

 

「ふう・・・こんなものね」

 

「い、一体何が・・・・」

 

リゼが呆然と呟くと、少女はくるりとこちらを向いて

 

「正直私もわからないことだらけなんだけどね・・・自分に関することならできるだけ説明させてもらうわ。私は五河琴里(いつかことり)。あなたは?」

 

座り込むリゼに笑顔で手を差し伸べつつ言った。

世界が混ざり合い、確かに非日常(それ)は始まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二亜「今回は琴里ちゃんがついに登場。これでキャラが出揃った感じかね〜。ちなみに今回出てきたガーディアンってのはゲームで出た量産型の敵っぽいね」

 

タカヒロ「ガーディアンという割には今回は自分からガッツリ攻撃を仕掛けているがな・・・」

 

ティッピー「まぁご愛嬌ということなんじゃろうな」

 

モカ「うーん、琴里ちゃんもモフモフしがいがありそうね!全員私の妹にしてあげたい!」

 

二亜「あ、そう言えばモカねえは本編出られるの?ここは大体が本編の出番が少ないor出られない人が来るところなんだけど・・・」

 

モカ「私は本編出られるみたい!もっとも、私が初登場するのが二年目の春で、本編は今一年目の夏だからもっとあとだろうけど」

 

ティッピー「まぁワシらは」

 

タカヒロ「もう既に出ているけどな」

 

二亜「ちっくしょー!私だけ仲間はずれかよ!」

 

モカ「まぁまぁ、落ち着いて。私でよければまた会いに来てあげるから。そしたらまた一緒にこのコーナーやろ?」

 

二亜「ほ、ほんと?」

 

モカ「うん!おねーちゃんに任せなさい!」

 

二亜「モカねええええ!」

 

モカ「よしよし」

 

タカヒロ「本当にどちらが年上なのかわからないな」

 

ティッピー「モカの姉オーラが凄まじいからじゃろうな」

 

モカ「よし、じゃあ予告行こうか、二亜ちゃん!」

 

二亜「オッケー!〈囁告篇帙(ラジエル)〉っと!次回第十羽は・・・【精霊奮闘】!」

 

モカ「他の精霊のみんなもついに戦うみたい・・・お楽しみに!」

 

 

 




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