・コラボしてくれた人の回を見ると一、二話で終わってるのに対し、こっちは何故か話数が多い
・コラボ先のキャラの特徴を余り掴んでいない
・マサキは(設定的に)強過ぎた
結局、その後にアンは一戦すらせず、
その日の午後は、特にこれと言って変わったことはなかった。
強いて言うなら、リョウ君と「機動戦士ガンダム MS IGLOO」について談義を醸していたことだろうか。最後は、何故かその部屋に置いてあった「MS IGLOO 1年戦争秘録」と「MS IGLOO 黙示録0079」を観賞して、夕飯だと知らせに来てくれたシオリちゃんすら巻き込んで、アーニャ達に怒鳴られるまで視ていたのだった。
良いヤツ程先に逝く、誰が言ったかな男とはそんなモンだと知らしめてくれたよ。思わず三人で涙流しながら敬礼していたぜ。……誰にって? それを教えてくれた、身勝手に死んでいっちまったパイロット達にだよ。
「クソッ! 今まで割りに合わねーって作らなかった俺がバカだったよチキショウ!」
夕食後、俺はリョウ君と共にヅダVDの予備パーツを、後悔の念と共に作っている所だった。リョウ君曰く「何かと破損が多いから」という理由らしいが、あの戦い方なら分かる気がする。
そんなこんなで一式作ってみたが、このヅダVDを作ったビルダーに是非とも会ってみたいものだ。両肩のマウントレールを利用した武装ハンガーや、急激な加減速に耐えられるような関節の渋み度合いや、プラ板を用いて装甲のピンポイントな強化も図っている。そしてバックパックの作り込みは、まさに敬意すら感じるな。
「これが欠陥機なんて、もう言えないな」
俺はそう呟きながら一息吐くと、リョウ君に誘われて風呂へと向かうことにした。
■
翌朝、まさか妹達に起こされるとは思わなかった。それはリョウ君も同様であり、腹を押さえて
まあ俺も俺で、吐血しそうな勢いなのだが。妹二人(計六十六キロ)による柔らかいボディプレスは、俺の身体に見事な大ダメージを与えてくれた。お陰で腰が痛い。
「うぷっ……そろそろ起きるから、にーちゃんから降りてく……あだっ! あだだっ! 腰がぁっ!」
俺は腰に来た激痛に涙を滲ませるが、ホノカが興味本意面白半分で俺の腰をつつかなければ、きっと早朝から断末魔を上げることにはならなかっただろう。
朝食の場では男子陣がかなりのグロッキーな状態だというのに、女子達は優雅に食事を取っていた。作法なんて知らないホノカは結構好きに食べてるが。……胃袋ブラックホールは伊達じゃない。
「トホホ……まだ腰が痛てぇぜ。ホノカには後でキツく言っとくか。リョウ君はどうよ?」
「俺も腹が未だに、な。さっきよりかは大分マシになったけど、流石に少しキツいな」
互いに苦笑いを交わしていると、急にアンが立ち上がる。
その行動に俺ら二人が驚くと、アンは俺を見つめた後、指をパチンと鳴らす。するとメイドさん達に引き摺られて、俺は誘拐されるのだった。
気が付けば連れてこられたのは、作業部屋らしき部屋。ラッカー塗料の臭いが鼻に付き、近くにはガンプラが梱包されていたパッケージ――しかもヅダばかりなのは気にしない――が山のように置いてあった。
「俺に何しろと……」
「言ったお、手伝ってもらうって」
「うん、まあそうなんだけどさ」
俺は腰を
「ヴィー、これは必要なことなんだお! 私とリョウの薔薇色の人生を描く為に!」
「何で俺がそれに荷担せにゃならんのだ」
他人の恋路に荷担しろとか、言われる日が来るとは思わなかったぜ。激しくどうでもいい。
「ヅダを作れってか?」
「
堂々と胸を張る誇らしげなアンに、最早呆れ顔しかできない俺は、即答で答えることにした。
「
「
俺が快く頷いてくれるとか思っていたのだろうか。俺だってホイホイ依頼は受けん。
先日予備パーツを作らせてもらったは良いが、あれをアンが扱いきれるとは到底言い切れない。寧ろ振り回されて、場外へリングアウトがオチだろう。
「天才だからって何でも使える訳じゃないんだ。お前のガンプラで、同じ土俵に立てば――」
「私のミチエーリでも、リョウには届かないんだお! 私だってリョウの隣に……立ちたいのに!」
小刻みに震えるアンはそう叫ぶ。いきなりの大声に思わず俺は身体を震わせてしまう。アンの目元には涙が溜まっており、今にも溢れそうだ。それ程悔しいのだろうか、アンは。
きっと思い浮かべたのは先日のバトルだろう。あの時、リョウ君の隣を飛んでいたのはミオちゃんとレイカちゃんだ。それが羨ましいんだ、隣に立てることが。
「だったら十分立ててんじゃねえか、隣に。例えあの速さに追い付けなくとも、お前は十分隣に立ててる。それは俺が保証してやる。後はお前が掻っ攫えよ、リョウ君の心をさ!」
「ヴィー……」
なんやかんや言ったところで、結局は腐れ縁。顔見知り程度で済ませられるようなヤツじゃないんだよな、
「さて俺から一つ言うとすれば、
「ガンプラを、好きに?」
「そうだ。ガンプラバトルができんのは、ガンプラが好きなヤツだけだ。手段だの何だので使ってるヤツが、ガンプラバトルで勝てる訳がねぇ。……だからまずは、
俺はそう言いながら人差し指をアンの額に当て、ツンと押してやる。見事によろめいたアンはふらふらと二・三歩程下がると、備え付けのソファーに座り込んだ。
驚いたままのアンに笑いかけながら、俺は更にこう言った。
「日本にはこんなことわざがある。“好きこそ物の上手なれ”ってな」
「プッ……ウフフフッ、ヴィーは昔から変わらないお。私はそれが嬉しいお。今でも私を応援してくれる、大事な大事な
「そんな仲じゃねぇよ、俺はお前の知り合いだ」
ソファーに座ったまま笑うアンを見ながら、俺はそっぽを向いた。……ったく俺の周りの女ときたら――無茶苦茶ばっか言いやがる。
■
荷物を纏めた俺らは、ベリャーエフ邸の門前に立っていた。これから家に戻る訳だ。
「案外楽しかった~」
伸びをしながら相も変わらず呑気に呟いたのはツクモ姉ぇ。新しい友達が出来たからだろうか、その顔にははっきりと「楽しかった」と書いてある。
それに頷いたのは隣に立っているヤヤだった。
「そうじゃな、新たな出会いがあればこそ、こういうイベントは楽しいものじゃ。マサキ達に良い土産話もできたことじゃし」
ホノカとリリカも俺の周りを走り回りながら、今もなお楽しそうに笑っていた。
「ねぇユー兄ぃ、ボクはミオと友達になれたかな?」
「ねぇユー兄ぃ、リリカはレイカと友達になれたかな?」
「当たり前だろ、ガンプラバトルを通じて楽しめたんだ。きっと友達になれたさ」
俺が微笑んでやると、ホノカとリリカも満面の笑みで返してくれる。
そこへお見送りなのか、アン以外にも蒼城学園の模型部面々も顔を出してくれた。
「昨日今日と色々迷惑掛けたな、アン」
「そんなことないお。
アンも輝かしい笑顔でそう言って、俺を抱き締める。
するとサクラさんやシオリちゃん、アイちゃんも言葉をくれた。
「今度はリョウ君の言ってたマサキちゃんを抱き締めたいわね!」
「……ゆ、ユウキさん、また一緒にMS IGLOO見ましょうね!」
「……またバトルできる日、楽しみにしてるから」
相変わらずな三人だなと、苦笑いしつつ、今度はミオちゃんとレイカちゃんとリョウ君の三人が前へ出てくる。
「ツクモお姉ちゃん、またライブ観に行くよ」
「その時はちゃんと最前列で応援するんだから!」
やけに張り切っている二人はそれぞれツクモに抱き付き、残ったリョウ君は俺に近付いてくる。
「今度また会った時は、また勝ってやるからな」
「へっ、今度は俺が勝ってやるさ。そのヅダを磨いて待ってろよ」
「ああ!」
互いに手を握り合い、俺らは約束を交わす。きっとまた会えることを願って。
すると背後にリムジンがやって来て、荷物が載せられる。
もうそろそろ時間だと気付くと、ヤヤ、ツクモ姉ぇ、ホノカとリリカの順に乗り込んでいった。俺もそれに続いて乗り込もうとするも、背後からアンに呼び止められる。
「ヴィー! ……きっと、きっとリョウの隣に立ってみせるから、それまで!」
その言葉に俺は口許を緩め、「ああ」と返した。
「応援してやるよ、知り合いだからな」
戦場の絆でヅダに乗り、MS IGLOO全話をTSU○YAで借りて見直して涙流してたカミツです。
さてコラボ回はここで一旦終了となります。……今後のコラボする予定なんて全く無いんで「一旦」じゃないんですけどね(笑)
コラボしてくださったブシドーさん、本当にありがとうございました!
次回からは本編に戻って、全国へ向けて話を進めます!
ではまた次回、ノシ
~余談~
艦これ2016年秋イベ、皆さん戦況はいかがでしょうか。私は念願の鹿島さんが顔を出してくれたお陰で、女王掘りしてません←オイ
……飛龍と蒼龍を育てていなかった罰ですね、ハイ。