東方吸血録   作:Hanrei284

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どうも、お久しぶりです。Hanrei284です。
これの最新の更新から早くも4か月が経過してしまいました…
あぁ…『2~3日の更新をしたいです』とか抜かしてた時期が懐かしい…
そんな感じで、最近忙しくなり、更新が遅くなると思われます。
忘れたころに…というやつでしょうか…?

ではやっとの第12話!ゆっくりしていってくださいね!


第12話 鳴くよ鶯平安京

「ふぁ~あ…」

 

暖かい光が窓から降り注ぐベッドの上で俺は間抜けな声を上げ、起床する

そして隣から聞きなれた声が聞こえてくる

 

「おはよう」

 

にこやかな表情でこちらを見やり、朝の挨拶をしてくれるレミリア

俺も「おはよう」と返事をした

ただ言葉を交わすだけでは物足りないらしく、唇をこちらに向けてくる

別に嫌でもないので、普通にキスを交わそうとするのだが…

見事に舌を突っ込んでくるので、負けじとこちらも対抗して舌を舐めてやる

 

「んっ…んぁ…んむ…」

 

長い間のキスを交わし終え、レミリアの目が少しとろんとしていたので、もう一発頬にキス

 

「相変わらずキスが上手いわね…」

 

「そりゃどうも」

 

うっとりした表情のレミリアに褒められるキス

嬉しいような気もするんだが…なんか罪悪感的なのがいるんだよなぁ…

 

「朝食できてるから、早く食べましょ」

 

そういってそそくさと台所に戻っていくレミリア

ここって、実際は即席で作った小屋なんだが…なんか自宅みたいになってんな

 

朝食を食べ終え、レミリアに一言告げる

 

「よし、平安京行くか」

 

「え、じゃあこの小屋ともお別れ…?」

 

上目遣いをしながらこちらを見つめてくるレミリア

うっ…まぶしいっ…!!

こんな顔をされたら壊すにも壊せない…

 

「だ…大丈夫だ、また帰ってくるからな、日本にいる間はここが拠点だ」

 

「やったぁっ!」

 

最近レミリアの朝の幼児化がすごい気がするんだが…

まぁ気にしたら負けか

 

「忘れもんとかないかー?」

 

「特にないわよー…っていうか、持っていくものなんて殆どないじゃない」

 

「それもそうだな」

 

透き通るような声でツッコミを入れられ、同意する

相変わらず聞き取りやすい声だな

そんなことを考えながら自分もしっかりと確認する

 

「はい…では出発しまーす。3…2…1…」

 

そういい、軽く地を蹴って宙を舞い、平安京の入り口に到着する

 

「え…?今なにが…?」

 

「まぁ気にすんな」

 

俺にお姫様抱っこされているレミリアは先ほどの出来事を理解出来ていない様子だった

それもそうだろう、かなりの速さで飛んだからな

そして、入り口近くに人を見つけたので、行きたい場所が何処かを聞くことにする

 

「もし、そこのお方、かぐや姫とやらの屋敷は何処かわかるかね?」

 

「おぉ、旅のお方か、かぐや姫様のお屋敷はそこの団子屋の角を曲がったところにあるぞ」

 

村人は温厚にわかりやすく場所を教えてくれた

 

「そうかい、何やらしていたようだが…邪魔してすまなかったね、助かったよ」

 

「いやいや、こちらは大したことじゃないよ、困った時はお互いさまというだろう?」

 

村人はそういって俺の肩をポンポンと叩いた

ふむ…まだまだ人情も捨てたもんじゃあないな…

 

「そういってもらえると助かるよ、ありがとう」

 

そういって村人に礼を述べ、目的の地、かぐや姫の屋敷に向かった

しかし…あの村人…貧相な恰好だったな…この時代だからか、何か大変そうだ…礼として、また何か置きにこよう

そう思い、村人の家だけ把握しておいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「デカイな…」

 

「大きいわね…」

 

そう二人して唖然としながら一軒の屋敷の前に立ち尽くす

大勢の貴族やら野次馬やらがその屋敷の周りを包囲網を張ったように囲んでいた

人だけではなかった。贈り物なんかも屋敷の周りにずらっと並んでいた

 

「ったく…綺麗な女一人の為にここまでするかね…」

 

「稜夜だったらもっとスマートにしそうだもんねぇ」

 

そういい、レミリアは笑っていた

あながち間違ってもいないか…

そんなことを思いながら人ごみの中をかき分け屋敷に入っていく

 

『かぐや姫様!どうか私と婚約を!』

『いえ、この私めと!』

『いえ、私と!!』

 

「レミィ、ちょっとここで寸劇鑑賞でもしていてくれ。いい気晴らしになるだろうからな」

 

あからさまに図々しい群衆を横目で見ながら、堂々とかぐや姫の目の前に立つ

 

『おいなんだあいつは…』

『私たちよりも図々しいではないか…』

 

周りの貴族たちの冷たい視線が俺の体中に刺さる

一応自覚はあったんだな…ある意味安心したというか…はぁ…

そんな貴族たちの目の前で、その場に全員いる人々を沈黙に陥れるような言葉を発する

 

「ハーイ★ワタシ、イコクノ国カラ来マシター!綺麗ナプリンセスガイラッシャルト聞イテ、ヤッテキマシター!」

 

そんなバリバリ片言の異国人を装って、かぐや姫に近づき、耳元で囁く

 

――久しぶりだな、輝夜。また今日の丑三つ時に会いに来る。

 

そして俺はレミリアの元に行き、唖然とする輝夜を背に、その場を去った

 

 

 

 

そして拠点の小屋にて…

 

「アッハハハハ!!なぁにあれ?寸劇どころじゃないわよ!ちょっとしたお笑いよ!」

 

ベッドの上で転がりまわりながらゲラゲラ笑っている

流石の俺でも少し気恥ずかしかったので、少し後悔が残る

 

「俺だってやりたくてやったわけじゃねぇよ…一番怪しまれずに行動を停止させる方法がだな…」

 

そういってベッドの上で頭を抱え、座り込んでいる隣で、まだ爆笑している

 

「いつまで笑ってんだ…お望みならもっと笑わせてやるよ…っ!」

 

悪戯心も現れ、ちょっとした仕返しにかかる

笑い転げているレミリアの体に覆いかぶさり、体中をくすぐっていく

 

「あっ…やっ…やめっ…ひんら…ひんらうぅぅぅぅっ!!!」

 

そんなレミリアの悲鳴にもとれる笑い声は晩まで続いた

 

 

 

 

「はぁっ…はぁっ…稜夜…容赦なさすぎっ…はぁっ…」

 

レミリアの衣服は乱れ、少し顔を赤面させながら腕で顔を隠すような形で、まだ寝転がっていた

色々と危ない気がするが…これはこれで眼福だ

 

「いつまでも笑ってるからだろう?こっちはこっちで色々と至福な時間だったがな」

 

「意地悪…」

 

ぷくっと頬を膨らませながらこちらを睨むレミリア

ハッハッハと笑いながら自分の衣服と共に、レミリアの衣服の乱れを直す

 

「さ、そろそろ時間だ。輝夜のとこに行ってこようかな」

 

「あ、ご飯忘れてたわ…朝ごはんになっちゃうけどいいかしら?」

 

「あぁ、楽しみにしてるよ」

 

そういい、俺とレミリアはキスを交わす

そして、輝夜の屋敷に黒い翼を広げながら向かう

ふむ…やはりこうやって翼で飛ぶというのも趣があるというものだ

 

そして屋敷に到着。

更に屋敷内に潜入。

 

うん…中も広いわ…

ちゃっちゃと要件済ませてレミリアの朝飯食わねぇと

 

さっと輝夜のいる部屋の前に到着。

屋敷のやつらに見つからないように、そーっと襖を開け、中に入ると…

 

ゴロゴロしながらゲームに勤しんでいる輝夜の姿が…

 

「おい輝夜、暗いところでゲームしてると目ぇ悪くするって何回言ったらわかるんだよ」

 

そんな前ならいつもかけていたやや日常的な言葉を目の前にいる少女にかける

その言葉を聞いて、ゲームをしていた少女は俺に飛びついてきた

 

「稜夜兄ちゃん…!死んだんじゃないかって…心配したんだから…!!」

 

俺の胸に飛び込んできた直後に、泣き出す輝夜

…辛い思いをさせてしまったな…もしかしたら永琳も…

 

「死ぬわけないじゃないか…なんてったって俺は不死身だからな…」

 

少しの間、唯々泣き続ける輝夜を抱きしめていた

 

 

 

泣き止んで、やっと気持ちが落ち着いてきた輝夜に、ずっと気になっていたことを問うた

 

「それで、ここに来た理由は?」

 

「それはね…」

 

そういって、長い長い悲しき月の姫の罪の話を聞かされた

輝夜は、禁忌とされる『蓬莱の薬』を飲んでしまい、流刑になるか、それともどうせ死なないなら…と、人体実験をされるか。その二択で、当たり前だが流刑を選択したらしい

結局流刑で、生まれ故郷を追放されたそうな

そんな風に選択させてくれるのは、月の民やツクヨミにもまだ良心があったのだろう

そして、気になっていたその禁忌とされてきた薬を飲んでしまった理由…それは…

 

――興味本位。

 

段々と自分の気持ちが高ぶっていくのはわかっていた。

だが、そう簡単には抑えられなかった

 

パァンッ!!!

 

俺は思いっきり輝夜の頬を叩いた

音が漏れぬよう、結界まで張って

 

「えっ…?」

 

理解できぬ状況に輝夜は呆然とする

そして、そんな輝夜に俺は怒号を飛ばす

 

「なんてことをしているんだお前はッ!!!いいか…不死になるっていうことはな…何よりも辛いことだ…近しい友人たちは皆、自分よりも早く逝く。『何もしてやれなかった』そんな無力感が自分を襲うッ!そんな風にして生まれた感情は死ぬことより、何倍も…何千倍も辛いことだッ!!お前はそれをわかっていてそれをやったのか!?」

 

そうだ…実際自分でも後悔している…何故こんなものに頼っちまったのかってな…

そんな思いを噛み締めるように、自分への憎しみを押し殺すように、歯を食いしばりながら続ける

 

「まだお前の近くには不老不死の俺が居てやれる…だが、もしも居なかったら…?最後には孤独を抱えて生きていかないといけないんだ!そんな悲しみをずっと背負ったまま生きていく人生なんて辛いだけだろう…?もう一度言う…それをわかっててやったのか…?」

 

そんな俺の言葉に、何か思いを食いしばるように、反抗してくる

 

「誰が私しか飲んでないと言ったの?まさか私だけだとでも…?」

 

「まさか…」

 

そんな輝夜の言葉を聞き、真っ先に浮かぶ顔は一つ

永琳…ッ!!

 

考える暇はなく、感情だけで拳を振り上げる

だが、放とうとした先には、一筋の涙が伝っていた

 

「…輝夜…?」

 

「私だって…後悔してる…償いたい…関係のない永琳まで巻き込み、しかも追放されることになってしまって…結局、皆に迷惑をかけてばかり…それに、私だって色々と辛い思いをしてきたもの…」

 

何かを思い返すように、悲しそうな目をする

そして、そんな懺悔のように連ねられた言葉の後に、こんなことをいった

 

「明後日、私は刑期を終えて、月に帰る。それと変わるように永琳はこちらに飛ばされるの…」

 

「明後日!?」

 

またか…とてもデジャヴを感じる…

頭を抱えていると、申し訳なさそうに輝夜が言ってくる

 

「ねぇ稜夜兄ちゃん…こんな中言うのもなんだけど…私達をここから逃がしてほしいの…私が罪を償うためにも…!」

 

「…は?」




はい、どうだったでしょうか第12話。
色々とここに詰め込み過ぎた感が否めないです…
4か月温め続けた結果がこのごちゃごちゃ感…自分もまだまだです…
そんな感じで、次回はまた忘れたころに…

では次回まで…ゆっくりしていってくださいね!
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