東方吸血録   作:Hanrei284

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どうも、Hanrei284です。
お久しぶりです。約4か月ぶりですね…本当に申し訳ないです…
去年の10月辺りからVoiceroidにはまり込んじゃいまして、若干東方への意欲が薄れておりました…
他にもリアルでの事情や積みゲーの消化など…
一応まだこれは書く予定ですので、失踪するまでお付き合いいただけたら幸いです。

ではお待たせいたしました第13話!ゆっくりしていってくださいね!


第13話 懐かしき再開

輝夜に永琳と私を助けてくれと言われてから2日が経った。

そう、永琳がこちらに飛ばされる日だ。

 

「はぁ…若干後ろめたい感情が…」

 

「どうしたの?」

 

ため息をついていると、隣のレミリアが頭にはてなマークを浮かべながら聞いてくる。

おめーさんのことだよ。おめーさんの。

そういうわけにもいかず『いや、気のせいだ。』そういって言葉を濁す。

 

「んじゃあそろそろ行くか…」

 

重い腰をぐっと持ち上げて立ち上がる。

 

「本当にこの小屋ともお別れね…」

 

寂しそうに小屋の中を歩き回るレミリア。

うーむ…ここまでいたく気に入られると壊しにくいなぁ…

少し頭を掻き、ふと思い立つ。

 

「わーったよ。帰ったらこれと一緒の小屋を作ってやるから」

 

「やったぁ!ありがとぉー!」

 

ぎゅーっと俺の体に抱き着いてくるレミリア。

くっそぉ…可愛いなマジで…

思わずそっと頭を撫でる。

 

「フフフ…ッ」

 

顔を俺に埋めながらスリスリとこすりつけてきた。

襲いたい。めっちゃ襲いたい。

そんな感情と戦いながら優しくレミリアを抱き上げる。

 

「イチャついてる場合じゃないんだ。そろそろ行かないと」

 

「むーっ…まぁそうね」

 

少し残念そうなレミリアと共に外へ出て、簡単に後始末を済ませる。

さて、瞬間移動の準備して…

 

ホイッと。

 

軽く輝夜の屋敷へと飛んできた。

 

「あ、稜夜兄。もう準備万端な感じかな?」

 

「まぁな。そうだ、一つ聞いておきたいんだが、今日の護衛隊って何処の所属か解るか?」

 

「あー…確か月夜見所属第3護衛隊じゃなかったかな」

 

うろ覚えだけど…そう付け足して少し難しそうな顔をする。

第3か…そこだったら案外どうにかなるかもしれないな…

 

月夜見第3護衛隊とは。

昔俺が綿月姉妹に剣術を教えてた時についでに一緒になって教えてた部隊だ。

割とエリート揃いで、しかも気前のいい奴らばかりだったので俺的には印象がいい。

 

どうにかそいつらを言いくるめるしかねぇか…

まともに相手してたら流石に体が追い付かねぇからな。

 

「よし。じゃあそろそろ出れるように準備しとけ」

 

「えっ!?もう準備するの?早すぎない?」

 

かなり驚いた表情を浮かべる。

そんな驚きに追い打ちするかのように新たな言葉を放つ。

 

「時間を飛ばす」

 

「「はぁっ!?」」

 

今まで黙ってたレミリアも一緒になって驚く。

だってすることなくて暇だもん。

作者にその間を埋める文章力なんて備わってないし。

 

3…2…1…

 

『突撃ぃぃぃぃぃぃ!!!』

 

『輝夜様の為にぃぃぃぃ!!!』

 

『鬼畜兵を!一掃せぇぇぇぇ!!!』

 

『やぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

なんで日本兵いるんですかねぇ…

まぁ気にしたら負けか。

さて、始めるか。

 

「レミィと輝夜はここで待ってろ。すぐ戻る」

 

そういって俺は一人で戦場となっている外へと飛び出す。

そして、俺は月のやつら以外の時間を止める。

それを見た月の護衛隊は驚いたようで、声を上げる。

 

「何が起こった!?総員、全方向注意!!」

 

「ストップストップ。久しぶりだな。お前ら」

 

全員が目を丸くしてこちらを見やる。

 

「稜夜殿…!?生きていらっしゃいましたか…!!」

 

俺の存在を理解し、感極まったように俺の手を握る月夜見第3護衛隊隊長。

相変わらずこいつは義理堅いというかなんというか…

 

「死ぬわけないだろう。俺は不死身の身なんでな。ところで、俺は今日、一つお願いがあってここにいるんだ」

 

「ハッ!!なんなりと!」

 

ビシッと敬礼を決めて真剣な眼差しを送る隊長。

なんなりとって…結構難しい問題なんだがなぁ…

 

「永琳がここにきて、輝夜を月に帰すんだよな?それについてなんだが、単刀直入にいう。この二人を逃がしてほしい」

 

俺は深々と頭を下げる。

それに驚いたようで、隊長は『あぁっ、頭を上げてください』そういってきた。

 

「どうしてまたそんなことを…?」

 

隊長は不思議そうに問うてくる。

勿論不思議に思うだろう。その理由を説明する。

 

「あいつらは月での禁忌を犯した。だからもう月には居られない、迷惑をかけるわけにもいかないから…とのことだ」

 

だから…どうか聞き入れてはくれまいか…!

そうもう一度頭を下げると、まさかの言葉が俺の耳に飛び込んできた。

 

「そんな風に思っていらしたのですか姫様は…そういう事でしたら私は構いません。しかし、ツクヨミ様には…」

 

まさかの承諾。

これには俺自身かなり驚いてしまった。

目を丸くしていると、隊長に呼びかけられた。

 

「稜夜殿、どうかされましたか?」

 

「い…いや、まさか承諾されるとは思っていなかったものだからな…」

 

少し焦る俺を見ながらハハハと笑う隊長。

 

「流石にそこまで堅物じゃありませんし、何よりこれを承諾しないことには稜夜殿を敵に回すでしょうしね。いくら私たちが束になったとて敵いませんよ」

 

そんなことはないとは思うが…

話がわかるやつで本当によかったよ…

そう心の中で思いつつ、話を進めていく。

 

「ツクヨミの方には俺から話を付けに行くつもりだ。まぁなんとかなるだろう」

 

「稜夜殿も相変わらずですな…そこが稜夜殿の長所であり短所だと思いますが…」

 

肩をすくめ、苦笑しながら語る隊長。

まぁ隊長には世話んなったからなぁ…よく飲みに行ったものだ…

 

「取り敢えず了解致しました。永琳様にはどうお伝えしたらよろしいでしょうか?」

 

「こっちから迎えに行くよ。場所だけ教えてくれ」

 

「了解です。ここから約…」

 

大まかな場所を隊長から教えてもらい、そこに飛べるようにする。

すると、若い隊員たちが俺に寄ってきた。

 

「貴方様があの『永遠の剣豪』と謳われた稜夜様ですか!握手をお願いしてもよろしいでしょうか!」

 

こんな風に。まるでハリウッドスターにでもなった気分だ。

隊長によると、俺はあっちではある意味英雄的な存在になっているらしい。

なんか照れるな。

 

寄ってたかってくる隊員たちの相手をすること十数分…

 

「そろそろ行かないと。またそっちにもお邪魔させてもらうよ。またその時にでも」

 

「はい。また一杯引っかけましょう」

 

隊長は手元をクイッと動かす動作をしながら言ってきた。

嬉しいねぇ…今度は特上の酒でも持っていこうか。

そんな会話を交わし、その場を離れる。

さてと、そろそろお姫様を迎えにいかないといかんな。

 

ポンッと宙を蹴り、永琳の近くまで飛ぶ。

そして、永琳の護衛をしているやつを手招きして呼びつける。

 

「稜夜殿、お久しぶりです」

 

「おう、久しぶり。元気にしてたか?」

 

はい、おかげさまで。そういって笑顔を見せてきた。

うむ、何より何より。

 

「事情はお聞きしております。早くお顔を見せてあげてください。ここ数千年、ずっと会いたいと懇願されておりましたので…」

 

「そうか…有難う。この礼はいつか必ずさせてもらうよ」

 

そんな俺の言葉を聞いて『そんな…恐縮です』そういって自嘲の笑みを浮かべる護衛達。

そして護衛は永琳の籠から離れていく。

前に月に行ってからもうそんなに経つか…

寂しい思いをさせてただろうな…

少し自己嫌悪に走りつつ、そっと籠の中を覗く。

中にいた永琳に、優しく問いかける。

 

「…よぉ、待たせたかな?」

 

すると永琳は数秒唖然とした後、涙を浮かべながら返してきた。

 

「どれだけ待たせたと思ってるの…!」

 

そんな永琳を俺はそっと抱く。

永琳は俺の胸の中で泣き出した。

今までの思いが込み上げてきたのだろう。どんどん俺を抱きしめる永琳の力は強くなっていく。

 

「ゴメンな。色々あってなかなかそっちに行けなかったんだよ…」

 

泣きじゃくる永琳の前で俺は何を言えばいいのかわからなかった。

どんな謝罪の言葉を探せばいいのかわからなかった。

ただ、『ゴメンな…』そう謝ることしか出来なかった。

 

泣き止まない永琳を俺は抱き上げ、護衛の者たちにも挨拶をして輝夜のところへと飛ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!稜夜兄!」

 

「稜夜!」

 

そういってレミリアと輝夜が出迎えてくれた。

辺り一帯とても静かになっていた。

粗方隊長たちが対処してくれたのだろう。

屋敷の庭で泣いている翁たちを見れば、大体察しがついた。

 

簡単に言ってしまえば『演出』

幻覚か何かを見せて輝夜姫がここを去ったように見せかけたのだろう。

ここにいる輝夜本人は見えていないようだった。

ついでに言ってしまえば、俺やレミリア、永琳も含めて。

あいつらにも礼を考えておかなければいけないな…

 

「姫様!よくぞご無事で…」

 

「なかなかこちらの生活も楽しかったわ。永琳が心配するほどのこともなかったしね」

 

心配そうに抱き着く永琳に輝夜は笑顔を見せた。

もうなんていうか、親子だよな…

 

「さて、これから新しい住処がいるだろう?案内するよ」

 

そういって俺はいそいそと準備を始める。

そして、やっと元気になった永琳に訝しげに問われる。

 

「そうね。そこでこの女性のことも聞かないと…ね?」

 

「ハハハ…お手柔らかにお願いします…」

 

その威圧に俺も思わず敬語に。

うわぁぉ、怒っていらっしゃる…

激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームですね…

 

そんな威圧に押しつぶされそうになりながら俺は紫ちゃんがいる空間へと入っていく。勿論他のみんなも一緒に。

 

「紫ちゃん。準備は出来てるかい?」

 

「バッチリです!いつでもどうぞ!」

 

そうニコッと笑いながら、紫ちゃんが作りたいと言っていた世界へ。

実は、永琳達の新しい家は紫ちゃんが作っている世界のもう安定している場所に俺が作っておいた。

あっちの世界では輝夜はかなりの有名人だし、どうせならこっちで静かに暮らしたいだろうと思って作った。

勿論このこともツクヨミには話を通しに行く。

 

そして、家の中を皆にザックリと説明する。

 

余談だが、この家の周辺は、特殊な結界を俺が張っているので、普通に来ようと思うと必ず迷うようにしてある。

静かな生活を求めるには丁度いいだろう。

『八意永琳は静かに暮らしたい』ってな。

 

「ここが新しい家だ。気に入ってもらえたかな?」

 

「えぇ、いい感じね。ここなら静かに薬の研究が出来るわ」

 

「うん。ずーっと籠ってられるわね」

 

永琳の理由は兎も角…

…輝夜、ちゃんと外出ろよ。

 

「一応今の俺の住んでいるとこにも行けるようにしておいたから、何かあったら言ってくれ。紫ちゃんもありがとな」

 

「はい!また何かあったら呼んでくださいね!」

 

そう言って紫ちゃんはスキマの中へと消えていく。

 

「さて、やらないといけないことは終わったし、一旦かいさー…」

 

言おうとすると、永琳に首根っこを掴まれる。

 

「ダメよ。残るは最重要事項よ。色々とお話をしないといけないわよね?」

 

「はい…」

 

グググ…と引っ張られたまま屋敷の中へ引きずり込まれる。

イタイイタイ。首折れちゃうよ。

この後俺は一体どうなるのか…若干心配だなぁ…




はい、どうだったでしょうか第13話。
実は身内の中でちょくちょく小説を書くことがよくあったので、若干ですが書き方が変わっちゃってます。稜夜くんのキャラも若干変わっちゃってます。
永琳に何千年ぶりに再会した後、永琳達の新居に引きずり込まれていく稜夜くん、どうなってしまうのでしょうか…?
そして次はいつ投稿出来るでしょうか…(遠い目)
気長に『あ、そういやこんな小説もあったっけな』そんな感じで待っていただけたら幸いです。

では次回まで…ゆっくりしていってくださいね!
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