ラブライブ!~きっと青春は、~   作:日月水光

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最初なので2話続けて
どうぞ!


#01.新しい始まり

 

 

 

「やってしまった………」

 

僕は誰もいない教室の机で頭を抱えていた。今朝のことを思い出していたのだ。

 

「慣れないことはするもんじゃないなぁ……」

 

迷子だけならよかったのだけど、同じ学院の生徒に悪い印象を与えたし、なにより眼鏡を落とした。眼鏡はあれ一つで予備なんか持ってない。少しでも節約しようとしていたのが祟ったようだ。今日はなんとか乗りきって、帰りで買うしかないか……。

 

「よし。そうと決まれば少し寝るか」

 

昨日もバイトだったので疲れてるし。少しでもいいから寝ておこう。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「……ん? ふあぁ……」

 

物音がしたので目を覚ました。そろそろ来る時間か。教室のドアが開いてぞろぞろと人が入ってきた。

 

「……やばい。みんな女子だ…」

 

男子はいないんだろうか。去年別のクラスにはいたはずなんだけど。これじゃ去年と同じになってしまう。

あっという間に席が埋まっていった。残すは3つ。あの3つが1人でも男子でありますように。その願いは聞こえてくる声によってあっけなく崩れた。

 

「穂乃果! 急いでください! 遅刻してしまいますよ!」

「海未ちゃ~ん…! ちょっと待ってよ~……! 穂乃果…もう疲れたぁ~」

「普段から運動をしていないからです」

「ことりもぉ……もう少しゆっくりがいいなぁ…」

「それは…すみませんでした。ことり」

「なんか穂乃果の時と態度が違うよぉ!」

 

3人の"女子"の声が聞こえてきた。しかも、1人はついさっき聞いたばっかり。

 

「マジか……」

 

案の定今朝と同じ人と2人の女子が入ってきた。……まずいことにならなきゃいいけど。そう思って講堂に移動を始めた。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「やばい。緊張する……」

 

始業式が終わり今から自己紹介。自分以外全員女子。緊張しない訳がない。しかも、眼鏡かけてないから相手の表情がはっきりわからないし。自分の名字のせいで最初の出番だった。なるようにしかならないか……。

 

「えっと……天瀬幸明といいます。ちょっと事情があって眼鏡をかけていませんが、普段はかけてます。…え~……その、1年間よろしくお願いします」

 

ああぁぁぁぁ……!緊張してどうでもいいこと言ってるし…!今朝の練習なんだったんだよ!

はあ……過ぎたことはもういい。少しでも覚えようと頑張るとしよう。あくまで雰囲気でだけど。見えねえし。

 

「初めまして! 高坂穂乃果です!」

 

うぇ……声でけえな。これ嫌でも覚えるわ。

 

「初めまして。園田海未といいます。」

 

…………………。はっ!いかん。あまりにも丁寧で綺麗だったもんだから…。ってか、この人が今朝と同じ人だな。後で謝らないと。

 

「初めまして。南ことりです。」

 

うぉ……甘ったるい声だな。でも狙って出してる感じがしないからなんだこいつ、とは思わない。むしろ聞いてて心地がいい。

とまあ、結局顔が上手く見えない状態じゃ特徴のある3人で精一杯だった。そのあと話がちょこちょことあり、帰る時間になった。早速行動開始、だな。僕は園田さんのもとに向かった。

 

「園田さん」

「あなたは……天瀬君、でしたか」

「うん。その……今朝のことなんだけど………」

「えぇ!? なになに! 海未ちゃんこの男の子と知り合いなの?!」

「穂乃果ちゃん、今はちょっと…」

「穂乃果は少し静かにしていてください」

「はい……」

 

……言っていいんだろうか。まあ言うしかないか。

 

「今朝はごめんなさい! ぶつかった拍子に眼鏡落ちちゃって……! そのせいで目を細めてみてしまったんだ。それから僕は女子が苦手でさらに人見知りで……」

 

一気にしゃべってしまった。大丈夫かな?

 

「あの、顔をあげてください。そういう事情でしたら仕方がないですし」

「そうそう。あのあと海未ちゃんも心配してたんだよ~」

「ちょっとことり!」

「なになに? なんのはなし?」

 

一応許しをもらったようだ。安心したら急に緊張してきた。早く帰ろう。

 

「それじゃ僕はこれで……」

「あっ!待ってください!」

 

えっ……!なんかしただろうか……。

 

「これは貴方のではないですか?」

「これって……僕の眼鏡?」

「やっぱりそうだったんですか。あの場に落ちていたのでもしかしたら、と思ったのですが」

「拾っててくれたんだ……! ありがとう!」

 

僕は笑顔で受け取って早速かけた。ふいぃ…やっぱりよく見える方がいい…な………。

 

「ど、どうしましたか?」

「…………………………………………………」

「大丈夫ですか? 急に固まってしまいましたが……」

「あ……その…あり…がとう。また明日……!」

 

そういって全力で走って帰った。だって、まさか、あんなに可愛くて綺麗な人だったなんて思いもしないじゃん!近くに居るだけで恥ずかしくなってきたよ!多分僕は今顔が真っ赤だと思う。さっさと頭を冷やそう……。

 

 

 

「また走っていってしまいました……。やっぱり怖いのでしょうか………」

「う~ん……今のは違うと穂乃果は思うよ」

「ことりもそう思う」

「でしたらなぜ?」

「ことりはぁ……海未ちゃんの可愛さにやられたんじゃないかなって思う♪」

「えぇ!?」

「だよねだよね! あの天瀬くん…だっけ? とにかくあの人眼鏡かけて海未ちゃんの顔見てから、赤くなってしゃべらなくなったもん!」

「ええぇぇぇ?!?! そんなわけないじゃないですか!!」

「それにぃ……ことりは見ちゃったけど海未ちゃん、天瀬くんの笑顔見て赤くなってたよね?」

「な……! なななってません!」

「えぇ!? 本当海未ちゃん!? もしかして……一目惚れってやつ!?」

「だから………違うと……」

「「あ……」」

「違うと……何度言えばわかるのですかああぁぁぁぁ!!」

「「ひえぇぇ! 海未ちゃんが怒ったぁ~!」」

 

 

 

 




なんか終わりを主人公いない場面にしてしまう……

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